ホーム > 市政情報 > こんにちは市長です > 市長定例記者会見 > 令和5年度市長定例記者会見 > 令和5年12月4日(月曜日)市長定例記者会見
更新日:2023年12月6日
ここから本文です。
記者会見の動画は鹿児島市動画チャンネル「動画で見る鹿児島市」をご覧ください。
日時:令和5年12月4日(月曜日)10時00分~
場所:鹿児島市役所東別館3階災害対策室
報道提供資料はこちらをご覧ください。
皆さん、おはようございます。
鹿児島ユナイテッドFCが、今シーズンのJ3リーグにおいて2位となり、見事J2昇格を勝ち取りました。
選手、監督をはじめ、クラブの皆さまに心よりお祝い申し上げます。
サポーターの皆さんとともに、来シーズンのJ2での活躍を今から心待ちにしております。
さて、今月に入り、風の冷たさに本格的な冬の訪れを感じるなか、「天文館ミリオネーション2024」や「みなと大通り公園イルミネーション」がスタートするなど、市内の各所で、様々な灯りが
師走の鹿児島のまちを美しく彩っています。
多くの市民や観光客の皆さんに、灯り煌めく鹿児島の冬の夜をお楽しみいただきたいと思います。
それでは、本日は9項目について、発表します。
はじめに、「クラウドファンディング型ふるさと納税をスタート」についてご説明いたします。
「使い道」を具体的にプロジェクト化し、応援したい取り組みに対し、寄附をいただくクラウドファンディング型のふるさと納税を開始しました。
待機児童の解消や桜島地域の学びの場の整備など、4種類のプロジェクトから寄附金の使い道を選んでいただきます。
いずれも目標金額は1千万円とし、民間ポータルサイト「ふるさとチョイス」を通じて募集を受け付けています。
これらのプロジェクトを、多くのご賛同をいただきながら推進するために、全国でふるさと納税を検討されている皆様に、広くPRを図ってまいります。
次に、首都圏での交流イベント「かごしまラバーズ横丁」についてご説明いたします。
鹿児島ファンの拡大・ネットワーク化を図るため、「かごしまラバーズ横丁」を12月16日に渋谷区で開催します。
当日は、「帰ってきたくなる鹿児島市」をテーマに、私と首都圏に暮らす本市出身の約10人の若者が、本市のまちづくりについての意見交換を行います。
また、トークセッションには本市に愛着のあるゲストをお招きし、私も登壇して、会場の皆さんと一緒に鹿児島の今とこれからを考えたいと思います。
会場では、本市内の酒造会社さんのふるまわれる焼酎を片手に、ゲストも参加者も自由に交流できる「横丁トーク」も実施します。
呑んで語る鹿児島の食文化を体感しながら、交流を深め、鹿児島ファンの拡大を図りたいと思います。
次に、「マグマやきいも電車」についてご説明いたします。
冬の鹿児島のまちを、イルミネーションや食でわくわくさせる「マグマやきいも電車」で、盛り上げます。
寒い冬にホクホクする焼き芋を食べながら、電飾された市電で夜の鹿児島のまちを巡るこのイベントは、毎回大きな話題を呼んでいます。
乗って楽しい、歩いて見て楽しい、この電車の話題が、冬の鹿児島のトピックスとして広がってほしいと思います。
今回は、来年2月10日から、計7日間運行します。
来年1月31日まで、参加者を募集しています。
SNSによるキャンペーンも行うほか、今後、市内事業者の皆さんによる企画電車や、市電沿線の飲食店によるバラエティに富んだ「マグマ飯」など、様々なコラボレーション企画を実施しますのでご期待ください。
次に、かごしま国体・大会振り返りイベント「BATONS from 2023(ばとんず ふろむ にーまるにーさん)」についてご説明いたします。
10月に大盛況の内に幕を閉じた「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」を写真や選手のメッセージなどで振り返るイベントを、今月22日から26日まで、天文館図書館で開催します。
初日のオープニングセレモニーでは、国体で使用した競技用具を開催にご協力いただいた学校の部活動生に贈呈する「レガシー継承式」や、来年以降の開催地によるPRなどを行います。
両大会のもたらした熱気や感動を、多くの市民の皆さんに思い起こしていただき、コロナを乗り越えて、まちをあげて成功に導いたことを誇りに感じていただくとともに、佐賀県をはじめとする延期開催にご協力いただいた今後の開催地での、国スポ・障スポの盛り上がりにつながることを期待しています。
次に、「ヘキサゴンウッドブロックの贈呈」についてご説明いたします。
赤ちゃんが樹木のように伸び伸びと健やかに育つように、との願いを込めたヘキサゴンウッドブロックを贈呈します。
全て県産木材を利用して制作しています。
対象は、来年1月4日以降に出生届の証明を受け取る方です。
企画や贈呈袋のデザインにあたっては、市電「NexTram KIRIKO(ネクストトラム キリコ)」もデザインした砂田 光紀(すなだ こうき)さんにご協力いただきました。
木の温もりをご家族で直に感じていただき、森林への親しみや木材利用拡大の普及啓発につなげていきたいと考えております。
次に、「市営合葬墓の使用者募集」について、ご説明いたします。
少子高齢化、核家族化の進行に伴う後継者問題などに対応するため、最終的な遺骨の受け皿となる合葬墓を、市営「星ヶ峯墓園」内に設置します。
供用開始は来年2月29日を予定しております。
最大3,000柱(はしら)が埋蔵可能で、対象者と使用料は、ご覧の通りです。
12月1日から募集を開始しており、利用を希望される方は、申し込みを受付中です。
合葬墓の設置により、お墓や、遺骨の管理に不安を抱えている方々の一助になることを期待しております。
次に、今年度の「かごしま市チャレンジド大賞」についてご説明いたします。
この賞は、障害福祉への関心と理解を一層深めるため、各分野で活躍しておられる障害者の方や、障害者を積極的に支援している方などを表彰するものです。
11回目となる今回は、鹿児島市身体障害者福祉協会などの役員や委員を務め、積極的に社会貢献されている唐仁原 紀代子(とうじんばら きよこ)さんなど、4部門で個人4名と1団体を表彰します。
表彰式は12月6日に行います。
これからも、障害のある方々のいきいきとした活躍を応援してまいります。
次に、「ICTを活用した取り組み」についてご説明いたします。
本日から、市立科学館など6施設でキャッシュレス決済サービスを開始します。
これにより、本市の30施設で、キャッシュレスサービスがご利用いただけるようになりました。
また、来年1月16日から、税や料金などの口座振替申込をオンラインで受け付けます。
対象となる公金の種類はご覧のとおりで、一部の公金では、窓口にキャッシュカードをご持参いただくだけでも簡単にお申し込みいただけます。
より便利になり、時間の短縮にもつながりますので、ぜひご利用いただきたいと思います。
このほか、庁内DXを推進するため、今月より、全ての端末をモバイルパソコンに更新し、チャットによる職員同士のコミュニケーションの活性化や、Web会議による移動時間短縮などを図り、業務の効率化を進めています。
今後は、単純作業の自動化などもさらに進めていく予定です。
ICTの活用により、さらなる効率化を図り、職員の働き方改革も進めながら、より一層の市民サービスの向上につなげてまいります。
最後に、6年度予算の編成過程である要求状況を公表します。
ご覧のスライドは、6年度の予算要求額を歳出の目的別にまとめたもので、現時点において前年度に比べ205億円増の約2,994億円となりました。
要求額が増えた主な要因は、学校施設の整備等の経費や、障害児の通所等支援にかかる費用によるものです。
こちらは、歳出を局別にまとめたものです。
現時点で一般財源の収支差額は、約155億円となっております。
今後、国の示す地方財政計画や税収見込みなどを踏まえ可能な限りの財源を確保するとともに、徹底した事務事業の峻別を進め、市勢発展の基盤となる諸施策を、効果的に展開できるよう編成作業に取り組んでまいります。
本日は以上でございます。
報道のご協力をよろしくお願いします。
(記者)クラウドファンディング型ふるさと納税で3点お伺いしたいと思います。
今回の取組としては、鹿児島市としては初の取組になると思いますが、導入に至った経緯、そしてこの4項目を選ばれた理由、そして最後に、クラウドファンディング型ふるさと納税に対して下鶴市長が期待すること、以上3点をお伺いできればと思います。
(市長)まず、今回、鹿児島市として初の取組となりますが、導入する経緯といたしまして、もともとふるさと納税の制度趣旨自体が地方を応援する気持ちを伝え、税の使い道を自らの意思で決めることを可能にする、そういった制度の趣旨に沿った取組であると考えております。そして、まずは今回試行的に実施し、その効果などを検証した上で来年度以降の取組を検討していきたいと考えております。
そして2点目、今回のプロジェクトを選定した理由ですが、今回、選定に当たって3つの基準を設けております。1つは、鹿児島市の第六次総合計画、この重点プロジェクトの推進に資する取組であること。そして2点目は、やはりクラウドファンディング型のふるさと納税は、共感をいかに集められるか、ここも非常に重要ですので、訴求力が高く、共感を集められ、一定額の寄附が見込める事業であること。そして3点目は、寄附を募集すること自体が鹿児島市の重点的な取組のPRとなる、こういった基準を設けた結果、全て満たすものを既存事業から選定したものでございます。
そして、最後に3点目、期待することとしまして、やはり今少し申し上げましたが、このクラウドファンディング型のふるさと納税については、まず、鹿児島市が重点を置いて取り組んでいることを多くの方に知っていただくとともに、やはりこの取組について共感を広げていきたいと、こういったところに期待をしながら取り組んでまいりたいと考えております。
(記者)ありがとうございます。最初のほうで試行的に実施するということでしたが、この4項目、いずれも来年の初めまでの募集ですが、その結果を見て来年度以降、引き続き何かを行っていくかをまた検討されるという理解でよろしいですか。
(市長)そうですね、そういうことです。
(記者)分かりました。ありがとうございます。
(記者)私もクラウドファンディングのお話なのですが、これは今回試行的にされて、来年度以降また考えるということでしたが、項目など、そういったものをもっと拡大していく考えがおありになるのか、まずそれを教えてもらえますか。
(市長)今回、試行的に実施するわけですが、効果が出ることが確認できた場合には、もちろん今お触れのとおり広げていきたいと考えております。
(記者)分かりました。それとこれは市長にというか、事務局の方がいいかもしれませんが、この4項目の具体的な使い道がちょっと分かりにくいところもあって、コアラの応援は分かるのですが、2番目の子供たちの無限の可能性を応援したいというのは具体的にどういうことに使われるのか、4項目教えていただけませんでしょうか。
(市長)私から子供たちの項目についてお答えしたいと思いますが、これから人口減少時代を迎えるに当たって、これからを担う子供たちは間違いなく世界を相手に、そして世界の方々と一緒に仕事をしていく、そういった時代を迎えてくると思います。そういった中で、鹿児島からグローバルに活躍できる人材の育成に係る費用、具体的に言えば、eラーニングであったり、そしてICT関連のスキルを持った人材育成であったり、そしてまた海外留学の支援、青少年の翼、こういった国際体験をする事業であったり、こういったところに充てていくことを考えております。
(記者)了解しました。ほかの3つについてももう少し教えてもらえませんでしょうか。
(市長)まず、待機児童ゼロの件については、待機児童の解消に当たっては、何といっても保育士等の皆さんに鹿児島市の保育現場を選んでいただく必要がありますので、まず、保育士等の負担を軽減する事業としまして、紙おむつの処理支援であったり、また、同じく保育士等の確保、離職防止に資する事業としまして、就職の奨励金、そして奨学金の返済補助、そういったところに充てることを予定しております。
そしてまた、桜島学校の件につきましては、8年4月開校予定の桜島学校、こちらをより魅力ある学校にするための費用に充てていく、そういったことを予定しております。
また、平川動物公園のコアラに関しましては、コアラの食べ物はユーカリですが、年間に消費するユーカリのうち、天候などの影響で自家栽培では賄えない部分についての栽培及び供給の費用に充てる、そういったところを予定しております。
(記者)ありがとうございます。
あと寄附に応じた方へのお礼の品はどんなものを考えていらっしゃるのでしょうか。
(市長)数多く取りそろえております返礼品の中から特によく選ばれているものを約100点選定いたしました。また、寄附者の方から返礼品なしという選択肢も選べるようになっております。
(記者)分かりました。ありがとうございます。
(記者)令和6年度の予算要求絡みで伺いたいのですが、すみません、もう一度、205億円の増になった主なものを、先ほど2つ教えていただいたのですが、学校施設整備と何とおっしゃいましたか。
(市長)学校施設整備と障害児通所支援、こういったところが増の要因として挙げられます。
(記者)学校施設整備は桜島学校になるのですか。
(市長)ここもありますが、やはりこの学校施設、老朽化しているところもありますので、そういったところを計画的に建て替えていかなければいけないということもありますので、そういったところをひっくるめての話ですね。
(記者)教育費の次ぐらいに総務費が21.4%ぐらい伸びているのですが、これはどういったものになるのですか。
(市長)これはやはり人件費の増もありますし、そのほかの細かいところについては担当から答えてください。
(補助職員)お答えいたします。総務費の関係につきましては、情報システム関係、それから市役所のWAN端末の再整備の関係などが主な増の理由となっております。
(記者)ありがとうございます。
(記者)先ほどのクラウドファンディング型のふるさと納税についてですが、開始時期はいつからになるでしょうか。いつまではそれぞれの各プロジェクトで記載がありますが、いつからこのクラウドファンディング型ふるさと納税のスタートとなりますでしょうか。
(市長)日にち等に関しては担当課から答えてください。
(補助職員)2種類ございまして、コアラだけが本日、12月4日からとなっておりまして、①、②、③、ほかの3つについては12月1日からスタートしております。
(記者)ありがとうございます。改めてですが、先ほどもあったかと思いますが、このクラウドファンディング型ふるさと納税によって、支援をお願いするに当たって、県外の方に対してもメッセージがあるかと思いますが、呼びかけについてお願いいたします。
(市長)今回、4つのプロジェクトを選定いたしましたが、まず、待機児童ゼロへの取組については、やはり一旦は全国ワーストとなってしまったこの鹿児島市がしっかりと待機児童ゼロを実現して、子育てをするなら鹿児島市、そして子育てしやすい環境の構築をやはり引っ張っていくんだと、こういった決意を示したいと考えております。
また、教育に関するプロジェクトに関しましても、この鹿児島は明治維新を成し遂げた偉人を多数輩出した地であります。そして、なぜ輩出できたかを考えたときに、やはり県外はもちろん、国外の情勢にしっかりと目を配って、優れた技術、そして新しい情報を積極的に取り入れてきた、そのことこそが原動力であるかと思います。したがいまして、今、改めて鹿児島市のこの力、世界を視野に、そして舞台で活躍できる子供たちを育てていくんだと、そういった決意を示したいと考えております。
そして、3点目、この桜島学校、まさに今、教育の様々なプロジェクトの中でも非常に重要なプロジェクトであると考えております。ぜひとも桜島はもとより、この学校があるから桜島に住みたいんだ、そう思ってもらえるぐらいの学校をつくりたい、そういったところの意気込みをPRしていきたいと考えております。
そして最後にコアラですが、皆さんもご承知のとおり、国内のコアラを飼っている園の中で平川動物公園は日本一の飼育頭数を誇っております。改めて、このコアラのいる、そしてコアラが一番いる平川動物公園、そして鹿児島市、こういったところを広くPRしていきたい、そのように考えております。
(記者)ふるさと納税をされる方に対する呼びかけはいかがでしょうか。
(市長)同じことをふるさと納税をする方に、やはりこのクラウドファンディング型は各プロジェクトに対する共感、ここが非常に重要ですので、今申し上げたようなことをしっかりと伝えていきたい。さらに時期的なことで言えば、このふるさと納税は年末の12月が非常に寄附額が多くなる時期ですので、こういった時期を狙って、捉えてしっかりとPRしていきたいと考えております。
(記者)ありがとうございます。
(記者)先週末にありましたJリーグ、J3の鹿児島ユナイテッドFCの最終戦について、下鶴市長も現地に行ってプライベートで観戦されたということですが、改めてどんな1日だったのか聞かせてもらえますか。
(市長)まさにこのスポーツ、そして鹿児島ユナイテッドFCという存在が鹿児島に関わる全ての皆さんの心を結びつける、まさにユナイトする存在であることを改めて実感いたしました。その訳としましては、私も鳥取に応援に行きましたが、鳥取では鹿児島から駆けつけた皆さんはもとより、東京、大阪、京都など、全国様々な地域から鹿児島を応援するために多くの方が集まっていました。今は鹿児島を離れていても心は鹿児島と共にある、そういった方々の存在を改めて感じましたし、また、まさに今、鹿児島市が掲げる都市像は、鹿児島市民はもとより、市外、県外、国外にあっても鹿児島に思いを寄せてくださる全ての方とのつながりを大切にしていこう、そういった都市像を掲げております。まさに全ての皆さんとつながることの大切さ、そして、その中心にあるスポーツの力、そして、鹿児島ユナイテッドFCの力を改めて実感いたしました。
(記者)下鶴市長のX(旧ツイッター)投稿も拝見しましたが、予定を変更して1泊されることになったようですが、その行動がネットニュース等でも取り上げられて話題になっていますが、いかがですか。
(市長)実はこのアウエーツーリズムという言葉はサッカーファンの中では結構あって、自分の応援するチームが相手方のアウエーで試合をする、これをきっかけにいろいろなところを訪れてみよう、そして、その土地土地の魅力を楽しもう、こういったところがサッカーのファンの中では広く知られています。今回、私もそれを実感、体感することになりましたが、来季J2に上がり、そして多くのサポーターの方に鹿児島に来ていただくチャンスが広がったと捉えています。ぜひとも鹿児島に暮らす我々みんなで来られるサポーターの方のおもてなしをし、そして多くの魅力を伝えて、よりたくさん鹿児島で過ごして、そしてお金を落としてもらえるよう努力をしていきたいと考えております。
(記者)もしよろしければ、アウエーツーリズム、鳥取でどのように堪能されたのか教えてもらえますか。
(市長)そうですね、まずはやっぱり食ですね。鳥取のスタジアムに着いてから、地元特産の大山どりの親子丼や焼き鳥を堪能して、カニは売り切れて食べられなかったのですが、まず、そういったお祭りで地元のおいしいものを楽しむという楽しみであったり、やはり人も温かかったですね。本当は鳥取の皆さんもシーズン最終戦、しかもホームですから、選手、監督の皆さんがぐるっと回って感謝の気持ちを伝えるセレモニーを当然やるのですが、我々鹿児島が昇格で喜んでいる時間を取ってくれて、ありがたいことに結構な時間待っていただいて、その後でシーズン終了のセレモニーを始められるといったことであったり、鳥取の人からもおめでとうという話をもらったり、本当にスポーツの力、この温かさはすばらしいなと実感いたしました。
(記者)これで5年ぶりですか、2回目のJ2昇格を果たしたわけですが、このJ2昇格が今後の下鶴市長の掲げているスタジアム構想にどんな影響を与えていってほしい、どういうことを期待されますか。
(市長)地元という点ではさらなる盛り上がり、機運の高まりを期待していきたいと思いますし、また、今申し上げたアウエーツーリズム、サッカーを通じて、サッカー観戦を通じて人の移動、そして消費が生まれていく、こういったところをやはりJ3よりJ2のほうがより多くの場面で見られると思うので、そういったアウエーの方々が来て、そして鹿児島の魅力を堪能していろいろな消費をしてくれる、こういったところをぜひ見ていただいて、さらなる機運の高まりにつなげていきたいと考えております。
(記者)分かりました。ありがとうございます。
(記者)ちょっと話題が変わりまして、ICT、デジタルを活用した住みよいまちづくりを下鶴市長は掲げています。目標とされていますが、子供を預ける保育所等のICT化の現状はどのように受け止めていらっしゃるでしょうか。
(市長)保育所における最大の課題はやはり保育士の方に鹿児島市の保育所等を選んでいただくことに尽きるわけであります。その中で、やはりこれは保育士の方に限らず、あらゆる専門職が私はそうだと思っているのですが、なるべく専門職の方はその時間を専門の時間に投入できる環境をつくるべきであると考えております。保育士の方であれば、子供と接する時間、それ以外の時間をどれだけそぎ落とせるか。そのことにどれだけICTの力を活用できるか、ここが非常に重要であると思っております。既に本市では、こういった保育士の方々が子供と接する時間をより取れるために、そのほかの仕事をいかに効率化するか、こういったところへの補助を入れておりますが、今後ともしっかりと取り組んでいきたいと考えております。
(記者)現場で働かれている保育士の方の中には、ベテランの方を中心に、そういうICT化に対して、なかなかちょっと抵抗感を持たれる方も結構いらっしゃるという声が届いたものですから、このあたりは市長としてどのように考えますか。
(市長)このあたりについては、担当課もそして、各協会とも連携しながら、ICT化による効果、そして実際の使い方などを丁寧に説明していきながら、理解を得て、やはり保育士の方も含めて使う側の方が、これはこんなに自分たちの仕事が楽になるんだ、時間が取れるんだ、こういったところの実感がまず大事ですので、そういったところにも意を用いながら取り組んでいきたいと考えております。
(記者)ちょっと不勉強で恐縮なのですが、例えば保育所等で、下鶴市長の考えるこういう部分をデジタル化する、そういったものを導入すると、これだけ効率が図られるよと、例えばどういったものがあるのでしょうか。
(市長)まず、ICT化の1つ前の段階として、削れるプロセスは削ることも必要だと思うんですね。なので、我々としてもいろいろな書類の効率化を考えていかないといけないなと思っておりますし、ただその上で、どうしても必要なことは当然残りますので、例えば1つの案としては、これはもちろん、このICT関係は使う使わないは当然自由なわけです。園であり、保育士の方であり、あくまで選択肢であるわけですが、その中に、例えば保護者の方のやり取りの部分であったり、手書きでやっているところも多いとは思いますが、こういったところも1つ効率化できると思いますし、これはあくまで選択肢ですけどね。いろいろなことができるだろうと思っています。
(記者)分かりました。ありがとうございます。
質疑応答要旨:鹿児島ユナイテッドFCのJ2昇格について
(記者)鹿児島ユナイテッドFCの関係ですが、今さっき市長が、アウエーの方々が鹿児島に来て盛り上がりというようなことをおっしゃられましたが、今回の昇格を機に、地元ホームの我々の機運、常々機運醸成のことをおっしゃっています。そういったところへの効果といいますか、期待をお聞かせいただければと思います。
(市長)やはり、上のカテゴリーで戦うことになると、さらに興味・関心が高まっていますし、中には今まで見に行ったことがない方も見に行ってみよう、さらには、やはり上のカテゴリーに上がれば、相手も強いチーム、そして代表経験者であったり、有名な選手が増えてきますので、この選手を見に行こうと、こういったきっかけがどんどん増えていくことによって、実際にスタジアムでの熱気、盛り上がりを体感していただく方がどんどん増えてくる。こういったところを大いに期待しているところです。
(記者)そういう意味では、やはりスタジアムが必要ではないか、あったほうがいいのではないかという、その声の高まりも期待されていますか。
(市長)そうですね。そういった共感がさらに広がることを大いに期待しています。
(記者)そういった機運醸成に向けて、今予算編成もされているということですが、来年度に向けて、今後そういった機運醸成のための予算措置であったりや、力を入れていきたいという思いなど、ありましたら教えてください。
(市長)具体的な方法論は今から予算編成の詰めになってきますが、今、お触れになられた機運醸成はしっかりとまず取り組んでいきたいと考えています。
(記者)ありがとうございます。
(記者)すみません、その関連で伺います。
現地で観戦されていて、J2昇格が決まったときの市長の思いを教えていただきたいです。
(市長)いやあ、もう感慨無量ですね。というのが、私は2019年、J2で戦ったシーズン最終戦、博多の森、同じようにゴール裏で見ていました。あのときとシチュエーションは全く一緒で、こっちは引き分けで行ける、負けても争っている相手が勝ちさえしなければ行ける、確実にほぼほぼ行ける状況だったわけです。ところが、4年前、博多の森でこちらは負け、そして、今でも覚えています、争っていた栃木が千葉に勝っちゃった。あれから4年たったんだなと、まずはそういう感慨にふけっていたところでして、ただ、確実にこの4年間で我々は前に進んだなとも感じていました。まさに、ゴール裏の真ん中で飛び跳ねさせてもらったのですが、リードされたときもみんな不安にならず前を向いて声をからしていましたし、それは鹿児島で応援していた皆さんも同様だったかと思います。そして、さらに言えば、上のカテゴリーに行けば、もっと関心が集まってお客さんも増えていくという話をしましたが、鹿児島のホームの観客数、J2で戦った2019シーズンよりもJ3の今シーズンが上回っています。既にJ3で上回っています。ですので、この4年間、しっかりと前に進んできた、こういったところを実感して、感慨無量というところですね。
(記者)ありがとうございます。
(記者)スタジアム整備で伺いたいのですが、11月2日の県の検討委員会のゾーニング案で、北ふ頭に娯楽機能が盛り込まれたのですが、市長としては、スタジアムを含むエンタメ空間になったという認識か、スタジアム整備の余地は残ったという認識をされたのかその辺を伺いたいです。
(市長)新たなにぎわいをつくるエンターテインメント空間というような位置づけが素案で示されているかと思いますので、その中には、私はスタジアムの可能性は含まれていると捉えております。
(記者)その素案に余地が、スタジアムの可能性が含まれたというところで、今後、多機能の具体像や、整備費、財源はどのように詰めていかれるのでしょうか。
(市長)まずは、これはあくまで素案でして、まさに県の検討委員会で、これから最終的な決定がなされるものと考えておりますので、まずは、そこでしっかりと位置づけられるように、エンタメ空間として説明を尽くしていきたいと考えております。
(記者)県市意見交換会では形は決まっていないということだったのですが、県検討委が終了した後、市としては、スタジアムだったり、本港区エリアのまちづくりだったり、どういう協議の在り方を望むかを教えていただきたいです。
(市長)やはりまちづくり全般という話で申し上げれば、もちろん本港区エリアは港湾のエリアであり、そして土地の所有なども含めて県のエリアですが、ただし、まちづくりは基礎自治体である市町村の非常に重要な仕事の1つであると考えております。人口減少時代に突入する中、いかに鹿児島市が選ばれるまちになっていくか、こういった観点、そして中心市街地の活性化、そして経済効果の最大化、こういった様々な観点から鹿児島市としての考えをしっかりと伝えていきたいと考えています。
(記者)今回みたいに港湾の方や、所有者の県の関係者が入った協議の場は継続して望まれますか。
(市長)そうですね、もちろん今の港湾機能、例えば北ふ頭の活用案については現在の港湾機能の維持を前提として我々も考えておりますので、それは当然に港湾関係者との協議を継続して続けていくことになるかと思います。
(記者)11月25日と26日に大規模な歩いて楽しめるまちづくり事業の実証実験があったと思うのですが、その評価と見えてきた課題等ありましたら教えてください。
(市長)まず、評価としましては、やはり25日の週末にたくさんのイベントが民間を含めて行われました。そして、多くの方に歩いて楽しめるまちづくり、この魅力を感じていただいたかと思っております。これから、歩いて楽しめるまちづくりをしっかりと進める上で、非常にいい皆さんの理解をいただくきっかけとなる週末だったと考えています。一方で、課題としましては、やはり歩いて楽しめるためには、路面店、道に接した1階ですね、ここにいろいろお店の機能であったり、わくわくする機能が必要だということが浮き彫りになったかなと思っております。私も見て回りましたが、人通りにも濃淡ありましたので。なので、今後のまちづくりにおいて、やはり2つの重要なポイントがあって、1つは、拠点拠点の広場機能をどう持たせていくのか、人が集える広場機能ですね。例えば典型的なセンテラスのスクエア、あそこも非常に立派な広場機能で、ジャズフェスをやれたり、そしてその前には、鹿児島ユナイテッドFCのパブリックビューイングをやったり、こういった人が集える、発表できる、こういった広場機能をまず拠点拠点に設けていく、その上で、そこをつなぐ線にいかに路面店を誘致していくのか。こういったところを中長期的なまちづくりで考えながら取り組んでいきたいと考えています。
(記者)ありがとうございます。
(記者)桜島火山防災研究所設置についてなのですが、庁内検討委員会の今の議論の状況を教えていただきたいです。
(市長)火山研究所の検討に当たっては、まず、外部の専門家に聞き取りを行ったところで、その中では、やはり桜島の大規模噴火に備えて鹿児島市として、専門家の登用は重要であるといったご意見であったり、そして、火山の活動は24時間監視しなければなりませんので、やはり1人では厳しいと、複数の専門家が必要ではないか、こういったご意見をいただいたところです。
(記者)ありがとうございます。
(記者)すみません、改めてもうすぐ就任3年ということで、その件で何点かお伺いしたいのですが、もうすぐ3年たつということで、今の感想と、あとこの3年間を振り返って下鶴市長が一番力を入れてきた施策は何かを教えてください。
(市長)まさに私が就任しました2020年12月は、今振り返りますと、コロナは始まっていましたが、たしかまだその頃は鹿児島市内の感染者がまだ一桁にとどまる段階でして、そこから急拡大し、大きな渦に巻き込まれていく、こういった時期だったかと思います。したがいまして、今ご質問いただきました、もうすぐ就任3年を迎えますが、その中の2年余り、まさにコロナとの闘いであったなと思っています。
その中でしっかりと感染拡大防止、そしてもちろん感染された方のプライバシーをしっかりと守っていくということ、加えて、ワクチン接種を円滑に行っていく、さらには、特に打撃を受けた業種、業態への事業者支援であったり、市民生活への支援、こういったことを切れ間なく行ってまいりました。まさにこのコロナは日々新しい状況が発生するものでして、例えば災害の場合は、一端災害が起こった後は回復のフェーズに入っていきます。復旧・復興のフェーズに入っていきます。一方で、このコロナとの闘いは、日々新たな変異株、感染者の爆発であったり、新たな状況が発生していく、こういった中で、必死に取り組んできた結果、市民の皆様の命、暮らし、仕事を守る取組を職員、そして市民の皆さんと協力しながら進めてきたなと実感しているところです。
その中で、もちろん力を入れた政策、まずはこのコロナ対策であったわけですが、その上で、幾つか力を入れた政策はありまして、その前に、私の時代認識としては、これから鹿児島市も急速な人口減少社会に突入する、その社会に向けてそこを生き抜くことができる新たな仕組みをどう構築するか、それが私のミッションであると考えています。その1つが何といっても子育て世帯に選ばれる、若い世代に選ばれるまちづくりをしていかなければならない。その中で、待機児童解消を旗印に掲げ、様々な子育て支援施策を行ってまいりました。おかげさまで待機児童に関しては就任時の9割減のところまで持ってくることができた。しっかりと待機児童ゼロを実現して、子育てするなら鹿児島市、選ばれる鹿児島市を実現していきたいと思っております。また、子育て関連施策で言えば、様々な生活者支援の給付等もありますが、私が意を用いているのはやはりこの子育て支援をしっかりやっていくということであります。これは1つ申し上げると、国から示される大きな柱は非課税世帯への給付、これが累次にわたって大きな柱であり、重要な施策であると思っております。一方で、非課税世帯の多くを占めるのが高齢者世帯であります。子育て世帯の中には、例えばぎりぎりで非課税世帯ではない課税世帯である。それでも生活は大変だし、子育てには何かとお金がかかる。こういった方々に国からの交付金なども活用しながら、このときに子育て世帯をしっかりと意識してプログラムを組んでいく、こういったところを意識してまいりました。さらには児童相談所の早期設置に向けて今、必死に取組を行っているところです。
そしてもう一つ申し上げれば、やはり人口減少社会にどう対応するかは、少ない人手でどれだけ成果を出せるか、こういったところが非常に重要です。その中でICT化への取組、ここも非常に重視しておりまして、まずは市民の皆様にICTの利便性を体感していただける、実感していただける取組に注力してきました。例えば公民館などの予約をこれまでは団体登録で行って窓口で紙を書き、予約のときも紙を書き、そして事前にお金を払いに行き、そして当日に行くという流れだったのを、もう全てネット上でできて、当日行くだけという取組であったり、そして病児保育ですね、朝子供が急に熱を出した、普段通っている保育所に預けるわけにはいかないときに、今までは、子供が熱を出して慌てている中、電話をかけて空き状況を確認しなければいけなかったのを、ネットで空き状況を見て一発で予約できるようにし、さらには、やはり窓口の待ち時間も課題ですが、その多くを占めるであろう住民票、戸籍等々の証明書、こちらもマイナンバーカードをお持ちの方はコンビニで交付、しかも100円安くなりますので、ぜひそちらでという取組であったり、そして庁内の話なのですが、コロナ関係で言えば、やはり感染者が4桁になってくると、当時、PCRで陽性が確認された方に電話で連絡をしていた。しかも、これではマンパワーが追いつかないという兆しが見えたときに私も指示しまして、SMSでやろうと、もちろん高齢者で受け取れない人は電話を継続しますが、SMSでやろうということで9割SMSに転換できたことにより、しっかりと保健所の体制を維持することができた。こういったところで、いずれにしましても人口減少時代に対応できる新たな仕組みをつくる、これを私自身、自分のミッションと捉えて、子育て支援であり、ICT化であり、そして様々な産業振興であったり、こういったところに注力してきた3年間だったと考えています。
(記者)では、コロナ対策と子育て支援、ICTの推進に取り組んできたということ。
(市長)そうですね、あとはICT、そして観光を基幹産業に位置づけ、市外・県外・国外から稼ぐ産業の育成、こういったところを重点的に取り組んでまいりました。
(記者)ちょっと細かい話なのですが、下鶴市長はマニフェストで、コロナ対策への一環で給与50%の削減を掲げていたと思うのですが、それが審議会の答申を受けて1年間の実施になったと思うのですが、そのことについて市長の今の思いはどうですか。審議会の意向を受けて50%削減になったと思うのですが、1年間の実施だったところについての市長の思いはどのような感じですか。
(市長)これは就任当初、まず議会でもいろいろなご論議があったかと思います。そして審議会のご論議、そして議会のご論議、そのようなものを総合的に勘案した結果での判断であったと考えております。
(記者)なので、1年だったが、それはマニフェスト違反ではないという認識ですかね。
(市長)それはしっかりと姿勢をお示しすることができたと考えております。
(記者)あと、すみません、3年前の市長選では、若くて、市OB以外の市長ということで結構投票した人も多かったと思うのですが、今、3年たって、コロナ対策、子育て支援、ICTの実施に取り組んでいるということだったのですが、下鶴市長のカラーとして出せたところがありますか。
(市長)それはまさに今ご説明申し上げた子育て支援、そしてICTのところがまさに私のカラーであり、そして若さを期待していただいたことに対するカラーだったと考えています。例えば待機児童の件に関していえば、私の就任前、この待機児童の数、鹿児島市はずっと高止まりの状態が続いていました。その中で、待機児童をはじめ、子育てを市政の最重要課題の1つに据える。これはもうまさに、今私も子育て世代ですので、だからこそできたことだろうと思っています。そしてもう一つ、ICTの積極的な導入に関しましても、これは年齢もありますし、そして私自身もともと、大学を出て最初に勤めた会社はIT系のコンサル会社でしたので、そういった経験を生かして取り組んできた、そのように考えております。
(記者)少し変な質問なのですが、下鶴市長は県議時代に地方色を出したいという思いで立候補されたと思うのですが、その子育て支援やICTの推進はある意味、国の大きな流れであって、独自色という意味では少し私的にはどうなのかなと思うのですが、そのことについてはどのように考えますか。
(市長)そこに関しては、実はこの両分野、正直なことを言えば、やはり私の認識としては鹿児島市は遅れていたと感じています。それを必死にまずキャッチアップをし、そして平均のラインから前に出る、そのことを必死に取り組んできた3年間です。その中で、もちろん今言われるとおり、特にICT化は、もう人口減少時代、必須のテーマであるわけですが、ここをしっかりと取り組めるか、そして国が示したことだけではなくていろいろなところへのICTの導入、市民生活を便利に、豊かにしていく、ここはやはり首長の姿勢、カラーが出るところだと思っております。ですので、そういったところで私自身はICTの積極的な導入を思い切り旗を振って取り組んできておりますし、そしてもう一つ申し上げれば、私は就任当初、これはマニフェストに書いたことなのですが、外部のIT人材、CIO補佐官を登用しています。実はこれ、ぜひお調べいただきたいのですが、結構先駆的な取組で、後からやろうとしたところ、人材が採れないということになっているんですよ。もうその後にデジタル人材の確保競争になりまして、これは今思っても、早くやっておいてよかったなと思うところでして、そのほかにもプラスでCIO補佐官のさらに補佐的な感じで2人埋めたのも、これはもう実はいろいろな、鹿児島市はこうやってICTを積極的にやっているというところが刺さった結果だと思っておりますので、こういったところでカラーを出しておりますし、そしてまた繰り返しになりますが、やはりキャッチアップの部分もかなりあったんですよね。特に待機児童はその典型的な話であって、多くのところが解消しつつあった中、鹿児島市は220の高止まりの状態で引き継いでいるわけです。そういったところをしっかりとまず平均並みに持っていく、そしてそこから前に出る、そこを必死に今取り組んでいるところです。
(記者)これまでキャッチアップに取り組んできたということですが、では、残り1年ですが、今後はキャッチアップからさらに独自色を出して、それとも今後もキャッチアップが続くのか、今後の1年間の意気込みはどうですか。
(市長)もういよいよ前に出ていくフェーズに入ってきたなと思っております。例えば子育てで言えば、それこそ児童相談所で言えば中核市が設置できるものですが、今たしか他の中核市で設置しているのは61市中4市だったかと記憶しております。そういった中でも実現に向けての取組は先駆的な取組であると考えています。またICTに関しても、これからいろいろな新たな取組もどんどん芽が出ていきますので、ぜひご期待いただきたいと考えています。
(記者)あと1点、すみません、スタジアムの北ふ頭の候補地の過程の件だったのですが、5月のときにはまだ北ふ頭という言葉はなくて、6月の特別審議で市長が、市長というか、突然表明された気がしたのですが、市長と職員との連携という意味で、どういう過程でそこの話が出てきたのかをもう一度お伺いしたいなと思ったのですが。
(市長)細かい日付などは後で担当課に聞いてほしいのですが、もうそこはしっかりと担当と打合せをしながら、庁内協議を経ながらやっております。これはもう全ての政策そうですね。
(記者)では、5月中にそういう話が出てきて、ちゃんと庁内議論を経て表明されたということでいいですか。
(市長)その辺については後ほど係に聞いてください。
(記者)はい。突然ではなくて、ちゃんと庁内の議論を経ての表明だったということですね。
(市長)はい。
(記者)すみません。ありがとうございます。
(記者)先ほど、子育て支援が市長としてのカラーだというお話もありました。その上でお尋ねします。現在、鹿児島市が設置している放課後児童クラブなのですが、開いている時間、閉所時間が何時なのかをまず教えていただけますでしょうか。
(市長)それでは、数字の話ですから担当課から答えてください。
(補助職員)今、担当課が席におりませんので、具体的なそれぞれの施設の閉所時間については後ほどでよろしいでしょうか。
(記者)放課後児童クラブの閉所時間は午後6時になっています。鹿児島市としては一律午後6時になっているのですが、保護者の中には、共働きが増える中で時間がなかなか短いといいますか、不十分であったり、もう少し長くしてほしいといった声もあります。こういった声が市長の耳に届いているかどうか、あるいは午後6時というのはどのようなお考えで設定されているものなのかをお聞きしたいのですが。
(市長)開所時間に関しては1つの課題であると認識しております。一方で、支援員、この方々の確保も大きな課題でして、そこを今後どう確保していくのか、財源もですが、今、人手の話もありますので、そういったところを今後総合的に勘案しながら考えていきたいと考えています。
(記者)今お話にもありました支援員、指導員、ここもやはり保育士と同じでなかなか人材の確保が難しいところがあると思います。その中のやはり1つとしては、処遇の改善がなかなかされないという声もあるのですが、ここは今後改善に向けて何か取り組んでいくことになるのでしょうか。
(市長)これも国の財源の措置がどうなるのか、こういったところを見ながら総合的に判断していきたいと考えています。
(記者)閉所時間の午後6時を実は過ぎてしまって、なかなかお迎えの時間が間に合わない保護者の方もいます。児童クラブの中には、その6時を過ぎると子供たちを外に出して、外で待たせているという実情もあるのですが、こういった実情を聞かれて、今、率直にどのように思われますでしょうか。
(市長)やはり子供たちの安全の確保は非常に重要ですので、どうすれば安全を確保できるのか、ここは考えなければいけない課題であろうと考えております。
(記者)県内では霧島市、薩摩川内市、鹿屋市など、人口の多いところでは放課後児童クラブ、ほとんどのところで午後7時まで、もしくはそれよりも遅く開けているところが多くあります。中核市である鹿児島市は県内の市町村の模範となるべきだと考えるのですが、市長として改めて、この閉所時間を延ばしていくお考えはいかがでしょうか。
(市長)やはり時代時代に合った、ニーズに合った取組は検討していかなければならないと考えております。その上で、やはり鹿児島市全体で一律にできるのかどうか、どこか先行になるのかどうか、そして先ほどお答えしましたように、支援員などの人材をどう確保していくのか、こういった乗り越えるべき課題がたくさんありますので、国の財源措置などを踏まえて総合的に勘案してまいりたいと考えております。
(記者)ありがとうございました。
質疑応答要旨:多機能複合型スタジアムの整備について
(記者)スタジアムに関連する質問です。先ほど、県のゾーニング案の中で北ふ頭でのスタジアム整備の可能性が残されたとおっしゃいましたが、今後、県のゾーニングの詰め作業が始まっていく中で、市としては、どんなことを協議会で議論して、また、説明していきたいと改めて思っていますでしょうか。
(市長)今出ているのはあくまで素案ですので、最終的な案に位置づけられるように県の検討委員会におけるお尋ねなどにもしっかり対応しながら、最終的な案にエンターテインメント空間として位置づけられるように努力してまいりたいと考えております。
(記者)今回、鹿児島ユナイテッドFCがJ2に昇格したというところで、とんとん拍子でもし上がっていけばJ1も目指していくところになると思うのですが、そうなった場合にスタジアム整備、人数の問題であったり、屋根の問題であったり、そういったいろいろな課題があると思いますが、時期としてJ1に上がるときにスタジアムを整備できるとお考えでしょうか。
(市長)このあたりはJリーグのライセンスの話ですので、Jリーグの事務局とも協議を重ねながら、しっかりとその時間軸を合わせていきたいと考えています。
(記者)今のところでいうとやはりスタジアムを整備するには10年スパンであったり、さらに長いとも言われていますが、鹿児島ユナイテッドFCが最短で、例えば1年で昇格するとなった場合は、なかなかスピード、足元を合わせるのが難しいのかなとも感じているのですが。
(市長)ここは仮定の話ですが、ゾーニングの最終案でエンターテインメント空間として位置づけをいただいた場合には、やはりこれは港湾計画の早期改訂をお願いすることになるかと思いますし、また、これも先ほど申し上げましたが、最終的には昇格等々はJリーグのライセンスの話ですので、しっかりとJリーグともコミュニケーション取りながら時間軸を合わせていきたいと考えています。
(記者)分かりました。ありがとうございます。
(記者)先ほど、他社さんからこれまでの3年間の振り返りについての質問がありましたが、残り任期1年となりました。その先のことについての現時点のお考えを聞かせてもらえますか。
(市長)今いろいろお尋ねがありましたとおり、人口減少対策に加え物価高騰等々のいろいろな状況がありますので、私としては目の前の課題に集中したいと考えております。
(記者)分かりました。
それから冒頭、発表事項の中でクラウドファンディング型ふるさと納税の発表がありましたが、この中で、「ワースト」からの挑戦!鹿児島市待機児童「ゼロ」というのがあるわけですが、この1点に関しては、市長はマニフェストにも掲げていたところだと思うのですが、マニフェストに掲げている項目をこのふるさと納税の募集プロジェクトの1つに入れたところの考えというか、改めてこのあたりの思いを聞かせてもらえますか。
(市長)これはマニフェストどうこうというよりも、鹿児島市が重点的に取り組んでいる、そして、先ほどお伝えした第六次総合計画における重点プロジェクトであったり、こういった3つの基準をクリアしたものとして選定したものです。
(記者)分かりました。就任当初の待機児童が現時点で9割減のところまで持ってこられているということなのですが、来年の春を解消の1つの目標に掲げていたかと思うのですが、見通しはどうでしょうか。
(市長)これはいろいろな数字が出てくるのはこれからですので、ただし、我々としては待機児童解消、特に保育士の皆さんに鹿児島市の保育所等を選んでいただくためにあらゆる政策資源を投入したと捉えています。
(記者)つまり解消できる見通しということですか。
(市長)解消するために全ての政策手段を動員してあるということです。
(記者)分かりました。ありがとうございます。
(記者)つい先日開会した鹿児島県議会で塩田知事が2期目の出馬、立候補を正式に表明されました。当然ご承知だと思うのですが、塩田知事のこれまでの3年間は下鶴市長はどのように見ていますか。
(市長)塩田知事は先般の県議会定例会で次期への意欲を表明されました。その中で、実は塩田知事も私も同時期の就任でして、塩田知事は2020年の7月、そして私は12月の就任でして、共通するところは、もう任期の今までのほとんどの部分、コロナとの闘いであったということであります。その中で、しっかりと県市連携しながら、塩田知事と連携しながら、県民、市民の命、暮らし、仕事を守るために取り組んできた、後輩から言うのは申し訳ないですが仲間だと思っておりますし、その中で、知事、県もしっかりと県民の命、暮らし、仕事を守る取組に全力を尽くされ、結果を出されてきたものと捉えております。
(記者)高校、大学の先輩でもあるわけですが、塩田知事を同じ政治家として下鶴市長はどのように見ていますか。
(市長)本当に今、これは県も市もかじ取りが非常に難しい状況です。やはり急速に進む人口減少、ここへの対応、新たな仕組みをどうつくっていくか、非常に重いテーマを県も市も抱えています。その中で、まずはコロナとの闘いであったわけですが、困難なコロナとの闘い、そして、迫り来る様々な諸課題に対し、まさに誠実、着実に対応してこられたものと考えております。
(記者)逆に県のリーダーに対して中核市のトップとして求めたいこと、さらに、求めたいことは何かありますか。
(市長)これは、これまでも常に知事とは定例的に会食を共にするなどコミュニケーションを取っておりますので、引き続き、緊密にコミュニケーションを取って、県民福祉、そして市民福祉の向上のために一緒に取り組んでいきたい、そのように考えております。
質疑応答要旨:次期市長選挙について
(記者)下鶴市長は現在、目の前のことに対して一生懸命取り組んでいるという話が先ほどありましたが、当然、来年になると次の選挙も少しずつ見えてくるわけですが、市長としてはいつぐらいまでに大体ご自身の考えを固めていきたい、目の前のことに一生懸命取り組みながら、どういう見通しでしょうか。
(市長)これはもう目の前の課題にしっかり取り組んでいくということですので、そしてまた、塩田知事は定例会で発表されましたが、これは慣例的な時期でもありますので、そういったところだったのだろうと考えております。
(記者)ということは、市長もどこかのタイミングで定例会で、市議会で発表されるということで。
(市長)それはいろいろな判断の時期があるかと思いますので、その判断の時期によろうかと思います。
(記者)分かりました。ありがとうございます。
(記者)スタジアムについて、もう既に質問が出ておりますが、改めてですが、県と市の意思疎通を十分に取れているとお考えでしょうか。またその根拠についてもお示しください。
(市長)先般、先週ですかね、県市意見交換会を行いました。その中で改めてスタジアム整備については県、市を含むオール鹿児島で取り組んでいくことを再度確認したところです。また、事務方同士でも緊密にコミュニケーションを取っておりますし、今申し上げましたとおり私自身も塩田知事と月1回程度は定例的に落ち着いて話をする時間を持っていますので、そういったところを通じてコミュニケーションは図られているものと考えております。
(記者)先ほどもお話がありましたゾーニング素案がさらに案になったときに、どのように北ふ頭の機能が含まれてくるかが1つ焦点になってくると思いますが、仮にですが、これがスタジアムの建設が前提とならないようなものになった場合に、市は新たな候補地案を示すお考えはありますでしょうか。また、そのときに考え得る候補地がありましたらお聞かせください。
(市長)我々としましては、まずは鹿児島市におけるスタジアム検討の大前提となる条件は、県、市含むオール鹿児島、そして、中心市街地への人の流れ、そして経済効果を生みだす街なかのスタジアムということが森前市長の時代、このスタジアム検討が立ち上がったときから一貫して変わらない考え方であります。その中で、今我々としましては、北ふ頭において、そしてゾーニング最終案において、スタジアムの可能性を含むゾーニング案となるよう全力を傾注しているところでございます。
(記者)先ほど来、J2昇格の話も出ておりますが、J2昇格は、スタジアム問題についてスピード感を増すものと、1つの要素としてなり得るものでしょうか。また、今後どのように関係団体と協議をし、実現に向けて努力されていくお考えでしょうか。
(市長)J2昇格については大きな後押しになり得るものと考えています。このスタジアム整備は大きなプロジェクトですので、多くの方の理解、共感を得る必要があると考えております。その中で、冒頭いろいろなお尋ねがありましたが、昇格によって興味を持つ方、そして、実際に市外、県外から来られて、中心市街地にこういう人の流れ、経済効果を生むのだと可視化される、こういったところを通じて機運がさらに高まるものと考えております。その中で、我々としましては、しっかりとオール鹿児島、県ともしっかりと連携しながら実現に向けた取組を進めていきたいと考えております。
(記者)ありがとうございます。
(記者)別の項目についてちょっとお伺いしたいと思います。
おはら祭についてですが、先般行われましたおはら祭では、旧統一教会の会員の方が参加されたということで、一部市民の方からも疑問の声が上がっております。改めて市長の見解についてお聞かせください。
(市長)この件については、今、おはら祭振興会で議論いただいているところで、直近での議論では、まずは市民が楽しめる祭りとしての趣旨に立ち返って様々な検討を行うべきであるというご意見が出され、継続して参加を制約する有無、そして基準について、引き続き協議していくということになっております。
(記者)市長自身のお考えとしてはいかがでしょうか。
(市長)これにつきましては、やはり参加を制約するには何らかの根拠規定が必要であり、その当時、根拠規定がなかったことからすれば、参加の制約はできなかったのではないか、そのように考えております。
(記者)ありがとうございます。令和4年9月議会におきましては、旧統一教会との関係については、「一連の報道等から社会的に問題が生じていると認識している」とご答弁なさったと思います。このご答弁を踏まえまして、今後の市長の見解、先ほども協議ということがありましたが、どのように対応するか、この問題に決着をつけるか、今のご見解についてお聞かせください。
(市長)まずは今後の参加団体に制約を課するのかどうか、課するのであればどういう要件にするのか、こういったところを振興会で議論いただきたいと考えております。
(記者)今のところの今後のスケジュール感、めどは立っていますでしょうか。
(市長)この協議会の開催日程については、担当から聞かせていただきたいなと思います。
(補助職員)今後のスケジュールにつきましては、まず、今は運営委員会を開催しております。今後、役員の方がおはら祭振興会の中にいらっしゃいますので、役員の方々に意見をお聞きしまして、それを集約させていただきまして今後の内容を詰めさせていただきたいと考えております。
(記者)何月にとか、冬までに、年度内に、春までにというスケジュール感は。
(補助職員)スケジュール感としましては年明け以降でしょうか、役員の方の意見を今から集約いたしますので、年明け以降に意見をまとめさせていただきまして、スケジュールを持って調整させていただきたいと思っています。
(記者)今おっしゃられたのは、年明け以降にまず運営委員会で役員の意見を集約するというめどが1つ出ているということですね。
(補助職員)運営委員会の皆様からは、先日、会議をさせていただきまして意見をいただきました。今後は役員の方々から意見をいただきまして年明け以降に集約させていただきたいなと思っています。
(記者)ありがとうございます。
踏まえまして、市長、今後のこの問題の解決といいますか、来年もおはら祭は開催されますので、どのようにするか、なかなか非常に難しい問題だと思うんですね。制約規定がないということも、やはりそこで行政がそこを制限できないという非常に複雑な問題ではあると思うのですが、この問題の何というのでしょう、決着というか解決に向けてどのように取り組まれるかお聞かせください。
(市長)おはら祭に関しましては、振興会の構成を見ていただければ分かりますとおり、市民、事業者の皆様と一体となってつくっている祭りであります。したがいまして、参加制約の有無、そして、する場合の要件、こういったところをまずはしっかりと市民、事業者の皆さんの意見を踏まえながらつくり上げていく必要があると考えておりますので、もちろん憲法等々の法との抵触の話はあるわけですが、その枠内で参加制約を設けるのか、設けるのであればどういう要件にするのか、そういったところをまずは振興会の構成団体である市民、事業者の皆様に意見を聞いていきたいと考えています。
(記者)ありがとうございました。
よくある質問
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