プラスチック製品収集の実証実験を実施しました
家庭ごみの一層の減量化・資源化やプラスチックの資源循環に向けて、現在「もやせるごみ」としているプラスチック製品のリサイクルにおける課題を把握するため、一部の地域においてプラスチック製品を収集し、リサイクルする実証実験を実施しました。
プラスチック容器類とプラスチック製品の違い
- 容器(商品を入れるもの)、包装(商品を包むもの)のうち、中身の商品が消費されたり、中身の商品と分離されたりした際に不要になるもの(容器包装)
マークが目印
- 容器包装を利用して商品を販売する事業者や、容器を製造・輸入する事業者が、リサイクルに要する費用を負担している
品目の例(いずれもプラスチック製のものに限る)
- 袋類(米袋、パン袋、菓子袋、インスタント麺の袋、レジ袋、冷凍食品の袋など)
- ボトル類(シャンプー・リンス、洗剤、化粧品の容器など)
- パック・トレイ・カップ類(豆腐や卵のパック、トレイ、弁当の容器、プリンやゼリーのカップなど)
- キャップ類(ペットボトルなどのキャップやノズルなど)
- その他(エアークッション、くだものを保護していたネット、ペットボトルのラベル、電化製品を保護していた発泡スチロールなど)
マークのついていないプラスチック製のもの
- 繰り返し使うもの
- 容器包装とは異なり、事業者がリサイクルに要する費用を負担する義務がないため、市町村がリサイクル費用を負担する必要がある
品目の例(いずれもプラスチック製のものに限る)
- 衛生用品(歯ブラシ、洗面器など)
- 台所用品(保存容器、食器、スポンジなど)
- 洗濯用品(洗濯ばさみなど)
- 掃除用品(バケツ、ブラシ、ちりとりなど)
- 文房具(定規、クリアファイル、ボールペンなど)
- 玩具(おもちゃ、フィギュアなど)※電池で動くものは除く
- 収納用品(ハンガー、収納ケースなど)
- その他(CD・DVD、使い捨てスプーン、ストローなど)
実証実験の概要・結果
実証実験報告書(PDF:3,318KB)
概要
- プラスチック製品のうち全部または大部分がプラスチック素材であるものを、一部の地域において試験的に収集
- 収集方法は、地域ごとに「プラスチック容器類と一括で収集」または「プラスチック製品のみを単独で収集」のいずれかの方法で実施
- 収集したプラスチック製品、プラスチック容器類はリサイクルを実施
結果
- 今回検証を行ったすべての処理方法で処理は可能であったが、プラスチック容器類とプラスチック製品を一括で収集したものを、リサイクルプラザにて選別・圧縮梱包を行う方法が最も実現可能な方法であった。ただし、現行の体制では全量の処理が困難であることから、処理体制や収集の対象とするプラスチックの品目については検討を行う必要がある。
- 対象地域へのアンケートでは、実証実験に参加者した方のうち、一括で収集の地区では77%、単独で収集の地区では66%の方が、「製品を分別して収集する方法が取り組みやすかった」と回答した。一方で、一括で収集の地区では30%、単独で収集の地区では38%の方が、「分別に迷ったものがあった」と回答した。
プラスチックを排出する時のお願い
実証実験は終了し、現在はプラスチック製品はもやせるごみとなります。
ごみ・資源物を安全に処理し、資源物を有効活用するため、正しい分別にご協力お願いします。
なお、プラスチックを排出する時には、次のことにご注意ください。
プラスチック容器類とプラスチック製品は出せる日が異なります
- 緑色のカレンダーの地区は、プラスチック容器類は毎週金曜日、プラスチック製品(もやせるごみ)は毎週月曜日と木曜日です。
- 青色のカレンダーの地区は、プラスチック容器類は毎週木曜日、プラスチック製品(もやせるごみ)は毎週火曜日と金曜日です。
プラスチック容器類に異物を入れないで
- プラスチック容器類の対象となるものをご確認ください(プラスチック容器類の対象となるもの・出し方)。プラスチック製品はもやせるごみへ。
- 充電式の電化製品(電子タバコやハンディファンなど)、医療廃棄物(注射器や栄養剤パック)、ライターや刃物などの危険物が混入すると、収集や処理の際の事故につながる恐れがあり大変危険です。絶対にプラスチック容器類へ混入しないでください。
(正しい出し方)
電子タバコ、ハンディファン…小型充電式電池等(電池を外すことができるものは、金属類)
注射器…医療機関へご相談ください
栄養剤パック、ライター(使用済)…もやせるごみ
刃物…金属類
- 食品などの中身が入ったままの容器類や紙などのプラスチック以外の容器類はプラスチック容器類には出さないでください。