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更新日:2024年12月25日

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令和6年12月23日(月曜日)市長定例記者会見

記者会見の動画は、鹿児島市動画チャンネル「動画で見る鹿児島市」をご覧ください。

令和6年12月23日市長定例記者会見

日時:令和6年12月23日(月曜日)10時00分~

場所:鹿児島市役所東別館3階災害対策室

報道提供資料はこちらをご覧ください。

報道提供資料(PDF:3,934KB)

冒頭あいさつ

皆さん、おはようございます。

本日が今年最後の定例会見となります。

市政記者の皆様方には、この1年間、市政情報を広く報道していただきましたことに心から感謝を申し上げます。

さて、本日から、私の2期目の任期が始まりました。

人口減少時代を乗り越え、次の世代に豊かな鹿児島市を引き継ぐために、最も重要な4年間となります。

将来にわたって街の活力を維持していけるよう、多彩な魅力をさらに磨き上げ、国内外への効果的なプロモーションを展開するとともに、ICTを活用し仕組みを変えていくことにより、子育て世代や若者をはじめ、すべての方々に"住みたい、訪れたい"と感じていただける、時代に未来に「選ばれるまち」の実現に向け、全力を傾けてまいります。

市民の皆さま、そして本市に思いを寄せる全ての皆さまと協働・連携しながら、全力を尽くしてまいりますので、報道機関の皆さま方にも、より一層のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。

それでは、本日は6項目について、発表します。

市長発表項目:持続可能な交通手段の確保に向けて~タクシー「シェア乗り」実証実験~

はじめに、持続可能な交通手段の確保に向けて実施する、タクシー「シェア乗り」実証実験について、ご説明いたします。

運転者不足などで公共交通の供給力減少が顕在化している夜間の時間帯において、周辺団地等に帰宅する方を対象に、タクシー「シェア乗り」実証実験を開始します。

1月20日から3月30日の期間で、21時から26時の間に出発する利用を対象として、ご覧のエリアで実施します。

料金は、相乗り人数や移動距離に応じての割り勘となります。

利用を希望される方は、アプリまたはWebで事前に会員登録の上、乗車30分前までに予約をお願いいたします。

利便性を高めながら、持続可能な交通手段となるよう、効果等を検証してまいりますので、ぜひ多くの方にご利用いただきたいと思います。

市長発表項目:桜島火山爆発総合防災訓練~大規模噴火に備えて~

次に、桜島火山爆発総合防災訓練について、ご説明いたします。

1月11日に実施する今回の訓練は、東風による降灰で、市街地側避難所への避難が出来なくなったことを想定し、代替避難所である谷山中学校で初めて実施します。

桜島や、避難先となる谷山中校区の住民の皆さんなど、約1500人にご参加いただき、市街地側への大量降灰時の避難の説明や、谷山中学校の生徒の皆さんへの火山防災教育などを行います。

引き続き、「大規模噴火でも犠牲者ゼロ」を目指した、火山防災体制の強化や防災意識の高揚を図ってまいります。

市長発表項目:鹿児島市犯罪被害者等支援条例の施行

次に、鹿児島市犯罪被害者等支援条例が、12月20日から施行されましたのでご説明いたします。

犯罪被害者等が受けた被害の軽減や回復を図り、市民が安心して暮らすことができる地域社会の実現を目指すために制定したこの条例では、犯罪被害者等の支援についての基本理念を定めています。

また、主な施策の一つとして、犯罪被害にあわれた方の経済的負担の軽減を図るため、本市独自の支援金等を支給することとしております。

市民や事業者の皆さんなどには、本条例への理解を深めていただき、誰もが安心して暮らすことができる地域づくりにご協力いただきますようお願いいたします。

市長発表項目:冬のかごしまを盛り上げるシティプロモーション!~電車&ご飯&やきいも&観覧車~

次に、様々な事業者の皆さんとコラボレーションして展開する、冬のシティプロモーションについて、ご説明いたします。

来年2月に運行する「マグマやきいも電車」に合わせて、公募した民間事業者の方々による企画電車を全4便、2月15・16日の2日間運行します。

いずれも1月14日から、公式サイトで募集を開始します。

さつまあげ、黒酢など、本市ならではのユニークな魅力がお楽しみいただけますので、多くの応募をお待ちしております。

また今年も、市電沿線を中心とした飲食店11事業者とコラボし、「マグマ飯」を展開します。

1月24日から約1カ月間にわたって、「桜島」や「マグマ」をイメージしたオリジナルメニューを提供します。

さらに、アミュランが今年も、マグマシティの赤と青に輝く中、アミュプラザの飲食店で、「やきいも」をテーマにしたオリジナルメニューが提供されます。

市内外の多くの方々に、わくわくする企画がもりだくさんの、冬の鹿児島市をお楽しみいただき、SNSなどで鹿児島ならではの魅力を広く発信していただきたいと思います。

市長発表項目:桜島を盛り上げます!~世界一の桜島大根&マルシェ~

次に、桜島を盛り上げるイベントについてご説明いたします。

重さや美しさから世界一の桜島大根を決める第25回世界一桜島大根コンテストを、1月25日に、道の駅「桜島」火の島めぐみ館で開催します。

また、コンテストと同日には、桜島ファンの拡大を目的としたイベント、「第2回 さくら市」を桜島港フェリーターミナルで、ご覧の概要で開催します。

ぜひ、多くの方にお越しいただき、桜島地域の魅力を存分にご堪能いただきたいと思います。

市長発表項目:eスポーツを楽しもう~MAGUMA eスポーツフェス~

最後に、eスポーツイベントの開催について、ご説明いたします。

誰もが楽しめる新たなスポーツコンテンツ「eスポーツ」の魅力を発信するためのイベントを、1月19日にセンテラス天文館で開催します。

トッププレイヤーも参加するeスポーツの競技大会をはじめ、どなたでも気軽に参加できる体験会のほか、福祉や教育などで活用できる事例などを紹介いたします。

当日は、私もゲストとeスポーツで対戦する予定です。

ぜひ、多くの皆さんに会場にお越しいただき、eスポーツの魅力を満喫いただきたいと思います。

本日は以上でございます。

報道のご協力をよろしくお願いいたします。

質疑応答要旨:桜島火山爆発総合防災訓練について

(記者)桜島の防災訓練に関して1つ質問させてください。先日行われた防災訓練に関しては、能登半島地震を踏まえて、孤立地域を対象にした訓練をメニューに盛り込んでおられましたが、今回そのような孤立地域に関してのメニューは改めて盛り込まれる予定はございますか。

(市長)この桜島火山爆発総合防災訓練は、それぞれの訓練において島内の方が円滑に島外への避難を行う、これはこの間行ったもので、能登半島の教訓を踏まえた複合災害を想定したいろいろな訓練を行いました。今回、この時期に開催する訓練は、実際に避難してくる市街地側の避難所において、避難所の設営や防災関係機関との連携による訓練を実施します。
そして、今回の訓練は、これまで桜島の各集落の皆さん、各まちの皆さんが市街地側の避難所に避難すると決められているわけですが、指定された避難所が、市街地側に大量の軽石や火山灰が降ってきて使えなくなる場合に、代わり(の避難所)に避難をするといったところを想定して行うものです。ですので、年2回それぞれ訓練を行っており、島内から島外に安全に避難していただく、そして、今度は市街地側に避難してこられたときに対応するための訓練といったところを行い、今回は市街地側に避難した場合、避難所の設営などを含めて開催するものです。

(記者)ありがとうございました。

質疑応答要旨:タクシー「シェア乗り」実証実験について

(記者)タクシーのシェア乗り実証実験について伺います。この実証実験を行うに当たって、地域公共交通の現状をどのように捉えていらっしゃるか、そして、この実証実験を通じてどういったことを期待されるか教えてください。

(市長)地域交通をめぐる状況は、特に運転者不足が深刻な課題となっております。そういった中で、現在、官民連携で公共交通の再構築に取り組んでいますが、その中で重要なことは、運転者の確保はもちろんのことですが、移動したいという観光客、市民の方の需要があります。この需要をいかにこれから減少する運転者でカバーをしていくのか、言い換えれば、今、公共交通の再構築で行っているルート・ダイヤの最適化と併せて、少ない運転者で多くの移動需要を満たすことができる新たな交通体系の構築、ここも非常に重要であると考えております。
そして、今回のシェア乗りの狙いとしては、特に夜間の時間帯、移動したい人は多いが、公共交通の便数は少ないといった時間帯において、市民の方が移動したい、この需要をいかに満たしていくのかといった狙いから行うものです。具体的には、例えば、3人の方が同じ団地に帰りたいとして、従来は1人ずつタクシーを拾っていくと3人の運転者の方が必要になってきます。なかなか今はこれが確保できない。それに対して、このシェア乗りを行うことによって、3人の方が同じ団地に帰る際に、1人の運転者で運ぶことができるといった狙いで、今回実証実験を行っていくものです。

(記者)ありがとうございます。タクシーは民間だと思いますが、民間と連携して取り組むということでしょうか。

(市長)そうですね、タクシー協会と連携して取り組みます。

(記者)ありがとうございます。

質疑応答要旨:港湾計画の一部見直しについて

(記者)県が12月の県議会定例会で、北ふ頭の用途や住吉町周辺の渋滞対策などで港湾計画の一部見直しの方針を示されました。一部変更に対する見解やお考えがありましたらお聞かせください。

(市長)この港湾計画の軽易な変更、一部変更は、これからのまちづくり、そして、まちの活性化に向けて必要なことを取り組んでいくということで歓迎したいと思っております。

(記者)北ふ頭をスタジアムの候補地にしてきたときは、航路の改定で時間がかかる部分はあったと思いますが、港湾計画の改訂が10年以上かかるということで、時間軸で断念されたと思います。再度、市長から北ふ頭を含めた港湾計画の見直しを要望されるご予定はありますか。

(市長)港湾計画の改訂は、県において検討されることとなっており、今回、どこまでを軽易な変更とするかは、これからの議論を注視してまいりたいと考えております。

(記者)分かりました。ありがとうございます。

質疑応答要旨:放課後等デイサービスの利用者負担独自助成の見直しについて

(記者)放課後等デイサービスについて、市議会で令和7年度からの一部有料化を表明された後、保護者団体から撤回してくださいと要望書が提出されたと思いますが、そのご対応はお決まりですか。

(市長)これまで放課後等デイサービス、そして児童発達支援の自己負担の在り方については検討を重ねてまいりました。そして、これまでも担当課からは随時報告を受けております。そして、ご意見を聞く場としては、これまでも障害者総合支援法に基づく自立支援協議会などを通じて、福祉、医療、教育など、様々な立場の方からご意見を伺ってまいりました。その中には、賛成、反対それぞれの立場からのご意見があり、また、保護者の方々からは継続を求める署名もいただいたところですが、それらを踏まえた上で、制度の持続的な運営、持続可能な制度とするために一部助成の見直しを判断したものです。
また、12月議会での方針表明後も自立支援協議会の部会などを通じてご意見を聞きながら、今後、最終的な予算案をまとめ、市民の代表である市議会でご審議いただくこととなります。今回、要望と併せてご質問もいくつか頂いているので、それらに丁寧にお答えするように指示を行ったところです。

(記者)一部有料化はご判断されたという認識でよかったでしょうか。

(市長)これはやはり持続可能な制度としていくために、必要な対応であると考え、判断をしたものです。

(記者)分かりました。あと要望書の取材をする中で、2万筆ぐらい署名を出されて、自分たちの気持ちが伝わらなかったんじゃないかということを団体側がおっしゃっていて、1回で良いから市長と直接会ってお話ししたいということでしたが、なかなかお会いにならない理由がありましたら教えてください。

(市長)これにつきましては、随時担当課から報告を受けており、また、署名、そしてそれに添えられたご意見は、私も目をしっかりと通しているところです。現在、担当課においてしっかりと対応するように指示をしているところです。

(記者)下鶴市長は割と表敬など、市民団体に会われることが多い印象を持っていましたが、放課後等デイサービス関係者と今後直接会ってお話するようなお考えはなかったでしょうか。

(市長)現在のところ、担当課である障害福祉課に責任を持って対応するように伝えており、状況はその都度報告をもらうように考えております。

(記者)分かりました。ありがとうございます。

質疑応答要旨:多機能複合型スタジアムの整備について

(記者)先ほども少しお話が出たスタジアムについて伺います。今年はサンロイヤルホテルの移転の方針が示されて、その跡地が候補地になり得るということで浮上しましたけれども、具体的にはなかなか進展がなかったかと思います。スタジアムの建設を巡ってこの1年をどう振り返るか、そして、来年はどう取り組んでいきたいか、考えを教えてください。

(市長)今年、北ふ頭の断念は、塩田知事から時間軸を考慮して進める必要があるとの提案をいただき、また私もそれに合意をして、今般、初めて県と市が協力をして候補地探しから行うことになっております。現在も県市連携の下、候補地のリストアップを進めているところです。また、候補地のリストアップ、スタジアム検討に当たっては、県・市・民間、オール鹿児島の枠組みを大前提として進めてきておりますので、候補地に当たっても、県・市・民間、オール鹿児島で連携して進めていくことが合意できる候補地の選定に向けて、引き続き県と一体となって取り組んでまいりたいと考えております。

(記者)来年、2025年にここまでは進めたいなど目標はありますか。

(市長)これはなるべく進めていきたいところですが、一方で、やはり県・市・民間、オール鹿児島でここなら連携して取り組めるというところを着実に探していく必要があると思っておりますので、一歩一歩着実に進めてまいりたいと考えております。

(記者)ありがとうございます。

質疑応答要旨:貸切バス事業の廃止議案の否決について

(記者)先日まであった12月議会について伺います。交通局の貸切バス事業の廃止議案が否決されました。このことの受け止めを改めてお願いします。

(市長)このことについては、我々としては、運転者不足が非常に深刻化する中、市民の足、生活路線である路線バスを維持存続していくために交通局の経営資源、人的資源を路線バスのほうに集中すべきである、そのことが路線バスを守り、市民の利益にかなうと考え、提案をしたものです。仕組みとして、物事を決める権限は議決機関である議会にございますし、また、議会においては、慎重なご審議の上、こちらの方針のほうが市民の利益にかなうと考え、判断された結果であろうと考えております。

(記者)ありがとうございます。交通局を含めて、今年は桜島フェリーの値上げも実施がありました。鹿児島の公共交通全体をどう見ていらっしゃるか。そして、公営の交通事業者として、フェリーやバス、市電も、行政が運営する公営の交通事業者の役割はこれからどうあるべきか考えを教えてください。

(市長)皆さんご承知のように、地域交通をめぐる課題は、もともと重要な課題ではありましたが、この数年でさらに優先度、重要度が上がってきた課題であると考えております。そして、地域交通の維持をめぐる行政の関与の在り方や、政策課題の在り方について、特にこの一、二年大きくシフトしたと考えています。
といいますのが、恐らく、従来の地域交通、そして交通政策は、専らどこまで赤字を許容するのか、どこまで税金で赤字を埋めていくのか、カバーをしていくのか、こういった議論が主だったように思います。しかしながら、この一・二年、状況は変わってきていて、もちろん赤字をどこまで許容するかは重要な課題ですが、それ以上に人の問題、運転者不足、ここが大いにクローズアップされるようになってきた。ここが地域交通を巡る、そして、交通政策を巡る大きな転換であると考えております。
そういった中で、運転者の確保はもちろんのこと、今取り組んでいるのが、官民連携でデータを分析しながら最適なルート・ダイヤ、そして、さらにその先には交通結節点をどう設計していくのかといったところを考えています。通底するのは、先ほど少し申し上げましたが、市民、もしくは観光客の方が、ここからここに移動したいという移動需要を、これから少なくなっていく運転者でどうカバーしていくのか、どう支えていくのか、ここが非常に重要になってきます。ですので、既存の交通体系の最適化、再構築はもちろんのこと、今いろんな実証実験をやっていますが、AIやITを活用した新たな交通手段を積極的に模索していく必要があると考えております。
地域の交通を巡る課題は、最重要課題の1つと考えておりますし、また、全国1,700ぐらい自治体がありますが、恐らく、バス、電車、そしてフェリーまで持っている自治体は他にないのではないかと考えており、鹿児島市としても民間の方と主体的に連携をしながら、まずは市民の皆様の足、生活路線をいかに守っていくか、ここを全力で取り組んでいきたいと考えております。

(記者)ありがとうございます。

質疑応答要旨:鹿児島市犯罪被害者等支援条例の施行について

(記者)発表事項にあった、犯罪被害者等支援条例について伺います。この条例は、鹿児島県は設けていますが、支援金の制度はありません。支援金を盛り込んでいるのは与論町ですか、制度自体も鹿児島市は5番目です。あまり県内では導入が進んでいません。それぞれの市町村が決めることではありますが、県都である鹿児島市がこの制度を導入することで、各自治体に広がることを期待する声を聞きます。この犯罪被害者等支援条例がどういった意義があるのか、それが自治体に今後広がる観測があるかどうか教えてください。

(市長)まずは、今回の条例は、犯罪被害者の方々を社会全体でしっかりと支えていくことを基本理念としております。この支援金制度についても、犯罪の被害者、もしくはその家族となったときに、やはり経済的に苦境に立たされることが大いにあります。そういった中で、経済的苦境を少しでも支えて、そして、犯罪被害者の方、そして家族を社会全体で支えていく機運を醸成していきたい、そういった狙いで制定をしたものです。

(記者)県内の他の自治体にも広がってほしいと思いますか。

(市長)これは各自治体のご判断ですが、鹿児島市が今回制定した条例、そしてその制度が有意義なものと認知されれば、やはり一定の広がりが出てくるかと思いますので、そういった効果も期待をしたいと考えております。

(記者)ありがとうございます。

質疑応答要旨:多機能複合型スタジアムの整備について

(記者)先ほども質問があった新たなスタジアム構想についてお尋ねしたいと思いますが、現在は県と一緒になって、候補地の選定をしている段階で間違いなかったでしょうか。

(市長)そうですね。

(記者)中心市街地の活性化につながる、そんなスタジアムを造ることを目指していると思いますが、そうなると、候補地はそれほどそんなに多くないと思うのですが、どのようにお考えでしょうか。

(市長)これはやはり中心市街地への人の流れをどう生み出すかということですので、近接性であったり、交通利便性であったり、こういったところからリストアップをしていくことになるかと思います。そして最終的には、恐らくですが、候補地がいくつかリストアップされ、そして、その中でどう順位づけをしていくのか、どういった要素で評価をしていくのかといったことも、今後、県との協議になってくるだろうと考えております。

(記者)分かりました。塩田知事は、サンロイヤルホテル跡地について、候補地の1つになり得るのではないかといった発言も以前ありましたが、下鶴市長としてもそれは同感ということで間違いないですか。

(市長)条件がそろえば候補地にはなり得ると考えております。一方で、今、サンロイヤルホテルを巡る現状は、私の理解や把握においては、サンロイヤルホテルの運営会社から、住吉町の県有地への移転要望が出され、現在、それに対して県並びに県議会では、当該県有地において、バンケットを備えたホテル機能、MICE機能としてはそれが良いと、一方で、どの事業者が担うかは、これから公募であるといったところで進めていらっしゃると考えております。つきましては、まず、公募でどの事業者が選定をされるのかといったことや、また、仮にサンロイヤルホテルが選定された場合も、現在のホテルの場所を今後どう取り扱う判断をするのかといったいろいろな要素があるだろうと考えております。

(記者)当然、超えなければいけないハードルがいくつかあるかと思いますが、与次郎地区、サンロイヤルホテル跡地のあの場所は、スタジアムの建設場所としてどうですか、魅力ある場所だと感じますか。

(市長)これは今、候補地のリストアップをするに当たり、まずは土地の面積が必要なわけです。その上で、スタジアムの方向については一定の制約があり、広さがあるからといって、例えばいびつな形だったり、南北の方向に向かない形だったりするとなかなか厳しいといったことがありますが、その他に交通利便性であったり、周辺への影響であったりといったところを踏まえて、リストアップになっていくかと考えています。

(記者)今、リストアップをしている段階で、実際に地権者への接触はどのような段階でしょうか。

(市長)現在は、周辺地権者に対して挨拶といいますか、そういったところを行っている段階です。

(記者)現段階でリストアップされている候補地については、順次それぞれの場所で地権者にご挨拶をされている。

(市長)民有地であれば必要になってきますが、一方で、例えば、県有地、市有地であればそれは必要なく、その場所に応じてになろうかと思います。

(記者)ということは、大体、数か所ぐらいまではリストアップが進んでいる認識で良いですか。

(市長)今は、知事がお触れになったサンロイヤルホテルについては、周辺の地権者に挨拶を行っている状況です。

(記者)それは具体性を持った話というよりも、挨拶、一番最初の接触の段階ということですか。

(市長)そうですね。

(記者)手応えとしてはどうですか。

(市長)これは挨拶で、具体的な交渉を行っている段階ではないということです。

(記者)分かりました。確認させていただきますが、下鶴市長の考える新たなスタジアム、これまで中心市街地の活性化につながったり、いろいろ思い描いていたものがあると思いますが、現段階で、土地はどの程度あればスタジアムは造れる、思い描いているスタジアムは造れるとお考えでしょうか。

(市長)これはどの規模で造るかによってきますが、今リストアップを行っているところでは、おおむね3万平米でリストアップを行っているところです。

(記者)今、市長がおっしゃった、どの規模のスタジアムを造るかによるということは、造る規模は、県と共有できている上でのリストアップになっているのでしょうか。

(市長)これは鹿児島市としても、もともとの3候補地において試算を行ったことがあるわけですが、その際の規模感を前提に、今、候補地のリストアップを進めているところです。

(記者)ということは、リストアップをしている段階で、県ともある程度共有された上で、これぐらいのスタジアムだと共通認識の上で、リストアップできているということですか。

(市長)観客数などの規模感については、共有できているものと考えております。

(記者)スタジアムは附帯設備など、どれぐらい造るかによって候補地も変わってくるのかと思います。

(市長)どこまで附帯設備をつけるかは、基本的に複合化は、まちの機能を充足させていくものですから、例えば、候補地の周りに何があるかによって、どういった機能をスタジアムに持たせるのかは変わってくるかと思います。それは候補地次第だろうと考えております。

(記者)今後ですが、候補地の選定を終えたら、具体的にそれぞれの地権者との接触、交渉なども同時進行で行って、新たな検討委員会などはつくるご予定がありますか。

(市長)現在はそこまでの具体的な話をする段階ではなく、まずは県・市・民間、ここだったら協力をして進められるという候補地を探している段階です。

(記者)ということは、候補地が定まってから、具体的にどんなスタジアムになるのかを詰めていくための、何かしらの場を設けていくということですか。

(市長)場をどう設けていくかは、今後の検討、協議次第だろうと考えています。

(記者)分かりました。先ほど、今日から2期目がスタートしたということですが、2期目の4年間において、このスタジアム構想は、どのあたりまで進めていきたいとお考えでしょうか。

(市長)なるべく進めていきたいと考えておりますが、一方で、しっかりと前に進めるためには、候補地を選定する段階において、ここであれば県・市・民間が協力して進めていけるといった合意が取れる候補地を、しっかりと探していく必要がありますので、ここは一?一?着実にやっていきたい、県と力を合わせてやっていきたいと考えております。

(記者)この4年間で道筋をつけたい、何か力強い意気込みのようなものがあれば聞かせてもらえますか。

(市長)これはやはり若い世代をはじめ、多くの世代に選ばれるまちに必要な機能であると考えておりますので、実現に向けて着実に取り組んでまいりたいと考えております。

(記者)分かりました。ありがとうございます。

質疑応答要旨:多機能複合型スタジアムの整備について

(記者)スタジアムに関連して、先ほど、候補地は複数掲げることになるとご回答があったと思いますが、それはサンロイヤルホテル以外でも、今、具体的な場所を考えられているということですか。

(市長)今、具体的な場所はお示しできる状況にありませんが、一般論として、何らかの場所を決めていく際には、候補地をいくつか挙げて、何らかの物差しで評価をして、そして優先順位をつけていくのが一般的な進め方だろうと考えています。

(記者)北ふ頭が追加されたときは、北ふ頭単体でその場が候補地に決まったと記憶しているのですが、今から複数挙げて決めようとしている手法に対しては、何かお考えがあって、そういった手続をされるのでしょうか。

(市長)候補地についてはいろいろなご意見があります。そして、いろいろなアイデアも寄せられているところです。そういった中で、オール鹿児島で皆さんの納得をいただきながら、県・市・民間連携の下で進めていくためには、どうリストアップし、どう評価していくのかといったところを、分かりやすくお示しする必要があるだろうと考えております。これは先ほど申し上げた一般論ではありますが、いくつかは分かりませんがリストアップし、さらに言えば、その前にはもっとアイデアベースも含めた塊があるわけです。そこから、こういった考えでいくつかの候補地がリストアップされ、最終的にはこういった物差しで評価した結果、この優先順位になりますといったところになるのではないかと思います。

(記者)分かりました。複数挙げて、何らかの物差しで検討していくときに、森市政時代にできた協議会のような、外部が入る委員会もイメージはおありでしょうか。

(市長)これは今、県と一緒に探しておりますので、こういった進め方自体も、県と協議をしていく話になるだろうと思います。

(記者)分かりました。ありがとうございます。

質疑応答要旨:八重山地域における風力発電事業について

(記者)八重山の風力発電計画についてお伺いします。事業者から準備書を見直した計画案が示されました。それに対する鹿児島市の評価を伺いたいです。

(市長)これについては、知事意見、そして、それを踏まえた経産大臣勧告という仕組みとなっており、その対応を注視してまいりたいと考えております。

(記者)県と国の対応をということですか。

(市長)そうですね。まず、知事意見を出すに当たってこちらからも意見を出し、それを一定盛り込んでいただいて、そして、また経産大臣勧告も行われているといったところですので、こちらの対応を注視してまいりたいと考えております。

(記者)市が出したものも、知事意見に一定は盛り込まれていると捉えているということでしょうか。

(市長)知事意見に関しては、市の意見も取り入れられていると考えております。

(記者)市議会の中でも、事業者の動向を見守るということと、事業計画案は国が確認するとご答弁がありました。アセスメントで、県と市が意見を手続の中で言うタイミングはないと思いますが、一方で、地元では賛否が割れていて、陳情も7件ほど市議会に上がっています。風車ができる自治体の長として、計画案ですが、知事意見として出した意見がどれぐらい盛り込まれていて、こことここはまだ対応されていないと示す責任はあるかと考えるのですが、市長はいかがお考えでしょうか。

(市長)八重山の風力発電事業については、様々なご意見があることは承知しております。一方で、現在、法に基づく環境アセスメントの手続中であり、大臣勧告においては、地域住民等に対し、丁寧かつ十分な説明を行うこととされておりますので、事業者には我々としても今後とも機会を捉えて丁寧に説明をしていただきたい、その旨は伝えてまいりたいと考えております。

(記者)評価書が出されてしまったら、なかなか計画の中身を変更するのは一般的には考えにくいと思うので、市の意見や見解を示すタイミングは、計画案が出された今のタイミングだと、ここを逃したら評価書が提出されてしまうと考えます。改めて、市側が評価や見解を示すお考えはありませんか。

(市長)環境アセスメントは、法に基づいて行われているものであり、引き続き法の手続のさなかにありますので、動向を注視してまいりたいと考えております。

(記者)分かりました。ありがとうございます。

質疑応答要旨:市長の年末年始の予定などについて

(記者)今年も残り1週間程度となりましたが、年末年始のご予定はどうでしょうか。もし読みたい本などあったら教えてください。

(市長)年末年始、考えを蓄える時期にしたいと思っております。私もよく新聞やビジネス書の書評などを見ながら、この本が良いなと思うものを買っているのですが、なかなか積読になっておりますので、こういった本を読む機会にしたいと思います。落ち着いて、時間軸の中で物事を考えていく上で、例えば、歴史的な人口動態に関する本や経済政策、そしてその背景にある思想の本などを、じっくりと読む時間に充てていきたいと思っています。

(記者)ありがとうございます。ビジネス書だったり、学術書だったり、あと文芸の本もありますが、好きな作家さんなどいらっしゃったら教えてください。

(市長)ひたすら読書は実用書一本です。申し訳なく思っているのですが、小説よりは実用書の本を読んでおります。

(記者)年末年始、子供たちにとってはお年玉が大きい、楽しみだと思うのですが、下鶴市長は子供の頃、お年玉をためるタイプ、ぱーっと使うタイプ、どちらだったのでしょうか。

(市長)ぱーっと使うタイプでしたね。細々としたものを買って、いつの間にかなくなると。それに対して兄弟は、しっかりとためて大きな買物をするという、性格が出るのだろうなと思います。

(記者)さすがに市政でそれはないと思いますが、変な質問でしたが、質問は以上です。今年1年ありがとうございました。

(市長)ありがとうございました。

質疑応答要旨:今年の漢字について

(記者)私も年末ということで一言お伺いしたいのですが、今年1年、2期目への当選もございました。いろいろあった年ではございますが、今年を振り返って漢字一文字で表すと、市長としてはどのような文字を選ばれますか。

(市長)これは「進」、進むの「進」と考えております。まさにこれから人口減少が急速に進み、また、その影響も顕在化していきます。今ここで子供たちの未来のために、現在、そして未来の課題に立ち向かうときだと考えております。そのためにもしっかりと覚悟を持って、市民のために鹿児島市を前へ進めていく、こういった覚悟で取り組んでまいりましたし、改めて2期目のスタートに当たり、その覚悟を持って取り組んでいきたいと考えております。

(記者)ありがとうございました。

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総務局市長室広報課

〒892-8677 鹿児島市山下町11-1

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ファクス:099-216-1134

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