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更新日:2023年4月3日

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大量軽石火山灰を想定した車両走行・道路啓開作業検証実験

趣旨・目的

桜島の大規模噴火に伴う大量の軽石や火山灰が道路等に堆積した際に、車両走行の可否及び道路啓開日数が住民避難の必要性の判断や、都市機能復旧に大きく影響することから、その見極めを行うために車両走行実験並びに道路啓開作業(手順や作業量、機材等)の検証を行いました。

 

日時・場所

平成30年7月26-27日、有村溶岩採石場跡地(鹿児島市有村町)

 

車両走行実験

ほぼ水平に整地された有村溶岩採石場跡地で、軽石と火山灰を運び込んで実施した。軽石と火山灰は桜島の噴出物が多く堆積している黒神川で採取し、実験車両は一般車両と、緊急車両などの特種用途自動車及び自衛隊車両などの特殊自動車を用いた。

コース概要

  • 軽石30cmコース
  • 軽石1mコース
  • 火山灰コース

実験コース

配置図


コース詳細図

コース詳細図

実験手順

  1. 全ての車両が軽石30cmコースを走行
  2. 軽石30cmコースを走行できた車両のみ軽石1mコースを走行
  3. 全ての車両が火山灰コースを走行

走行ルール

  • 走行速度は時速5km/h未満
  • 運転手の他、1名を搭乗(合計2名)
  • コース上において一時停止の上、再発進

実験結果

【軽石コース】

  • 後輪駆動車及び前輪駆動車は、概ね走行不可であったが、四輪駆動車は、スムーズに走行可能であった。
  • チェーン装着の場合、後輪駆動車は走行不可だが、前輪駆動車は走行可能であった。
  • 踏み固められた路面(わだち)の場合、後輪駆動車は、走行できる車両とできない車両があった。

【火山灰コース】

  • 後輪駆動車は、走行できる車両とできない車両があった。
  • 前輪駆動車は、走行可能であった。
  • 四輪駆動車は、スムーズに走行可能であった。

車両走行実験結果

 

道路啓開作業検証実験

車両走行実験で使用したコースを用いて、有効幅員4mを啓開するために要した時間を計測した。

重機は、バックホウ、ホイールローダー、掩体掘削機、中型ドーザーを用いて実施した。

実験結果

【軽石コース】

  • 30cm堆積部は、中型ドーザー、ホイールローダー、バックホウ、掩体掘削機の順で、啓開速度が早かった。
  • 1m堆積部は、ホイールローダーとバックホウを組み合せて実施したところ、30cm堆積部のバックホウと、同程度の時間であった。
  • 1mの軽石が堆積した道路をバックホウとホイールローダーの組合せで除去するのにおよそ1.3km/24hかかった。

【火山灰コース】

  • 30cm堆積部は、中型ドーザー、ホイールローダー、バックホウの順で啓開速度が速かった。

啓開実験結果

よくある質問

お問い合わせ

危機管理局 危機管理課

〒892-8677 鹿児島市山下町11-1

電話番号:099-216-1213・1513

ファクス:099-226-0748

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