令和7年3月号「生き生き！ マグマシティ」

大龍なぎなた教室代表 平山 悦子 さん

中学1年生からなぎなたを始める。2010年から大龍小学校でなぎなた教室を開講し、現在は火曜日と日曜日の週2回、小学生から大人まで約15人の生徒を指導している。
◇なぎなたとは…2m10㎝～20㎝の武器（なぎなた）を用いる日本伝統武道。防具を身に着け、面や小手などの部位を打突して勝敗を競う"試合競技"と、防具を着けず2人1組で技を披露し優劣を競う"演技競技"がある。

 

 

なぎなたを始めたきっかけ

私が中学1年生のとき、当時の校長先生が剣道をされており、なぎなたクラブを創設されてそこに入ったことがきっかけです。当時は軽い気持ちで始めましたが、まさかこんなに長く続けられるとは思ってもみませんでした。

一度離れても、やっぱり続けたかった"なぎなた"

もともと警察署の道場で練習を続けていたのですが、結婚を機に競技から遠ざかっていました。それから20年経って、友人から「全国健康福祉祭(ねんりんピック)」のなぎなた大会に誘われたことで再開し、「やっぱり続けたい」と思うようになりました。その頃、大龍小学校の体育館を使わせていただけるようになったこともあって、子どもたちも一緒にみんなでなぎなたをしたい、と考えました。

子どもたちの成長を見守って

挨拶がしっかりできるようになったり、背筋がピンと伸びて姿勢が正しくなったり、できなかった技ができるようになって自信を持てるようになり表情が明るくなるなど、やんちゃだった子どもたちが、なぎなたを通して礼儀を身に着けて大人に成長する様子が見られて、私自身の学びや生きがいにもつながっています。

なぎなたを通して子どもたちに学んでもらいたいこと

体力をつけて健康になってもらうのはもちろん、なぎなたや武道における精神を学んでもらいたいです。競技を続けさせてくれるご両親や、共に学んでくれる仲間への感謝の気持ちや敬う気持ちを持つことを忘れないでほしいと思います。

これからの目標

なぎなたは日本の大会だけでなく国際大会も開かれていますが、まだまだ他の武道に比べて知られていないと感じています。日本の伝統文化として引き継いでいくためにも、もっとたくさんの人に知ってもらい体験してもらいたいです。そのために自分も元気でこの教室を続けて、なぎなたの楽しさを伝えていきたいです。