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更新日:2020年12月23日
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記者会見の模様は鹿児島市動画チャンネル「動画で見る鹿児島市」で配信しています。
日時:平成27年7月30日(木曜日)10時~10時28分
場所:鹿児島市役所本館2階特別会議室
皆さん、おはようございます。
連日、暑い日が続いておりますが、市民の皆様におかれましては熱中症への対策など体調管理に十分留意していただき、この夏を元気に乗り切ってほしいと思います。
さて、「明治日本の産業革命遺産」につきましては、今月5日、私もドイツで、その瞬間に立ち会いましたが、世界文化遺産に登録決定されました。
8県11市の23資産のなかでも、鹿児島市の構成資産は、日本の近代化の礎ともいえるものです。
今後は、これらの資産の保全や受入環境の整備に努めるとともに、わが国の産業革命に大きく貢献した本市の「集成館」の魅力を広く情報発信してまいります。
それでは、本日は、6項目について発表します。
はじめに、ナポリ市との姉妹都市盟約55周年に伴う記念訪問について、説明します。
イタリアのナポリ市との姉妹都市盟約55周年を迎えたことを記念し、私を団長とする訪問団がナポリ市を訪問し、ナポリ市長を表敬訪問するなど、交流をさらに深めることとしております。
概要といたしましては、8月1日から11日までの11日間の期間に、ナポリ市やローマ市などを訪問することとしております。
ナポリ市との姉妹都市盟約は、日本とイタリア間で結ばれた最初の都市盟約であり、この度の訪問を通じて、より強固な絆を築いてまいりたいと考えております。
次に、かごしま創志塾の開設について、説明します。
本市の中学生や高校生を対象に、グローバルに活躍する人材の育成を目的とした、かごしま創志塾を、本年度から開設いたします。
実施期間は、第1ステージが8月2日から7泊8日、第2ステージが11月21日から1泊2日となっており、鹿児島市内の中高生24人が、少年自然の家を拠点に異文化交流などを行うこととしております。
かごしま創志塾を体験した青少年が、夢の実現に向けて継続的に努力を重ね、次世代を切り拓く逞しいリーダーに育つとともに、将来的に郷土かごしまの地方創生の担い手として活躍してくれることを期待しています。
次に、鹿児島市平和都市宣言25周年・戦後70年記念事業「ヒロシマ原爆展」と「鹿児島市の戦災と復興資料・写真展」について、説明します。平和の尊さと戦争の悲惨さを次の世代に語り継ぐため、8月7日から12日まで、中央公民館において開催いたします。
平成24年度から節目の今年に向けて収集し、市民の皆様からも寄贈いただいた貴重な資料を公開するほか、広島の原爆被爆資料の展示などを行います。また、7日のオープニングセレモニーでは、広島・長崎の被爆樹木二世の苗木記念植樹を行います。
戦争を知らない世代の方々をはじめ、多くの市民の皆さんにご来場いただき、原爆の恐ろしさや戦争の悲惨さを知っていただくとともに、あらためて平和の尊さについて考える機会にしていただければと考えております。
次に、平成26年度一般会計歳入歳出決算の速報値がまとまりましたので説明いたします。
26年度の歳入決算額は、前年度に比べて約106億円増の2,541億4,800万円となりました。
一方、歳出決算額におきましても、前年度に比べて約117億円増の、2,470億7,300万円となり、歳入歳出差引額は、70億7,500万円の黒字となりました。
また、翌年度へ繰り越すべき財源、約19億円を差し引いた、実質収支は、51億6,400万円で、引き続き、健全財政が維持されているものと考えております。
次に、平成26年観光統計の速報値について、説明します。
平成26年の宿泊観光客数は、336万6千人、うち、外国人宿泊観光客数は、12万6千人で、いずれも過去最高となりました。
これらは、九州新幹線全線開業効果が維持されていることや、鹿児島-香港線の就航などによるものと考えられます。
今後、詳しい分析を行い、8月中には、関係課から記者発表を行うこととしています。
最後に、主なイベントですが、「“薩摩美味維新夏の美味めぐり(さつま ぅんまかいしん なつの ぅんまかめぐり)”」や、「かごしま錦江湾サマーナイト大花火大会」などの観光イベントを実施します。
また、静岡県磐田市で「ジュビロ磐田鹿児島デー」を、神戸市で「鹿児島市物産と観光キャンペーン」を開催し、本市をPRいたしますので、皆様におかれましては報道についてご協力よろしくお願いします。
皆様の席に用意させていただいたペットボトルは、「かごしまのおいしい水」に、あらたに加わりました
「慈眼寺(じげんじ)の水」です。
シラス台地でろ過されたミネラル分を適度に含み、口当たりがまろやかな水です。
今後も「かごしまのおいしい水」をPRしていきたいと考えています。
本日は以上でございます。
(記者)ナポリ市への訪問についてですが、何年ぶりのナポリ訪問なのかと、訪問団の市民代表はどういう方なのか、教えてください。
(市長)ナポリ市の訪問は5年前の50周年記念式典のときに訪問をしました。そして、今回55年と5年ごとの節目の年に訪問をしています。昭和35年、1960年に姉妹都市盟約を結び、これまで半世紀以上にわたっていろいろな交流を続けています。やはりこの交流が末永く続くことが我々鹿児島市民にとっても大きな願いですので、これらを継続するために今回5年ぶりに訪問をします。
市民代表は、経済界、また教育関係の方々に同行していただきます。経済界からは経営者協会会長の本坊会長、商工会議所関係だと思いますが、丸屋本社の玉川社長さん、そして学識経験者からは志學館大学の志賀准教授に同行をしていただきます。これまでもそうでしたが、経済、青少年交流、大学生との交流等も念頭に置いてナポリ市との交流をさらに深めていければと考えていますので、そのような関連の方々を今回、団員として同行を要請したところです。
(記者)観光統計がいずれも過去最高の数字だったということですが、率直な市長の感想と、今後、世界遺産の関係で観光客が増えていくことも期待されるかと思いますが、どのように観光を盛り上げていこうと思われますか。
(市長)今、入り込み観光客数、宿泊観光客数、外国人の観光客数等について、速報値ということで、入り込み観光客数はまだ、分析中ですが、宿泊観光客、そして外国人の宿泊観光客が過去最高となります。大変喜ばしいことだと思っています。
また、九州新幹線全線開業や、香港との就航、台湾との就航が増便されたこと。いろいろな要因があろうかと思いますが、鹿児島市に多くの皆様方がご来鹿いただくことは、鹿児島の交流人口の増に大変寄与していただいていると、大変うれしく思っております。
今、鹿児島市も地方創生の戦略の策定に向けてさまざまな観点から取り組みを進めていますが、観光も1つの大きな分野で、観光振興がさらなる推進が図られるとのことで、鹿児島のまちがよりにぎやかになり、活性化が図られることを大きく期待していますし、また世界文化遺産にも登録されましたし、今後も桜島・錦江湾ジオパークの世界に向けての発信など、さまざまな事業に取り組むことで、より一層鹿児島にお越しになる観光客の増につながっていければと思います。
(記者)一般会計の決算速報なんですが、歳入歳出ともに増加した主な要因がわかれば教えてください。それから、全体に何か特徴のようなものがあれば教えてください。
(市長)歳入は、繰入金とか、国庫支出金、市債、それらが106億円の増となりました。歳出は、合併まちづくり基金の積立金とか、26年度臨時福祉給付金が国が実施しましたので、それらに伴う歳出も増えたことになります。
先ほど、歳入の国庫支出金、それもやはり臨時福祉給付金も中に入っていますので、それらが増えた要因だと思います。
(記者)スーパーアリーナの関係ですが、先日、市議会議長と知事と面会をして、これまで知事が市議会の総意を待つと言っていた状況が1つ進んだ状態になったようです。一方、県から、市に対して状況の説明とか、今後の見通しとか、何か説明があったかをお伺いします。
(市長)スーパーアリーナ構想は、鹿児島市並びに鹿児島市議会からは県に対して再三再四、私どもは県市意見交換会やさまざまな県と協議をする中で要請をしてきています。それに対して、県としては十分な検討が必要だという返事しかいただいておりません。今後、さらにスーパーアリーナについて、私どもの地域、鹿児島市に設置をしていただきたいと要請していかなければならないと思っていますが、具体的に県から、こうしたい、ああしたいとは鹿児島市に対してはまだ今のところありません。
(記者)交通局跡地の入札の関係ですが、審査項目などを細かく見たり、あるいは現地説明会が先般ありまして、参加された業者の方たちに話を聞きますと、住宅に対しての評価項目というか、審査項目が細かく設定されていて、非住宅の提案に比べて、部分点がとりやすい形になっているという意見が多数聞かれたのですが、市長として、もう少し具体的に、例えばあの跡地に住宅的な施設を望むなど構想がありましたら教えてください。
(市長)交通局跡地は、中心市街地に隣接をする大変貴重な土地です。そういった意味で、今回、視察を兼ねた現地説明会を開催しましたところ、交通局からの報告では、29業者67人が参加した報告を受けています。予想を超えて市内外から多くの皆様方に参加をいただいて、関心の高さを感じたところです。
私は、住宅に対してとか、商店やスーパーとか、具体的なものは全くこちらとしては方針を出していません。特定の事業者にかかわらず民間ならではの知恵をしっかりと絞って、工夫をして、鹿児島市のまちづくりに大きく貢献するような提案をしてほしいと思っています。それが住宅であるか、いろいろな福祉団体もありますし、医療機関もありますし、スーパーなどもありますし、それらをさまざまな観点からしっかりと検討をして、またいろいろな方々からの意見も聞きながら、最終的な結論を出していただけると思います。具体的に何をしてほしいとは、こちらからは申し上げられません。
(記者)同じ交通局に関してですが、跡地選定の委員会が6月にできて、メンバーが全員、市のいわゆる幹部、上の方々、局長級の方が大半だと聞いています。選定に当たって、先般、要望書なども出ました。先月も似たような質問をしたのですが、例えば、選定委員会の中に、今後、必要に応じて学識経験者の方を入れるとか、外部の全く民間のところから委員会に入ってもらうとか、そのような考えは今のところないのでしょうか。
(市長)今回は、市内外から多くの提案をいただいています。その中に鹿児島市内の民間の方々からも公募をいただいていますので、やはり透明性、公平性、そのような観点から、1つの団体に対して、その中に入っていただくのは少し無理があると思っています。当事者となりますので、慎重に考えていきたいと思います。一方、直接的に関係のない方々、今おっしゃった学識経験者の方々をどうするかは、今の段階では局長級を中心とした内部の検討委員会で進めていくことにしていますが、今後、最終的に結論を得る前に、どういった意見をお伺いするかは11月までの間に、交通局でしっかりとした見解を持って当たるだろうと思います。そのことは私からも交通局にも伝えていきたいと思います。
(記者)地方創生に向けた地域版の総合戦略と人口ビジョンについてお伺いしたいのですが、現在の策定状況と総合戦略において力点を置く箇所があったら、それをお伺いできればと思います。
(市長)今、地方創生推進本部、今年の1月に設置をいたしまして、そして、推進本部会議を4月に開催しました。今、プロジェクトチームを設置しまして、市民意識調査等も実施しました。そして、鹿児島市総合教育会議において、地方創生に関する意見もお聞きしたところです。今月、第3回目の地方創生推進本部会議を開催し、今後は9月に第4回の推進本部会議を開催して、人口ビジョンとか、総合戦略案のまとめをし、10月にパブリックコメント手続や、それぞれの各種審議会の活用等を通じた意見の聴取を行っていきたいと思っています。今年中に、年末までには地方版の人口ビジョン・総合戦略の策定をまとめたいと思っています。
(記者)10月末まで交付金の上乗せがあると思うんですが、そちらには案を設置されないということでしょうか。
(市長)今後、市としても交付金制度そのものをやはり活用したいという思いがありますので、これからの策定に向けた取り組みの中で交付金に値するようなものがあれば、積極的に我々としても要望していきたいと思います。
(記者)世界遺産ですが、これからの課題として、どのようなことがあると認識されているかと、具体的に今後やっていく施策でこのようなものがあるということがあれば教えてください。
(市長)世界文化遺産に登録をされ、多くの国内外の皆様方がその構成資産の地域に来られると思っています。交通の利便性とか、駐車場とか、人が集約をする場所ですので、それらの環境整備を早急に進めていかなければならないと思います。それぞれの構成資産のある地域の皆様方からも、今までにない多くの方々が来られると、これまでの生活にすごく影響があるようなことも聞いていますので、地域の皆様方、協議会の事務局である県、また国等とも早急に検討、協議をしながら、環境整備を進めていくことが最も喫緊の課題ではないかと思います。
(記者)世界遺産に関連してですが、登録が決定してから、関吉の疎水溝、寺山炭窯跡へ伺いましたが、ボランティアの方が、話の中で、決まってから、地元の人しか来ないという話がありましたが、あの2つに関しては、集成館はともかくとして、やはり価値の発信が今後も必要になってくるかと思いますが、そのことについて、市長が何か考えていらっしゃいますか。
(市長)世界文化遺産の最も先駆けとなったのが旧集成館跡地を構成資産とする、鹿児島市の3つの構成資産だと思います。今、8県11市に構成資産は23あります。この構成資産23をどのような形で1つに結びつけながらPR、情報発信をしていくかが、大きな課題であると思いますので、鹿児島市の3つの構成資産と他の都市にある資産と連携をしたストーリーをつくっていかなければならないと思いますし、それに伴い、案内板とか、情報発信に関するいろいろなツールを策定していかなければならないと思います。これは世界文化遺産が登録をされ、その後、協議会が開催された中でも、各構成資産を保有している各都市からもそのような意見が出たところです。
(記者)観光客が集成館へ行って、その後、寺山と関吉がちょっと離れているので、なかなか行きにくいと思いますが、そのあたりの交通の利便性なども先ほどおっしゃったような課題になると思いますが。
(市長)そうですね、それが一番課題だと思います。寺山炭窯跡とか、関吉の疎水溝は少し離れたところにありますし、それらの3つの構成資産を結ぶルート、案内板、ボランティア等の説明する方々、そういう配置等にも意を用いていかないといけないと思います。それぞれの構成資産、旧集成館跡地はある程度整備がされていますが、あとの残り2つは、駐車場がないとか、近隣の駐車場を利用しても少し歩いて遠いなど、いろいろ課題が出てきているようです。それらを集約して、解決に向けて早急に取り組む必要があると思います。
(記者)例えば、観光バスで何か周遊するコースをつくるとかですか。
(市長)1つの手だてだと思いますが、今後、担当部局等や県並びに国とも、大きな財源等を伴いますので、十分協議していかないといけないと思います。
(記者)文化遺産の決定のときに現場にいらっしゃいましたが、これまで市長としてご苦労など、思いめぐったことがありますか。
(市長)今回の世界文化遺産、私ども8県11市の自治体は一致団結をして登録に向けて最終的な詰めまでしっかりとやってきた思いがあります。最終的には、これはあってはならないと思いますが、国と国との協議の中で世界文化遺産の登録の可否が決定されました。最終的には決定をしていただいたので安心し、大変喜びを感じたところです。直接現地に赴いてすぐ決まるだろうと思っていたのが、3日間ぐらい、ある程度待たされ、いろいろ活動もせざるを得なかったので、そのような大変苦労を強いられましたが、最終的には、登録されたので、大変うれしい思いをしたところです。現地でその瞬間を体験して、喜びも大変大きかったところです。
(記者会見終了)
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