ホーム > 市政情報 > こんにちは市長です > 市長定例記者会見 > 令和4年度市長定例記者会見 > 令和4年10月5日(水曜日)市長定例記者会見
更新日:2022年10月7日
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記者会見の動画は鹿児島市動画チャンネル「動画で見る鹿児島市」をご覧ください。
日時:令和4年10月5日(水曜日)9時58分~10時45分
場所:鹿児島市役所東別館3階災害対策室
報道提供資料はこちらをご覧ください。
皆さん、おはようございます。
10月に入り、朝夕はだいぶ涼しくなってまいりました。
季節の変わり目でもありますので市民の皆さまにおかれましては、体調管理に十分気を付けてお過ごしいただきたいと思います。
さて、一昨日、原油価格・物価高騰対策や待機児童解消対策などを含む補正予算が議決されました。
コロナ禍に加え、物価高騰等による市民生活や地域経済への影響が続く中、市民の皆さまが安心して日常生活を送ることができるよう、諸施策に全力で取り組んでまいります。
それでは、本日は12項目について発表します。
はじめに、保育所等の利用待機児童の解消を図るため、
今月から新たに実施するご覧の事業について、ご説明いたします。
「潜在保育士就職奨励金事業」では、本市の保育所等に就職した潜在保育士の方を対象に、
「県外保育士就職奨励金事業」では、県外から転入して、本市の保育所等に就職された方を対象とし、採用時と採用1年後に10万円ずつ給付します。11月から申請を受け付けます。
これらのことについては、保育士求人情報サイトなどで広く情報発信してまいります。
また、企業主導型保育施設を含む認可外保育施設の利用を促進するため、来年1月から、保育料の補助限度額を引き上げます。対象は、保育を必要とする事由に該当し、ご覧の所得要件などを満たす保護者の方です。10月以降も随時認定申請を受け付けます。
保育士資格をお持ちの方で、本市での就職を希望される方、また、認可外保育施設の利用を検討されている方は、ぜひ、これらの制度の活用をご検討ください。
このほか、3歳未満児の受け入れ拡大のために、保育士等を増員する保育所等に対して人件費等を助成します。
また、昨日より「待機児童緊急対策室」を設置しました。
今後、保育幼稚園課と緊密に連携を図りながら、待機児童ゼロの実現に向けた取り組みを加速してまいります。
次に、「新型コロナ対策」について、ご説明いたします。
新規感染者は、8月下旬から減少傾向にあり、直近では、鹿児島医療圏において、1日に250件程度の発生となっています。
そのような中、全数届出見直しが、本県では9月20日からスタートし、陽性者の療養の流れが変更となっています。療養の流れについては、受診した医療機関等で説明をしているほか、市ホームページでも案内をしています。
発生届出の対象者は、これまで通り保健所から連絡がありますが、発生届出対象外の方は、自宅療養に際して体調悪化時は、「コロナ・フォローアップセンター鹿児島」に相談いただきますようお願いします。
また、検査キットでの自己検査や無料検査で陽性になった方は、これまで通り、医療機関を受診していただくか、県陽性判定サイトでの陽性確定を受けていただきますようお願いします。
市民の皆さまや医療機関をはじめとする事業者の皆さまのご協力により、新規感染者数は減少傾向にありますが、油断すると再拡大を招き、再び危機的状況となるため、新規感染を抑え、医療提供体制の確保を図ることが重要です。
引き続き、家庭へのウイルスの持ち込みを防ぎ、自分と大切な家族、大切な人を守るため、油断することなく一人一人の感染対策の徹底をお願いします。
次に、新型コロナワクチン接種についてです。
オミクロン株対応ワクチンの接種が始まっています。
オミクロン株対応ワクチンは、3回目以降の接種に使用し、現在のところ、1人1回の接種となっております。
これまで4回目接種の対象となっていなかった一般の12歳から59歳の方に対しても、3回目接種日からの間隔に応じて、毎週接種券を発送しています。
接種を希望される方は、接種券が届いたらご予約の上、接種をお願いします。
なお、1・2回目接種を希望する12歳以上の方は、中央保健センターでは、従来株のファイザー社ワクチンを、個別医療機関では、ノババックスワクチンを接種できます。
感染すると、若い方でも重症化することがありますので、希望される方は、早めのワクチン接種をお願いします。
次に、物価高騰対策について、ご説明いたします。
まず、市民生活への支援についてです。
電力・ガス・食料品等の価格高騰の影響が大きい住民税非課税世帯や家計急変世帯に対して
1世帯あたり5万円を給付するほか、光熱費の負担軽減のため、省エネ性能の高い家電の購入に対する助成を行います。
次に、事業者等への支援についてです。
路線バスやタクシー事業者、民間貸切バスの感染拡大防止や運行維持を支援する補助金を交付します。
また、市内の中小企業者等の、SNSを活用した販路拡大や、先端設備等の導入による生産性向上の取り組みに対して助成を行います。
いずれの事業も今月から来月初旬にかけて申請受け付けなどを開始します。
多くの市民、事業者の皆さまに、速やかに支援が行き渡るよう、スピード感を持って取り組んでまいります。
次に、市役所手続きのデジタル化や、スマートフォンを活用したサービスなどの取り組みについて、ご説明いたします。
【証明書などのオンライン申請・受け取りサービス開始】
まず、「証明書などのオンライン申請・受け取りサービス」についてです。
今月から、住民票の写しや所得額証明書など、26種類の証明書等の発行手続きがオンラインでできるようになりました。
発行手数料等のお支払いには、ご覧のクレジットカードをご利用いただけるようになり、申請のあった証明書は、郵送で自宅へお届けします。
手続きには、マイナンバーカードが必要となりますので、お持ちでない方は、お早めにカードの取得をお願いします。
【病児・病後児保育ネット予約システム「あずかるこちゃん」】
次に、病児・病後児保育ネット予約システム「あずかるこちゃん」についてです。
ウェブサイトやLINE上から、本市の病児・病後児保育施設9カ所のマップ検索や、空き状況の確認・予約等が24時間できるようになります。
明日6日から利用登録を開始し、12日から、13日以降の予約受け付けを開始します。
あらかじめ登録することで、必要なときにいつでもスマートフォンから確認・予約ができますので、ぜひ多くのお父さん、お母さんにご活用いただきたいと思います。
【障害者手帳アプリ「ミライロID」】
障害者手帳アプリ「ミライロID」についてです。
本市の公共施設等における障害者の利便性向上や心理的負担軽減などを図るため、障害者手帳アプリ「ミライロID」を利用した本人確認の運用を、本日から開始します。
県内自治体として初の取り組みであり、障害者割引を適用している本市施設等の全てで対応しますので、ご希望の方は、ぜひご利用いただきたいと思います。
【観光施設などでのキャッシュレス決済サービス】
また、昨日から、かごしま水族館など4つの観光施設等において、キャッシュレス決済サービスを開始しました。
支払い時間の短縮にもつながりますので、ぜひご利用いただきたいと思います。
次に、「官民連携プラットフォーム」の運用開始について、ご説明いたします。
民間ならではのアイデア、ノウハウ、テクノロジーなどを活用し、市政における課題の解決や、市民サービスの向上を図るため、提案を広く募る「官民連携プラットフォーム」の運用を本日から開始します。
募集形態は、市が解決したい課題を提示し、解決策の提案を募集する「課題提示型」と、自由な発意による提案を募集する「自由提案型」の2種類で、本日から市ホームページ内で募集します。
課題解決策の着想の段階から、民間の知見の積極的な活用を図り、より効果的な企画・立案につなげてまいりたいと考えております。
次に、「照国表参道歩行者天国社会実験」について、ご説明いたします。
天文館地区において、来街者の増加や回遊性の向上を図り、新たなにぎわい拠点を創出するための社会実験として、照国表参道で歩行者天国を実施し、食・スポーツなどを楽しむイベントを開催します。
今月30日の10時から16時にかけて交通規制を行い、商店街の皆さんによる、各種イベントが予定されています。
当日は、来場された方々へのアンケート調査も実施します。
いただいたご意見などを参考にしながら、今後の「歩いて楽しめるまちづくり」につなげてまいります。
次に、「平川動物公園開園50周年」について、ご説明いたします。
たくさんの市民や観光客の皆さんに親しまれている平川動物公園が開園50周年を迎えます。
今月8日に記念式典を開催し、地元の小学生にも参加いただきます。
あわせて式典終了後には、先月21日にオーストラリアから来園したコアラのお披露目も行います。
このほか、50周年を盛り上げるご覧の関連イベントも実施しております。
この大きな節目に、ぜひ多くの皆さんにご来園いただき、爽やかな秋を迎えた平川動物公園の魅力に触れていただきたいと思います。
次に、この秋を盛り上げる本市の2つの"アイコン"について、ご説明いたします。
【おはら祭・花電車】
まず、おはら祭の宣伝役として広く親しまれている「花電車」についてです。
このたび、切子模様と桜島をベースとした華やかなデザインで、装いも新たに生まれ変わりました。
今月24日から運行を開始します。
運行に先立ち、同日18時から、出発式を行います。2年ぶりに秋のまちを彩り、おはら祭を盛り上げる新たな花電車を、ぜひ楽しみにしていただきたいと思います。
【桜島フェリー・御船印(ごせんいん)】
次に、桜島フェリー「御船印(ごせんいん)」の販売についてです。
「一般社団法人 日本旅客協会」公認の、船でつなぐ日本の旅を実現する「御船印めぐりプロジェクト」に
本市も参加し、桜島フェリー「御船印」の販売を開始します。
日の出や夕暮れなど一日の中で様々な色を見せる桜島を背景に、5隻の桜島フェリーを配置したデザインとなっており、あさって7日から販売します。
県内外から本市を訪れる多くの方々に、桜島の観光や桜島フェリー乗船の記念として、ぜひご購入いただきたいと思います。
次に、「首都圏で展開する本市の魅力発信」について、ご説明いたします。
【ネオポテサラ酒場 by マグマシティ鹿児島市】
まず、「ネオポテサラ酒場 by マグマシティ鹿児島市」についてです。
若者文化の発信地である渋谷区内で人気の「ネオ居酒屋」6店舗で、鹿児島の食材を使用した「ネオポテサラ」をはじめとするコラボメニューを提供します。
店内に施したユニークな装飾も楽しんでいただきながら、来店者も巻き込み、SNSでの情報拡散を図ります。
今月10日から来月9日まで、31日間開催します。
都内在住者をはじめとする多くの皆さまにかごしまの食の多彩な魅力に触れていただき、本市にお越しいただくきっかけとなることを期待しています。
【鹿児島×渋谷クリエイティブシンポジオン】
次に、「鹿児島・渋谷クリエイティブシンポジオン」についてです。
本市のクリエイティブ産業振興の取り組みなどを全国へ発信するイベントを、今月29日に、渋谷ヒカリエで開催します。
当日は、本市出身の編集者、九法 崇雄(くのり たかお)さんをファシリテーターとして、私と渋谷区長によるトークセッションを行います。
このほか、会場内では、「かごしまデザインアワード」受賞作品などの展示も行います。
首都圏在住のクリエイターの方々にぜひご覧いただき、本市に興味を持っていただくことで、関係人口の拡大や本市クリエイティブ産業のさらなる振興につながることを期待しています。
次に、「フランス・ストラスブール市への訪問団派遣」及びパリで開催される「北前船寄港地フォーラム」への参加について、ご説明いたします。
ストラスブール市と令和元年度に締結したパートナーシップ協定が、本年、更新時期を迎えます。
これにあたり、私と議長が同市を訪問し、今後の交流について協議・確認を行います。
また、北前船寄港地フォーラムへの参加などにより、欧州に向けた本市のPR等を行います。
期間は、今月13日から22日までです。
コロナ下ではありましたが、オンラインでのスポーツ交流や市長同士の意見交換を行うなど、これまでも互いに友好の絆を紡いできました。
この度のフランス訪問を、ストラスブール市との交流をさらに深めていく機会にするとともに、同市をはじめフランスでお会いする皆さんに鹿児島の魅力を認知していただき、欧州から多くの方に鹿児島に来ていただくきっかけにしたいと思っています。
次に、「かごしま国体・かごしま大会」の開催に向けた取り組みについて、ご説明いたします。
あさって7日は、かごしま国体の開催1年前となりますので、鹿児島中央駅周辺のPR装飾等を行い、両大会の一層の周知や機運の醸成を図ります。
同日には、装飾のスタートに併せて、本市オリジナルの国体ステッカーによるPR活動や、市役所本庁舎等のPR装飾を行います。
また、現在、本市では、国体を支えていただくボランティアの方々を募集しています。
市民総ぐるみで国体を盛り上げるため、多くの市民の皆さまのご応募をお待ちしています。
最後に、「鹿児島市民表彰」について、ご説明いたします。
今年度の市民表彰を船倉 功(ふなくら いさお)氏と杉木 和子(すぎき かずこ)氏に授与することとしました。
船倉氏は、市固定資産評価審査委員会 委員長の要職にあって、本市の適正な固定資産課税行政の推進に大きく貢献されました。
杉木氏は、NPO法人「犬猫と共生できる社会を目指す会鹿児島」理事長などの要職にあって、本市の動物愛護活動や生活環境の向上に大きく貢献されました。
表彰式は、11月1日に行います。
本日は以上でございます。
報道のご協力をよろしくお願いします。
(記者)6ページ目の病児・病後児保育ネット予約システムの導入についてなのですが、こちらのシステムの導入の狙いについて市長からご説明いただいてよろしいでしょうか。
(市長)この病児保育、病後児保育を使う場面を考えたときに、例えば、朝、急に発熱して、仕事が休めないという状況が想定されます。そういったときにこれまではあらかじめ書面で利用者登録をしていただいて、なおかつ、それぞれ9施設の空き状況を電話等で確認して予約をしていただく必要がありました。そうなると、例えば、近いところに電話して空いていますかとなったときに空いていない、じゃ次を探さなければいけないということで、朝、仕事にも行かなければならない、でも子供が発熱して保育所に預けられない、こういったときに大きな負担になっていたのではないかと考えておりまして、こういったときにまずオンラインであらかじめ利用登録ができるということ、そして、いざ子供が発熱などで施設を利用する際にも一覧で空き状況を確認し、そして、オンラインで予約を行うことによって利用に向けた手続の負担が非常に軽減されると、こういったところを狙いまして今回この取組を実施したところであります。
(記者)ありがとうございます。実際に市民からそういったところに関する要望などは上がっていたのでしょうか。
(市長)明確な要望であったかどうかは記憶しておりませんが、自分も子育て世代ですので、同世代の子育てを行っている方々からもそういう声を聞いておりましたし、また、実際に自分がそういう場面になったときにどう思うだろうと考えて今回の取組につながったところでございます。
(記者)ありがとうございます。6日から申請が可能ということですが、市民に対してメッセージがありましたらお願いいたします。
(市長)ぜひ、今回この取組を多くの子育て中の保護者の皆さんに活用いただき、このような取組を通じて、より子育てがしやすい鹿児島市の実現に取り組んでまいりたいと考えております。
(記者)まず、1ページ目の潜在保育士と県外保育士の就職奨励金のことですが、これを実施する背景だったり、狙いを伺わせていただけますでしょうか。
(市長)まず、背景、狙いといたしましては、何といっても待機児童解消に向けては保育士の方々に鹿児島市の保育所等を選んでいただくことが非常に重要であると考えております。
そこで、保育士の資格を持っていて県外で働いている方に鹿児島市の保育所を選んでいただくインセンティブであったり、また、保育士の資格は持っているが今は何らかの理由で保育士としては働いていない潜在保育士の方々に、ぜひ鹿児島市の保育所等を職場として選んでいただきたい、そういった思いでこれらの事業を展開するものです。
(記者)もう1点、5ページの住民税非課税世帯への給付ですが、同じくこちらもどういった狙いだったり、背景だったりというのを踏まえて実施するのか伺わせていただけますでしょうか。
(市長)こちらは国の事業でありまして、議会でも追加提案しましたところ、速やかにご議決をいただいたところです。こちらはとにかくお困りの世帯に速やかに給付を行うことが必要でありますので、本市といたしましても迅速な給付に努めてまいりたいと考えております。
(記者)今質問がありました1番の待機児童解消に向けた対策のことで追加で質問させていただきたいと思うのですが、奨励金額の10万円という金額の根拠、この金額の大きさについて市長はどのようにお考えでしょうか。
(市長)今回の金額の設定に当たっては、例えば、潜在保育士の方が復職をしていただくに当たって、例えば、仕事に必要な用品の購入であったり、そして、交通手段の確保であったり、こういったところの手当を行うことで復職に当たってのハードルをなくしていきたい、そういった思いでの積算根拠といいますか、値段の設定になっているところです。
(記者)採用時、そして、採用1年後、1年間働けば計20万円ということになると思うのですが、この金額による効果というのはどの程度期待できるとお考えですか。
(市長)これにつきましてはこれまで講じていなかった施策でありますので、一定の効果が見込まれると思いますし、もちろん金額の設定につきましては、今後とも効果の度合いであったり、実際に活用される方々のご意見を踏まえながら今後も考えていきたいと思っています。
(記者)潜在保育士の皆さんに取材をすると、大変な労働環境の割に所得が低いということを理由に挙げられる方がかなり多いと私は感じているのですが、ただでさえ鹿児島の最低賃金が非常に低くて所得が低い県だと私は認識しています。その中でこの20万円という金額設定が、例えばどこかを参考にしたとか、市独自で試算している数字になるのでしょうか。
(市長)もちろんこれらの設定については同様の施策を行っている他自治体の設定も参考にしたところであります。
(記者)市長は待機児童解消に向けて強い思いを先日も我々の取材に対して表明されていますが、議会でも答弁されています。例えば、全国どこでもやっていないような、やっぱり今年度、全国で最多の待機児童数を記録したからこその取組というのはどのようになるのでしょうか。
(市長)今まで待機児童の解消に当たりましては、4月1日現在の数字が5月に出て、それ以来、改めて全国の各自治体の待機児童解消に向けた取組について調査を行ったところです。
例えば、熊本市の大西市長と私は懇意でありますので、市長にもお願いして、ぜひ待機児童解消の取組を学ばせていただきたいということで熊本市のほうに職員を派遣して詳細に学んできたところです。
こういったところも含めて全国の事例を参考にしながら、今回、全国の自治体が待機児童解消に向けて取り組んできた様々なプログラムがあるわけですが、その中でも効果があった、もしくは見込まれるものから順次取り組んでいるとそういった考えであります。
(記者)最後になりますが、潜在保育士の皆さんに対してメッセージ、伝えたい思いがあればぜひお願いします。
(市長)ぜひとも潜在保育士の皆さんには保育士として培った経験、そしてノウハウを生かしながら、鹿児島市の子供たちの健やかな成長に手を貸していただきたいと考えております。
そして、もちろん職場環境の改善についてもICTの活用をはじめ、特に保育士の皆さんが本業である子供たちの成長と向き合う時間になるべく多くの時間が使えるよう、これからも職場環境の改善に順次取り組んでまいりますので、ぜひ鹿児島市の保育所等を選んでいただき、鹿児島市の未来、そして子供たちの健やかな成長を一緒にサポートしていっていただければと考えております。
(記者)ありがとうございました。
(記者)先ほどのご質問の関連でなのですが、今回、奨励金ということで10万円、10万円というのが給付されていく形だと思うのですが、今質問で出たように給与がやっぱり保育士の方たちは低いというのが悩みかと思うんですが、鹿児島市の財源とかを使って給与自体をアップできるような施策というのはやっぱり難しいものなのでしょうか。
(市長)保育士等の処遇改善につきましては、国でも順次処遇改善が行われているところでありまして、そういった事業を活用しながら処遇改善に努めてまいりたいと考えております。また、保育士の方に鹿児島市を選んでいただけるかどうかというのは、もちろんほかの仕事との見合いもあるでしょうが、1つは、例えば他県との見合いもあるでしょうから、そういった他県、他市、そういったところの補助制度などを参考にしながら今後も取り組んでいきたいと考えております。
(記者)分かりました。ありがとうございます。
(記者)サッカー等スタジアムについてお伺いをしたいと思います。先日の議会で本港区エリア全般を含む開発の検討を進める特別委員会が設置されたところでありますが、それも踏まえて、サッカー等スタジアムの今後の検討の見通しについて、市長のお考えをお聞かせください。
(市長)まず、見通しにつきましては、先般、県でも本港区エリアのまちづくりに関する協議会(鹿児島港本港区エリアの利活用に係る検討委員会)の設置を発表されまして、この本港区エリアのまちづくりの議論が大いに前に進むと期待をしているところであります。
そして、本市としましても、県からサッカー等スタジアムの構想について説明を求められておりますので、候補地の配置図案であったり、初期費用や維持費を含めたコスト面、そして、期待される経済効果、また、私は、常々多機能複合型の単なるサッカー場でなくて、まちづくりの核となるスタジアムを造るんだということを皆様に申し上げておりますので、そういったところを中間報告として県にもお示しをして、協議に入ってまいりたい。
そして、もちろん、市議会のほうでも今般、特別委員会を設置されておりますので、そちらでもご説明を行うとともに、11月12日にはスタジアムのイベントも予定しておりますので、そちらで各種試算等に関する中間報告について市民の皆様にご説明をしたいと考えております。
(記者)ありがとうございます。先ほど触れていただきました中間報告につきましては、先月の末に市に対して提出をされたと把握しておりますが、こちらの公開については大体いつ頃を検討されていらっしゃいますでしょうか。
(市長)先ほど申し上げましたとおり、11月12日のスタジアムの機運向上イベントで公開が予定されておりますし、恐らくその前に、市議会で特別委員会を設置されておりますので、そちらでご説明することになるだろうと考えております。
(記者)つまり、特別委員会は今月の下旬から来月上旬と伺っておりますので、その特別委員会の際に発表されるということでしょうか。
(市長)発表といいますか、その特別委員会に対してご報告を申し上げるということですね。
(記者)承知いたしました。その上で、中間報告も踏まえて今後進めていくと思います。土地についてですとか、何を建てていくのかということについて、かなり難しい協議が予想されますが、今後の協議の進め方について、市長の抱負をいま一度お聞かせください。
(市長)まずはこの中間報告をもって、県に、我々が考えるスタジアムの構想をしっかりとお示しをしたいと考えております。そのことは県からも求められておりますので、その上で、私は常々、サッカー場を造るのではないと、新たなまちをつくるのだということを申し上げております。
したがいまして、本港区エリアを中心とした中心市街地活性化に向けたまちづくりをどのように行っていくか、こういった観点からスタジアムを位置づけておりますし、そういった観点から県とも議論を深めていきたいと、そのように考えているところです。
(記者)承知いたしました。重なる部分があるかと思いますが、今後の協議で重要なポイントになってくるのはどういったところだとお考えでしょうか。
(市長)やはりいろいろありますけど、1つは、やはり中心市街地の活性化につながるかどうか。そして、まちの魅力向上につながるか、ここのところをしっかりと議論をしていきたいと思っております。
そしてもちろん我々としましては、このスタジアムを単なる従来型のサッカー場ではなく、中心市街地の経済効果をもたらす、そして、歩いて楽しいまちづくりを含めた「来て見て感動する観光拠点」と県もグランドデザインでおっしゃっておりますが、そういったところにも資するような施設として位置づけておりますので、そういったところをしっかりとこちらも構想議論を詰めて、そして、県のほうともしっかりと協議を行っていきたいと考えております。
(記者)ありがとうございます。
(記者)関連して幾つかお聞かせください。鹿児島県議会が今、本会議をされていますが、委員会は、新総合体育館について再考を求める陳情を不採択としました。その受け止めをまずお願いします。
(市長)県議会に提案された陳情につきましては、本日まさに県議会の最終本会議で議決、取扱いがされることになっているかと思いますが、いずれにしましても、スタジアムの整備は本港区エリアのまちづくりの方向性に関する非常に重要なプロジェクトでありますので、先ほど申し上げましたとおり、県のほうからは、スタジアム構想を含めて鹿児島市の考え方について説明を求められているところでありますので、まずは、本市としての構想、そして考えをしっかりとお伝えしながら、なるべく早い時期に協議を行ってまいりたいと考えております。
(記者)定例会見で以前、下鶴市長は、県が設置する委員会に特別職が入るべきだという考えをおっしゃっておりました。市としてどのような考えで臨まれるか教えてください。
(市長)その点は、2点ありまして、1点目は、まず、人選につきましては今、県で検討中ということで、まずそこを見てみたいと思っております。その上で、特別職ということを申し上げた意味というのは、大きな変更、例えば、港湾計画などいろいろあるわけですが、それを伴う場合には、やはり政治的な決断も必要だろうと、逆に言えば、そこが動かないと動かないのだろうと思っておりまして、そういった意味で申し上げたところです。特別職が入るタイミングにつきましては、これから事務的ないろいろな検討をされることになるかと思いますが、その熟度が高まって、この本港区エリアのまちづくりを行うに当たって、例えば、それこそ県の新総合体育館、スポーツ・コンベンションセンター、そして、市のスタジアムの実現を目指すときに、どういった課題があるのか。逆に言えば、何を動かさなければならないのか。こういったことが明らかになった時点で必要になってくるのだろうなと思っています。
何らかの課題があってそれを動かさなければならないというときに、もう事務方のレベルは越えますよねとなったときに、やはりそこは政治決断が必要になってくるでしょうから、そういったタイミングで、それが協議会のプラットフォームなのか、それとも膝を突き合わせてやる場なのか、そこはその場になってみないと分かりませんが、いずれそういう時期は来るんだろうなと思っています。
(記者)ということは、(県の検討委員会は)年度内に3回ほどという報道もありましたが、最初では入らないということですか。
(市長)そこは、まだ協議会のほうで何を赴くのか、その手順についてというのがまだ明らかになっていませんので、それ次第だろうなと思いますね。
(記者)最初は仮に入らなくても、いずれは今回の県が設置する委員会の中に、市長なり、副市長なりが入っていくという考えは同じですか。
(市長)そこに入るのか、それとも最終的に先ほど申し上げましたが、いろいろ議論が詰まっていて、ここを動かさないとこれは実現できないですよねと。政治的な決断が必要ですよねというときに、膝を突き合わせて話をするのか、いろいろなパターンが考えられるだろうなと思っているところです。いずれにしましても、特別職が入る意味というのは、それぞれのスポーツ・コンベンションセンター、そしてスタジアムを含めたまちづくりを行っていくときに、既存の制度なのか仕組みなのか、何を変えなければならないのか、そこが明らかになった時点での話だろうなと考えています。
(記者)ちょっと話が変わってしまうのですが、県のほうが農業試験場跡地の活用について照会をして、10月末までに回答をという話があったのですが、今の段階でも結構ですし、市として活用方策というのはあったのでしょうか。
(市長)県のほうから照会が来まして、その期限が、たしか10月末となっておりますが、現在、我々の庁内各課において照会をかけまして、各課で所管する分野について活用の意向はありますかと、庁内内部で照会をかけているところです。
(記者)今現在で市長の考えとして、ここを活用する案が出てきそうな感じですか、それともやはり土地も広いですし、今のところ活用策はないと考えていらっしゃいますか。
(市長)まずは、今、各課のほうでそれぞれの課が握っている事業について、この場所を使いたいかどうか、今照会をかけている段階ですので、照会結果が上がってくるのを待ちたいと考えています。
(記者)よろしくお願いします。サッカースタジアムの件で何点かお伺いしたいと思うのですが、需要予測調査の中間まとめというものが、今後それを基にしていろいろ検討が進んでいくかと思うのですが、県は、一旦は県議会でスポーツ・コンベンションセンターについて着実に承認という形で、いろいろ議論はある中でも進んでいる印象はある中で、サッカー等スタジアムというのは、今ようやく動き始めたのかなという印象を持っている市民も多いと思うんですよね。このあたりの県の計画と市の計画の全く別物を造るもののスピード感というところに関してはどのようにお考えでしょうか。
(市長)スピード感につきましては、1つは県の新総合体育館につきましては、そもそも建て替えがそれこそ十数年前から議論になっていることでありまして、具体的な計画ができたのはたしか2011年ですよね、そのときは県庁東側だったかと記憶していますが、それから10年以上経ってきて、その間、様々な紆余曲折がありながらも一定程度熟度が高まってきている議論なんだろうと思っております。
一方で、我々のスタジアムに関しましては、1つは、検討委員会で6つから3つに絞ったのが数年前でありますが、そこからどうしてもコロナ禍での対応で財源の面があったりなどで、そういった制約もありましたので、いよいよこれからやっていくというところなんですね。なので、そこのスピード感といいますか時期の違いは一定程度出てくるだろうと思っているところです。
また、あとは現実的なお話を申し上げますと、例えば、やはり私は、建設費、維持費に関してもなるべく負担が少ない形でのスタジアムの建設を目指しておりますので、1つは、ご承知かもしれませんが、建設費に当たっては、私としては、サッカーくじtotoの助成を大いに期待している、たしか北九州のスタジアムはここから30億円の助成を受けているわけでありますが、ただ、今、このサッカーくじの助成の条件がJ2以上に在籍しているということが条件となっておりますので、そういった現実的なところもございます。
あとは市の検討のスケジュールで1つよかったなと思っているのは、コロナ後を見据えた構想を描けるということであります。恐らくコロナ後は、例えば、施設の採算性を考えたときに、恐らくその以前の客数を詰め込んで数で売上げを上げようというスタイルが必ずしも通用しなくなってくる。その中で、私も構想の1つとして描いているのが、ミーティングスペースを兼ねたラウンジだとか、スカイボックスといったそういったより単価の高いチケットで、より豊かな顧客体験を提示することで稼いでいくというスタイルも考えているところです。こういったように新しい時代に対応する姿ということを反映することができたというのは、むしろ私としてはポジティブに捉えているところです。
(記者)市長は、選挙戦の頃からずっと稼げるスタジアムという非常に海外を参考にしながら強い思いがあると思うのですが、現実問題、鹿児島市民の機運の高まり具合、市民がどの程度求めているか、このあたりを市長はどのように受け止めておりますか。
(市長)もちろん、この件に関しましては、もっともっと多機能複合型のスタジアムというのがこういう姿であるということ、そしてこういうふうに皆さんの生活を彩り、そしてこのようにまちを彩るんだということをお伝えしていく必要があると思っています。
なぜこれが必要であるかというと、我々は今まで日本にない形の世界に誇れるスタジアムをやろうとしているからなんですね。これが例えば日本にも、例えば、隣の県あたりにも実例があれば、皆さん、百聞は一見にしかずで、見たことがあるから理解をされている。しかし、我々はこれから欧米型の、そして今、日本にはほとんどないといいますか、ないと考えていますが、そういった新しい形のまちづくりの核となるスタジアムをやっていくということでありますので、国内で全く新しい概念をこれから皆さんとつくり上げていこうとしているところでありますので、やはりここは、この構想を丁寧にお伝えし、そして機運を盛り上げていく取組というのがより一層必要であると考えておりますので、ここは留意をしながら取り組んでいきたいと考えております。
(記者)以前、この場でも市長は、スポーツ・コンベンションセンターとサッカー等スタジアムが並び立つような、そういった並列するような形の可能性についても、ぜひ県には検討してほしいということを何度かおっしゃっていたと思うのですが、機運の醸成と県の計画とのスピード感、ある程度歩調を、速度を合わせていくということが必要なのかなと思うのですが、このあたりは今から追いついていくことができるのでしょうか。
(市長)このスピード感につきましては、我々もあえてのんびりしているわけでは全くなくて、できる限りスピード感を高めていきたいと考えております。その中で、まちづくり全体を見た協議であったり、そして、現在の3候補地、いずれも鹿児島市以外の所有者の方の所有でありますので、そういった所有者の方にご理解をいただく必要もありますし、ただし、いずれにしましても、県から構想を求められていたものの中間的なお答えをこれから申し上げる、これを皮切りに、よりスピードを上げて取り組んでいきたいとは考えております。
(記者)話題が全く変わるのですが、同じ再開発というジャンルではあるのですが、来年の春に交通局跡地にシェラトン鹿児島が完成しますが、鹿児島市に初の本格的な外資系のホテルが来ることへの期待感、これが建つことによって今まで実現できなかったどんなことが実現できるようになるとお考えでしょうか。
(市長)これは、まさにシェラトンをはじめ、高級とされるホテルが立地されることは、これから鹿児島市、鹿児島県がMICE(マイス:多くの集客が見込まれるビジネスイベントなどの総称)を呼んでくる上で非常に重要といいますか、もうこれがないと本格的なMICEはできないのではないかなと考えております。
特にこれから国際会議が戻ってくる、そういったときに鹿児島を会議の場所として選んでもらえるかどうか、これはひとえに、なるべくメイン会場の近くに一定以上の価格帯といいますかクラスのホテルがあること、これは、私は必須だろうと思っています。特に、国際会議系をやるときには、当然、例えば大臣級の会合であれば国の数だけ大臣が来られるわけですし、そういったときにその方々にふさわしい客室が数あるということが絶対に必要ですよね。そういったことは1例でありますが、今後、鹿児島市、県がMICEを打っていく上で非常に重要でありますし、むしろこれはなくてはならない要素であると考えております。
(記者)当然、地場の企業、地場のホテルはこのシェラトンというものに対して黒船だという表現を使って非常に警戒を高めている、そういったホテルも中にはあるかと思うんですが、そういった地場の皆さんに対して伝えたいことがあれば教えてください。
(市長)ぜひ一緒に、これを機会に鹿児島市のMICEだったり宿泊のパイを一緒に広げていきたいなと思っています。
やはりこれから人口減少の時代を迎えるに当たって、既存のパイを奪い合うだけでは、みんなじり貧になってしまう。しかし、そうではなくて、より多くのお客さんに市外、県外、国外から来ていただくための施策をどうやっていくか、その1つがMICEの積極的な誘致でありますし、パイを広げていけば、おのずと1社当たりに呼べるお客さんも増えてくるわけであります。
そして、もう1つは、こういった外資系のホテルが来るときに期待するのは、サービス水準も含めてノウハウというものをぜひ取り込んでいきたいなと思っています。最初は確かに黒船として脅威という面もあるかもしれませんが、むしろ世界水準はこうなんだ、じゃ、まねをしようと、そういうことによって鹿児島全体どこに泊まっても世界水準のサービスが受けられるよねという評判を国外からMICE系で来られる方に確立できれば、今までと比べてパイも増えるし、1社当たりの取り分といいますか、宿泊数も増えますし、そういったパイを増やす努力をみんなで、我々も当然先頭に立ってやっていきたいなと考えております。
(記者)ありがとうございました。
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