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更新日:2022年7月1日

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令和4年7月号「かごフォロ」

本市で洋菓子店「Sweet Sweets」を経営し、日本一のジェラート職人を決めるコンテストで優勝した本多エリカさんにお話を伺いました。

本多さん

パティシエ人生のスタート

パティシエを目指したのは、3人目の出産を機に看護師を退職し、知り合いの菓子店の手伝いを始めたのがきっかけです。元々、趣味の範囲でお菓子作りをしていましたが、間近にプロの仕事を見て感化され、本格的に勉強するようになりました。カフェやイタリアンなど、様々なお店で8年ほど経験を積み、2010年に自身の店を構えることができました。

出店後しばらくは、朝から晩までがむしゃらに働き、精神的にも体力的にもきつかったです。家族やスタッフの支えもあって、どうにかお店を軌道に乗せることができました。店舗を増やした時期もありましたが、自分の目の届く範囲でお菓子作りをしたいと思い、今は1店舗での営業に集中しています。やみくもに店舗を増やすのではなく、遠くても「行ってみたい」と思えるお店にするのが目標です。

私にとってスイーツは「至福の瞬間」を与えてくれるもの。お客様にもそれを味わってほしくて、お店の内装や接客にも気を配りながら、一つ一つのお菓子を心を込めて作っています。

お店の様子ジェラート

鹿児島×ジェラート

野菜ソムリエの資格を取得し、野菜やフルーツなどの素材の味を生かせるスイーツとして、ジェラート作りを始めました。知識や技術を磨く中で、コンテストにも出品するようになり、今回は3回目の挑戦でした。

本選の準備期間は約1カ月。営業の合間を縫って、400人分もの試作を重ねました。夫や娘との何気ない会話からヒントを得て、鹿児島ならではの和紅茶とフルーツを組み合わせ、フルーツティーのジェラートを考案しました。また、桜島や錦江湾の夕景をイメージした色合いで「癒し」を表現し、鹿児島づくしの作品で初優勝することができました。

鹿児島はまさに食の宝庫。良い素材がまだまだ埋もれていると感じています。今後もお菓子作りに取り入れ、地産地消や地元食材のPRなどに貢献していけたら嬉しいです。

コンテスト優勝作品

子育てについて

今年、末っ子が20歳になり、子育てが一段落しました。幼少期に起業したこともあり、子どもたちには苦労をかけたと思います。夜遅くに帰宅すると、「寂しいけれど頑張って」と置き手紙があり、胸がいっぱいになったこともありました。

子育てに関して自慢できることは少ないですが、一つのことを一生懸命に頑張る姿は見せられたと思います。何気ない「頑張れ」という言葉も、自身の経験があるからこそ、きちんと子どもたちに伝わると思っています。また、どんなに忙しくても、子どもたちの誕生日には「世界に一つだけのケーキ」を作って、家族でお祝いすることは欠かしませんでした。

夢に向かって頑張る人へ

専門学校に通わず、20代半ばからの挑戦という異色の経歴で実現できたからこそ、パティシエは夢のある仕事だと感じています。何事もそうかもしれませんが、「やればできる」の精神で取り組み、後から振り返ったときに初めて結果が付いてくるものではないでしょうか。

今後も鹿児島を拠点に、スイーツを通して、地元の食の素晴らしさなどを発信していきたいと思います。

本多エリカさんのお店「Sweet Sweets」SNSアカウント

よくある質問

お問い合わせ

総務局市長室広報課

〒892-8677 鹿児島市山下町11-1

電話番号:099-216-1133

ファクス:099-216-1134

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