ホーム > 市政情報 > こんにちは市長です > 市長定例記者会見 > 令和4年度市長定例記者会見 > 令和4年7月29日(金曜日)市長定例記者会見
更新日:2022年8月3日
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記者会見動画は鹿児島市動画チャンネル「動画で見る鹿児島市」をご覧ください。
日時:令和4年7月29日(金曜日)9時58分~10時50分
場所:鹿児島市役所東別館3階災害対策室
報道提供資料はこちらをご覧ください。
皆さん、おはようございます。本日は7項目について発表します。
はじめに、桜島噴火警戒レベル引き上げへの対応についてです。
今月24日、桜島の噴火警戒レベルが運用開始以降、初めてレベル5に引き上げられました。
住民の生命の安全を第一として、関係機関と連携して対応し、被害が発生することなく避難指示を解除することができました。
対象地域内の住民の皆さまにおかれましては、避難指示発令後に速やかに避難行動をとっていただくなど、市の対策にご協力いただきましたことに心から感謝申し上げます。
私も避難所を訪問し、一時帰宅に関するご要望をはじめ、色々なご意見をいただきました。
このことを含め、今回の対応を十分に検証し、今後の対策に生かすよう指示したところであり、引き続き、
市民・行政・防災関係機関が一体となった防災対策の強化に積極的に取り組んでまいります。
なお、噴火警戒レベルが再びレベル3に引き下げられたことに伴い、有村溶岩展望所をはじめとする桜島を代表する観光施設の運用を再開しています。
本市のシンボル「桜島」は、安心してお楽しみいただける状況にありますので、正しい情報に基づいて、
県内外の多くの皆さまにお越しいただきたいと思います。
さらに、桜島と共生する鹿児島市の心意気を発信する取り組みもスタートしますので、ぜひ、ご注目いただきたいと思います。
今後も引き続き、火山防災トップシティとして、「大規模噴火でも『犠牲者ゼロ』を目指す防災対策」を推進してまいります。
次に、「新型コロナ対策」について、ご説明いたします。
7月上旬からの感染急拡大を受け、県は再び、爆発的感染拡大警報を出して警戒を呼び掛けています。
本市においても、1日に1,400人を超える新規感染者が発生するなど、感染が広がりやすいとされるオミクロン株BA.5(ファイブ)への置き換わりが急速に進んでいるとみられます。
年代別の感染者数をみると、依然として10代以下と、その親世代にあたる30代、40代の家庭内感染が
多くを占めている状況です。
昨年の夏の傾向と同様、これから帰省シーズンを迎え、人流の増加による感染のさらなる拡大が強く懸念されます。
引き続き、家庭へのウイルスの持ち込みを防ぎ、自分と大切な家族、大切な人を守るためにも、
警戒の意識を緩めることなく、次の3つの場面において特に感染対策の徹底をお願いします。
1つ目は、親族や友人で集まる会食などの飲食の場面。
2つ目は、帰省や旅行・ドライブ、部活の遠征など、外出・移動先。
3つ目は、部活動・サークル活動などの場面です。
熱中症対策にも留意しながら、改めてお一人お一人が場面に応じた感染対策を徹底していただきますようお願いします。
感染した際に、ご自宅などでしばらくの間待機していただく場合に備え、食料品などを3日分程度ストックするようお願いしています。
災害の備えにもつながりますのでご協力をお願いします。
次に、新型コロナワクチン接種についてです。
4回目接種について、国により対象者が追加され、新たに医療従事者・高齢者施設の職員などの接種が始まっています。
接種券の発行には申請が必要となりますので、市ホームページの申請フォームなどから申し込みをお願いします。
本市における3回目接種率は、62%で、年代別接種率は、ご覧のとおりとなっております。
ノババックスワクチンについては、1・2回目接種の対象年齢が引き下げられています。
感染すると、若い方でも重症化することがありますので、希望される方は、早めのワクチン接種をお願いします。
また、国はマイナンバーカードを利用した接種証明書のコンビニ交付をスタートしており、本市でも8月17日から、セブンイレブンの各店舗において交付を開始します。
市役所に来庁されなくても、簡単に取得することができますので、必要な方はぜひご利用いただきたいと思います。
新型コロナ感染症に関しては、先ほど申し上げたとおり、依然として10代未満、それから10代の子どもの感染が多くを占めています。重症化率は高齢者において高いとされておりますが、ただ今申し上げた、10代未満や10代、20代といった若い世代で重症化しないというわけではありません。
療養中に、高熱や嘔吐下痢を繰り返すなどの症状があるときには、まずは保健所に電話相談していただくこと、また、急を要する場合は、救急搬送を要請していただきますようお願いいたします。
次に、「令和3年観光統計」と「アフターコロナを見据えた観光浮揚の取り組み」について、ご説明いたします。
令和3年も新型コロナの影響が続き、水際対策の徹底に加え、移動制限や旅行控えの動きが生じたことなどにより、観光需要が大幅に減少するなど、厳しい状況が続いた1年でした。
本市におきましても、表にありますとおり、入込、宿泊、外国人宿泊、いずれの観光客数もコロナ前の令和元年と比較して大きく減少しています。
そのような中、修学旅行誘致補助金や観光施設等の利用料無料化など、修学旅行誘致に向けた取り組みを積極的に行い、多くの事業者や、学校の皆さんにご利用いただいたことにより、鹿児島地区の修学旅行受け入れ数が過去最高を記録するなど、今後の本市の観光浮揚に向けた弾みをつけることができたと思っています。
詳細につきましては、この会見後、担当課から説明を行います。
第4期観光未来戦略の5つの基本戦略に基づく様々な取り組みを、今後とも、事業者の皆さん方と連携しながら積極的に進め、アフターコロナを見据えた「稼ぐ観光」を実現してまいります。
次に、4年ぶりの開催をめざす
「鹿児島マラソン2023(にせんにじゅうさん)」についてです。
来年3月5日の8時30分にスタートする本大会のランナーとボランティアの皆さんの募集を開始します。
定員は、マラソンが9,000人、ファンランが2,500人で市民枠のエントリーを8月25日、一般枠・ファンランを9月1日より、いずれもインターネットからの先着順で受け付けます。
新型コロナの影響が続く中での開催となる本大会は、感染症対策ガイドラインに基づいて、開催可否の判断や大会運営を行うこととし、安心安全な大会をめざします。
また、本大会を支え、盛り上げをお手伝いいただくボランティアの皆さんも9月1日から、インターネット等で募集を開始します。
詳しくは、今後、大会ホームページでご案内します。
多くの皆さんにご参加、ご協力をいただき、鹿児島に元気、にぎわいを取り戻すイベントにしていきたいと
考えておりますので、心よりご応募をお待ちしています。
次に、「第71回おはら祭」について、ご説明いたします。
今年は、3年ぶりとなる夜まつりを含め、11月2日と3日に、感染対策に意を用いて開催します。
両日ともに総踊りを中心に、3日の本まつりでは、マーチング、ダンス「オハラ21」など、
こちらも3年ぶりに実施します。
踊り連の募集は、8月1日から行い、夜まつり、本まつり各部ごとに4,000人を上限として、
受け付けます。
市民の皆さんとともに天文館を活気づけ、かごしまのまちを盛り上げたいと思います。
次に、市民一斉清掃「クリーンシティかごしま2022」について、ご説明いたします。
本市では、市民総参加による自主的な美化活動である、ご覧の2つのイベントを3年ぶりに開催します。
8月7日を「クリーンシティかごしま2022」として、町内会や各種団体による一斉清掃を呼び掛け、支援を行うほか、当日の朝は、天文館地区の清掃活動を行う「天文館クリーン作戦」を周辺町内会などと一緒に実施し、私も清掃に参加します。
住む人にとって快適なまち、また、観光客など本市を訪れる皆さまにとって、美しい思い出が残るまちとなるよう、多くの市民の皆さまに参加をお願いしたいと思っております。
最後に、令和3年度一般会計歳入歳出決算の速報値がまとまりましたのでご説明いたします。
3年度の歳入決算額は、前年度に比べて約444億円減の3,079億9,300万円となりました。
一方、歳出決算額におきましても、前年度に比べて約493億円減の2,974億円となり、
歳入歳出差引額は、前年度に比べて約48億円増の、105億9,300万円の黒字となりました。
また、翌年度へ繰り越すべき財源、約16億円を差し引いた、実質収支は、89億5,700万円の黒字となっていますが、4年度に国に返納するコロナ関連国庫支出金(約27億円)を除きますとコロナ禍以前の実質収支と同水準(60億円前後)となっております。
依然として厳しい財政状況の中、引き続き、健全財政を維持することができたものと考えております。
本日は以上でございます。
報道のご協力をよろしくお願いします。
(記者)まず、桜島の件をお伺いしたいと思います。桜島の警戒レベルが上げられたのが20時台ということで、警戒レベルが20時50分に上がってから、避難指示が出されたのが1時間半、レベル上げから時間を要しているかと思います。それはどうしてだったのでしょうか。
(市長)避難指示を行うに際しては、まず、避難所の開設を行う、そしてまた、各戸を訪問する消防、そしてまた避難の手段を持たない方のための今回実際に派遣した市営バスの2台の派遣など準備が必要となります。今回の避難指示の発令に際しましては、当初、噴火速報が出て、そして気象台から噴火警戒レベルの引上げが発
表されるものと前後をしまして担当職員の参集であったり、そして避難所、そして消防、そして避難手段を持たない方に対する支援といった取組を順々に進めていきまして、その準備が整った段階がこの発令の段階であったものであり、夜間でありましたが、速やかな発令ができたものと考えております。
(記者)協議会で常々、多分、警戒レベルが引上げになったらどうするかなどということは話し合われているかと思うのですが、1時間半という時間は長かったとお感じでしょうか。
(市長)いえ、妥当なものであったと考えております。なお、避難所の開設につきましては、避難指示発令前の21時45分には既に解錠を行っており、数世帯の方は既に避難をされており、またそれを受け入れておりますので、そういったところも含めて円滑な避難指示、そして避難の受入れができたものと考えております。
(記者)一部の新聞、報道では22時5分から会議が開始されて、その中で危機管理課長が地域防災計画の規定を失念していたということも書かれてありましたが、規定を失念というのはどういうことだったのでしょうか
(市長)災害対策本部の設置につきましては、今回の火山災害、噴火災害の場合においてはレベル4、5に引き上げられた場合には自動的に設置するという規定になっておりましたもので、その時点でその適用を失念して誤った発表をしてしまったものと考えております。ただし、今回の避難に関しましては、数か月前に行いました訓練も同様の想定をして訓練を行っていたもので、実際の避難指示の発令、そして、避難をしていただくことについてはこの訓練の成果も踏まえて発揮できたものと考えております。
(記者)災害対策本部の立ち上げはすぐに自動的にということですが、それから会議の開始が22時過ぎまで時間を要したというのは、職員など、そういった人たちの参集に時間がかかったということだったのでしょうか。
(市長)職員の参集も当然一定の時間を要するわけでありますが、先ほど申し上げましたとおり、避難指示を行う、対象地域の方に避難をしていただくためには、避難所の開設、そして、各戸の声かけをする消防などの要員の確保、そして、避難の手段を持たない方への避難手段の確保といった準備が必要となってまいります。例
えば、今回は夜間でありましたが、それらを行わないまま単に避難指示を行っていては逆に混乱を来すと考えております。そういった点を総合的に勘案しますと、円滑な避難指示の発令、そして避難行動につなげていただくことが住民の皆様、そして、防災関係機関のご協力によりできたものと考えております。
(記者)分かりました。ありがとうございます。
(記者)まず、先ほどの質問に関連してもう一度確認なのですが、噴火警戒レベル引上げから避難指示の発令までの時間は適切だったとおっしゃっていましたが、ということは、タイムラグというか発令までの時間を短くしたいという思いは特にないということでよろしかったのでしょうか。
(市長)現時点において適切であったと考えております。ただし、もちろん、より早く正確な情報を把握し、また当然に、より早く出すための検討というのは今回の件も踏まえて不断に行っていくものだと考えております。
(記者)それから、私どもの取材の過程で避難者などにお話を聞く中で、今回、突然避難指示が発令されたという意見の方もいらっしゃって、何らかの形で事前に通知を住民の方などにはしてほしかったというような意見が出ているのですが、これについてはどのようにお考えでしょうか。
(市長)このご意見については、それができるのかどうか、といいますのが、市のほうでも気象台のほうから警戒レベルの引上げを受けて避難の準備に向けた各種手配に取り組んでいるわけですので、それがどの時点でできるのか、そういったことは今後検証させていただきたいと考えております。
(記者)それから、今の質問と同じく、これも住民の方からのご意見として、桜島のほうに常時市の職員を派遣というか、配置するなど、市の桜島への体制強化というのを望む声もあったのですが、こちらについてはどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。
(市長)それを危機管理担当が担うのか、もしくは当然に桜島に在住している職員もいますので、桜島支所も含めてですね、そういったところで担うのか、どうするのかというのは今後の検討課題だろうと思っております。
(記者)分かりました。ありがとうございます。
(記者)改めてなのですが、今回、気象台が出された警戒レベルの運用について妥当だと思われたかどうか、いかがですか。
(市長)まず、一番重要なことは住民の方の生命を守ることが第一でありますので、そういった観点からは妥当であったと考えております。一方で、やはり桜島に関しましては、現在、大正噴火級の大噴火の警戒を要する時期に入ったとされているところでありますので、そういった大噴火の予兆なのか、もしくは今回のような噴石が一定程度超えてきた、居住地域に飛散するおそれがあることが出てきて避難指示につながったというところが、分かりやすい情報発信の在り方というのは今後検討すべきことなのかなと考えております。
(記者)やはり観光面への影響を考えると情報発信の在り方は大事になってくるかと思われます。
(市長)そうですね、特に報道関係の皆様にお願いしたいのが、桜島との共生というのは我々鹿児島市民にとって日常であると、そして、鹿児島市民は日常どおりの生活を送っているということ、そして、噴火というのは時折厄介な存在でありますが、一方で、我々は温泉をはじめとした火山の恵みと共に生きてきている、そういったところを市としても積極的に発信してまいりたいと考えておりますので、ぜひ報道関係の皆様にもご協力をよろしくお願いいたします。
(記者)ちょっと言葉は悪いですけど、風評被害みたいなものを払拭されるお考えもありますか。
(市長)それはもちろんですね、ここを大きく懸念しておりまして、早速、観光部署をはじめ、担当の課には対策の検討を急ぐように指示を出しているところです。
(記者)ありがとうございます。
(記者)先ほど分かりやすい情報発信の在り方という言葉がありましたが、レベル5に引き上げた点については、住民の生命を守るために妥当だったというお考えだと認識したのですが、噴石が2.4キロを超えたらレベル5になるという、先ほど言ったように大正噴火とリスクの違うものがレベル5に混ざっているという点、噴石
が2.4キロを超えたらレベル5になるというその基準について市長はどのようにお考えですか。
(市長)この基準に関しましては、専門機関である気象庁、気象台で定められていることでありますので、住民の生命を守る上で必要な基準であろうかと思いますが、先ほど申し上げましたとおり、大正噴火級の大噴火への警戒とやはりそこは混ざってしまっては避難行動等にも支障が出てくるのかなと思いますので、ぜひそこは
区別がつくような情報発信が何らかの工夫ができたらなと思っております。
(記者)分かりやすい情報発信の在り方というのは、その点、区別がつくような方法というのを最初の段階で発表するべきではないかということでしょうか。
(市長)どういう形なのかまだ私も分かりませんが、やはり情報というのは受け取る方がどう解釈するかでありますので、受け取る市民、県民、そしてまた県外の方も含めて正確な状況の把握ができるような情報発信というのが望ましいのではないかと考えております。
(記者)そういった点は、先ほど総括していくという言葉もありましたが、気象庁のほうにそういう点を要望していくようなお考えというのはあるのでしょうか。
(市長)まずは、住民の方をはじめ、また観光関係者の方もはじめ、今回のレベル5という発令がどういう影響があって、いい影響、逆の影響のほうも、そこのところをまず取りまとめた上での対応になるだろうと考えております。
(記者)あと2点なのですが、先ほどの観光支援策の点ですね。不安になっている観光関係者の方の声を聞くのですが、今後こういった支援をしていくなど、具体的なイメージというものが何かあるのでしょうか。
(市長)今検討を始めた段階でありますので、これからまとめ上げていく段階でありますが、イメージとしては、まずは正確な情報発信を行っていくこと。そしてその上で、やはり私が一番危惧するのが、レベル5を受けて、鹿児島にいる我々はいつも桜島と共にあって見ているから、例えば多分、皆さんのところに、東京、北海道から、鹿児島は大丈夫なのか、生きているのかという連絡が殺到していると思うのですが、鹿児島で見ているとそうではないと分かりますよね。ただし一方で、桜島とふだん一緒にいない、見ていない県外の方からすると、恐らく本当に、近々、大正噴火級の大噴火が起こるものと捉えた方が多いと思うのです。なので、まずはこういったところを、いや、鹿児島の日常ですよと、我々は日常生活を送っていますよと、安心して来てくださいといった情報発信をまずやっていくのが大前提。ただし、それだけでは、観光に来たい方がほかの観光地と比べたときに、じゃ、鹿児島を選んでみようというマインドが戻ってくるかどうかという話になってくるので、そこは、鹿児島に行ってみようと思うきっかけづくりを何らかの仕掛けを考えたいなと思っています。
(記者)近々、臨時会も予定されていますが、臨時会で補正予算をというのはなかなか時間的に厳しいのでしょうか。
(市長)やはり、何らかの対策を打つに当たっては、実際に今回の場合は、観光関連事業者の方々がどういう影響があって、そして、どういう支援が効果的なのかといったところを、ヒアリングをかけたり、現状把握をするには一定の時間を要しますので、9月以降の議会へのお願いになるだろうなと考えております。
(記者)分かりました。桜島について最後なのですが、初のレベル5で、これまで訓練も何度も繰り返されてきたと思うのですが、今後検証していくとは思うのですが、現時点で想定と違った部分や何か市長として課題に感じた部分というのがもしありましたら教えてください。
(市長)ここに関しましては、今回、おおむね訓練想定どおりの動きがしっかりできたものと、円滑な避難行動、避難指示の発令につなげることができたものと考えておりますが、やはり防災対策、そして避難行動については、常日頃からブラッシュアップしていくことが重要でありますので、もっと早く発令できないかどうか、そしてまた、もっと円滑に避難できるものかどうか、そういったところを実際に避難に当たられた防災関係機関、住民の皆様の意見を踏まえながら、よりよいものにできるように取り組んでいきたいと考えております。
(記者)先ほど言った、早く発令というのは避難指示をという意味合いですか。
(市長)そうですね。
(記者)コロナに関して1点なのですが、自治体によっては行動制限をする首長の方も出てきております。鹿児島の場合は最終的に判断するのは知事だと思うのですが、市長のお考えとして、行動制限に関してのお考え、現状をお聞かせいただけますか。
(市長)このコロナに関しましては、とにかく、お一人お一人が警戒を緩めることなく、基本的な感染対策の徹底をしていただく、このことに尽きるものだろうと思っております。行動制限に関しましては、例えば、ある行動に基づくところで感染が爆発的に拡大している。逆に、それ以外のところで拡大していないという場面に
おいては、拡大している活動を抑えにいくということが効果的だろうと思いますが、一方、現状を見ますと、多くのいろいろな活動のところで発生しているというのが現状であろうかと考えております。したがいまして、現状においてもし行動制限を課するとするならば、それこそロックダウン級のことをやらなければ、感染の抑制に大きくつながるものではないと考えておりますし、逆に、ロックダウンというのは現実的ではないし、また、損害のほうが大きいだろういと考えておりますので、現時点においては行動制限を求める考えはないところでございます。
(記者)ありがとうございました。
(記者)再度、桜島関係についてお伺いします。気象台との連絡体制の関係についてお聞きできればと思うのですが、市長ご自身、あるいは鹿児島市として、今回、噴火警戒レベルの引上げになった情報自体は、まずどの時点で気象台等から連絡を受けたりしたのか。そのあたりの事実関係を教えてください。
(市長)今回、20時5分でしたか、噴火自体が。それを受けまして、20時22分にまず、噴火速報というのが出ております。これは、噴火がありましたよということにとどまるものであります。それに対して、危機管理の関係職員のほうからすぐに気象台に問合せを行いまして、20時35分頃に、今後、レベル5へ引き上げる予定だが、時間は未定との連絡を受けたところです。なお、この関係職員は、気象台からの連絡を待つことなく、噴火速報発表直後から情報収集、そして関係部署、関係機関への連絡を行うなど、適切な初動体制を取ったものと考えております。
(記者)市長ご自身がこのレベル5への引上げというのを把握されたのはどのタイミングだったのでしょうか
(市長)私が把握をしたのは、この噴火警戒レベル5への引上げが実際に出た時点であります。
(記者)その出た時点でということだったのですが、引き上げるかもしれないというのは、担当職員が気象台との連絡のやり取りの中で把握はされていたということなのですが、具体的に何時頃に出すとか、そこまでの具体的な数字とかを把握されたというのは……
(市長)そこは把握していなかったものと考えますが、そこは担当職員のほうから答えてください。
(補助職員)今お話がありましたように、こちらのほうから問合せはしましたが、その段階で時間は未定ということで、我々としては、その時点では、結局20時50分に、噴火警報が出たのですが、その時間は把握できなかったところです。
(記者)実際に課長のほうからもお話がありましたが、具体的に何時に出すという気象台の取扱いについて、市としては、もっと事前に具体的に何時頃に出しますというところまで把握をしておきたかったのか、あるいは、市長ご自身も20時50分にお知りになられたということでしたが、もっと早くしっかり気象台から連絡が欲しかったなどという思い、受け止めをお聞きできたらと思うのですが。
(市長)気象台のほうから、やはりもう少し早く情報をいただければよかったのかなと思っております。今回、先ほどお答えしましたとおり、噴火速報の後、担当職員から、気象台への問合せを行っているものでありまして、これはできることならば、やはり、噴火速報の発表と合わせて、実際の噴火の内容であったり、噴石の飛散とかの内容であったり、今後の見通しについて連絡をいただきたかったなという思いがありますので、これは今後、気象台との連携をより緊密にすべく取り組んでいきたいと考えております。
(記者)すみません、勉強不足ながらちょっとお聞きできたらと思うのですが、そういった噴火警戒レベルの引上げ等、そういった情報の事前のやり取りというのは、これは協議会とかで、こういうマニュアルに沿って、気象台から鹿児島市に連絡がありますよなど、手続的にそういう規定みたいなものはあったりされなかったの
でしょうか。
(市長)規定については担当のほうから、今把握しているところを答えてください。
(補助職員)今のご質問に関しての資料をちょっと持ち合わせておりませんので、後ほど。
(記者)なぜ、そういったことをお聞きしたかというと、27日の夜の気象台の会見のほうでは、事前に協議会等でこういった対応については情報を共有しているので対応は十分だったというような気象台からのお話があったものですから、具体的にしっかりと気象台と鹿児島市との桜島の噴火の取扱いに関する情報共有というのが十分にできていたのかなと非常に疑問に思いまして、その連絡体制だったりとか、情報共有というのは今回の一連の爆発について、市長自体は、気象台の連絡体制は十分だったのかというところの見解をお聞かせください。
(市長)十分かどうかという判断は、その時点での規定に基づいて十分と見るという見方と、そして、実態に即してもっとブラッシュアップできないかどうかというのを見る見方2つあるかと思います。気象台のほうからお答えいただいたのは、現行の規定に照らせば十分であったというお考えであったと思いますが、一方で、今
後さらに迅速な、そして円滑な住民の避難につなげていくためにはその規定自体もブラッシュアップしていく必要がありますし、また、規定もそうなのですが、例えば気象台の長なのか、そういう方と私との間のホットラインを持っておくだとか、そういったところはやはり今後必要になってくるだろうと、もっと言うと、ホットラインがあってもそこは動かないと意味がないので、それが機能するような取組をしっかりと検討していきたいと考えております。
(記者)そのあたりの検討をされて、例えば協議会ですとか、直接気象台等には市としての考えというのを今後しっかり伝えるという理解でよろしいでしょうか。
(市長)それを市として伝えるのか、協議会として伝えるのか、うちだけの課題ではない可能性もありますので、どういうところを通すかは今後検討ですが、いずれにしても今回の警戒レベル5に引き上げたこの一連の対応において把握した課題については気象台のほうにもお伝えし、共有をしていきたいと考えております。
(記者)関連しまして、先ほども何度か出ました風評被害についてお聞きします。現時点で市として、こういった風評被害が実際に出ているというような、例えば宿泊施設のキャンセル等が出ているというのは聞いておりますが、現時点で市としてどれぐらいの、どういったケースが、風評被害が出てきているかという具体的な事例等があればお聞きしたいのですが。
(市長)今把握しているところとしましては、桜島島内の宿泊施設ですとか、そういった観光施設への予約取消、そして来訪者の減というところを把握しているところです。今後、市内全域の影響がどうなっていくのかということを、これは観光事業者の方々とのヒアリングを通じて把握をしていきたいと考えておりますし、必要な対策を講じてまいりたいと考えております。
(記者)以前、レベル4に引き上げたときに、終わった後、相当な風評被害が出たということで、市としてたしか安全宣言みたいなものを出されたという記憶もあるのですが、そういった島外、あるいは県内外を含めた、市として、行政として、桜島は安全ですよというような宣言等みたいなものは考えたりされなかったですか。
(市長)どういう形が一番安全だということが伝わるのかということを考えておりますので、宣言も1つの選択肢であるでしょうし、ただほかの選択肢も含めて、とにかく鹿児島は日常を送っています、安全ですということをまずは伝えられるように努力をしてまいりたいと考えております。
(記者)分かりました。ありがとうございました。
(記者)新型コロナの件で、今、若い世代の感染が広がっているということで、昨日は10代の男性の死亡も発表されたということですが、これについての受け止めをお聞かせください。
(市長)まずは、お亡くなりになられた方のご冥福を心よりお祈りしたいと思いますし、そして、ご遺族の方へ心よりお悔やみを申し上げたいと思います。冒頭、発表で申し上げましたとおり、現在、若い方の感染が急拡大しており、そしてまた、高齢者が重症化しやすいと言われておりますが、決して若い方も重症化しないわけではないということをお伝えしたいと思っております。改めて、希望される方は、早めのワクチン接種を行っていただきたいと思っておりますし、また、改めて、一人一人が場面に応じた基本的な感染対策の徹底をお願いしたいと考えております。
(記者)保健所の業務も逼迫していると思うのですが、対応については適切だったというお考えでしょうか。
(市長)今回の対応については適切であったと考えております。
(記者)ありがとうございます。
(記者)今申し上げられました適切だったということですが、それはどういったことから適切だったとお考えなのでしょうか。
(市長)自宅待機中ということで、この対応について、この件に限らず、全般的にどのような対応をしているのかというところを申し上げたいと思っております。自宅待機者については、健康観察をインターネット入力もしくは電話で行っており、インターネットで症状の悪化があったと入力があった方について聞き取りを行うなどフォローをしております。また、ハイリスク者が必要な医療を受けられるよう入院調整や医療調整を行う県
において、基礎疾患、年齢、症状、性別、妊娠といった項目で点数化を行う入院優先度判断スコアを作成しており、それに従って基準点を超える方について入院調整を依頼しております。また、入院調整を行った上で自宅待機となっている方に対しましては、毎日電話による経過観察を行い、引き続き、このスコアが超えた上で自宅待機になっている方については健康確認を行っているということです。そして、感染者については、症状の急変や基礎疾患の状況など様々な状況がありますので、入院調整を行っている県や医療機関等と連携しながら対応しているところです。こういった点を踏まえて対応してまいりましたところから、今回の対応について
問題はなかったと考えております。
(記者)ありがとうございます。
(記者)保健所行政も逼迫しているというようなことで、これに向けて市として、市長としての受け止め、あるいは逼迫を解消するための手だて、対応というのはどのように考えていらっしゃいますでしょうか。
(市長)保健所業務の逼迫を解消するためには2つの点が重要であります。1つは、何といっても少しでも新規感染者の発生を抑制するということでありますので、改めて市民の皆様には場面に応じた一人一人ができる感染対策の徹底をお願いしたいと考えております。もう1点は、感染者急拡大の中でも保健所業務がしっかりと回るようにすることが重要でありますので、こちらはIT、メールの力を活用しまして、まず、既に陽性告知に関しましては、第6波、ゴールデンウイークの前後の時点で希望される方には、メール、SMSでの告知ということに切り替えておりますし、そしてまた、自宅待機の解除についても、希望される方にはSMSの通知を入れていくことによって、感染者数が急拡大する中においても、なるべく保健所業務が回るように様々な手だてを講じているところです。
(記者)現在の保健所行政の体制といいますか、対応というのは、人員的にはどのような形になっていますか。
(市長)応援職員を順次投入しておりまして、現在、160人体制で行っております。
(記者)分かりました。ありがとうございます。
(記者)今出ております新型コロナの10代の死亡者の件ですが、ワクチンの接種の有無などはいかがだったのでしょうか。
(市長)これは、個人情報、プライバシーに関する情報なのでお答えを差し控えたいと思います。
(記者)そのようにおっしゃるかと思うのですが、やはり10代のワクチン接種率も低いという中で、こういう10代の死者というのも出ているわけで、その方のワクチンの接種の有無なども公表して、広く感染対策というか、呼びかけるという方法もあるかと思うのですが、それでもお答えの予定はないということでしょうか
(市長)個別の事案についてお答えするつもりはございません。これはなぜかといいますと、ワクチン接種の有無との影響といったところは統計的なデータとして見る際には有意であろうかと思っておりますし、統計として見る場合には、個人の特定、個人の接種レベルの特定などにつながらないことから有意であるかと思いますが、今回のような個別の案件についてお答えするということは、まず、因果関係も有意ではないし、そして、個人の特定、接種レベル特定につながる、そういったプライバシーの毀損の危険性が高いことからお答えを差し控えたいと考えております。
(記者)分かりました。10代でもこういうことになっているわけですが、お亡くなりになられた方は、先ほどおっしゃっていましたインターネットによる健康観察というのは十分入力などができていたということは把握されているのでしょうか。
(市長)実態についてですが、健康観察の在り方については問題がなかったと考えております。
(記者)ということは、その方は入力して、その方の健康状態というのは市として把握されていたということですか。
(市長)いついつ入力があってといったところにつきましては、これもまたお亡くなりになられた方の動き、個人情報に当たると考えておりますので、ここはお答えを差し控えたいと考えております。ただし、一連の流れを検証したときに、健康状態の把握、そして対応には問題がなかったと考えております。
(記者)分かりました。医療機関を取材していますと、今回、第7波によって、要は救急を要する場面でない方でも救急の搬送を依頼して病院に運ばれるというようなケースも出てきているという話を聞きます。市民の皆さんに対して、あと症状の疑いがある方に対して、救急とか、医療を守るためにもどうしてほしいなど市長の
ほうからメッセージがありましたらお願いしたいのですが。
(市長)救急搬送等につきましては適正な利用をお願いしたいと考えておりますが、一方で、先ほど申し上げましたとおり、高熱や嘔吐、下痢を繰り返すなど、もしくは急を要する場合など、そういった症状の急変があった場合には、ぜひためらわず要請していただきたいと考えております。
(記者)ありがとうございます。
(記者)まちづくりについて大きく3点聞かせてください。先月も同僚が質問しているのですが、農業試験場跡地ですが、県から照会があったかどうかと、市として、今現在利活用する案というのを持ち合わせているのかを教えてください。
(市長)農業試験場跡地の利活用についてのお尋ねですね。まず、県から市に対しての照会は今のところないと把握をしております。そしてまた、市による活用の有無については、あくまで県のほうから打診があった段階
で検討をするものでありまして、現状のところはまだ打診がないということです。
(記者)分かりました。
(記者)次に、下鶴市長が公約に掲げているスタジアムについてですが、鹿児島ユナイテッドFCも好調をキープしていると思うのですが、その中でスタジアム整備のリミットというのもどんどんステージが上がるにつれてあると思うのですが、市長としていつをめどに、いつまでに造りたいなどという考えはございますでしょう
か。
(市長)これはなかなか難しい話でありまして、まず、現在3候補地への配置図であったり需要予測であったり、そして私が目指す多機能・複合化、これにどういう機能を持たせることが候補として考えられるか、そしてもちろん幾らぐらいかかるのか、こういったところを今調査業務を行っておりまして、おおむね9月を目途に中間報告、そして、来年1月ですかね、そこで最終報告が出てくるものと考えております。まずはその結果を踏まえて、そしてまた、本港区エリアを含めたまちづくり全体に関して、ぜひ県、そして民間団体等から成るまちづくりの協議会を設置してまいりたい、立ち上げてまいりたい、これを県にお願いしてまいりたいと考えているところです。その上で、やはり現在の3候補地ともに市以外の所有者が所有する場所でありますので、それらについてやはりご理解をいただかなければならないということでありますので、現時点で、私のほうから具体的にいつまでということはなかなか申し上げることが困難な状況だと考えております。
(記者)分かりました。
(記者)あと今、市長のほうからも発言があったのですが、県のほうに民間を含めたまちづくり、これはこれまでも市長のほうがつくりたい、特別職が入る考えも示されておりますが、この間、知事と毎月お昼にお会いになっていると思うのですが、その中で、知事とどのような意見交換をされているか教えてもらっていいですか。どのような方向性を確認しているのか。
(市長)このまちづくりの協議会の必要性については、常に知事のほうと共有できているものと考えております。一方で、やはりスタジアムの各種調査業務の結果を見てからということも言われておりますので、まずは調査業務を確実にまとめ上げて、県並びに県民、市民の方々にお示しできるよう努力をしてまいりたいと考えております。
(記者)分かりました。ありがとうございます。
(記者)おはら祭なのですが、夜祭りが3年ぶりに復活ということになりますかね。
(市長)そうですね。
(記者)踊り連に上限が設けられていて、ある程度規模を縮小はされるということですよね。
(市長)夜祭りは通常と比べてどうですか。
(補助職員)3年前までは8,000人規模でやっておりますので、今回は4,000人規模ということで縮小しているところでございます。
(記者)縮小しつつも、開催はされるということですね。
(市長)そうですね。感染対策のガイドラインに基づいて縮小した形ではありますが、開催をしたいと考えております。
(記者)来月20日のサマーナイト大花火大会なのですが、感染状況によっては中止もあり得ると以前、実行委員会でお話をされていたかと思います。現状はいかがですかね。
(市長)現在のところ開催の予定です。
(記者)お盆明けの8月20日という時期なので感染者が増えているような状況も予想されますが、開催の有無の目安などがあれば教えてください。
(市長)目安としましては、例えば、国のほうが緊急事態宣言を出すなど、行動制限、移動制限を広範囲でかける場合などを想定しておりますが、現在のところそういった状況にないことから開催を予定しているところです。
(記者)やっぱりあくまで国の判断を参考にということになりますか。
(市長)参考にはなりますが、とにかく全般的な行動制限、移動制限がかかるかどうか、そういったところが1つの大きな目安だろうと思っています。
(記者)ありがとうございます。
(記者)先日、県教委が出した懲戒処分に関連してお尋ねします。鹿児島市立中学3年の男子生徒が2018年9月に担任教諭の指導後に亡くなった件での懲戒でしたが、この処分に対する市長の受け止めをお聞かせください。そして、もう1つ、再発防止について、市教委に期待することはなんでしょうか。そのお考えをお聞かせください。
(市長)当時、鹿児島市立中学校に勤務をしていた教諭の不適切な指導に対して、県教委が総合的に判断して処分を行ったものと考えておりますが、ぜひとも再発防止に向けた取組を具体的に進めてほしいと考えております。また、市教委に対しましては、調査報告書の提言等を踏まえた再発防止の取組を現在進めているところであり、今後も一層再発防止の取組を充実させて、同じような事故が決して起こらないように取り組んでいただきたいと考えております。
(記者)ありがとうございます。
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