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更新日:2015年3月20日
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市政記者の皆様方には、かねてから市政の動きとか地域の出来事など、さまざまなニュースをわかりやすく、そしてタイムリーに報道いただいておりますことに、この場をおかりしまして心から感謝と厚く御礼を申し上げる次第でございます。
それではまず、本日は、定例での初めての記者会見でございますので、一言ごあいさつを申し上げたいと思います。
私は、市長に就任して以来、市民との対話、そしてパートナーシップを大切にした「市民が主役の鹿児島市の実現」を基本理念に、これまで市政運営をしてきたところでございます。そして、そのことで、おかげさまで市政は順調に進展をしているというふうに考えております。
今、まさに地方分権の時代でございまして、地方分権がより一層進む中で、都市間競争もこれまで以上に激化してきておりまして、それぞれの都市の魅力を積極的に、そしてまた戦略的に情報発信することが、これから都市行政を進めていく上で大変重要になってきているのではないかなというふうに思っております。
そういった意味で、私ども鹿児島市においても、現在放送中の大河ドラマ「篤姫」は大変な高視聴率でございまして、鹿児島の情報発信に大きなインパクトを与えていただいているものと思っております。
また、放送開始に合わせて開館いたしました「篤姫館」の入館者数も、予想を大きく上回ってきております。また、映画「北辰斜にさすところ」とか、また「チェスト!」も相次いで封切られるなど、鹿児島の魅力が全国へ次々に発信されておりまして、今、鹿児島が全国の大きな注目を集めているというふうに思っております。
さらに、九州新幹線の全線開業まで3年を切りました。私は、鹿児島にとって、今、大変強い追い風が吹いていると思っておりますので、鹿児島を全国にアピールをする千載一遇のチャンスであるというふうに思っております。この期を逃さずに、記者会見を初めとするあらゆる機会を通しまして、市政の旬の情報や話題を、市内や県内はもとより全国へ発信して、「元気都市・かごしま」の創造につなげていきたいというふうに思っております。
市政記者の皆様方には、どうぞご理解とご協力を切にお願いするものでございます。
それでは、本日は、お配りしております資料について、5項目について発表させていただきます。
まず初めに、三都市連携についてでありますが、平成23年春の九州新幹線全線開業を見据えまして、福岡市、熊本市との連携強化を図り、各市域内はもとより、九州地域の一体的な発展を図るために、包括的な交流・連携に取り組むことといたしたところでございます。
この三都市連携は、昨年秋に開催されました九州市長会の会合の後に、九州の縦軸である鹿児島・熊本・福岡の3市における人と物を相互に交流をさせることで、九州全体の相乗効果を高めて発展につなげていくということから、3市が連携していくことで合意したのが契機となっております。
その後、それぞれの企画担当部局が中心となって、連携事業の内容等について、これまで3回、協議を行ってきております。
現在検討している連携及び協力する事項といたしましては、市政の共通課題に関する調査、研究に関すること、市民の交流促進に関すること、観光交流の振興に向けた施策の推進に関すること、地域資源の相互活用に関することなどを予定しております。
今後の予定といたしましては、今年の8月頃をめどに、3市で包括的な交流・連携に関する協定を締結いたしまして、具体的な事業につきましては各担当部局間で詳細を協議し、内容が固まり次第、随時、事業を実施していくこととなります。正式に決まり次第、改めて発表させていただきたいと思っております。
次に、市民アートギャラリー等のオープンについてご説明いたします。
明後日の4月25日に、みなと大通り別館に「市民アートギャラリー」と「国際交流サロンかごしま」をオープンいたします。
「市民アートギャラリー」は、みなと大通り別館の3層吹き抜け部分を、オペラや管弦楽などのミニコンサートや市立美術館収蔵品の常設展示など、市民の方々が気軽に芸術文化に触れることができる、市民の憩いの場として整備したものでございます。
オープニングセレモニーは、みなと大通り別館及びみなと大通り公園で行いまして、当日は演奏家によるランチコンサートと、初めての試みとしてオープンカフェを実施することといたしております。また、鹿児島女子高等学校書道部の皆さんによる書道パフォーマンスも行います。
本市は、これまでも市民の皆様の文化ニーズに応えるために、優れた芸術文化に幅広く触れる機会の拡充に努めてきているところでございますが、「市民アートギャラリー」が多くの方々に親しまれる市民の交流の場、憩いの場として、本市の芸術文化の発展に大きく寄与することを期待しております。春の柔らかい日差しの中で、ゆったりとした気分でお昼のひとときをお楽しみいただけるのではないかと思っております。皆様方も、ぜひお越しいただきますことをお願い申し上げますとともに、市民の多くの皆様方へのご案内につきましても、よろしくお願いいたします。
また、同じく25日に「国際交流サロンかごしま」のオープニングセレモニーも行います。このサロンは、市民文化ホールの姉妹友好都市ルームを、市民により身近なものにするために移設をするもので、本市と交流のある姉妹都市などを映像やパネルなどによりまして紹介し、市民の皆様方に国際交流に対するご理解を深めていただきますとともに、関心を高めていただく場、あるいはきっかけづくりの場となるように設置するものであります。
セレモニーには、本日着任の長沙市からの研修生やパース市からのALT、市国際交流市民の会の方々にもご出席いただくこととしております。
次の後期高齢者医療制度について、ご説明を申し上げます。
今月1日からスタートいたしました「後期高齢者医療制度」につきましては、本市におきましては、去る3月17日に約6万人に対しまして被保険者証を発送し、今月7日には約4万1千人に特別徴収通知書を発送いたしました。
本市におきましても、被保険者証の発送以降、同制度に関する市民の方々からの問い合わせが電話や窓口に多く寄せられているところでございます。
同制度の広報につきましては、これまでも「市民のひろば」やパンフレット等を通じまして行ってきたところでありますが、今後におきましても、「市民のひろば」はもとより、市政出前トークを活用するなど、さらに広報を進めていきたいというふうに考えております。
また、制度の周知・広報については、国や広域連合においても積極的に推進していただくように、機会をとらえて要請をしてまいりたいと考えております。
次に、大河ドラマ「篤姫」放送開始後のこれまでの観光の動向について、ご説明申し上げます。
大河ドラマ「篤姫」は、近年の大河ドラマと比較しても、高くかつ安定した視聴率で推移しております。
おかげさまで、今年1月6日にオープンいたしました「篤姫館」は、3月30日、開館85日目で入館者数10万人を達成いたしました。当初の目標入館者数が20万人であることを考えますと、かなりのハイペースであります。
また、維新ふるさと館や水族館、シティビューといった観光関連施設や宿泊施設などの利用者数の状況を見ても、昨年度に比べて増加しておりまして、篤姫館のみならず、他の施設にも「篤姫」効果が大きく及んでいることは、大変喜ばしいことと考えております。
さらに、こうした直接的な効果はもとより、各メディアで取り上げられることによりまして、観光かごしまのイメージアップなどの間接的な効果もかなり大きなものがあると考えております。
さて、ドラマは「薩摩」から「江戸」へと主要な舞台が移ったところでございますけれども、これからは西郷隆盛や小松帯刀らの活躍が見られるようになりますので、「篤姫=薩摩・鹿児島」という視聴者の印象は、より一層強まると考えております。
今後も、県外からの観光客誘客に向けまして、県や関係の民間団体等と一体となって、引き続き積極的な情報発信に取り組んでまいりたいと思います。
最後に、市電の軌道敷緑化完成記念式典についてご説明いたします。
平成18年度から整備を進めてまいりました、鹿児島中央駅から鹿児島駅までの当初計画区間の市電の軌道敷の緑化が完成をいたしましたことから、5月23日金曜日午前11時から、みなと大通り公園で完成記念式典を開催いたします。
今回完成した区間は、道路延長で2,800メートル、緑化延長1,900メートル、芝生面積約1万平方メートルとなっております。これだけの規模の本格的な軌道敷の芝生化は全国で初めてでございまして、全国から視察に来られた方々からも高い評価をいただいているところでございます。
また、軌道敷緑化の効果につきましては、都市景観の向上を初め、緑化の完成前と完成後の調査によりますと、ヒートアイランド現象の緩和や沿線の騒音の低減にもつながってきております。
今年度は、高見馬場交差点から新屋敷交差点までの区間及び鹿児島中央駅から中洲電停交差点までの区間の整備を行いまして、今後、24年度までの5年間で、道路との併用区間全線について市電軌道敷の芝生化を実施することといたしております。
私からの発表は以上でございます。よろしくお願いいたします。
記者 まず、3番の後期高齢者医療制度の件ですが、窓口受付と電話による問い合わせ、それぞれ件数が書いてありますが、できれば昨日までの総数と、今後かなりの数の相談があると思いますが、専用の窓口や電話を設けるご予定など、市としてどのような姿勢でこの問い合わせに対応されていくのか。
市長 今月の7日から21日までの問い合わせ件数で、本庁の受付分では、窓口受付が1,476件、電話等による問い合わせが3,358件でございます。その中で、保険証が送付されていないといった問い合わせが30件ございました。これらについては、再度送付先を調査した上で発送する予定でございます。
そして、今窓口につきましては、人員を増やしまして、その対応をしているところでございますが、当初に比べまして、その問い合わせもだんだん減少しておりまして、今、鹿児島市においては、そう大きな混乱はないというふうに思っております。
そしてまた、こういった混乱がないように、私どもも昨年から「市民のひろば」の10月号とか1月号、3月号、そして4月の健康福祉特集号においても市民の方々にお知らせをしたところでありまして、また市政の出前トークにつきましては、1月から3月までの間に17回、説明会を開きまして、4月は既に実施したものを含めまして、13回予定しているところでございます。
記者 今のことに関連してなんですけれども、例えば保険料の軽減などといった点で、何かしら市として金銭的サポートをするお考えというのはございますか。
市長 この後期高齢者医療制度、今、長寿医療制度ですけれども、これについては広域連合のほうで保険料等を決定して、それぞれの市町村が徴収するという形になっております。そして広域連合の中でその保険料を決定いたしましたけれども、やはり鹿児島の場合は医療機関にかかる方々が多いということ、また高齢者の1人当たりの医療費が全国平均を上回っているということで、大変保険料等も高い状況にあると思っております。
この保険料は、県内統一の保険料で徴収しておりますけれども、鹿児島市においては、今まで国民健康保険の中で、独自の事業として実施しておりましたはり・きゅうに対する補助とか、そういったものについては、保険料とは別に独自に補助をしていきたいというふうに考えております。この後期高齢者医療制度については、保険料は全県下統一ですので、今広域連合の中では、それぞれ離島を抱えているところとか、また過疎とか辺地とか、そういうところで不均一課税をしてほしいという声もあることはあるんですが、それについては、鹿児島県の中で統一的に考えるのではなくて、全国的な課題だというふうに我々もとらえておりますので、今後、国の制度等について、この辺を十分検討していただくように要請していきたいというふうに考えております。
記者 少し幅の広い質問になりますが、「篤姫」効果ということで、4番のところで紹介していただいていますが、「篤姫」が終わった後、前回の大河ドラマの時も観光客が徐々に減って、結局、もとの木阿弥になっているという結果がありますけれども、改めてどういう形でそれを維持していくという対策をお考えなのか、お願いいたします。
市長 今、話がありましたように、前回、平成2年の「翔ぶが如く」の時の大河ドラマの影響、効果というものは約3年ぐらいだったというふうに記憶をしております。今回の「篤姫」効果につきましても、その例に倣いますと、やはり3年というふうに思っております。ちょうどその期間、3年後に九州新幹線全線開業いたしますので、それらの効果を引き続き保つために、やはり九州新幹線全線開業に向けてのいろんな施策も今とろうとしているところでございますし、また現実にも今実施しております。
先ほど説明いたしました三都市連携もその1つでありまして、やはり九州新幹線全線開業いたしますと、縦軸である福岡・熊本・鹿児島、これらが連携して、それぞれが一体となって、人と物との交流をより幅広くすることによって九州全体の活力、また活性化につなげていく。そして、そのことにより九州がそれだけ強くなるということは、関西そして全国から人を呼び込めるというふうに私どもも考えております。
そしてもう1つは、今私どもも観光未来戦略等も作りました。そして、それぞれの観光未来戦略等にも盛り込まれたさまざまな事業を実施することで、この「篤姫」効果が持続できるものというふうに思っております。
また、もう1つ中心市街地関係の基本計画等も昨年12月に認定していただきましたので、これらも63事業、今盛り込まれておりますけれども、それらも着実に実施することによって、「元気都市・かごしま」を全国にアピールできるのではないかなというふうに考えております。やはり「篤姫」だけの効果を期待して、それを持続するということではなくて、その効果と一緒になって、さまざまな事業を展開していきたいというふうに考えております。
記者 今、市長がちょっと触れられた三都市連携についてなんですけれども、まだ具体的な事業については余り決まっていらっしゃらないと思うのですけれども、今の時点での市長のお考えでよろしいのですが、どのような事業を行いたいという思いがおありなのか。
市長 そうですね、具体的にはまだ、3都市で何をするかということは、今、事務レベルでの協議を進めております。しかし、人的な交流ということで、今年から私どもの職員を福岡市へ派遣いたしまして、そしてまた今後は熊本・福岡を含めて、そういう人的な交流、そしてまた政策的な交流、例えば熊本・福岡に、これは仮定ですけれども、各公共施設があるとしたときに、それらの料金を統一するとか、これからの協議の中で、いろいろと検討していかなければならないと思いますけれども、それぞれ各都市が持っている施設、そして観光の関係とか、いろんなものについて統一的に何かできないかなというふうに思っているところでございます。そこで3都市がどういった形でそういった仕組み、制度等できるかということを今後できるだけ早い時期に詰めて、できたら今年の夏ぐらいには、3都市の市長と一緒になって何かイベントでもできればなというふうに考えております。
記者 定例会見という形で、私も初めてこの席に座らせてもらっています。市長におかれましては、12月には市長選挙ということを迎えておいでですけれども、前回、市長に就任なさった直後にも、定例会見を開いてほしいという要望は我々としてはしていたつもりですけれども、選挙の年を控えた4月に定例会見をしようと踏み切られたことについて、その辺はどういうような踏ん切りでこのタイミングという形になったのか、改めて伺いたいのですが。
市長 定例記者会見を、従来鹿児島市では実施してきておりませんでした。私が市長に就任して、3年半余り経過いたしました。ちょうど私が市長に就任する1カ月前に1市5町が合併いたしまして、そして新生鹿児島市が誕生いたしました。60万都市となったわけですけれども、これまでの3年半は、やっぱり新市の一体化と均衡ある発展ということで、地域のそれぞれの課題について取り組んで、対応してきたというふうに思っているところでございます。
そういった意味でも、私は地域のことなどについて、今まで誠心誠意、市政の運営をしてきたところでございますけれども、先ほど申し上げましたように、今、地方分権がこのように進んでいる中で、各都市において、それぞれの地方の都市の魅力、都市の情報等を市長みずから、そしてまた首長みずからが自分の言葉で発表するという、そのことによって全国の皆様方に土地の状況等を直接的にお知らせすることができる、そういう大きな効果が期待できるというふうに私も考えました。そして、この時期ということについては、毎年2月には記者発表ということで予算の関係、またいろいろなイベントがある前には、いろいろと発表しておりましたけれども、それだけではやはり情報発信としては事足りないということを感じまして、できるだけみずから記者会見で皆様方に市政の旬の状況をお知らせすることで、鹿児島の魅力を大いにアピールをしたいという考えで始めたところでございます。
そして、この4月からということは、年度の初めということで、2月に予算の関係の記者会見をしまして、3月からということも考えましたけれども、3月は議会等がありましたので、やはり4月が区切りがいいということで、ぜひ皆様方にお願いして、こういう場を設けさせていただいたということでございます。
記者 もうちょっと聞かせてください。就任なさったときに、「定例会見をぜひお願いします」と再三申し上げていましたけれども、今までできなかったというのは、やっぱり障害みたいなものが何か組織の中にあったというふうにとらえていいのでしょうか。
市長 それはないですね。障害とか、そういうのはないです。先ほど言いましたように、とにかく5町との合併後、その一体化に向けて、それぞれの地域の課題等について精査しながら今まで努力をしてきましたので、そういった障害というものについては全くありません。やはり自分の気持ちとしては、今申し上げましたように、全国に今の鹿児島市政の状況、また鹿児島市のまちづくりについて話をしていきたいという、そういう気持ちでこういう場を設けさせていただいたというところでございます。
記者 始められることについて異論を挟むつもりは毛頭ないということをご理解いただいた上で、理解していただきたいのですけれども。
市長 とにかく、今までずっと、私が市長になりまして3年半余り経ちましたけれども、それ以前は全く記者会見を鹿児島市としては実施していませんでした。これからこの記者会見というのは、どなたが市長になろうとも続いていくというふうに思っておりますし、そのことがやはり時流にのっとった対応ではないかなというふうに思っております。
また、私が市長に就任したときに、記者会見等という話もありました。しかし、実施してこなかったということは今申し上げたとおりでございますけれども、今日がスタートでありまして、これからは、やはり皆さん方と一緒になって、いろんなことをお互いに情報を共有しながら、「元気都市・かごしま」の創造に向けて頑張っていきたい、そういう気持ちでございます。
記者 これまで記者会見が開かれていなかったということで、以前お話を聞いたとき、慣習をなかなか変えるのは難しいとおっしゃっていたのですけれども、今回第1回目を終えられての感想を含めて、一言いただけませんか。
市長 こうして皆さん方に大変お忙しい中、集まっていただいて、今の旬の鹿児島市の情報というものを直接お話できるということは大変ありがたいことですし、また私としても、これまでしてこなかったという1つの反省点も少しは持っております。しかし、今日からがスタートですので、今までの鹿児島市の制度というか慣習といったらちょっとおかしいですけども、そういったシステムを変えた、一歩前進したという気持ちで、私にとっては新たなスタートとして鹿児島市政が大きく前進したのではないかなというふうに考えております。
記者 簡単に1点。タイミング悪くというか、昨日ああいう事件(注:自衛隊員によるタクシー運転手殺人事件)が起きました。政務官とかが来られて、いろいろ何かお話されたと思うのですが、率直な気持ち、どういう感想を持たれていますか。
市長 こういった通り魔的事件が、まさか鹿児島で起ころうとは思っていませんでした。そしてまた、鹿児島市民の方が犠牲になられるとは、本当に想像さえしていませんでした。そして、その加害者は国とか国民を守る、そういった立場にある自衛官だったということで、本当に憤りを通り越して、何かもう忿懣やる方ないというか、どこにこの怒りをぶつけていいかという、そういう気持ちになっております。
特に、自衛隊の皆様方とは安心・安全なまちづくりをする上でもお互いに協調し、また協力・連携していかなければならない方々ですので、そういった方々の中からこういった事件を起こす人が出てきたということは、本当に悔しい思いがいたします。
昨日、防衛政務官がそういった謝罪に来られましたけれども、やはり本当に真相を早く究明し、原因を究明していただいて、そして被害者の神薗さんのほうにも早い謝罪なり、お悔やみ申し上げてほしいと思っております。国民の信頼をこれだけ失うことが相次いで今起こっておりますので、このことについても早く信頼回復してほしいという気持ちがあります。
記者 すみません、ちょっとしつこいようで恐縮ですけど、話が戻りますが、市長会見の件ですね。これまで3年半できてこなかったというのは、先ほどの話を聞いていると、5町との合併、課題とかに取り組んでいたからということになるのでしょうか。
市長 特に地域の課題等について一生懸命取り組み、その地域のことの解決に今まで力を注いできました。ですから、それを全国に発信するとか、県内外に発信するということ、そういうことはまだ早いのではないか、そういう旬の話題という形で提供するということはまだ早いのではないかなという考えで、3年半はしていなかったということです。
ただ、今3年半が経過した中で、地方分権等が進み、各都市がそれぞれ都市の魅力を首長みずから、そして各報道関係の皆さん方のご協力を得て、それぞれ情報発信しておりますので、地方分権の流れに沿って、やはり鹿児島市もそういった情報発信していかなければならないというふうに考えて、今回踏み切ったところでございます。何度も繰り返しますが、3年半余りは、地域の課題とか、そういうものに取り組んでまいりましたので、今まで全国にいろいろ発信する課題・話題というものに、なかなか我々としても着目できなかったというふうに反省しています。
記者 そこは非常に難しいところだと思うのですけれども。
市長 そうですね、はい。
記者 地域の課題を、ある意味、逆に言うと、こういうところで明らかにするという考え方もあると思うのですが。
市長 その辺の反省も含めてということです。先ほど質問ありましたけれども、就任のときにそういう要望がありましたけれども、まだ1市5町で制度等についても統一化されていませんでしたので、できるだけそうした課題に対処するための対応を今まではしてきたということ。今おっしゃったように、それらについても、本来なら記者会見として発表するべきではなかったかなということは、少しは反省しております。これからは、毎月こういう形で皆さん方に地域の話題、鹿児島の大きな出来事、そしてこれから我々が実施するいろいろなイベントとか、そういうものについては皆さん方に発表していきたいというふうに考えております。
記者 ちょっと話が観光方面になりますが、皆既日食が予定されています。種子島とかトカラ列島ですね、あちらのほうへの玄関口として、鹿児島市で1つできることが何かあるのかなとも思うんですけど、そのあたりのところ、どういうふうに今、現段階で市として進めるのか。
市長 そうですね、皆既日食については実行委員会を作りまして、その中で鹿児島市もそれぞれの役割を担っていくこととなっております。鹿児島市では完全な皆既日食というものは見られないかもしれませんけれども、宿泊とか、あと全国または全世界から来られた方々のおもてなし等はできるというふうに考えておりますので、十島村のほうで、大きなイベントというふうにとらえて、いろいろと努力されておりますけれども、十島村だけでは十分な対応はできないと思いますので、そこは連携しながら、先ほど言いましたように宿泊とか、いろいろ観光でお越しになられた方々のおもてなしとか、そういうものについては、十分に我々も連携をとって、皆様方と協力していきたいというふうに考えております。
特に、交通の関係、それから宿泊の関係、そしてまた案内の関係とか、そういったものがいろいろと問題になってくると思いますので、その辺については十分に、お互い連携・協力していきたいというふうに考えております。
(記者会見終了)
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