生ごみ処理機器の使い方
生ごみ処理機器には、電気式(乾燥式、バイオ式など)、コンポスト(屋外用)、EMボカシ専用容器などがありますが、すべてのタイプに共通して水をよく切ること!が大切です。
水をよく切ることで、虫の発生や悪臭を防ぎ、処理時間や電気の節約にもなります。
詳しい使用法などは、それぞれの取扱説明書をご確認ください。
電気式生ごみ処理機
注意すること
入れてはいけないもの
- 引火性のあるもの(酒類およびアルコール分を含む食品)
- 故障の原因になるもの(牛、鶏などの大きな骨、貝殻など)
- 内部がベタつき、においの原因になるもの(てんぷら油、サラダ油、廃油凝固剤など)
- 微生物(バイオ分解菌)が死滅してしまうもの(たばこの吸い殻灰、大量の塩や塩分の多いもの、腐敗した生ごみ、米ぬか、動物の糞など)
- 生ごみ以外のもの
経験者からのアドバイス
- 野菜などは、小さく切ってから入れると、処理時間が短くなり、処理されやすい。
- 一度にたくさん入れすぎない。
- ご飯を多量に入れると、粘りが出て、固まってしまう。
- 魚の骨、トウモロコシの芯、卵の殻、ミカンの皮などは分解に時間がかかる。
- 野菜を束ねているひもやラップなどが生ごみに紛れる可能性があるので、投入前に混入していないか確認をしたほうがいい。
堆肥として利用するには
- 庭や菜園などの場合
土とよく混ぜこみ、1~3か月放置し、その後、培養土として利用する。
- プランターや鉢などの場合
処理物を用土(赤土や黒土)と各機器によって決められた割合で混ぜこみ、風通しのよい場所で1~3か月ほどねかせてから利用する。
未熟な堆肥を植物の根の付近に使用すると生育障害がおこることがあります。
コンポスト(屋外用)
設置場所
日当たりのよい場所に、深さ30センチ程の穴を掘り、コンポストを地中5~10センチ程度埋める。下地がコンクリートやアスファルトは適さない。
注意すること
入れてはいけないもの
- 分解しないもの(プラスティック、ビニール、ガラス、金属)
経験者からのアドバイス
- 生ごみと落ち葉や乾いた土などの乾燥物を交互に入れる。米ぬかなどを入れると発酵が促進される。
- 生ごみの発酵を促進するため、スコップなどでかきまぜて、空気を入れるようにすると効果的。
- 腐敗した生ごみを入れると、虫が発生しやすい。
- コンポストによっては、専用の生活害虫駆除剤が設置できるものもある。
堆肥として利用するには
- 生ごみが一杯になったら、コンポストを引き抜き、上から土またはビニールシートをかぶせたりして、3~6か月ねかせるとより使いやすい堆肥になります。未熟な堆肥を植物の根の付近に使用すると生育障害がおこることがあります。
ダンボールコンポスト
設置場所
屋外で日当たりがよく、雨に濡れない場所(屋内でも設置できるものもある)。
注意すること
入れてはいけないもの
経験者からのアドバイス
- 大きな生ごみは小さく切ると分解が早い。
- ダンボールの下にも木片などを置いて通気を確保する。
- 防虫・防臭・保温のため、蓋はいつも閉めておく。古くなった布等で覆うのも効果あり。
- 牛や豚などの大きい骨や貝殻などは分解が遅い。
- トウモロコシの芯や玉ねぎ、ミカンの皮も分解が遅い。
- 分解が進まないときは、廃食油や米ぬかを入れるとよい。
- 腐敗した生ごみを入れると、虫が発生しやすい。
堆肥として利用するには
- 分解能力が落ちてきたら、1カ月程度熟成させ、堆肥として土に2~3割程度混入して、花や野菜の栽培に活用する。未熟な堆肥を植物の根の付近に使用すると生育障害がおこることがあります。
EM専用容器
注意すること
入れてはいけないもの
- 分解しないもの(プラスティック、ビニール、ガラス、金属)
経験者からのアドバイス
- 生ごみはできるだけ小さく切る。
- 生ごみの水気をよく切って入れる。
- EMぼかしを多めにふりかける。
- 空気に触れさせない。
- 生ごみは新鮮なうちにすぐ入れる。腐敗した生ごみを入れると、虫が発生しやすい。
- 底にたまった抽出液はこまめに抜く。
堆肥等として利用するには
- 生ごみ堆肥
庭や菜園などの植物の根の間に埋めて、家庭菜園などに利用。
未熟な堆肥を植物の根の付近に使用すると生育障害がおこることがあります。
- 抽出液の利用法
希釈して、液体肥料として利用。
トイレ等の消臭、下水の洗浄等で利用。