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更新日:2023年8月4日

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令和5年8月1日(火曜日)市長定例記者会見

記者会見の動画は鹿児島市動画チャンネル「動画で見る鹿児島市」をご覧ください。

令和5年8月1日定例記者会見

日時:令和5年8月1日(火曜日)10時00分~

場所:鹿児島市役所東別館3階災害対策室

報道提供資料はこちらをご覧ください。

報道提供資料(PDF:2,020KB)

冒頭あいさつ

皆さん、おはようございます。

まず、先月、九州北部をはじめ、全国各地を襲った豪雨により、各地で大きな被害が発生しました。

犠牲となられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。

一日も早い被災地の復旧と、住民生活の安定をお祈りいたします。

本市は、今月、「百年に一度」と言われた記録的豪雨による「8・6豪雨災害」から30年を迎えます。

多くの尊い人命が失われ、1万棟を超える家屋の浸水、道路の寸断、断水など、市民生活に大打撃を与えた災害の記憶は、自然の猛威と防災の備えの重要性を、大切な教訓として、私たちに伝え続けています。

現在、「8・6豪雨災害パネル展」を、市民福祉プラザ1階及び、市役所みなと大通り別館1階で実施しています。

ぜひ、多くの方にご覧いただき、後世に語り継ぐべき大切な教訓を、日頃の備えにお役立ていただきたいと思います。

それでは、本日は6項目について発表します。

市長発表項目:令和4年 観光統計・インバウンド誘客に向けた取り組み

はじめに、「令和4年観光統計」と「インバウンド誘客に向けた取り組み」について、ご説明いたします。

令和4年は、コロナ前の水準には届かないものの、本市独自の宿泊キャンペーンや全国旅行支援の開始などにより、入込観光客数や宿泊観光客数が、前年から大幅に増加し、観光消費にも大きな回復がみられた1年でした。

本市では、「稼ぐ観光」の実現に向け、第4期観光未来戦略に基づき、観光CRMアプリによる地域マーケティングや、甲突川リバーサイドの利活用実証実験を行ったほか、秋から冬にかけ宿泊キャンペーンなどの取組を実施しました。

また、修学旅行の誘致にも重点的に取り組み、受入実績が令和3年に続き過去最高を更新するなど、
本市観光の再始動に向け、弾みをつけることができました。

詳細につきましては、この会見後、担当課から説明を行います。

本市では、観光需要が本格的な回復へ向かう中、この好機を逃さぬよう、インバウンドのV字回復に向けたプロジェクトを積極的に展開していきます。

まず、インバウンド誘客に向けた魅力づくりとして、高付加価値観光商品の造成や、ナイトタイムエコノミーの実証実験などを実施します。

また、幅広い視点による誘客として、香港・台湾・韓国市場における個人旅行者向けのプロモーションなどを行います。

さらに、安心して観光できる受入環境の整備として、食の多様性に対応する新メニューの開発支援や、多言語ガイド向けの実践的な研修を実施します。

引き続き、事業者の皆さん方と連携しながら、「稼ぐ観光」の実現に向け、本市へのさらなる誘客や観光消費額の拡大に、取り組んでまいります。

市長発表項目:世界マスターズ水泳選手権2023九州大会
~アーティスティックスイミング~

次に、「世界マスターズ水泳選手権2023九州大会の開催」について、ご説明いたします。

世界マスターズ水泳選手権が、明日から11日にかけて、福岡市、熊本市、本市の3市で、開催されます。

国際公認された施設である、鴨池公園水泳プールを擁する本市では、アーティスティックスイミングが行われます。

アーティスティックスイミングは、8月5日から、ソロテクニカルルーティンを皮切りに実施され、
ソロやデュエットなどの種目に、ソウルオリンピック銅メダリストの小谷実可子(こたに みかこ)選手も出場予定です。

どなたでも観覧できますので、元トップ選手らが、水中で織りなす華麗な演技をぜひ、会場でご覧いただきたいと思います。

市長発表項目:“鹿児島マラソン2024”ランナー・ボランティア募集

次に、「“鹿児島マラソン2024”ランナー・ボランティア募集」について、ご説明いたします。

鹿児島マラソン2024は、来年3月3日、日曜日に開催します。

まず、マラソンの募集については、ご覧の通りで、4つの特別エントリー枠として、今大会から、海外枠の受入を再開いたします。

次に、ファンランでは、今大会から新たに、様々な楽しみ方で参加いただけるよう、5つの枠を設けて募集します。

いずれも、今月21日より、同大会ホームページから先着順で受け付けます。

あわせて、大会の運営や盛り上げをお手伝いいただくボランティアも9月1日から募集します。

かごしま国体・大会などの開催により、スポーツの持つ力や魅力への関心が、一層高まっています。

かごしまマラソン2024にも、ぜひ多くの方にご参加いただき、スポーツの素晴らしさを味わっていただきたいと思います。

市長発表項目:かごしま国体の一般観覧席の事前申し込みがスタート!

次に、「かごしま国体の一般観覧席の事前申し込み」について、ご説明いたします。

いよいよかごしま国体の競技が、9月16日から順次、始まります。

定員を上回る来場者などが見込まれる、一部の競技では、事前申し込みが必要となります。

これらの申込受付を8月16日から、順次開始します。

対象競技はご覧のとおりです。

その他の競技は、ボウリングを除き、無料で自由に観覧いただけます。

お申し込みや入場券の購入は、申し込みフォームなどで行えますので、ご希望の方は、お早めに手続きをお願いいたします。

日本トップレベルのアスリートによる熱戦を地元鹿児島で観ることができる、またとない機会ですので、ぜひ、多くの皆様にご観覧いただきたいと思います。

市長発表項目:市立美術館 特別企画展
「夏フェス タグチアートコレクション展」開催

次に、市立美術館で開催する、特別企画展「夏フェス タグチアートコレクション展」について、
ご説明いたします。

今月10日から開催する「タグチアートコレクション展」は、優れた現代美術作品の収集家として知られる、実業家・田口弘(たぐち ひろし)氏、娘の美和(みわ)氏の二代にわたって取り組んでいるコレクションで、このような規模で作品を展示するのは、九州初となります。

現代アートを代表するアンディ・ウォーホル氏や、キース・へリング氏、草間彌生(くさまやよい)氏、奈良美智(ならよしとも)氏などの、34名による約40点の絵画、彫刻、写真などがご覧いただけます。

また、関連イベントとして、記念ワークショップや、作品解説会も開催します。

ワークショップは、事前申込が必要ですので、ご希望の方は申し込みをお願いします。

現代を代表する国際的なアーティストの作品を見ることができる貴重な機会として、夏休み期間中に、ぜひじっくりと、アートを楽しんでいただきたいと思います。

市長発表項目:令和4年度 一般会計歳入歳出決算(速報値)

最後に、令和4年度一般会計歳入歳出決算の速報値がまとまりましたので、ご説明いたします。

4年度の歳入決算額は、前年度に比べて約109億円減の2,970億4,700万円となりました。

一方、歳出決算額は、前年度に比べて約94億円減の2,879億7,000万円となり、歳入歳出差引額は、90億7,700万円の黒字となりました。

また、翌年度へ繰り越すべき財源、約25億円を差し引いた、実質収支は、65億9,100万円の黒字で、コロナ禍における厳しい財政状況の中、引き続き、健全財政を維持することができたものと考えております。

また、税収額については、固定資産税や個人市民税の増などにより、前年に比べて18億4,800万円増の899億3,200万円となっております。

本日は以上でございます。

報道のご協力をよろしくお願いします。

質疑応答要旨:令和4年 観光統計・インバウンド誘客に向けた取り組みについて

(記者)冒頭の観光統計ですが、コロナ前の増減も資料でいただいているのですが、今回の令和4年の数字に関してどのように評価されていますか。
(市長)観光に関する様々な入込観光客数であったり、宿泊観光客数などの数字については、やはりコロナ下において大きな打撃、影響を受けたものとなっております。そのような中、令和4年は着実な回復が見られた年であったと考えております。

今後は、やはりコロナ下前の令和元年の数値にまずは戻し、そして、それを上回る数字を実現していく、そういったところに向けた取組を進めてまいりたいと考えております。

(記者)ありがとうございます。
あとインバウンドV字回復プロジェクトなのですが、今回新たに発表されたものはどの項目になってくるのでしょうか。

(市長)こちらに関しては、本年度の当初予算でいろいろ措置をしているものですので、議会でもお認めいただきました今年度の当初予算に基づき実施しているものをまとめたものでございます。

(記者)分かりました。ありがとうございます。

質疑応答要旨:多機能複合型スタジアムの整備について

(記者)私も先週ありました多機能複合型スタジアム検討協議会の取材をさせていただきました。その中で若い方々の北ふ頭への整備に寄せる期待など、いろいろな意見を伺った中でご質問させていただきたいと思います。

第1回目の検討協議会の中で示された配置イメージ案に関してなのですが、先ほどのご質問でも今後の検討協議会の意見の中でまた配置案を考えていくと市長もおっしゃっていましたが、示された配置案の中では、倉庫、旅客ターミナル、これらの撤去が想定されるような現時点ではそのようなイメージ図ですが、もし、議論が現状のまま進んでいけば、これらの倉庫、旅客ターミナルの撤去に係る費用は、すみません、ちょっとお答えしにくいところかと思うのですが、市の負担、県の負担、現時点ではどちらでお考えになっていますでしょうか。

(市長)北ふ頭におけるスタジアム構想の整備が実現に向かう際に必要な費用がどれぐらいで、そして、どのようにオール鹿児島の枠組みの中で分担するかはその時点での協議になろうかと考えております。

(記者)ありがとうございます。すみません、もう1つご質問させてください。
今後の協議会に当たって、課題の議論であったり、専門家の意見を取り入れながら進めていきたいということを踏まえてのご質問です。1回目の協議会では、北ふ頭が埋立地ということもあって、地盤調査であったり、また、交通量の調査、港湾機能とのすり合わせですね、建築の専門家からそのような課題があったかと思うのですが、今後議論を進めていく中で、これらの調査も何かしら整理されていくのではなかろうかと考えています。市の担当の方からは予算の範囲内で進めていきたいという意見も伺っていますが、市長としては、これから県のゾーニング素案が本格化されるに当たって、どの調査をいつぐらいの期間で着手できたらというお考えはどうでしょか。

(市長)まず、今、県の利活用検討委員会において今後ゾーニングが進んでまいります。その中で、特に、我々としましては北ふ頭をぜひともエンターテインメント空間というゾーニングをいただきたいと考えておりますが、ゾーニングを行う上で、県の検討委員会でどういったもむ材料が必要なのか、こういったところを踏まえての調査になってくるかと思います。その上で、既存の市として行った調査、もしくは公にされている様々な数値、こういったところも活用しながら、県の利活用検討委員会から求められる中で、不足するものについては調査をかけていきたいと考えております。

(記者)ありがとうございます。最後に1つだけ、不足しているかもしれない調査は、現時点でこれというものはあるのでしょうか。

(市長)これについては、県の議論においてどういう材料が求められてくるかによりますので、それは今後精査をしてまいりたいと考えております。

(記者)ありがとうございます。

質疑応答要旨:インバウンド誘客に向けた取り組みについて

(記者)2つお聞きしたくて、1つが観光客の話で、もう1つがスタジアムのライセンス関連の話なのですが、1つ目の観光のインバウンドV字回復プロジェクトというこのプロジェクト自体は、これは今年度から始まったものなのでしょうかということと、あと、インバウンドを回復するその目標観光客数など、お持ちだったら教えてほしいというのが1点です。

(市長)では、数値関係の話ですので、担当課から答えてください。

(補助職員)観光プロモーション課でございます。
インバウンドV字回復プロジェクトについては、市長からもございましたが、本年度の新年度予算及び6月補正に計上いたしまして新たに取り組んだものでございます。外国人の宿泊観光客数の目標につきましては、第4期観光未来戦略で定めておりまして、令和8年の目標を60万人と設定しております。

(記者)ありがとうございます。

質疑応答要旨:多機能複合型スタジアムの整備について

(記者)スタジアムの件についてお伺いしますが、先月、新しい配置案を示されまして、知事がぶら下がりに応じまして、その内容については既にご存じかと思いますが、ご承知のように、配置案についてどう思ったかというところで、知事の発言をかいつまんで申し上げますと、ただ配置をするだけでは具体的に議論は進まないと、費用面や場所、もしくは撤去される機能についてどのような代替手段をもってするのかが示されなければ、議論が進まないのではないかというお話でありました。この発言について、市長からは期待というご発言がありましたが、期待と込みで注文をつけているのではないかと捉えました。つまり、その配置案だけでは足りずに、より具体的な絵を示してほしいということであったと思いますが、その具体的なところを示してほしいというところの発言についてはどのように対応されますでしょうか。

(市長)これはやはり、具体的な姿を見せてほしいというのは、スタジアムを具体的に検討したいという期待の表れだと思っておりますので、知事からお示しいただいたそれぞれの課題について、今後、協議会並びに市として詰めていきたいと考えております。

(記者)具体的に場所や費用の面というところは、8月からゾーニングの議論が始まるわけですが、そこまでに、ある程度説明できる資料を準備されるのでしょうか。

(市長)これは誰に対して何を説明するのかになってまいりまして、今、我々としましては、まず本港区のゾーニング議論、これを行っているのはあくまで利活用の検討委員会であると捉えております。したがいまして、まずはこの利活用の検討委員会におけるゾーニングの議論において、北ふ頭がスタジアムを含むエンターテインメントゾーンとしてゾーニングが行われるよう、必要な説明を尽くしていきたいと考えております。そしてそこに当たっては恐らく、まずはこの北ふ頭で配置ができるということであったり、そして可能性ですよね、その後に具体的な費用であったり、話が出てくるものではないかと思っております。つまり、逆に言えば、北ふ頭におけるゾーニングの議論において、ここがスタジアムを含むエンターテインメント空間として位置づけられなければ何も議論が始まらないわけですね。したがいまして、我々としては、まず北ふ頭におけるゾーニングの議論、このゾーニングの議論を行っていくのは県が設置している検討委員会、こちらのほうに、北ふ頭をエンターテインメント空間、スタジアムを含むエンターテインメント空間としてゾーニングの位置づけがなされるように必要な説明をしていくということになります。

(記者)つまり、今のお話を踏まえますと、検討委員会で北ふ頭がエンターテインメント空間だと位置づけられてから、具体的な費用や代替機能をどうするかという議論が進んでいく。その手前として、置けますよというものを示したということで。

(市長)これは必ずしも終わってからという話ではなくて、ある程度並行で進むものもあるわけですが、例えば代替機能についてはどういった配置が、その前として、先ほど申し上げましたとおり、港湾関係者の方からすればどういった規模の、北ふ頭内で港湾機能を維持するに当たってどういった機能・規模の設備が必要であるか、これを配置することができるか、こういったところは当然に示していかなければならないと考えております。一方で、例えば費用の話であったり、これはもちろんこれまでもある程度のところは、市として行った調査の結果もしくは他都市の比較等々で、ある程度の規模感は取れるわけですが、こういった調査に関しても、調査によっては多額の費用を要するものもございます。特に多額の費用を要する調査については、まずは北ふ頭においてスタジアムを含むエンターテインメント空間としてゾーニングがなされ、そしてスタジアムの候補地たり得るということを、我々、そして所有者である県にお認めいただいて、その上で、着工に向けた詳細な調査であったり、設計であったり、当然詳細な調査には一定の費用を要しますので、こういったところに進んでいくものになると考えております。

(記者)分かりました。いずれにしても、検討委員会ではこの配置案を基にまた議論が進んでいくものと思いますが、改めて8月、今月からゾーニングの議論が本格的にスタートしていくわけですが、市としてどういった議論を期待するか、またどういった説明を尽くしていくかというところを改めてお聞かせください。

(市長)この北ふ頭については、港湾機能としては活用されてきたものの、中心市街地に隣接する一等地でありながら、市民、観光客の憩いの場、にぎわいのエリアとしては何十年にもわたって活用されてこなかった場所であると考えております。私は、これから鹿児島市が人口減少時代において特に若い方々から選ばれ、そして観光客から選ばれるまちをつくっていくためには、この北ふ頭の憩いの場、にぎわいの場としての活用が何といっても重要であると考えております。そこで、ぜひともゾーニングの議論においては、この北ふ頭という場所が持つ重要性、ポテンシャル、そして今までなかなかこの活用がなされてこなかった、それを活用するのは今だということを説明していきたいと思っておりますし、そしてまた、市民、観光客のにぎわいの場、そして若い方々がわくわくする場をつくっていくためには、何といってもその中核にエンターテインメント型のスタジアムというものが非常に重要である。サッカー、ラグビーを見る・するだけではなく、ライブ、花火の観覧、錦江湾・桜島の景観を楽しみながら鹿児島が誇る食を楽しむことができる、北ふ頭を起点に湾内のクルーズに出かけていき、気軽にクルーズを含めた海を使ったアクティビティーを楽しむことができる。水に親しむことができる。ひいては、外国からの観光客も、北ふ頭に来るクルーズ船をしっかりと最後までおもてなしすることができる。こういったあらゆる可能性を開く場所として、まずは北ふ頭をエンターテインメント空間、スタジアムを含むエンターテインメント空間として位置づけていただきたい。そのことが鹿児島のまちづくりにとって何よりも重要であるといった思いを伝えていきたいと考えております。

(記者)分かりました。ありがとうございます。

質疑応答要旨:待機児童対策と企業主導型保育施設について

(記者)前々回の6月9日の定例会見で鹿児島市内の待機児童の数が随分減少したという発表事項があったかと思います。この待機児童解消というのは、下鶴市長にとっても非常に肝煎りの力を入れている政策だと思うのですが、鹿児島市内には93ほどの企業主導型の保育園といったものがあると聞いています。こうした企業主導型の施設が待機児童解消についてどの程度貢献しているのか、どういう役割を果たしているのかといったところについて市長の考えを聞かせてもらえますか。

(市長)今、ご指摘がありました企業主導型の保育施設につきましても、保育の受皿として役割を果たしていただいているものと捉えております。

(記者)つまり保育の受皿としての役割を果たして待機児童解消にも1つの役割を担っている、効果を発揮しているという考えでしょうか。

(市長)そのとおりでございます。

(記者)分かりました。そうした中、保育士確保に向けた取組の中で奨学金返済の補助や就職奨励金などを今鹿児島市としては行っていると思います。こうした政策が認可保育園は対象になっているが、認可外、あるいは企業主導型の保育所といったものが対象にはなっていないというのは、これはどういった理由からでしょうか。

(市長)これはまず、やはりまちとして、ベースとして、この認可保育所等を保育の受皿としてしっかりと確保していかなければならないといった思い、そしてもう1つは、やはり認可保育所等における保育士等の離職防止、そして、新規採用の拡充、こういったところが必要であるといった観点から、奨学金の返済補助であったり、そして給与アップであったり、こういったところを講じているところでございます。

(記者)例えば、ある学生さんが一生懸命この鹿児島市の現状を学んで、保育士として保育の受皿として保育士という仕事に魅力を感じて資格を取得したと、でも就職先が認可保育園なのか認可外なのかによって、その後の待遇であったりとか、奨学金返済金の補助であったりとか、こういったところが大きく変化が出てしまう、こういったところについて保育士の皆さんはどのように感じているのかなと思うのですが、いかがでしょうか。

(市長)今回、この給与アップを打つに当たって参考とした資料がございます。それは、やはり保育士等をしっかりと市内の保育所等で確保していくという中で、中には保育士の資格を持っているが、もちろん持っていることが前提ですから、持っているが、保育所で働かずに別の保育の資格を要するところ、もしくは一般の事務職で働くパターンも当然あると、こういった保育士等の資格を持っている方々に市内の保育所等を選んでいただくためには、やはり給与の差のギャップを埋めなければならないという判断で行っております。したがいまして、基礎として他職種と比べて保育士等としての給料がどうなんだというところの比較を行った結果、今回、常勤の保育士等であれば月2万円をプラスすると、こういった判断を行ったものでして、保育士等の資格を持っている方が保育、認可保育所等の現場で働いていただけるようにこういった基礎調査を行って、政策、そして、その幅を決定したものでございます。

(記者)例えば、自治体によっては奨学金返済の補助を企業主導型まで対象を広げて行っている市町村もあります。鹿児島市では、それが実現できていない、実現していないのはなぜでしょうか。

(市長)まず、1つご認識いただきたいのは、保育士の給与アップ、そして奨学金返済補助ということを約1,790自治体ありますが、正確な数字はつかんでおりませんが、恐らく多数派ではないだろうと思っております。つまり、まず鹿児島市としては、この待機児童の解消、そして子育て支援に特に重点的に力を入れるんだということをお示しする、こういった一環といたしまして、恐らく保育士等の給与アップであったり奨学金返済補助を行っているのは、むしろ約1,790自治体で考えたらレアケースであろうと考えております。そういった中で、まずはできるところからしっかりとやっていく、こういった思いでスタートしたところでございます。

(記者)身近なところで、例えば九州であれば福岡市は企業主導型も奨学金返済の補助の対象になっていたものですから、ちょっと私も勉強不足なのですが、なかなかこれを企業主導型まで広げることは簡単ではないということですかね。まずはできること……

(市長)それは今後の政策判断になってこようかと思いますが、いずれにしましても、施策を打つに当たっては財源と、そしてどこにどれだけの手を打てば、今回の目的は何といっても待機児童の解消ですので、政策目的を達成できるのか、そういったところを都度都度変化する状況を踏まえながら、その都度の最適な政策判断を行っていくということになろうかと思います。

(記者)大変不勉強で恐縮なのですが、認可保育所からまずは取りかかっていくというところの考えの根拠にあるところは、市長としてはどういった考えがあるのでしょうか。

(市長)やはり全てのベースにあるのは保育士等の方々に選んでいただくことが大前提となります。そこで、特に認可保育所等においては、離職の防止であったり、そして新規採用をしっかりと行っていくことが必要でありますが、我々も調査を行っておりまして、その中でやはり離職が一定数ある、もしくはこれだけ新規採用を出しているが、希望どおりには採れていないといった、そういった数字を踏まえながら今回の施策をやっているところでございます。

(記者)つまり、保育士さんの離職率は、認可外や企業主導型よりも認可保育所のほうが高い現実があって、なおかつ待遇もよくない現実があるということですか。

(市長)その辺の細かい数字については、担当課で確認していただければと思います。

(記者)分かりました。ありがとうございます。

質疑応答要旨:多機能複合型スタジアムの整備について

(記者)スタジアムの関係でもう1回確認だったのですが、県の検討委員会で北ふ頭にスタジアムが含まれるエンタメ空間を訴えていくと思うのですが、それと同時並行で離島航路のすみ分けとか解決策も市として考えていくということだったのですが、市としては、検討委員会で北ふ頭にスタジアムを整備するに当たっての課題解決策までは、そこまでは求められていないのではないか、解決策を考える時間はもう少し時間にゆとりがあるというお考えなのか教えていただきたいです。

(市長)まず、今後、8月ぐらいから行われていく県の検討委員会におけるゾーニングの議論、ここにおいて恐らく重要になってくるのは、まず、北ふ頭にスタジアムの整備が物理的に可能であること、これは1つには港湾機能の維持ができることをお示ししていく必要があるかと思います。そこについてしっかりと説明を尽くしていく。もちろん、その前提としては港湾関係者の方々からのご意見も伺いながら、どの規模の港湾施設が必要であるということをお聞きしながら、北ふ頭においてこのスタジアムと港湾機能・規模が維持できることをお示ししていくことが重要だろうと思っております。

(記者)年内にゾーニング素案がまとめられるという方針が示されていたのですが、年内までには港湾機能は維持できますよという市としての案を県検討委員会で言える状況にするというイメージですか。

(市長)そこはお示しをしたいと考えております。

(記者)分かりました。ありがとうございます。

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