ホーム > 市政情報 > こんにちは市長です > 市長定例記者会見 > 令和6年度市長定例記者会見 > 令和6年11月29日(金曜日)市長定例記者会見
更新日:2024年12月2日
ここから本文です。
記者会見の動画は、鹿児島市動画チャンネル「動画で見る鹿児島市」をご覧ください。
日時:令和6年11月29日(金曜日)14時00分~
場所:鹿児島市役所東別館3階災害対策室
報道提供資料はこちらをご覧ください。
皆さん、こんにちは。
このたびの市長選挙におきまして、市民の皆様からのご支持とご信託をいただき、引き続き鹿児島市政を担わせていただくこととなりました。
その職責の重さを改めて痛感し、身の引き締まる思いです。
人口減少時代を迎え、社会・経済が絶えず大きく変化する中、これからの4年間、「市民のための市政」を基本に、子育て世代や若者をはじめ、すべての方々が"住みたい、訪れたい"と感じる「選ばれる鹿児島市」の実現に向け、全力を尽くしてまいります。
報道機関の皆さまには、これまで同様、各面からのご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
それでは、本日は5項目について、発表いたします。
はじめに、「便利で安全なごみ収集に向けた新たな取り組み」について、ご説明いたします。
まず、これまで電話でのみ受け付けていた粗大ごみの収集が、1月6日から、専用Webサイトでも申し込んでいただけるようになります。
Web申込では、合わせて、処理手数料のオンライン決済が可能です。
時間を気にせず、申込からお支払いまでできるようになりますので、ぜひ、ご利用いただきたいと思います。
次に、充電式電池による火災事故の未然防止などのため、来年1月より毎月1回、新たに「小型充電式電池等」の収集日を設けます。
安全なごみ収集に繋がりますので、市民の皆さまには、分別収集へのご協力をよろしくお願いいたします。
次に、「ふるさと納税推進に向けた各種プロモーション」について、ご説明いたします。
ふるさと納税を通じた本市のブランド価値の向上及び寄附額増を図るため、本市特産品の4つのプロモーションを展開します。
まず、SNSなどで人気の料理家「長谷川あかり」さんと、返礼品をアレンジしたレシピ開発などを行います。
次に、全国放送の人気テレビ番組「DAIGOも台所」において、番組内の料理監修を行っている、辻調理師専門学校などと新規返礼品を開発し、番組内で紹介します。
さらに、本市の名物である「黒豚しゃぶしゃぶ」のプロモーション動画を制作し、各種媒体を使って広く配信します。
また、アニメ作品「範馬刃牙」とコラボし、人気コンテンツの力を借りた本市特産品のプロモーションにより、全国的にボリュームゾーンであるなか、本市がまだ取り込み切れていない30代男性をメインターゲットに絞り、アプローチします。
ここでそのコラボレーション動画をご覧ください。
以上の4つのプロモーションを通じ、幅広い多くの方々に、本市特産品の魅力を知っていただくことで、ふるさと納税の寄附額増を図ってまいりますので、ぜひ、皆さん、思う存分鹿児島を喰らってください!!
次に、「マグマやきいも電車」について、ご説明いたします。
この冬も、ホクホクする焼き芋を食べながら、イルミネーションきらめく市電で鹿児島のまちを巡る「マグマやきいも電車」を運行します。
今回は、来年2月8日から、計8日間実施します。
鹿児島県産の美味しい焼き芋と市電を掛け合わせたこのイベントは、毎回、県内外から多くの応募をいただいております。
参加者募集は来月2日から1月5日までです。
ぜひ、多くの皆さんにご応募いただきたいと思います。
次に、「冬の鹿児島を盛り上げるイルミネーション」について、ご説明いたします。
まず、本日から開催する、天文館ミリオネーション2025は「シャン・ド・フルール天文館」をテーマに、花畑をイメージしたイルミネーションで会場を彩ります。
期間中は、フィンランドから「サンタクロース」がやってくるイベントなども実施します。
また、「みなと大通り公園イルミネーション」を来月1日から1月31日まで、「八重の棚田イルミネーション"八重のきらめき"」を来月16日から2月14日まで開催します。
イルミネーションの開催期間を含む12月と1月は、カゴシマシティビュー夜景コースを増便いたします。
ぜひ、会場にお越しいただき、光り輝く冬のかごしまの夜をお楽しみいただきたいと思います。
最後に、今年度の「かごしま市チャレンジド大賞」について、ご説明いたします。
この賞は、障害福祉への関心と理解を一層深めるため、各分野で活躍しておられる障害のある方や、障害者を積極的に支援している方などを表彰するものです。
12回目となる今回は、東京パラリンピック開会式へのご出演や、視覚障害のある方へのコメンタリーガイドなどで積極的に社会貢献されている岩川佳士乃さんなど、4部門で個人6名と2団体を表彰します。
表彰式は来月3日に行います。
これからも、障害のある方々のいきいきとした活躍を応援してまいります。
本日は以上でございます。
報道のご協力をよろしくお願いいたします。
(記者)小型充電式電池の分別収集日について、月に1回の収集日をつくろうと制定に至った背景を教えていただきたいです。
(市長)リチウムイオン電池等、そして充電式電化製品などの需要が増えてきて、また廃棄も増えてきています。これがプラスチック容器類や燃やせるごみで排出されることも多く、ごみ収集車や清掃工場での火災発生の懸念もあることから、未然防止を図るという意味で今回設けるものです。
(記者)もし把握されていたら、今回、収集日を決めるのは、県内の中では初めてなど分かったりしますか。
(市長)後ほど担当課のほうにお願いします。
(記者)ごみ収集車の中で火災が起こった事件といったことを踏まえられてだと思いますが、市民の方に改めて呼びかけをいただいてもいいですか。
(市長)安全なごみ収集にご協力いただくためにも、ぜひとも分別回収へのご協力をお願いしたいと思っております。また、毎年12月に全世帯にお配りしている「ごみ出しカレンダー」で周知・広報をしっかりと行っていきたいと思っておりますので、ぜひそちらをご覧いただきたいと思います。
(記者)粗大ごみ収集がオンラインで受付・決済ができるようになる、この導入の背景を教えてもらってもいいですか。
(市長)これはやはり、ICTを活用して市民の皆様の利便性を上げていく一環として行うものです。これまでの電話での受付だと、電話をかけて、当然電話の受付時間帯もあり、それに対してウェブ受付だと、24時間申込みでき、そして決済までできるので、市民の皆様の利便性を上げることができるものと捉えております。
(記者)このタイミングは、年末年始の大掃除なども考えられて1月6日にされたのですか。
(市長)これは既存システムの入替えもあって、このようなタイミングになったものです。
(記者)分かりました。ありがとうございます。
(記者)ふるさと納税のプロモーションがいくつかありますが、IPコラボ「範馬刃牙×鹿児島市」の部分で、これまでなかなか訴求し切れてこなかった30代男性をターゲットに、とおっしゃいました。どういった思いを込められているのか教えてください。
(市長)これはこのプロモーションに至るまでに、全国的にどの世代、性別の方が主に寄附をされ、ふるさと納税を行っていらっしゃるのか、そして、鹿児島市の現状は対してどうなのかといったことも分析をしながら行っているものです。その中で、全国的には30代男性が、一定のふるさと納税をされるボリュームゾーンであるのに対し、鹿児島市ではここが弱いという状況がありました。この層を取りに行くという思いを込めて、30代男性のボリュームゾーンに訴求をしていく意味で、今回の企画を行ったものです。
(記者)この刃牙シリーズは、たしか90年代などから長く続いているかと思います。下鶴市長ご自身は、見ていらっしゃったのでしょうか。
(市長)存在としてはもちろん知っていて、流し読み程度ですが、こういった男くさいといいますか、独特の世界が展開されているということで私も認知しており、また、幅広く認知されているものだろうと考えております。
(記者)ありがとうございます。そういった男くさいものがあったり、一方では長谷川あかりさんや、DAIGOさんの取り組みもあったり、幅広い層に引き続きふるさと納税をアピールしていきたいというお考えでしょうか。
(市長)そうですね、やはり寄附額増、そして鹿児島ファンづくりを目がけて、ふるさと納税をめぐる取組は力を入れているところですので、こういった具体的な取組を含めて、力を入れていきたいと考えております。
(記者)ありがとうございます。
(記者)粗大ごみの収集の件ですが、今後も電話受付はWebと同様にある、今後なくしていく可能性はなく、どちらもあるという認識でよろしいですか。
(市長)そうですね、併用していくところです。
(記者)改めて市民の皆様に、この粗大ごみ収集のWeb受付をどのように活用してほしいか、呼びかけも含めてお願いできますか。
(市長)Web受付によって24時間申込みができ、また、支払いまですぐに完了することができます。ぜひ、この便利なWeb申込み受付システムを、大いにご利用いただきたいと思います。
(記者)ありがとうございます。
(記者)国政では103万円の壁、年収の壁、所得税がかかり始めるところの議論が進んでおります。これが仮に引き上げられた場合、鹿児島市の市税の収入にどれくらい影響があるのか試算をされていたら教えていただけないでしょうか。
(市長)お触れの点をめぐる議論ですが、個人住民税の納税義務者の非課税枠が一律に75万円引き上げられたと仮定した場合、単純に試算しますと、個人市民税で約100億円の減収が見込まれます。なお、直近の5年度決算額は、個人市民税は約305億円となっておりますので、非常に大きな額だと考えております。
(記者)あくまでも仮定、試算だと思いますが、もし100億円がなくなった場合に、どのようにして帳尻を合わせるか、どういったところを削っていくべきか、優先順位などをどのように考えていらっしゃいますか。
(市長)これは非常に影響が甚大ですので、むしろそのようなことがないように、地方税財源の所要額の確保は、強く国のほうにも訴えていきたいと思っておりますし、これはまた全国の自治体で同様の思いだろうと考えております。
(記者)仮に引き上げられた場合に、市としては税収が減りますが、一方で市民の可処分所得は増える、なかなか一概に減って・増えて、良かった・悪かったと言いにくいとは思うのですが、市民の可処分所得が増えるという点を踏まえて、今般の国政での議論をどのように見ていらっしゃいますか。
(市長)今回の議論に関しては、これから労働力人口が非常に厳しい状況を迎え、せっかく働く意欲がある働き手がある中で、働き控えが起こるということは、非常に社会全体の損失であろうと考えております。一方で、これから特に急速な高齢化を迎えるこの局面において、社会保障関係経費が非常に増加していくことが見込まれます。そういった中で、今回、単純な試算でありますが、100億円の穴が空くのは、非常に厳しい財政運営になることが必至であります。やはり、国の議論においては、地方における税財源の所要額の確保をしっかりと考えた議論を行っていただきたいと考えております。
(記者)国の議論を踏まえて、鹿児島市で何か議論を進めていることはあるのでしょうか。
(市長)まだ議論が開始されたばかりですので、具体的にどれぐらいの財源の穴が空いて、それを埋めるためにどうするのかといったことは、具体的に検討している段階ではございません。
(記者)ありがとうございます。
(記者)マニフェストを111項目掲げられていらっしゃいましたが、優先順位をつけ、3つ挙げるとしたら、どれから取り組みたいということがあれば教えていただけますか。
(市長)平たく全て行っていかなければならないものですが、やはり人口減少をどう乗り越えていくのか、ここに主眼を置いて重点的に取り組んでいきたいと思っております。
これには2つの意味があり、1つは、人口減少の幅を少しでも少なくするために取り組んでいく。具体的には、人口の増減には2つのファクターがあり、自然増減、そして社会増減です。特に自然増減の部分において、これから非常に厳しい局面が予想されます。お亡くなりになる方がたくさん出てきて、それに対して昔ほどは子供の数が増えない、この自然減、死亡者数と出生者数のギャップ、これがどんどん拡大していく。ですので、少しでも出生数を増やすべく努力をしていく。あわせて、社会増減の部分では、自然増にはならず、自然減が一定程度これから拡大していきますので、やはり地域経済、地域社会の活力を支えていくためには、この社会増減のところをしっかりと捉えていく必要がある。社会増に少しでも持っていく必要がある。そのためには、やはり鹿児島の場合、進学ないし就職で東京などの都心部に出る傾向があります。そのときに、一旦出た方々に帰ってきてもらうために、どういったまち、選ばれるまちをつくっていくのかといったところを、しっかりとやっていきたいと思っています。
そしてもう1つ、人口減少を乗り越えるために必要なことは、社会全体のシステムを変えていく、仕組みを変えていくということです。これから行政でいえば、様々な福祉サービス、民間企業の皆様もそれぞれの商売で消費者の方にサービスを提供するわけですが、これからの世界においては、少ない人数で福祉を中心に増大するサービスに対応しなければならない。これまでと同じ仕組みで人数をつぎ込める時代はもう来ない。したがって、ICT、デジタルを軸に仕組みを変えていく。こういったところをしっかりと取り組みながら、人口減少時代を乗り越え、子供たちの代に誇れるふるさと、豊かなふるさと、鹿児島市を引き継ぐために全力を尽くしてまいりたいと考えております。
(記者)スタジアムの計画についてもマニフェストに掲げていらっしゃいますが、次の4年間でどこまで進めたいとお考えでしょうか。
(市長)今、候補地の選定について、県と一緒になって候補地を探している段階ですので、しっかりと県、市、民間、オール鹿児島で連携協力して取り組んでいくことができる、前に進めることができる候補地を、着実に選定していきたいと考えております。
(記者)サンロイヤルホテル跡地について進捗状況はいかがでしょうか。
(市長)サンロイヤルホテル、鹿児島国際観光については、私が認識している現在の状況は、県有地への移転希望が会社から出され、それに対し、県ないし県議会のほうではバンケットを持ったホテル機能の立地については賛意が示され、そしてこれから具体的にどういった事業者が担うのか、事業者の公募選定に移っていくものと認識しております。まずはその状況、県における議論を注視したいと考えております。
(記者)周辺への挨拶回りはされていると前におっしゃっていたかと思いますが、金額の話までもう至っているのか…。
(市長)まだそういった段階ではありません。といいますのが、まず、サンロイヤルホテルの移転についての動向、そして、仮にそうなったとして、跡地活用、現在の土地の活用について、鹿児島国際観光としてどうご判断されるのかといった様々な要素がありますので、まずは移転に関する推移、議論を注視してまいりたいと考えております。
(記者)候補地はいつまでに決めたいですか。
(市長)これはできる限り早期に決めていきたいとは思っておりますが、一方で、県、市、民間、オール鹿児島の枠組みで取り組んでいるものですので、着実に前に進めていくために、今、県と一緒になって候補地を探している点においては、やはり決めるに当たって、ここであれば県、市、民間、みんな歩調をそろえて前に進めるというところを定めていく必要があります。そこについては着実に前に進めていく、そういった取り組みを進めていく必要があるだろうと思っております。
(記者)分かりました。ありがとうございます。
(記者)桜島学校の件で、保護者説明会の中で令和8年4月の新規校舎での開校は迎えられない、新規校舎の完成は間に合わないという説明がありました。令和8年の開校に向けて準備してきた住民に対してお言葉があれば、受け止めを含めてお願いします。
(市長)特に大規模な公共工事において不調となることが全国的な状況とはいいましても、結果として8年4月に新校舎が完成できない見通しになったことは、大変残念に思っているところです。児童生徒、そして関係者の皆様方の不安や負担感を払拭できるよう、教育委員会から丁寧な対応、説明を行っていく必要があると考えております。
(記者)保護者に対してアンケートをされて、既存校舎を使って予定どおり開校させるパターンと、新しい校舎ができるのを待って令和9年に開校などの3つの案を示されていると思いますが、そのアンケート結果が出ていたら教えていただきたいです。
(市長)詳細なアンケート結果は、後ほど担当課に確認していただきたいのですが、保護者アンケートでは、開校の時期や場所の進め方の3案に対し、どれか1つに偏った、決定的な選択にはならなかったと伺っております。ばらけたということですね。今後、保護者や地域の方々、そして教育委員の方々のご意見も踏まえ、子供たちの教育面や既存校の施設面などを勘案しながら決定をしていくものと考えております。
(記者)では、市長がおっしゃったように、意見が分かれているという中で、市教委は12月中旬には方針を決めると説明されていますが、判断基準で何を一番大切に決めていくべきだと、市長としてはお考えですか。
(市長)それはやはり子供たちの教育面ですよね。学校ですから子供たちのことが大事ですので、そういった面から、そして、しっかりと地域の皆様方のご理解を得ながら、教育委員会のほうで取り組んでいっていただきたいと考えております。
(記者)子供たちが大事というのは、教育活動に影響が出ないなど、そういった意味なのでしょうか。
(市長)教育の中身も、期待も、新しい学校で一体になるといったところでも動いてきているでしょうから、そういったことも含めて、とにかく子供たちのことを第一に取り組んでいく必要があると考えております。
(記者)分かりました。ありがとうございます。
(記者)市長ご自身の選挙はこの間の日曜日にありましたが、その1週間前に兵庫県知事選がありました。あちらはSNSの影響がものすごく大きかったと話題になっておりますが、下鶴市長は兵庫の選挙でのSNSについて、良いところや、気をつけなければいけないところなど、どのように見ていらっしゃるかなと。下鶴市長はずっとデジタルの活用もおっしゃっているので、デジタル化を進める立場から見て、良いところや気をつけなければいけない点、考えていらっしゃることを教えてください。
(市長)どうしても自分の選挙と重なっていましたので、そこまで詳細にウオッチできているわけではないとの前提で申し上げますが、選挙におけるSNSの活用は、良い点で言えば多くの方が気軽に参加できる、政治参加が促進される面があるかと思います。一方で、気をつけていかなければならない点を私は2点感じており、1つは、どうしてもSNSの媒体によっては文字制限等があったりしますので、物事の単純化であったり、この人は善でこの人は悪だといった善悪二元論、極論に振れがちなところは留意をしなければならない。そして、選挙では候補者の比較もですが、政策の比較を行う中で、やはりそれぞれの政策にいろいろな背景がありますよね。経緯だったり、長年の背景だったり。それをしっかりかみ砕いた上で賛否を考えていく、そして、それを基に話し合っていく、それが熟議であり、あるべき姿だろうと思っているわけですが、どうしても文字制限等がある中で極論に振れやすい、そこは理解をしながら使いこなしていく必要があるだろうと。
そしてもう1点は、これは今のネットにおける、SNSに限らず、いろいろなものの情報表示のアルゴリズムがそうなっているわけですが、基本的に閲覧者、見る方が興味を持つであろうと分析されたものが表示されるようになっています。これはニュースサイトでも、SNSでもそうです。おのずと自分の考えに合ったものが表示されるようになっていて、違ったものがなかなか目につかなくなってしまう。そうすると、同じ考えを持った人たちの村に閉じ籠もりがちになってしまうという、ここも認識をしなければならないだろうと思っております。私は常々、今日はこうしてメディアの皆さんがいらっしゃいますが、多様な考えを持ったメディアの方々がたくさんいて、会社が存在して、そして受け取り手である我々は、私も一視聴者としては受け取り手でありますので、受取り手としてはそれぞれを見比べて自分の考えを定めていく。もちろん、例えば違う考えのものであっても、ここは確かにもっともだ、取り入れていこうといったところがあるべき姿なのではないかと思っています。したがって、SNSの活用については、気軽に情報発信・収集ができる、政治参加ができるというメリットがある一方で、やはり極論に振れがちなところと、そして、同じ考えを持ったところで集まりやすい、そこをしっかりとSNS、もしくはネットの言論の利点、そして限界を認識しながら使いこなしていくといったことが重要なのではないかと思っているところです。
(記者)ご自身の選挙でのSNS活用はどうだったか、どう振り返りますか。
(市長)私としては、今回の選挙戦に関して、今回で6回目の選挙ですが、従来から市民の皆様の近くに伺って考えを直接伝えていく、街頭演説中心のそういったスタイルで行っております。鹿児島市も広いですので、そういった中で、直接お目にかかれない方に対してお知らせをしたり、もしくは視聴したりしていただくといった点では、ネットないしSNSは十分に可能性を持ったツールであろうと思っております。一方で、私も常に、先ほど申し上げたネットの特性は認識しているつもりですので、そういったところを留意しながら、適切な情報発信に努めていきたいと考えております。
(記者)ありがとうございます。
(記者)先ほどの年収103万円の壁を巡るところでの、直近の個人住民税が305億円というのは、令和5年度決算のことですか。
(市長)5年度決算ですね、直近の今出ている決算ですから。
(記者)分かりました。国に対しての要望というところでは、代わりとなる補?、穴埋めを国に対して求めていきたいということでよろしかったでしょうか。
(市長)これからどういったルートでやっていくかは、各県ないし中核市の市長会もありますし、いろいろな会がありますから、そこでの議論になろうかと思いますが、恐らく我々としても、そして全国各自治体も歳入、収入に穴が空かないようにといったところが、共通の願いだろうと思っております。
(記者)分かりました。
(記者)2回目の当選を果たされたわけですが、改めて2期目の抱負をお聞かせいただけますか。
(市長)これから来る急激な人口減少を乗り越え、子供たちの代に豊かなふるさと、誇れるふるさと・鹿児島市を引き継ぐために、選ばれるまちを実現していきたい、そして、ICT、デジタルを軸に仕組みを変えていく、力強く前に進めていく、そういった4年間に取り組んでまいりたいと考えております。
(記者)分かりました。
(記者)選挙に合わせて、自社で出口調査などを行いましたが、やはり市民の方は、経済対策や子育て政策を求められていらっしゃる方が多いです。一方で、サッカースタジアムが少し数字としても低調だったのですが、下鶴さん自身、サッカースタジアムの建設を進めていきたいという立場の中で、市民の皆さんに、例えば造るような機運の醸成ができているといったことは、この選挙戦を通じてお感じでしょうか。
(市長)市政には幅広い課題がありますので、そして、その全ていずれも重要な課題だろうと思っています。その中で、やはりこれからのキーワードは、急激な人口減少時代をどう乗り越えるのか、ここだと思っています。これは先ほど申し上げたとおり2つの含意があり、1つは少しでも減少幅を少なくするための努力、そしてもう1つは、それでも人口は減る中で、特に生産年齢人口が減るといった中で、少ない人手で充実したサービスを提供し続けていくために仕組みを変えていく、このことが全ての根幹になるだろうと思っています。
そういった中で、スタジアムに関しては、単なるサッカー場ではなく、やはり特に若い世代を中心としたエンターテインメントをつくる場であったり、そして、それを楽しむ方々同士のコミュニティーができる場所であったり、さらには、スポーツをする全ての子供たちの憧れの場所となる、中心市街地を中心としたまちに人の流れ、お金の流れを生み出すといった、サッカー場を超えた価値をより丁寧に伝えていく必要があるだろうと思っております。
そういった中で、百聞は一見にしかずという言葉があります。今、長崎でもスタジアムができましたし、各都市、地方都市で新たなタイプ、スタイルのスタジアム、アリーナも含めてスポーツ施設が次々と誕生しております。こういった実例を直で、もしくは報道の皆さんを通じて目にすることによって、単なるプロスポーツをする、サッカーならサッカーといったものにとどまらず、こういった楽しみ方、効果があるのだということを、実例を用いながら広げていきたいと思いますし、その点においては、やはり報道各社の皆様にもご協力をいただきたいと考えているところです。
(記者)一方で、莫大な建設費なども想定されますし、なかなか候補地も見つからないところもあるかと思いますが、その辺の理解はどう進めていきたいですか。
(市長)これはやはり着実に前に進めていく、この1点に尽きると思いますし、また整備費につきましても、できる限り国庫補助であったり、そして、企業版・個人版を含めたふるさと納税の活用であったり、そういった優良財源の活用をしっかりと検討していきたいと考えているところです。
(記者)市長自身は、まちなかスタジアムとずっとおっしゃってきたと思いますが、サンロイヤルホテルの跡地にするということになれば、それはまちなかと言えるのでしょうか。
(市長)そもそも今、サンロイヤルホテルをめぐる議論は、先ほどご質問をいただき、お答えしたとおり、現在、運営会社から県有地への移転希望が出され、それに対して、今、県のほうで対応を検討されているところです。また、現在のサンロイヤルホテルの敷地も、今後の活用については未定であると伺っております。したがって、サンロイヤルホテルに関しては、その動向を注視していきたい、そのように考えております。
(記者)今年度の序盤は、時間軸もということで整備を加速させていきたい狙いはあったと思いますが、ユナイテッドFCもJ3になった中で、議論は今後、少しゆっくり進めていく、スピード感はどう考えていらっしゃいますか。
(市長)時間軸に関しては、北ふ頭を断念する際に塩田知事から、やはり時間軸を強く認識したほうが良いのではないかとご提案をいただき、私もそれに同意し、今、県市連携、協力の下、候補地の選定を進めている段階です。したがって、時間軸はしっかりと意識しながら、一?一?着実に前に進めていきたい、そのように考えているところです。
(記者)分かりました。ありがとうございます。
(記者)だいぶ寒くなってまいりました。今日の発表資料でもイルミネーションがあり、いよいよ冬だなと感じております。一方で、資料の中には、ふるさと納税のおいしい食材もたくさんあって、おなかもすいたところですが、冬といえば鍋かなと思います。下鶴さんの好きな鍋の種類であったり、具材であったり、教えてください。
(市長)そうですね、鍋は何でも食べますし、お湯割りに合うものであればと思いますが、カキも好きですし、豚しゃぶも好きです。ぜひ市民の皆様にも、お湯割りが良い季節ですので、お湯割りに合う、そして鹿児島の食材も含めてお楽しみいただければと思います。
(記者)ありがとうございます。資料にあった、DAIGOさんが料理をして人気を呼んでいますが、下鶴市長は手料理を作ることはあるのでしょうか。もしあったら、どういったものが得意かなど、教えていただけると幸いです。
(市長)なかなかでありますが、ただ、学生時代、そして社会人時代に独り暮らしをしておりましたので、最低限生きていけるぐらいはやります。煮る、焼くぐらいですけれども、そういったものをやりますし、選挙期間中はスタミナをつけ、疲れを取るために、夜中、自分で黒豚を焼いてスタミナをつけたりしていました。
(記者)黒豚が勝負飯だったのですか。
(市長)そうですね、やはり疲れが取れる気がします。
(記者)ありがとうございます。
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