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更新日:2023年7月4日

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令和5年6月29日(木曜日)市長定例記者会見

記者会見の動画は鹿児島市動画チャンネル「動画で見る鹿児島市」をご覧ください。

令和5年6月29日定例記者会見

日時:令和5年6月29日(木曜日)10時00分~

場所:鹿児島市役所東別館3階災害対策室

報道提供資料はこちらをご覧ください。

報道提供資料(PDF:2,583KB)

冒頭あいさつ

皆さん、おはようございます。

昨日、待機児童解消対策や原油価格・物価高騰対策などを含む補正予算が議決されました。

物価高騰等による影響が市民生活や地域経済にも及ぶ中、市民の皆さまの日常生活に必要な支援を速やかに行ってまいります。

さて、梅雨明けも待ち遠しいところですが、この時期は、線状降水帯による大雨などに対して、より強い警戒が必要です。

本市のLINE公式アカウントでは、防災情報をはじめ、生活に役立つさまざまな情報を配信しており、7月からは、市内で発生した火災や救助事故などの消防出動情報の配信も開始します。

災害への備えのひとつとして、ぜひご登録をお願いします。

それでは、本日は9項目について発表します。

市長発表項目:保育士等確保に向けた さらなる取り組みがスタート
~待機児童解消に向けて~

はじめに、「保育士等確保に向けたさらなる取り組み」について、ご説明いたします。

7月から2つの取り組みをスタートします。

まず、「民間保育士等処遇改善補助事業」では、保育士等の処遇改善を図るため、常勤保育士等には月額2万円を、非常勤保育士等には月額上限1万円を、保育所等を通じて支給します。

保育所等からの申請の受け付けは、8月中旬から行う予定です。

次に、「保育士等奨学金返済補助事業」では、保育士等が、奨学金を返済するために要した費用に対する補助金について、雇用時期要件を撤廃し、既に在職している方も補助の対象とします。

7月中旬から申請を受け付ける予定です。

引き続き、保育士等の人材確保のための対策を、保育の受け皿確保と併せて、しっかりと行い、待機児童ゼロの実現に向け、鋭意取り組んでまいります。

市長発表項目:物価高騰への切れ目ない支援

次に、「物価高騰への切れ目ない支援」について、7月からスタートする主な取り組みを、ご説明いたします。

まず、学校給食を実施する市立小中学校に対し、3カ月相当分の給食費を補助し、保護者の負担軽減を図ります。

次に、保育所等で、栄養バランスや量を保った給食を実施いただくため、給食に係る費用への助成を、ご覧の内容で実施します。

また、民間路線バス及びタクシーの運行維持を支援するため、路線バスは1台につき5万円、タクシーは1台につき1万5千円の助成を行います。

さらに、貸切バス事業者には1台あたり5万円を、燃料を使用する一般公衆浴場の事業者には、1施設あたり17万4千円を助成します。

その他、ご覧のとおり、各福祉施設を対象に、食材費や光熱費等に対する支援を各施設の状況に応じて実施します。

詳細については、来月以降にご案内しますので、対象となる事業者は、ぜひご活用いただきたいと思います。

市長発表項目:マーケティングプロデューサーの派遣に関する協定締結
~ブランド価値の向上を目指して~

次に、「マーケティングプロデューサーの派遣に関する協定締結」について、ご説明いたします。

ふるさと納税を通じた本市のブランド価値の向上を図るため、一昨日、合同会社DMM.com(ディーエムエム ドットコム)と、マーケティングプロデューサーの派遣に関する協定を締結しました。

協定に基づき、10月1日から、同社の地方創生事業部でチームリーダーを務める方を派遣いただき、
本市のマーケティングプロデューサーとして配置します。

配置後は、市場動向のデータ分析や、新たな返礼品の開拓など、ふるさと納税を通じたブランド価値向上のための、効果的な施策を推進していただきます。

派遣までの期間は、同社において本市のふるさと納税に係る取り組みの調査を行い、寄附の集中が見込まれる年末に向け、寄附増額のための方策を提案いただきます。

民間の知見・ノウハウを積極的に活用しながら、本市のふるさと納税を通じた、ブランド価値向上と寄附額の増額を図ってまいります。

市長発表項目:第8回児童書出版助成対象作品の決定

次に、本市に根ざした文学振興の取組として、児童文学の書き手の育成などを図るために実施している児童書出版助成について、第8回の助成作品が決定しましたので、発表します。

今回の助成作品は、岩川 拓夫(いわかわ たくお)さんと東雲 ののか(しののめ ののか)さんの共著による「かごしま維新伝心(いしんでんしん)」に決定しました。

島津家に関することを中心に、鹿児島の維新前後の歴史がイラストとともに、分かりやすく、かつ楽しく学べる作品です。

今年度中の出版を予定しています。

郷土の歴史に興味を持つきっかけとして、子どもたちをはじめ、多くの方にぜひ読んでいただきたいと思います。

市長発表項目:世界水泳2023福岡大会 イギリス競泳チームがやってくる!

次に、「世界水泳2023(にせんにじゅうさん)福岡大会 イギリス競泳チームキャンプ」についてご説明いたします。

世界水泳2023福岡大会の競泳種目の開幕を、来月23日に控える中、イギリス競泳チームが、来月12日から8日間に渡って、本市の鴨池公園水泳プールでキャンプを行います。

多くのオリンピックメダリストが所属する強豪チームをお迎えできることを、大変うれしく思います。

受け入れ態勢の整った宿泊施設、温泉、豊かな食などがある、世界に誇る練習環境で、おもてなししたいと思います。

また、7月17日には、練習の様子を観覧できる、公開練習を実施します。

世界トップレベルの水泳選手を間近で見ることができるめったにない機会ですので、ぜひ多くの皆さんに、ご来場いただき、熱い声援を送っていただきたいと思います。

市長発表項目:アメリカ・マイアミ市等訪問団の派遣

次に、「アメリカ・マイアミ市等訪問団の派遣」についてご説明いたします。

マイアミ市とは、1990年に姉妹都市盟約を締結して以来、長年に渡り交流を重ね、コロナ下にはオンラインにより、友好を育んでまいりました。

先日は、4年ぶりに同市の高校生8名が、本市を訪れ、学校交流やホームステイを行ったところです。

アフターコロナにおける今後の交流を推進するため、私と議長、商工会議所副会頭が、7月20日から27日にかけて、同市などを訪問します。

マイアミ市では、マイアミ市役所やマイアミ・鹿児島姉妹都市交流促進委員会への表敬訪問、青少年交流を行っているパルメット高校への訪問のほか、クルーズ船会社へのトップセールスなどを実施します。

併せて、長年、民間による交流が続けられてきたサンタローザ市を訪問します。

この度の訪問により、マイアミ市等の皆さんとの友好を改めて深めるとともに、海外からの誘客促進につながるよう、本市の多彩な魅力を発信してまいりたいと考えています。

市長発表項目:「地域と共に創るまちづくりプラン」に基づく
5地域の取り組み ~郡山&吉田~

次に、「地域と共に創るまちづくりプランに基づく5地域の取り組み」についてご説明いたします。

まず、郡山地域では、来月16日から、スパランド裸・楽・良(ら・ら・ら)において、e-Bike(イーバイク)のレンタルを開始します。

多くの名所や史跡、豊かな自然などを、e-Bikeで巡りながら、ぜひ、郡山地域の魅力をご体感ください。

次に、吉田地域では、子どもとその保護者を対象としたイベントである、「吉田DE(で)わくわく~山・川編~」を来月30日に開催します。

牟礼岡自然遊歩道ウォーキングや、本名川の河川敷での川遊びなど、親子で楽しめる内容を盛り込んだ1日バスツアーを開催します。

明日まで、応募を受け付けていますので、ぜひ、ご参加いただきたいと思います。

また、コミュニティバス「あいばす」のポイントラリーを来月24日から開始します。

ポイント券を集めて応募した方を対象に、抽選で、市電・市バス・フェリーの共通利用券「CUTE(キュート)」や、特産品などを進呈します。

ぜひ、夏休み期間にポイントラリーを楽しんでいただきながら、各地域の魅力を再発見していただきたいと思います。

市長発表項目:第6回錦江湾潮風フェスタ

次に、「第6回錦江湾潮風フェスタ」についてご説明いたします。

4年ぶりとなる「第6回錦江湾潮風フェスタ」を来月22日と23日に、ウォーターフロントパークなどで開催します。

ステージイベントや、飲食ブース、各種乗船体験など、盛りだくさんの内容となっております。

また、22日は同会場において、「おぎおんさぁ宵祭」が同時開催されます。

桜島や錦江湾の魅力を体感できる同フェスタを、多くの市民や観光客の皆さまに、お楽しみいただきたいと思います。

市長発表項目:燃ゆる感動かごしま国体まであと100日
【KOKUTAI COUNTDOWN 100】

最後に、「燃ゆる感動かごしま国体まであと100日 KOKUTAI COUNTDOWN 100(国体カウントダウン ワンハンドレッド)」について、ご説明いたします。

国体開催まで残り100日となった本日から、3つの取り組みをスタートし、開催に向けての盛り上げを図ります。

まず、鹿児島中央駅や天文館などのまちなかを、新しい装飾で彩ります。

デザインは、「いただき!かごしま」をコンセプトに、表彰台で競技の「頂(いただき)」へ、また、食文化や温泉など、鹿児島のおいしいところを楽しんでいただく、「いただきます」の2つの意味が込められています。

かごしま大会が終了する10月30日まで実施します。

次に、本市実行委員会のLINE公式アカウントを開設します。

各競技の日程や見どころをはじめ、会場へのアクセス方法や、選手に向けた情報を発信するほか、国体の開催期間中は、競技速報なども提供するなど、国体・大会を楽しむための情報がワンストップで入手できる便利なツールです。

また、市民の皆さんなど100人の笑顔を集めた広報ビジュアル「ENJOY YOUR KOKUTAI+TAIKAI(エンジョイ ユア 国体・大会)」を公開します。

応援や観戦など、両大会を楽しむことをイメージした市民の皆さんの笑顔が、アミュプラザ鹿児島やセンテラス天文館など、市内の商業施設で、10月30日まで放映されます。

10月に迫った国体まで、いよいよ100日となりました。

これらの取り組みを通して市民の皆様に、大会をより身近に感じていただき、本市を訪れる方々への温かいおもてなしにつながることを期待しています。

本日は以上でございます。

報道のご協力をよろしくお願いします。

質疑応答要旨:マーケティングプロデューサーについて

(記者)3番の発表事項のマーケティングプロデューサーの派遣について2点お伺いしたいのですが、なぜこのDMM.com(ディーエムエムドットコム)の方にお願いしたのかと、具体的に寄附額を現状からどれくらい増額する目標としているか教えてください。

(市長)選定をした理由としましては、1つは、今回、国の地域活性化起業人制度というものを活用しますが、それに基づいた派遣実績を多数お持ちであるということ、そして2点目が、実際に派遣いただく方がウェブマーケティングやブランディングに関する豊富な知識をお持ちであるということ。そしてまた、今回、派遣していただくだけではなく、派遣元でチームとしてバックアップしていただける体制が整っている、こういったところを評価して選定に至ったものです。

そして、目標についてですが、これは既に本市としても目標を掲げておりまして、まずは12億円程度ですが、20億円、そしてその先の50億円というロードマップを描いて実現に向けて取り組んでいるところです。

(補助職員)ふるさと納税推進室です。目標額に関しまして補足させていただきます。
寄附額が個人版のふるさと納税が、今精査中でございますが、4年度、昨年度で6億円ちょっとございまして、それを5年度に12億円にしていきたいというのを当面の目標というような形で考えております。

(記者)ありがとうございます。

質疑応答要旨:世界水泳2023福岡大会 イギリス競泳チームのキャンプについて

(記者)発表事項5番の世界水泳について伺いたいのですが、このチームキャンプと公開練習と福岡大会に期待したいことがありましたら教えていただきたいです。

(市長)まず、世界水泳に関しましては、水泳の後に開かれるマスターズ水泳を福岡市、そして熊本市、鹿児島市で共催して実施いたします。鹿児島市ではアーティスティックスイミングの部門を実施いたします。今回、強豪のイギリスチームのキャンプ受入れを通じて、鹿児島の多彩な魅力を世界に向けて発信する絶好の機会にしたいと考えていると同時に、またこの後に続く、世界水泳はもちろんのこと、マスターズ水泳の盛り上げにもつなげていきたいなと考えております。また、併せて先ほど申し上げましたとおり、これだけ一流の選手の競技を間近で見ることができるのは、鹿児島の特に子供たちにとって絶好の機会であると思っています。少しでも多くの子供たちに夢と希望を与えられるよう取り組んでいきたいなと思っております。

(記者)ありがとうございます。

質疑応答要旨:ふるさと納税について

(記者)ふるさと納税関連で教えてください。
まず、鹿児島市は何品目ぐらいふるさと納税の登録をしているかと、6億円というのは鹿児島県内で何番目ぐらいの順位かという点、あとはDMM.comから派遣していただくチームリーダーの方のお給料はどこが払うのかを教えてほしいのですが。

(市長)まずこの2つ、返礼品の数、そして、県内の寄附額の順位、数字ですから担当課から答えていただきたいというのと、あと給与に関しては財源も含めて担当から答えてください。

(補助職員)まず、寄附額の県内の順位なのですが、こちらは今、正式な資料を持っておりませんが、志布志や大崎、そういったところは鹿児島市よりも多い額ですので、順位はまた後ほどお知らせしたいと思います。

あと給与の関係ですが、派遣の方の分につきましては、負担金という形で鹿児島市からDMM.comにお支払いします。その財源としては、先ほど市長からもございましたように国の地域活性化起業人制度を使いますので、そちらは年額ベースで560万円までは特別交付税措置がなされるとなっております。

返礼品は常に新規項目を入れたり、品切れになったり入れ替えがあるのですが、大体七百数十品目、あとポータルサイトごとにカウントの仕方が異なり、まとめてカウントしたりなどがあるのでばらつきがあるのですが、600から700ぐらいの品目を計上しているところでございます。

(記者)分かりました。ありがとうございます。

質疑応答要旨:多機能複合型スタジアムの整備について

(記者)スタジアム整備について伺いたいのですが、協議会についてのお話で、昨日の特別委員会では委員構成として港湾関係者への打診もという話があったのですが、そこは市長としてはどのようにお考えですか。

(市長)今回、北ふ頭での検討を進めるということで、港湾の機能をどのように維持・確保するのかが非常に重要なテーマであると考えております。その中で、協議会への港湾関係者の方の参加につきましては、先方の意向を確認しながら検討してまいりたいと考えております。

(記者)県の本港区エリアの検討委員会で市が意見を述べていくために、北ふ頭整備に向けてどういった資料を提示していきたいとお考えでしょうか。

(市長)北ふ頭における立地に向けた様々な課題が想定されますので、それらについて市としての考えをしっかりと説明できる資料を用意していきたいと考えておりますし、また何が課題かは当然我々としても想定していきますが、県、もしくは県が設置する利活用検討委員会でも都度提示されるものだと考えております。それらのお示しいただく課題、そして想定される課題についてしっかりと説明できる、そういった資料をこの協議会での調査を通じて用意していきたいと考えております。

(記者)配置案という話が昨日出てきていたのですが、いつまでに示したいという考えはありますか。

(市長)この配置案についても、やはり何といっても重要なことは、県の利活用検討委員会、これからゾーニングの議論が本格化していくわけですが、このゾーニングの議論において北ふ頭をスタジアムを含むエンターテインメントエリアゾーンとして位置づけていただけるかどうかが重要であると考えております。つきましては、その位置づけに向けて必要な配置案も含めて、必要な内容、そして必要な時期に提示していきたいと考えております。

(記者)ありがとうございます。

質疑応答要旨:Jリーグに提出する意向表明書と多機能複合型スタジアムについて

(記者)昨日、特別委員会でJリーグから求められている意向表明書の草案が明らかになりました。そもそも論として、スタジアムの整備が遅れているのではないかということでライセンスの交付が来シーズン見送られる可能性があると、こういった通知があったことについて市長はどのようにお考えでしょうか。

(市長)Jリーグから再度の意向表明書の提示を求められた件につきましては、やはり我々としてもしっかりと対応しなければならないと考えております。その中で、昨日、市議会の特別委員会に対しまして市としての意向表明書の案をお示ししたところです。その中では鹿児島市としてこれまで取り組んできた経緯、内容、そして今後検討していく方向性について明記をし、鹿児島市としてスタジアム整備に向けてしっかりと取り組んでいくという意向を表明したものを提示させていただきました。この意向表明書を通じて、また、Jリーグとも緊密にコミュニケーション、連携を取りながら、ライセンスの取得に必要な市としての環境整備に努めてまいりたいと考えております。

(記者)現在、ユナイテッドは好成績を維持しておりまして、来シーズンのJ2昇格は十分に見通せる成績であります。そういった中でファンからは、ライセンスが失効することによってJ2への昇格が果たせないということがもしあれば大変悲しいし、それからもどかしい思いがするという声が多く聞かれました。こういったファンの受け止めに対してはどのように市長はお考えでしょうか。

(市長)しっかりとライセンスが来季も取得できるように市としての意向表明を含めて環境整備、そして、Jリーグとの意思疎通、コミュニケーションをさらに密に図っていきたいと考えております。

その中でスタジアムの整備に関して理想のスタジアムというものをJリーグが掲げていらっしゃいます。これは1つは街なかであるということ、もう1つは多機能であるということ、こういったところをJリーグとしても掲げていらっしゃいます。まさに我々が今、鹿児島市として目指しているスタジアムの方向性は、Jリーグが理想とするスタジアム像に合致するものであると考えております。こういったところもしっかりとJリーグへ説明、共有しながら取り組んでいきたいと考えております。

(記者)ありがとうございます。この意向表明書の内容ですが、ライセンスの取得に向けてどういったところの説明に力を尽くしたとお考えでしょうか。

(市長)これについては、今回、再提出が求められたことはスタジアムの新設に対するJリーグからの疑義がついたものであると、本当に進んでいるのか、進めるつもりがあるのか、こういったところの疑義があったものと考えております。したがいまして、今回の意向表明書につきましては丁寧にJリーグからの疑問にお答えし、またその懸念を払拭する形が必要であると考えております。

その中で、今回の意向表明書につきましては、これまでオール鹿児島で取り組んできた経緯を明記した上で、今回、北ふ頭での検討を進める鹿児島市としての候補地も含めた方向性を明確に示して、Jリーグに対して鹿児島市としてのスタジアム整備に向けた本気度合いをお見せしたいと考えております。

(記者)先ほどご指摘のありました疑義がついたというところ、この「疑義がついた」というのはどういったところに疑義がついたとお考えでしょうか、具体的にお聞かせください。

(市長)それは実際にスタジアムが物として完成していないということであったり、また、そこに向けた具体的な計画が定められていないというところを捉えられたものと考えております。

(記者)もう1点、昨日の特別委員会でもそうですが、オール鹿児島というキーワードに関しては、何をもってオール鹿児島なのかや、実際にオール鹿児島が実行できているのかについても各委員から指摘があったように考えております。このオール鹿児島がどれだけ今実現できているか、また今後の整備に向けてどのように緊密に連携していくべきか、どのようにお考えでしょう。

(市長)このオール鹿児島での取組については、森前市長の時代に市がスタジアム整備に取り組んだ時点で県との合意が図られているところでありまして、たしか先般、県議会でも同様の答弁をしていただいたのではないかと捉えております。具体的な協力、役割分担については、候補地が決まり、そして実際に必要な、何を造らなければならないのか、どういった取組をしなければならないのか、そういったときに両者の信頼関係の下で協議をしていくものになろうかと考えております。

(記者)最後に1点伺います。来月には新たに協議会を立ち上げるということで、8月のゾーニングの議論に向けて課題の洗い出しが本格化していくと思いますが、今後の北ふ頭での整備に向けた取組についてどのようなことが課題になってくるとお考えか、ご認識についてお聞かせください。

(市長)これは主に2点、既に県からも提示されているかと思います。

1つは、1年中、市民、観光客でにぎわうという本港区エリアのグランドデザインとの整合性、そしてもう1つは、現在、岸壁を使用している航路をはじめとした北ふ頭における港湾機能の維持・確保、この2点が主なところになろうかと現時点で捉えております。

(記者)以上です。ありがとうございます。

質疑応答要旨:白波スタジアムの改修とJリーグのライセンスについて

(記者)引き続きスタジアムについてなのですが、昨日の特別委員会で白波スタジアムの改修について話題が上がりました。知事が論理的な可能性の1つというような見解を示していますが、市の昨日の説明では、白波の改修ではライセンスの取得ができないことをJリーグ側から確認しているという説明がありました。

改めて市長にお伺いするのですが、J1、J2のライセンスを取得するためには白波改修ではだめなんだと、新スタジアムを建設しないとライセンスの取得は難しいという認識でよろしいのでしょうか。

(市長)まず、白波スタジアムのライセンスの話につきましては、スタジアムの新設に関して我々の担当部署とJリーグの担当部署とは日頃より情報交換を行っているところです。そのやり取りをする中で、白波の改修というプランに対して一定の疑義が先方から寄せられたということであります。

白波の改修でライセンスが取れるかどうかについては、Jリーグでは個別の判断になりますので、そしてまたこのライセンスは年度更新ですので、その年度年度の基準、そして各クラブが置かれた状況を含めて個別の判断になろうかと思いますが、現在のやり取りを踏まえると非常に厳しい状況であろうと考えております。といいますのが、Jリーグ側の恐らくお立場としては、以前、国体改修に合わせて白波にライセンスを付与した前提条件が、白波では満たしていませんので、今の屋根等々、そして、J1ライセンスという点では収容人員も満たしておりませんので、あくまでスタジアムを新設するということを前提にあのとき特例を適用したというお立場だろうと思います。そうしますと、スタジアムの新設がないということになれば、そのときの前提条件がそもそも崩れることになりますので、そういった点を含めますと非常に厳しい状況なのかなと思っております。

(記者)それに関しては5月の県と市との連絡会で、県側にも市から説明したことも昨日確認されたところだったのですが、それについて市長と知事との間でこの点についての共通認識は持たれているのでしょうか。

(市長)どこまでを共通認識というかは別としまして、以前、雑談等々の中では、白波改修の課題という点では私からお話したことがあります。例えば、屋根を全部つけるときの改修費であったり、そしてその期間の代替試合会場の確保、さらには、今回、スタジアムの新設に寄せられる期待の1つとしては、今、白波スタジアムはサッカー、ラグビー、陸上等々で使いたい方がたくさんいらっしゃる、その中で特に陸上の活用可能性が広がる、こういったところがありますので、こういった一般的に考えられ得る白波を改修した場合の課題という点では、雑談としてはお話をしたことがあります。

(記者)差し支えなければ、それに対する知事のお考えみたいなものはあったのでしょうか。

(市長)ライセンスという点では話をしておりませんので、あくまで雑談でこういうことがありますよという話にとどまったということです。

(記者)ありがとうございます。

質疑応答要旨:白波スタジアムの改修とJリーグのライセンスについて

(記者)白波スタジアムの改修なのですが、今の質問と重複しますが、県には正式に白波スタジアムの改修では非常に厳しいということを伝えてはいないということなのですか。

(市長)これは担当者間におきまして、Jリーグからいただいたご意見をお伝えしているところです。

(記者)市としては伝えているということ。

(市長)Jリーグからこのように言われていますよということはお伝えしております。

(記者)市長が非常に厳しいと認識したのがいつ頃で、県に伝えたのはいつ頃というのは何か……

(市長)これは担当者間のやり取りですから、今分かれば担当課から答えてください。

(補助職員)スポーツ課です。

県にお伝えしたのは、昨日もお話ししましたが、5月15日に開きました県市連絡会で伝えております。それが知事に伝わったのは、私どもではいつなのかは分かりません。お伝えしたということについては、連絡会を開くに当たりまして、市長にもきちんとご報告を差し上げております。

(記者)こういう質問をするのは、市長はいつもオール鹿児島で取り組んでいきたいという話をされていると思うのですが、オール鹿児島を実現するためには情報の共有がやはりすごく大事だと思うんです。市民の意識向上にもそういう情報を市長が積極的に発表していく必要があるのではないかなと思っているのですが、6月上旬には市長会見もあったと思うのですが、そういう情報を発表しなかった理由などは何かあったりしたのかなと。

(市長)まず、この白波スタジアム、県立鴨池陸上競技場につきましては県の施設でございます。そして、鹿児島市としては従来よりオール鹿児島、そして街なかにおけるスタジアムの新設に向けて検討を重ねてきているところであります。したがいまして、一言で言えば、白波スタジアムに関しましては、鹿児島市としてここを改修するだとか、そういった対象にしているわけではないということがお答えでございます。

(記者)白波スタジアムの改修ではJ1のライセンスが難しいという情報を、どうして市として積極的に発信しなかったのでしょうか。

(市長)まず難しいと、そもそも鹿児島市としては白波の改修でライセンスを取りにいっているわけではありませんので、それが答えだと思います。

(記者)ということは、新スタジアムを造らないとライセンスは交付されないということなんですよね。機運醸成という意味でも、オール鹿児島で取り組むという意味でも、そういう情報は市が積極的に発信していく必要があるのではないかなと私は少し思ったのですが、その辺について市長の見解を繰り返しになりますがお伺いしたいなと思います。

(市長)これに関しましては鹿児島市としても、例えば、昨日、市議会の特別委員会におきまして意向表明書の案を提示いたしました。その中の質疑においても、白波でライセンスの取得に行く件に関して、Jリーグから非常に厳しいご意見をいただいていることもお伝えしております。そういったところを通じて市としては市民の皆様にお伝えをしていると考えております。

質疑応答要旨:8・6豪雨災害について

(記者)質問は変わって8・6水害の件ですが、当時は19時半から集中的に雨が降って、退庁していた職員もいらっしゃって、初動体制に課題があったと思うのですが、そのことについて市長の認識としてどのようにお考えかお伺いします。

(市長)やはり平日の開庁時間と比べて平日の閉庁時間、ないしは土曜日、日曜日は役所に詰めている人数は変わってくるものであります。しかし、その中でも災害はいつ何どき起こるか分かりませんので、市といたしましても、例えば、先日開催した災対本部の設置訓練におきましては、実際にこのときは8・6豪雨災害と同じタイムラインで設定しましたが、夜間に災害が起こって、そして、避難指示等々、安全確保を打たなければならないといったところを、参集を含めてシミュレーションを行っております。こういったところを通じまして、夜間ないしは土曜日、日曜日に災害が発生したときにも即応ができるように訓練を積み重ねているところでございます。

(記者)当時どのような課題があったのではないかと市長が認識されていることはありますか。

(市長)やはり課題としては必要な人員を即参集するというところが、当然、夜間であったり、土日は課題になってきますので、こういったときの参集体制、連絡体制を取っていくことが非常に重要であろうと考えております。

(記者)あとすみません、市長は8・6水害について、今年30年ということで、継承が重要とおっしゃっていましたが、具体的に職員の体制などをどのように継承していきたいとお考えかお伺いします。

(市長)これは2種類ありまして、1つは今申し上げた業務のラインとして参集を行うという、ここは当然に当時の反省点も生かしながら、より迅速に、より必要な人数が参集できるように取り組んでいく必要があるというのが1つあります。そして、もう1つは、当時対応に当たった職員の方々に話を聞きますと、業務外であってもしっかりと対応していただいているんですね。その都度都度行った先で救助をしていたり、参集もそうですが、当時は恐らく携帯電話などありませんから、それがない中でも自主的に最寄りの役所の庁舎であったり、そういったところに集まって必要な対応を取っていたり、こういったところも実際にあのときこうやって駆けつけて、こういう市民の方の対応で必要な仕事が発生して、こうやって取り組んだねと、こういった経験談はやはり経験者しか分からないことですので、こういった経験者が組織の中にノウハウとしてまだあるうちにしっかりと継承していきたい、ここも実は大事だろうなと思っているところです。

(記者)分かりました。ありがとうございます。

質疑応答要旨:Jリーグのライセンスについて

(記者)先ほどのライセンスの話ですが、もしライセンスが失効して来シーズンJ2に上がれないということがあるとすると、非常にファンとしての落胆は大きいと思うんです。行政が整備すると約束してきた中で、それができないことでライセンスが失効することはあってはならないことだと考えるのですが、市長はそのことについてはどのようにお考えでしょうか。

(市長)ライセンスが失効といいますか、来季取得できないことについては非常に懸念をしているところでありますし、あってはならないことだろうと思っております。

実際にこれまでJリーグの歴史を紐解きますと、優勝ないし、昇格相当の成績を収めたにもかかわらず、スタジアム要件などの要件がネックとなってライセンスを取得できずに昇格できなかった、こういった例も数例ございます。そして、その際のファン、サポーターの落胆ぶりはどれだけのものであったか、当時私は、同じサッカーを見ている人間として、他クラブのことですが、思いをはせたところでございます。

今回、Jリーグから県並びに鹿児島市に対して意向表明書の再提出が求められておりますが、市といたしましては、これまでも、そしてこれからもしっかりとオール鹿児島で取り組んでいくということ、そして、街なか、特に北ふ頭を具体的な候補地として定めて整備に向けて検討を進めていくということ、こういったところの熱意をしっかりとJリーグにお伝えして、ライセンスの取得ができるように後押ししてまいりたいと考えております。

(記者)今回、行政の整備について、Jリーグからクラブに対して注文がついてしまったことに関しての行政としての責任はどのようにお考えですか。

(市長)これはもっと具体的に、具体的な場所で進めていくということをJリーグにお見せすることで、本当に進んでいるのか、やる気があるのか、こういった懸念を払拭する必要があると思っております。したがいまして、Jリーグとしてどのようなご懸念をお持ちなのか、こういったところを想定した上で我々としても意向表明書をしたためたつもりであります。今後はこの意向表明書、そして、実際に伺うなど必要な対応等で熱意を伝えてまいりたいと考えております。

(記者)9月に判断が下されるということですが、意向表明書の提出以外に何かJリーグに対してアプローチするということは担当として考えていらっしゃるでしょうか。

(市長)これはもう常日頃からスタジアムの新設に関しまして情報交換、そしていろいろ先進地の情報をくださいといったところを含めて、密に市の担当課、そしてJリーグのライセンス・スタジアムの担当同士でコミュニケーションを取っておりますので、より緊密に連携をしながら熱意を伝えてまいりたいと考えております。

(記者)市長もあってはならないこととおっしゃいましたが、もし仮にライセンスが交付されないと、そしてJ2への昇格ができないとなった場合を仮定して、その際にはどのようにされるおつもりでしょうか。

(市長)これは仮定の話になりますので、そのときに何を理由にされるかは分かりませんので、そのときに何を理由にされて不交付になるのか、こういったところに応じての対応になろうかと思います。

(記者)分かりました。ありがとうございます。

質疑応答要旨:Jリーグに提出する意向表明書について

(記者)意向表明書の関連で、市長が意向表明書の中でJリーグからの疑義に対して思いを込めたところは、やっぱり北ふ頭という具体的な立地の説明とオール鹿児島というところになるのでしょうか。

(市長)そうですね、そこを含めて熱意を伝えていきたいと思っております。

(記者)具体的に意向表明書の中で、ここは市長としての本気度を示しましたという場所があったら教えていただきたいです。

(市長)それはまさに今ご質問いただいた2点でありまして、これまでの丁寧に検討を積み重ね、オール鹿児島で取り組んできたという経緯、これが前段に書いてありまして、そして後段では、北ふ頭という具体的な候補地を明示し、これからも実現に向けて検討を進めていくと、こういったところが思いを込めたところでございます。

(記者)分かりました。ありがとうございます。

質疑応答要旨:多機能複合型スタジアムの整備について

(記者)ライセンスの交付について、今回、Jリーグ側からスタジアム整備が停滞しているという指摘もありますが、この点について、市長はどのように受け止めていらっしゃいますか。

(市長)ここにつきましては、先ほどお答えしましたとおり、実際に形としてスタジアムが完成していないということ、そして、候補地も含めてそれを明記した計画、設計、こういったところがまだ実現していないというところを懸念されたものと考えております。やはり意向表明書もそうですが、Jリーグ側の懸念の払拭がライセンス取得に向けて必要ですので、ここについては、意向表明書はもちろんのこと、しっかりとオール鹿児島で取り組むということ、そして、市としては、具体的に北ふ頭を候補地として定め、検討を進めていくということ、併せてその熱意を伝えてまいりたいと考えております。

(記者)ありがとうございます。

質疑応答要旨:県議会議員への市政説明会について

(記者)先ほど来からサッカースタジアム構想をめぐる話が出ておりますが、これらを含めて、市長自らが提案して5月26日に県議会議員に対して説明会を行ったことについてお伺いしたいと思います。市長のこの日の公務などを記した資料などから、県議会議員への説明会で途中退席した理由が資料の目通し、資料確認だということが分かりましたが、これについて受け止めがあればお伺いしたいと思います。

(市長)これについては、もともと県議会議員の皆様に対する市政説明会の直後、私の出張の行事が幾つか立て込んでおりました。それに対する下調べ、打合せ等が必要な時期でしたので、そういったところを行ったところでございます。

もともと予定としましては、冒頭で県議会議員の皆様にご挨拶を申し上げて、役所に戻り、そして、その後の出張行事に必要な資料の読み合わせ、そして、そこで疑義が出た場合の庁内、もしくは外部との指示、打合せ等を行う予定でしたが、席上で直接私に質疑応答を行いたいという意向が出席された県議の方から示されたことから、急遽、その対応を取るということで、そのために、まずは当日、一旦退席した後にそれこそマスコミの皆様の取材をお受けしたわけですが、一旦役所に戻りますと往復だけで時間を消費しますので、その後は近くにおきまして、待機をしながら必要な資料の読み合わせ、指示等を行っていたところでございます。

(記者)先月開いた説明会の経緯としまして、市長自らが提案して県議会議員を招いたものですが、説明会よりも重要な資料だったという認識なのでしょうか。

(市長)まずは今回の説明会の主な目的は、県と市の間で連携が必要な主な政策、たしか当日は7項目を抽出したかと思います。7項目について、これまでの市と県執行部との取組について、鹿児島市・郡区選出の県議会議員の先生方に情報共有を図るという趣旨でございます。したがいまして、その情報共有という趣旨は担当課が最も詳しいですから、そこで詳細な説明をしていただくということが一番情報共有に資すると当初判断していたものでございます。

一方で、先ほど申し上げましたとおり、当日、直接私に質疑応答がしたいという意向が出席の県議の方から示されたことから、一旦、各7項目の全てを説明し終わった後、それぞれの項目について私に直接質問をしたい、これは裏を返せば、この会見もそうなのですが、いろいろな細かい制度についてはやはり担当課のほうが熟知をしている。一方で、多分県議の方々からすれば、政策の方向性、大きなビジョンについては政治家である首長の判断であるから、そこについては首長である市長に聞きたい、恐らく普通に考えたらそういう判断をされるのだろうと思います。

したがいまして、それまでの7項目についての制度の概要であったり、制度といいますか、これまで積み重ねてきた協議の内容、数字的な部分、ここについてはまず担当課からご説明申し上げ、そして、数字がどうなっているのか、いつまでにやるのか、これも含めて数字的なものについては担当課で質疑をしてもらい、ただし、繰り返しになりますが、当日、私に質疑を行いたいという意向が示されたことから、最後にまとめて大きなビジョン、方向性について首長に聞きたい質問を私自身がお受けしようと当日判断したものでございます。

(記者)ただ、そのように最終的には同席できるぐらいの資料の目通しだった資料確認であれば、この(説明会の)スケジュールはもともとからフィックスされていたものだと思いますので、別の時間に変えることはできなかったのでしょうか。

(市長)それは困難であったとお答えせざるを得ないですね。

というのが、当日、後の時刻には団体の会が入っておりましたし、また、日にちを延ばしてみたときにも、その直後には渋谷・鹿児島おはら祭、これは私は踊っているだけではないのですね。渋谷に行きまして、都市間外交の場でありますので、渋谷区にお伺いをしていろいろな先進的な事例を学んだり、そして、もちろんこの渋谷・鹿児島おはら祭は単に踊る場所ではなくて、鹿児島を出て関東近辺で活躍している方々とのつながりを深め、そして再構築をする絶好の場でもあります。したがいまして、私としましては、この渋谷・鹿児島おはら祭で上京した際にこういった各県人会の方々とのコミュニケーションも図っているところです。

また、あわせて、その後には、福岡ソフトバンクホークスの試合におきまして鹿児島のPR、そしてこれは、私は病気療養でかなわなかったわけですが、これも単に始球式をしに行くわけではありません。福岡におけるプロモーションも行い、そして、もちろんソフトバンク球団は鹿児島で年1回試合を開催してくださっているわけですね。この地方開催というものは私は放っておいてできるものではないと考えております。鹿児島でプロ野球というエンターテインメントを提供していただいている球団との地元市としての関係構築、これも非常に重要であります。

さらに申し上げれば、その直後に、これも結果的には病気療養で出席がかなわなかったわけですが、全国中核市市長会が予定されておりました。そして、これは希望のとおり、私は今回、この中核市市長会の総会におきまして、鹿児島市から初の監事というお役をちょうだいいたしまして、この監事というのも単に決算資料をチェックするだけの役目ではございません。中核市市長会では、中核市62市がまとまって国に対する政策提言を行う場として取りまとめを行うこととなっております。そして、それぞれの分野がありますが、副会長、そして監事、いわゆる役員がそれぞれ担当を持ちまして、そして分科会を開いて、そこで意見集約をやって、中核市としてまとまって国に制度改正、もしくは予算措置をお願いする、こういったところが行われたところです。そして、私は監事としてデジタル分野の分科会を担当させていただいておりまして、これは得意分野も見込んでいただいたのだと思いますが、これの取りまとめに対して最終文案のチェックなどが必要な時期でありました。

これは一例でありますが、こういったところの最後の打合せ、そして不備があった場合には庁内でここはもっと検討してくれ、もしくはカウンターパート(相手)がある場合には、ここの文案の調整をしてくれ、こういったところのやり取りをやっておりましたので、必要な時間であったと考えております。

(記者)いろいろと市長がご多忙であるということはよく分かりましたが、それほどのものがあるということであれば、当日、説明会に出た県議からもご指摘があったかと思いますが、ほかの日にすればいいのではないかという指摘もあったかと思います。日程を変えればよかった話なのではないですか、市長自ら提案されていたということで。

(市長)これに関しましては、皆さん、出席の方々はお忙しい方々で、私もそれなりに行事が入っているわけですが、鹿児島市・郡区の県議会議員は17名いらっしゃいます。なるべく多くの方にご参加いただきたいという中で、ご案内を差し上げた時点でいろいろな行事が重ならないであろうということ、そしてさらに言えば、県議会も市議会も定例議会がございます。6月議会でございます。そういったものが始まりますと当然に県議、市議の方々はなかなかスケジュールを取ることが困難になってまいります。

したがいまして、4月に改選がありまして、そして29日から任期が始まりまして、たしか5月の中旬には、改選直後には県議会では会派構成等を決める臨時議会が開かれるかと記憶しております。その後、かつ6月議会の開始前、そして、17人の県議の方々がなるべく予定を取れ、そしてもちろん私の予定も一定取れる、こういった日程を考えた結果、今回の開催日程となったと捉えております。

(記者)市長自ら提案して呼んでおきながら、ここで失礼しますというのは失礼だったという認識はないのでしょうか。県議に対して何かコメント等がありましたらお願いします。

(市長)これに関しましては、今回初の試みということで、開催趣旨について、例えば、市議会を飛び越えて新しいことを発表するのではないかという臆測を招いた、臆測が流れたということもあったり、こういったところは改善の余地があろうかと思いますが、やはり今後、意見を踏まえながら、例えば開催するとして、フルで私との意見交換を望む場なのか、もしくは7項目ではなくてもっとたくさんあるでしょうと、その詳細を聞きたいんだという場合であれば説明になるでしょうし、こういった今後の在り方については、開催頻度、時期、内容を含めて、今回ご参加いただいた、もしくはご参加いただけなかった方を含めて、市・郡区選出の県会議員の方々のご意見をしっかりと踏まえながら、お互いに利点がある、そういった開催に向けて考えていきたいと考えております。

(記者)分かりました。ありがとうございます。

質疑応答要旨:分園を持つ保育所等における給付費の過払いについて

(記者)話題は変わるのですが、分園を持つ保育所、認定こども園に毎月お支払いしている施設型給付に関して過払いが生じていて園に返還を求める可能性があるという件に関して、この件を市長が把握されたのはいつでしたでしょうか。

(市長)正確な日付までは今把握していないので、正確な日付を担当課で、いつ上げてきたか分かれば。

(補助職員)保育幼稚園課です。

すみません、今ちょっと手元に正確な期日がないものですから、また確認させていただいて、ご案内させていただきたいと思います。

(記者)ありがとうございます。これに関して額というのは今後、精査を経て決まっていくと思うのですが、市の確認不足であったということに関して、市長は行政の責任はどのように捉えていらっしゃいますでしょうか。

(市長)今回の事案につきましては、国のFAQの改定の確認が遅れたということで、この結果、分園を持つ園の方々にご迷惑をおかけしていることを非常に遺憾に感じているところでございます。もちろんのこと、今後このようなことが発生しないように再発防止を期すとともに、今回対象となる園の方々には丁寧に対応するよう指示したところでございます。

(記者)これに伴う関係者の方へプラスで事務作業が生じていることに関して、市長はどのようにお考えでしょうか。

(市長)その点につきましても非常に申し訳なく感じているところです。

(記者)ありがとうございます。

質疑応答要旨:8・6豪雨災害について

(記者)次に、8・6水害についてお尋ねしますが、今年が30年に当たるということで、先ほど当時を経験した体験談のノウハウも今後継承していく必要があるというのは、当時を知る職員が少なくなってきているということもあろうかと思いますが、そういった体験談は、現時点でこの30年間、職員間で継承されていると市長はお考えでしょうか。

(市長)そうですね、都度都度継承はされてきているとは思います。私も今回、30年のシンポジウム等々を機に、副市長をはじめ周りの職員に聞いたところ、やはり皆さん当時在職されていた方は、この場所で遭遇して、この場所でこうやって働いたというエピソードをお持ちなんですね。これは恐らくこれまでも年が近い同士だったら語り合ってきたと思います。

ただ一方で、30年が経ちまして、今、市役所に残っているのが当時20代だった方ぐらいになってきているとなると、語れる方が少なくなってくると、やはり継承というのはどんどんどんどん先細っていく。したがいまして、この30年を機に、いま一度、当時の体験談も大事なんだよ、ノウハウも大事なんだよということを呼びかけて継承していきたいなと思っています。

(記者)職員間でそういう体験談の継承というのもある一方で、市民に対して教訓を発信することもあると思うのですが、市民に対してはどんな教訓を発信していると市長はお考えでしょうか。

(市長)やはり30年経ちますと、実際に30歳から少し上、30歳から下の若い人たちというのは体験していない、もしくは記憶がないということになってまいります。したがいまして、実際に体験して、市民の方の中で、こういうときにこういう大変な思いがあった、あのとき降り始めたときにこうすればよかった、ここでこう避難すればよかった、こういったところの体験談を広く市民の方同士で伝えていく必要があるだろうなと、これもやはり体験していない方がどんどん多くなっていきますので、こういった方々に対して実際の体験談を継承していくことが今後の防災・減災の上で非常に重要であると考えております。

(記者)ありがとうございます。

質疑応答要旨:天文館地区の客引きついて

(記者)最後に客引きについてお伺いしたいのですが、天文館における悪質な客引きというのが今も横行しておりまして、最近では夜だけではなくて、昼間にセンテラス天文館の前でスーツを着ている男性が若い女性に声をかけて連れて行くような場面も見るのですが、市長は現時点の天文館における客引きについてどのようなご認識をお持ちでしょうか。

(市長)この客引きにつきましては、警察とも連携しながら、必要に応じて市の担当課の職員が現地の確認を行っているところです。そして、一定数の客引きがいるということも認識しているところでございます。

(記者)ありがとうございます。国体を控えている中で、全国から鹿児島を訪れる人が多くいるかと思います。県外の方からも客引きが多くてちょっと近寄りがたいであったり、そういった声も聞かれるのですが、今後、安心安全なまちづくりに向けてどのような取組が必要であるとお考えでしょうか。

(市長)鹿児島を訪れる方が実際に危険な目、もしくは危機感を感じる思いをすることがないように、警察とも連携しながら必要な対応に努めてまいりたいと考えております。

(記者)ありがとうございます。国体に向けてそういった啓発活動を行っていったり、そういったことを行うお考えは今ないでしょうか。

(市長)これはこれまでと引き続き、必要に応じて警察とも連携しながら、担当課による見回り等を行っていきたいと考えております。

(記者)ありがとうございます。

質疑応答要旨:Jリーグに提出する意向表明書について

(記者)先ほどのライセンスの件で確認しそびれていたのですが、この意向表明書はクラブに対して明日までに提出するようにJリーグから求められていますが、市としては、ユナイテッドに対していつこれを提出されるご予定でしょうか。

(市長)これはもう出しているんですかね、いつの予定になっていますか、担当課から答えてください。

(補助職員)昨日、議会に報告したばかりですので、まだ出しておりません。30日までには出す準備で今作業を進めています。

(記者)本日中の提出は難しいでしょうか、クラブに対して。

(補助職員)これは作業次第ですので、30日までという期限をいただいていますので、私どもとしては30日までに提出したいと考えております。

(記者)承知しました。ありがとうございます。

質疑応答要旨:チャットGPT(対話型人工知能)について

(記者)チャットGPTの活用についてだったのですが、6月議会で質問に使用した議会もあって、今現時点で市長として活用について進展は何かおありでしょうか。

(市長)他都市の状況を見ながら検討したいなと思っているところですが、実際にこれは向く場面と向かない場面はあるというのがおぼろげに見えてきたのだろうなと、皆さん活用いただいてですね。これは先月の記者会見でもお尋ねがあって答えたかもしれないのですが、やはり私としては、課題は特に2点あって、1つは著作権の部分、内部の検討で使うならともかく、外に出す場合には当然著作権をどうクリアしていくかが重要なので、例えばチャットGPTにたたいてみて、これよくまとまっているな、いい文章だなと思って出したら、丸々誰かの著作物であったということがあったら公的機関として大いに問題ですよねということ。

もう1つはやはり情報の真偽なんですよね。ぱっと見うまくまとまっているように見えても、恐らくこれは引っ張ってくるのがネットの集合知だと思うのですが、皆さんご承知のように、ネットには情報はたくさんあるものの、玉石混交(良いものやそうでないものが混ざり)、さらに言えば意図的にうその情報を流す人もいますので、例えば、うその情報サイトをよく見られているから帯つけをして引っ張ってこられると、ぱっと見よくまとまっていても中身はうそだったということになりかねない。ですので、いずれにしても、最終的に問われるのは活用する側のリテラシーなのだろうなと思っております。

したがいまして、私としては、チャットGPTの新しい技術はできる限り使っていくべきだろうと思う反面、公的機関としてはやはり課題は見定めたいなという思いもありまして、自分個人としてもいろいろ興味を持ちながら皆さんのいろいろなニュースを見ているところです。

(記者)ありがとうございます。

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