ホーム > 市政情報 > こんにちは市長です > 市長定例記者会見 > 令和6年度市長定例記者会見 > 令和6年10月30日(水曜日)市長定例記者会見
更新日:2024年10月30日
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記者会見の動画は、鹿児島市動画チャンネル「動画で見る鹿児島市」をご覧ください。
日時:令和6年10月30日(水曜日)10時00分~
場所:鹿児島市役所東別館3階災害対策室
報道提供資料はこちらをご覧ください。
皆さん、おはようございます。
明後日、11月1日で、吉田、桜島、喜入、松元、郡山の5地域との合併により、新生鹿児島市が誕生し、20年を迎えます。
それぞれの地域の、個性あふれる豊かな資源を生かしながら、新たな魅力を創出していく取り組みを、住民の皆さんと一緒になって進めているところです。
爽やかな季節を迎え、食にスポーツ、文化・芸術と、様々な楽しみがあります。
市民の皆さまには、ぜひ、5地域にお出かけいただき、地域の皆さまが育んでいる多彩な魅力を満喫いただきたいと思います。
それでは、本日は7項目について、発表いたします。
はじめに、いつ、どこで起こるか分からない災害に備えた訓練について、ご説明いたします。
来月5日の「津波防災の日」に行う地震・津波避難訓練では、例年実施している内容に加え、大規模災害を想定した一時滞在施設の開設訓練、災害情報の広報訓練として、臨時災害放送局の開設や庁内の通信環境に問題が発生した場合を想定した伝達訓練などを実施します。
また、桜島地域にお住まいの方や、防災関係機関の皆さんにも参加いただく避難訓練を、来月16日に実施します。
今回は、能登半島地震を踏まえた複合災害への対応として、土砂崩れなどの発生により孤立した場所からの救出訓練や、外国人を含む観光客などの観光施設等からの避難訓練を行います。
大規模噴火に対する実践的な訓練を通じて、「犠牲者ゼロ」を目指したさらなる防災体制の強化に努めてまいります。
次に、クラウドファンディング型のふるさと納税について、ご説明いたします。
本市のブランド価値の向上及び寄附額増に向けて、3種類のプロジェクトを対象とした、クラウドファンディング型のふるさと納税を開始いたします。
来月5日から来年1月31日までの期間に、民間ポータルサイト「ふるさとチョイス」及び「さとふる」で寄附を募集いたします。
「市電の緑のじゅうたん応援」、「世界遺産・寺山の森再生」、「平川動物公園のコアラ応援」の3つのプロジェクトから、寄附金の使い道を選んでいただきます。
それぞれの目標金額はご覧のとおりです。
取組にご賛同いただく全国の皆様から寄附を募り、これらのプロジェクトを推進してまいります。
次に、「鶴岡市への兄弟都市盟約55周年記念訪問団の派遣」について、ご説明いたします。
来月7日に兄弟都市盟約55周年を迎えるにあたり、私や議長をはじめとする訪問団が山形県鶴岡市を訪問し、記念式典などに参加します。
同市とは、昭和44年に兄弟都市盟約を締結して以来、学校交流や青少年の相互派遣、物産展の開催など市民の皆さんや経済界の皆さんとともに友好と親善を深めてまいりました。
節目となる今回の訪問を、両市のさらなる交流へと繋げてまいります。
次に、「新生鹿児島市誕生20年ウィーク」について、ご説明いたします。
今月28日から、地元放送局と連携し、合併から20年を迎えた5地域が持つそれぞれの自然や歴史、文化、食などの魅力をテレビやラジオ番組の中で発信します。
ぜひ、多くの方々にご視聴いただき、5地域ならではの魅力を再発見し、各地域を訪れていただきたいと思います。
また、松元地域では、来月10日に、「まつもと まるっとマルシェ」を開催します。
松元地域出身で、本市ふるさと大使である上柿元 勝シェフによる特製スープの販売や、松陽高校の皆さんによるステージなど、盛りだくさんの内容となっております。
ぜひ、多くの皆さんにご来場いただきたいと思います。
次に、首都圏での食のシティプロモ―ションについてご説明いたします。
首都圏で"食の都かごしま"の魅力を発信する「かごし魔ブラックフライデー」を、来月1日から30日まで渋谷区内の飲食店9店舗で開催します。
それぞれのお店で鹿児島の食を「黒」で表現したイベントオリジナルメニューや、インパクトのある仕掛けなどで、来店された方のSNS発信を促し、鹿児島の魅力の拡散を図ります。
情報の発信拠点である渋谷において、食を切り口とした本市ならではの魅力を発信し、多くの皆様に実際に本市を訪れる契機となることを期待しています。
次に、「リアル宝探し『古(いにしえ)の物語にかくされた大地(ジオ)の秘宝』」について、ご説明いたします。
桜島・錦江湾ジオパークの見どころや魅力の発信のため、エリア内全域をフィールドとした謎解きイベントを、ジオパークを構成する本市、姶良市、垂水市の3市合同で開催します。
このイベントは、ジオパーク内の見どころに散りばめられた手がかりを集めて謎を解き、宝箱を見つけ出す「リアル宝探し」です。
ぜひ、ご家族やご友人と一緒に参加し、エリア内の魅力的なスポットを発見しながら、楽しい思い出を作っていただきたいと思います。
最後に、第73回おはら祭について、ご説明いたします。
今年のおはら祭も、来月2日と3日に開催します。
3日の本まつりでは、NHKのダンス番組「ゾンターク~おどりのほし~」と連携し、おはら節のリミックス曲に合わせて、簡単な振付で、参加者や観覧者も一緒に踊るステージショーも実施します。
さらに、焼酎ストリートや照国表参道inおはら祭などの民間イベントとも連携し、天文館一帯を盛り上げます。
魅力あふれる南九州最大の祭り「おはら祭」を、市民や観光客の皆さんに存分にお楽しみいただきたいと思います。
本日は以上でございます。
報道のご協力をよろしくお願いいたします。
(記者)クラウドファンディング型ふるさと納税について伺います。まず、3つの募集プロジェクトの魅力、寄附を募る上でのPRポイントを、それぞれ短くて構いませんので教えてください。
(市長)このクラウドファンディング型のプロジェクトの選定に当たっては、訴求力が高く、そして共感を集めやすいプロジェクトとして選定したものです。まず、市電の緑のじゅうたん応援については、街中の緑豊かな景観資源をつくり、そして、環境に優しい軌道敷緑化を子供たちの世代へ引き継いでいく、このことをぜひ多くの方に知っていただき、共感を集めたいという思い。そして、寺山の森再生につきましては、大雨で大きな被害を受けた寺山炭窯跡、この周りの植生をその当時と同じようなどんぐりの林に、今、子供たちにも苗木を育てていただいていますが、その取組を同じく多くの方に知っていただき、共感を集めていきたい。そして、平川のコアラ応援については、これからも国内の飼育頭数ナンバーワンの平川動物公園のコアラを、より多くの方に楽しんでいただきたい、こういった訴求力と共感を集めたいという思いで選定をしているものです。
(記者)ありがとうございます。クラウドファンディング型ということで、それぞれ目標金額を設定されていますが、これに達しなかった場合はどうなるのでしょうか。
(市長)達しなかった場合でも、クラウドファンディング型のそれぞれのプロジェクトの目的に共感していただいたわけですので、それに応じた目的に使わせていただくということです。
(記者)分かりました。軌道敷緑化であったり、コアラの餌であったり、従来、市の予算でやってきたものかと思います。今回、クラウドファンディング型のふるさと納税の寄附を募るという背景、市で予算を確保できなくなっているといった事情があるのでしょうか。
(市長)これは予算が確保できなくなっているわけではなく、もちろん財政運営全般においてしっかりと効率化などを含めた事業の見直し・峻別も含め、持続可能な予算運営、行政運営を行っていく必要があるわけですが、このクラウドファンディング型のふるさと納税の募集に当たっては、取組を多くの方に知ってもらいたい、そして共感を集めたい、こういったものをピックアップして取り組んでいるところです。
(記者)目標金額に到達しなくても、足りない部分は市の予算も使いながら、目的自体は達成に向けて取り組んでいくという理解でよろしいでしょうか。
(市長)はい、そうですね。
(記者)ありがとうございます。
(記者)おはら祭について伺います。前回の会見でも話がありましたが、おはら祭振興会で規約に基づいて、今回の祭りでは参加を拒否した団体があるということは、市長ご自身が振興会長を務める立場で認めていらっしゃいます。その際は、団体名であったり、拒否をした団体の数、その理由であったりは公表されませんでしたけれども、そこの考え方は今も変わりませんか。
(市長)前回の会見でお答えしたとおりです。
(記者)おはら祭の主催は、おはら祭振興会ですが、今回、おはら祭のことが市長の発表事項にも入っていることからして、市が大きく関わっていると思います。今回の祭りで参加を拒否する判断があったと、これは鹿児島市として行政処分に該当するのか、しないのか、市長のご認識を教えてください。
(市長)これは、おはら祭振興会として規約を定め、そして、規約に基づき参加の可否を判断しているものです。私としては、直接住民、国民の具体的な権利、義務に関わるものではないことから、処分性はないものと考えております。
(記者)ありがとうございます。
(記者)クラウドファンディング型ふるさと納税の件で、左隅に小さく書いているのですが、12月からは「桜島火山防災研究所(仮称)プロジェクト」を追加予定とあります。現時点で、どのような内容で募集をされるかを、まずお伺いできればと思います。
(補助職員)内容としては、今、予算化されている1,000万円ほどの事業がありますが、来年度設置に向けた準備をしている状況で、そちらを事業として取り上げ、それに対して支援をいただくという内容を考えております。
(記者)市長からもありましたが、今年11月で喜入や郡山といった5地域と合併して20年を迎えます。地域間格差等を言われている住民の方もいらっしゃいますが、それらの解消に向けて、改めて市長の立場として、今後の鹿児島市の歩みについて意気込みをお伺いできればと思います。
(市長)今年で合併20年を迎える5地域については、それぞれの地域が豊かな自然を含め、多くの魅力を有しています。そして、やはりそれぞれの地域の活力を上げていくためには、まずは市民、そして観光客の皆様に実際に訪れていただいて、その魅力に触れて、そして、中にはやはりここがいい、ここで子育てをしたい、そして定住をしていただく、もしくは仕事をリタイアした後に、こういった場所で過ごしたいといったように住んでいただく、ここがやはり1つのゴールだろうと思っています。そのためには、まず魅力を知っていただく必要がありますので、物産を含めて魅力を知ってもらう、買ってもらう。さらには、行ってもらう、そして最後は住んでもらうといったところにつなげるために、様々な取組を進めているところです。
そして、合併から20年を迎えて、恐らく合併前はそれぞれの地域、旧町ごとに自分たちの地域を自分たちでつくっていく。当然、それぞれのまちだったわけですから、そういった意識でまちづくりに取り組んでこられたと思います。そのような中で、合併20年を契機に、改めてそれぞれ5地域の皆様方に、自分たちのまち、そして自分たちで盛り上げていくといった思いを、さらに盛り上げていこうという思いで、4年前の市長選挙のマニフェストに、5地域のそれぞれの振興予算をつけることを約束しました。その前段階として、まずは地元の方々に自分たちの地域の魅力は何だろうということや、その発信のためにどのようなことをやっていくかといったことを自ら話し合っていただき、それに基づいて、今、各5地域で地域別の振興予算に基づいて取組を行っているところです。ぜひ合併20周年を契機に、それぞれの地域の方も、そして、それ以外の方も、5地域の魅力を知っていただき、行ってみよう、まずはそこにつなげていきたいと考えているところです。
(記者)ありがとうございました。
(記者)クラウドファンディング型のふるさと納税は、今回はこの3つのプロジェクトで、12月からはもう1つ追加ということですが、今後、募集の実際の状況を見ながら、例えば、プロジェクトをもっと増やすといった可能性も考えていらっしゃるのでしょうか。
(市長)来年度に向けて、追加などは随時考えていきたいと思っています。そして、募集時期については、ふるさと納税自体が年末に寄附額が集中する時期ですので、そこに合わせていくということで、プロジェクト自体は今後も同様に、例えば、訴求力が高くて、そして共感が集めやすいプロジェクトがあれば、追加を検討していきたいと考えています。
(記者)ありがとうございます。
(記者)おはら祭について1点お伺いしたいのですが、今回、参加をお断りした団体がある中での開催になると思います。飛び入り連があると思うのですが、例えば、参加をお断りした団体が飛び入り連に参加するという可能性、そのあたりの対応を何か考えていらっしゃいますか。
(市長)飛び入り連は、個人であれば原則どなたでも参加が可能です。なお、「総踊り等参加の手引き」に基づいて禁止事項を定めております。例えば、団体のPRを目的としての参加など、あくまで個人の飛び入り連ですから、そういった禁止事項を設けており、公式ガイドブックなどでも周知を図っているところです。ですので、手引きに基づいて判断をしていくことになるだろうと思います。
(記者)分かりました。ありがとうございます。
(記者)桜島火山爆発総合防災訓練のくだりで、能登半島地震を踏まえた複合災害への対応も特徴的な取組に上げていらっしゃいます。能登では、今年元日の地震から大雨の被害も重なりました。改めて、今年に入っての能登の地震、豪雨による災害の教訓を、どのように受け止めていらっしゃるか教えてください。
(市長)今年は、元日の能登は地震に始まり、そして大雨まで重なるという非常に痛ましい事態が続いていると、私も心を痛めているところです。やはり、あらゆる事態を想定して訓練を積み重ねていくことが、市民の皆様の命を守る上で非常に重要だろうと思っているところです。また、併せて、市民の皆さんが普段いらっしゃる場所、ご家庭であったり、職場であったりといった場所が、どのような災害リスクがある場所で、そして、いざ災害が発災した場合にどこに逃げるのか、何を持って逃げるのかといったところを、訓練も併せて、日頃から意識を高めていく必要があるだろうと思っています。
ご指摘のとおり、昨今、自然災害が激甚化、頻発化しています。災害はいつどこで起こるか分かりませんので、常に備えながら、訓練なども積み重ね、意識啓発も図りながら、防災力の強化に常に取り組んでいきたいと考えております。
(記者)ありがとうございます。
(記者)桜島火山爆発総合防災訓練の関連で、観光客等利用施設でも訓練しますということですが、今回この取組が初めてかということと、観光客の施設でも訓練しようとなった背景があれば教えてほしいです。
(市長)桜島は鹿児島市が誇る重要な観光資源であり、外国人を含む多くの観光客の方が来られます。特に、観光客の方がたくさん来ているときに桜島の大規模噴火が起こる場合、観光客の皆さんからすれば不慣れな場所で、そして、外国人の皆さんにとっては日本語が分からない、そういった方々の安全をしっかりと確保していくことが重要であると思います。したがって、観光施設からしっかりと多言語対応をしながら誘導して、しっかりと安全なところまで避難を行う、住民の方々はヘルメットにバーコードをつけ、全員避難が完了したかの確認の仕組みを確立してきていますが、観光客の方が取り残されることがないように、各観光施設で確認を行い、多言語対応をしながら安全に避難を完了させる、こういった目的で行うところです。これが初めてなのかは、後ほどご確認いただきたいと思います。
(記者)ありがとうございます。
(記者)合併20年関係で伺いたいのですが、旧5町各地域で自分たちの地域にどんな魅力があって、それをどうまちづくりに生かしていくかという取組をされていると思いますが、高齢化などが進んでいく中で、地域組織に体力がなくなってきているのを取材で感じています。高齢化などが進む中で、どうしてもまちづくりが、ボランティア精神があって、まちづくりを頑張ろうという人材がいれば、うまく回っているように見えますが、地域組織に対する人材面でのサポートを、どう考えているか教えてほしいです。
(市長)やはり担い手というのは、非常に重要な課題であり、私もかつて商工会の青年部の仲間と、それこそ5地域の方々と一緒にまちづくりをやっていたことがありますが、地域によって商工会の青年部が活動できている場所と、部員がいなくて活動が成り立たない場所があるということも、私も肌で体感してきた経験があります。
担い手を育てていくというのは一朝一夕でいくものではありませんが、実際に巻き込みながらまちおこしをやる中で、例えば、上の世代の方がやる中で、若い世代を巻き込んで担い手を増やしていくことが大事だろうと思います。したがって、今回、地域別の振興予算などでも、こういった取組もやっていただきたいと思っていますし、また、地域のお祭りなども担い手を育てていく重要な機会ですので、しっかりと注視、注目をしてまいりたいと考えております。
(記者)ありがとうございます。
(記者)鹿児島市電について伺いたいのですが、10月3日に脱線の事故があり、たしか8月にも脱線の事故があったと思います。これについて、何か抜本的な対策など考えていることがありましたら教えてください。
(市長)まず、鹿児島市電が相次いで脱線事故を起こしたことについて、市民の皆様にご不便とご不安をおかけしたことを、誠に申し訳なく感じているところです。やはり、利用される市民の方々の安全が第一ですので、抜本的な老朽化対策、安全対策を行うように指示を行ったところです。
(記者)来年度の予算への計上も考えられているのでしょうか。
(市長)はい。それはもちろん、できるところから、来年度も含めて、しっかりと計画を立ててやっていこうということで、指示を行っているところです。
(記者)分かりました。ありがとうございます。
(記者)桜島学校の開校時期について、入札不調があって開校時期を再検討ということですが、最新で今どのような検討状況になっているのか教えてください。
(市長)現在、不調の原因を分析するとともに、地域の方々、関係の方々と協議をしながら、スケジュールの見直しについても検討をしているところです。
(記者)まだそこは確定していないと、決まっていないということですか。
(市長)そうですね、まだ確定している状況ではありません。
(記者)分かりました。ありがとうございます。
(記者)桜島学校の関連でお伺いします。まだ2度目の不調の分析途中ということですが、現時点で、2回不調になった理由で分かっていることがあれば教えてほしいです。
(市長)これは全国的に、公も民間も含めて、工事の発注状況が活発であるということ、そして、業者の方からすれば、やはり資材の高騰であったり、そして働き手の確保であったりといった課題があるものと考えております。
(記者)ありがとうございます。今回2回不調になったことに対する受け止め、認識を教えてください。
(市長)これは今、県の体育館もですし、そして市の桜島学校と、特に大規模な工事における入札不調が出てきています。改めて、不調の原因を分析するとともに、再入札に向けてどういった点が工夫できるのかといったところを、今検討しているところです。
(記者)ありがとうございます。当初の計画では、10月に着工して、1年4か月ぐらいの工期を見込んでいました。2026年の4月の開校までに新設する校舎を建設、完成するのは難しいとのご理解でしょうか。
(市長)今、関係者、地域の方々との協議を行っているところで、開校時期の見直しも含めて今検討をしているところです。
(記者)開校時期は、例えば、今ある学校を使って、組織だけ先にスタート、あとは開校時期自体を完全に遅らせる、どちらも含めて検討されているということでしょうか。
(市長)具体の遅らせた場合の対応という段階ではなく、まずは開校時期をどうするのかといったところの検討段階です。
(記者)繰り返しになってしまいますが、新設の校舎の完成は、1年4カ月の工期を見込むと、今の時期からはなかなか難しいかなと思いますが、新しい場所に新しい校舎を造るのは、予定どおり完成する可能性があるのでしょうか。
(市長)その可能性、そもそも可能なのかということも含めて今、開校時期も含めて検討しているところです。
(記者)取材の中で、住民の皆さんから、遅れるなら遅れる、一部だけでも開校するなら開校する、市の方針を早く示してほしいという声があり、そうしなければ、自分たちの次のスケジュールが決められない。鹿児島市としては、住民の方の思いを聞きたいというお考えがあると思いますが、いつまでに方針を示したいといったスケジュールのようなものがあれば教えてください。
(市長)具体的な期限は今のところありませんが、今お話しのとおり、地域の方々としっかりコミュニケーションを取って、なるべく早くお示しできるように検討を進めていきたいと考えております。
(記者)なるべく早くというのは、年度内などと言及するのも難しいですか。
(市長)これは工期の設定であったり、再入札の可能性であったり、そして、先ほどお話ししたとおり、世の中全体の工事の動向もあるかと思いますので、そういったものを総合的に勘案しながら、ただし、地域の方々にしっかりと状況をお伝えしながら、コミュニケーションを取りながら、取り組んでいきたいと考えております。
(記者)ありがとうございます。
(記者)市長もおっしゃったように、新総合体育館だったり、桜島学校だったり、入札不調が続く状況で、今の入札制度というのをどう見られているかを伺いたいです。事業者側は、物価高騰で資材などが高くなっていると言うので、桜島学校の2回目の入札も、資材高騰や物価高騰を見込んで予定価格を見直したが、それでも落ちなかったという入札不調が続く中で、行政の工事や施設整備が困難になることが予想されますが、そこをどう対応されるかを伺いたいです。
(市長)これまでも資材の高騰であったり、そして、働き方改革等の影響であったりといった社会情勢の変化については、算定に加えてきているところです。また、契約後であっても急激な物価変動があった場合には、インフレスライド条項というもので、工事費の増額見直しも契約後の事情変更に合わせて、そのような条項も入れてあります。ただ一方で、大型工事の不調が続いているのも事実ですので、現在、原因を分析しながら、どういった対応が取れるのかを検討しているところです。
(記者)予定価格を大幅に上げるという選択もあるのでしょうか。
(市長)これはいろいろな積算において、国、県の動向といったところを見ながら、適切に対応していきたいと考えております。
(記者)取材する中で、桜島学校ですらなかなか落ちない。その中でスタジアム整備の優先順位はどうなんだという声もありますが、入札がなかなか落ちない中でのスタジアム整備の優先度は、どう考えていますか。
(市長)これはスタジアムを含めて、それぞれの施設の必要性に応じて検討を進めていくものであり、一方で、先ほどご質問いただいた入札辞退の不調に対する対応をどう取っていくのか。ここは別個の課題として、しっかりと検討していきたいと考えています。
(記者)ありがとうございます。スタジアム関連で、鹿児島ユナイテッドの来季のJ3降格が決まりました。スタジアム整備への影響をどう見ているかと、機運向上を今後どういう図っていくかを伺いたいです。
(市長)今回、鹿児島ユナイテッドFCが、残念ながら来季はJ3が決定したわけですが、一方で、鹿児島ユナイテッドFCという存在が、市民、そして市外からも鹿児島に関心を持ってくださる多くの方々、関係人口の創出を含めて、地域の活性化に大きな役割を果たしている、鹿児島にとっての宝であるということは、いささかも変わらない、揺るがないと考えております。
その中で、やはりスタジアム整備については、スタジアムが必要だという機運、このことこそが非常に重要ですので、機運醸成を引き続き続けていきたいと思っておりますし、この機運という点については、もちろん、来季J3ということの影響も一定あるかもしれませんが、一方で観客動員数、ここが一番分かりやすいバロメーターで、着実に伸びていると思います。たしか、J2でも大体中位ぐらい、昇格を目指して好調である横浜FCさんと大体同じぐらいという数字ですので、年々、応援する人、観客が増えていると思います。そういったところを踏まえながら、考えていきたいと思っているところです。
(記者)ありがとうございます。県との候補地選定に向けた協議の進捗を教えてください。
(市長)引き続き幅広にリストアップを行っているところであり、県有地、そして市有地も含めて、そして市民の皆様からもいろんなご意見が寄せられており、まずはそういったところを幅広にリストアップしている段階です。
(記者)リストアップの時間が結構かかっていると思うのですが、現時点で、いつまでにどの程度、何を決めるというスケジュールは、特に決まっていないのでしょうか。
(市長)いろいろな皆さんのご提案もありますので、まずは幅広にリストアップをして、その上で、一定の求められる条件に合わせて精査をしていくといったことになるだろうと考えております。
(記者)2月ぐらいから県と一緒に、選定条件のすり合わせなども含めて、候補地の場所を探していると思いますが、幅広に候補地を見つけるのに時間がかかっている理由はなんですか。
(市長)ここがいいのではないかという、皆さんいろいろなご意見をお持ちだと思います。そういった中で、最終的に、候補地、そして絞り込みに至るまでに、やはり多くの方々の納得を得ながら進めていく必要があろうと考えています。したがって、まずはしっかりと幅広にリストアップをし、その中でどういったところが候補地たり得るかということも、条件を明確にしながら丁寧に進めていきたいと考えております。
(記者)サンロイヤルホテル跡地も候補地になり得るということで挙がっており、所有者は複数いらっしゃいますが、全てお会いになられましたか。
(市長)ご挨拶といった段階として、お会いをしているということです。
(記者)挨拶、顔合わせは全部終わったということですか。
(市長)そうですね。
(記者)挨拶ということで、どこの所有者とも、土地売買などの金額の話はされていないという認識でよかったですか。
(市長)はい、そうです。
(記者)サンロイヤルホテルの新築移転の関係ですが、仮に、住吉町に新築移転するとなった場合、鹿児島市は今のサンロイヤルホテルにたしか24%ほど出資されていると思いますが、新設のホテルに対しても、変わらず同程度の割合で出資するお考えはありますか。
(市長)まず、今、サンロイヤルホテルの移転構想については、移転先である住吉町15番街区をお持ちの県、並びに県議会において、ホテルとバンケット機能を持った施設が整備されることが望ましい旨の陳情が県議会で採択された一方で、実際にどの事業主体がそれを担っていくのかということについては、たしか公募が行われる方針を県で示されているかと思います。ですので、その公募においてどういった選定がなされていくのか、まずはそこだろうと考えているところです。
(記者)整備主体が決まってから出資するかどうかは考える、という形になるのでしょうか。
(市長)仮に選定された場合も、どういった事業計画、資金計画を立てるのかによりますので、そういった話をいただいている状況ではないということです。
(記者)分かりました。ありがとうございます。
(記者)市町村合併20年に戻りたいのですが、たしか10年前の10周年のときは、市も各地域の子供などを呼んで式典を開いたと思います。20年ということで、今回式典はないということだと思いますが、このあたりの考え方を教えてください。市町村によっては開いているところがあるようなので、お願いします。
(市長)これは各地域の活性化を行うことが第一だろうと考え、4年前の市長選挙で5地域の振興予算枠をつくりますということをマニフェストに掲げて、そしてお選びいただき、それに基づいた取組を進めています。松元以外の各地域の人口減少という現実がありますので、まずはしっかりと交流人口を増やしていく、そこに注力をしていきたいと考えております。
(記者)式典で、例えば過去の経緯を少し振り返ったりとか、改めて未来を考えたりとか、そういう機会にもなるのではと思いますが、式典自体を開かない理由があるのでしょうか。
(市長)それは、それぞれの活性化のイベントを既に行っております。例えば、先般はイオンモールさんで5地域の魅力をPRし、そして、学生さんたちとのコラボメニューを実際に販売するということもやっておりますし、本日紹介しました「まつもと まるっとマルシェ」も開催します。また、吉田では自然遊びのイベントなど、年間を通じて様々なイベントを行っておりますので、私どもとしては、そういった魅力を広く市民の方々に紹介するイベントを通じて、5地域の活性化を図っていきたいと考えているところです。
(記者)市町村合併したときに、速やかな一体化を図りますと、あとは均衡ある発展をということで、合い言葉のようになっていたと思うのですが、一体化されて20年、いろいろ深まってきていると思いますが、どの程度、今深まっているという、一体化についての考え方を教えてください。
(市長)これは様々な旧市で行っていた事業を、5地域でも当然に展開するなど、また、インフラの整備等々も含めて、市全体の発展に努めてきたと考えております。ただ一方で、これはなかなかバランスが難しいのですが、一体化と同時に、先ほど冒頭お答えした、自分たちの地域を自分たちでつくっていくといった意識も大事だと思います。恐らく当然に、旧町時代はこういった意識でまちづくりをされていた、自分たちの地域を、魅力を自分たちの手で発掘・再定義して、それを伝えて、たくさんの人を呼び込んでいく。そして、まちの誇りを高めていく。こういった取組も必要だろうと考えまして、地域懇話会での議論を踏まえて、各地域の振興予算を活用しての交流人口増に向けた取組を行っているわけです。よって、このバランスがなかなか難しいわけですが、地域の一体化はもちろん図るとともに、一方で、自分たちの地域、自分たちでつくるといった思いも合わせて取り組んでいます。
(記者)全体的に、一体化は完全に図られたという印象ですか。
(市長)何をもって完全に図るというのか、なかなか難しい話であろうかと思いますが、これは終わりがある話ではなく、ずっと続けていく話だろうと思います。
(記者)先ほど施設整備のお話もいろいろ出ましたが、合併後、各地域に意識した施設整備、ハードの整備はされてきたと思います。今後、例えば、そのような振興の在り方、人材育成のようなソフト面に移っていく、それとも、これまでどおり施設についても地域を意識した上で進めていく、予算の使い方、そういったところで何かお考えがありますか。
(市長)合併時の目玉となる施設は、当時、合併特例債という仕組みがあり、そういったものを活用したものと思います。一方で、それぞれの地域の活性化に向けた取組は、それぞれの実情、そして、そのときの社会情勢に合わせながら、適切に判断をしてまいりたいと考えております。
(記者)分かりました。ありがとうございます。
(記者)先日ありました衆院選に関して、全国、県内の開票結果をどのように見ていらっしゃるか教えてください。
(市長)これは国民、有権者の皆様が、それぞれ重視されるテーマに沿って、適切な判断をされたものだろうと考えております。
(記者)自公政権が大きく議席を減らす結果になりました。どういった有権者の意識、審判があったと捉えていらっしゃいますか。
(市長)これは、それぞれの国民、有権者の方々のご判断だろうと思いますが、それぞれ政権の枠組みをこうしたいといった意識もあられたのだろうと考えております。
(記者)次期市長選について伺います。下鶴さんは立候補する考えを表明されていますが、次期市長選に向けて、マニフェストの発表はどのように考えていらっしゃいますか。
(市長)今、マニフェストの編成作業中であり、しかるべき時期に発表したいと考えております。
(記者)あわせて、政党への推薦願はどう考えていらっしゃいますか。
(市長)これについても、やはり首長でありますので、幅広い市民の皆様のご理解、ご賛同をいただくために、どのような形が良いのかを今検討しているところです。
(記者)ありがとうございます。
(記者)市長選関連で、マニフェスト発表のしかるべき時期は、大体、来月11月の上旬ぐらいなど、教えてもらうのは難しいですか。
(市長)今、編成の詰めの作業を行っているわけですが、一方でご指摘のとおり、今回の総選挙の結果を受けて、今後、特別国会ないし補正の編成も入ってくるだろうと思います。そこの取り込みが間に合うのかどうかといったところも見ながら、詰めの作業を行っているところです。結果をご承知のとおり、どういった政権の枠組みになるのか、それは裏を返せば、どこの政党の公約であり、メインの主張がより取り入れられていくことになるのかといったところも流動的ですので、そういったところを取り込めるのかどうか、一方で、市長選挙も目の前に迫っておりますので、タイミングを見計らいながら今、詰めの作業を行っているところです。
(記者)有権者の方からは早く見たい、知りたいという声もあるので、時期を聞かせていただきました。
(記者)おはら祭の本まつりのある11月3日は文化の日です。下鶴市長の好きな文化的な活動は、どのようなものがあるか教えてください。
(市長)私は、例えば、旅に出て時間が空いたときなどは美術館、博物館を見るようにしています。例えば、東京で数時間空いたときには、上野の森、あそこは博物館、美術館が集まっていますので、そこに行くことが多いです。といいますのが、やはり本物に触れるという、情報がインターネット等を介して取れる時代になりましたけれども、やはり本物に触れるということは、直に触れないとできないことですので、そういった点を大事にしています。今年、市立美術館も開館70周年を迎えて、様々な特別展などを含めて行っておりますので、ぜひ市民の皆様にも、文化の日に合わせて、鹿児島市が誇る各文化施設に足をお運びいただきたいと思います。
(記者)ありがとうございます。市長はたしか将棋もお好きだったと思いますが、私、将棋は全く分からないのですが、居飛車、振り飛車とか、穴熊とか、いろんな戦法があるようです。下鶴市長の得意な戦法を教えてください。
(市長)私は居飛車ですね。どちらもありますね、しっかり守りを固めてやるパターンもあれば、斬り合うパターンもあれば。居飛車という手堅い、そういった将棋のほうを好みます。
(記者)分かりました。そういったものが市政にも反映されているのかなと、これは私の所感でした。ありがとうございます。
(記者)おはら祭の関係で、飛び入り連の注意事項、禁止事項は、今回規約をつくったということで、パンフレットにも新たに記載が入ったという理解で良いですか。飛び入り連の禁止事項を、今回初めて設けたということでしょうか。
(補助職員)もともとあったものですが、こういった形でガイドブックに反映したのは今回初めてです。今まで内々ではあったものですが、表に出すのは初めてです。
(記者)内々ではあったが、公表、こういった形で知らせるのは初めてということですか。
(補助職員)そうですね。
(記者)分かりました。ありがとうございます。
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