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更新日:2020年12月23日
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記者会見の動画は鹿児島市動画チャンネル「動画で見る鹿児島市」をご覧ください。
日時:平成30年7月31日(火曜日)10時01分~10時31分
場所:鹿児島市役所本館2階特別会議室
報道提供資料はこちらをご覧ください。
皆さん、おはようございます。
まず、7月28日に発生しました桜島フェリーの衝突事故につきまして、けがをされた方々をはじめ、多くの皆様にご迷惑をおかけしましたことを、お詫び申し上げます。フェリーを運航する船舶局に対し、原因究明と再発防止について厳しく指示いたしました。
また、平成30年7月豪雨災害により、本市でも尊い命が失われました。犠牲となられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、各地で被災された皆さま方に、心からお見舞い申し上げます。今後も、防災体制の充実に、気を引き締めて取り組んでいきたいと思っています。
夏休みに入りましたが、降灰に猛暑と、厳しい日が続いています。市民の皆さんには、引き続き、十分な健康管理を呼びかけてまいります。
本日は、9項目について発表しますが、最初に、被災地の皆さんに対する、本市の支援の取り組みについてご説明します。
この度の7月豪雨災害による広域な被害の発生を受け、資料をご覧のとおり、本市でも、他自治体の支援に取り組んでいます。
現在派遣中の職員は、倉敷市の避難所運営に携わっており、来月には、同市の災害ごみの収集運搬を支援するため、職員と車両を派遣します。
派遣する職員には、体調管理に留意しながら、被災地における一日も早い市民生活の安定のために、精一杯励んでもらいたいと思っています。
次に、平成29年観光統計について、ご説明します。
平成29年の本市の入込観光客数は986万5千人で宿泊観光客数は379万2千人、うち外国人は35万3千人で、前年比32.2%の増となりいずれも過去最高となりました。
これは、国際航空路線の、韓国へのLCC新規就航や香港線等の増便、クルーズ船の寄港回数の増などによる、外国人観光客の大幅な増加に加え、明治維新150年や、大河ドラマ「西郷どん」の放送決定により、「維新のふるさと鹿児島市」への関心が高まったことによるものと考えられます。
詳細につきましては、本日午後、担当課から記者発表を行います。
また、このような観光客の好調な入り込みを契機として、県内初となるオープンバスの運行が、あさって8月2日から始まります。
民間事業者によるこの事業は、今年度、本市が新設した、先進的な観光事業に対する補助制度が活用されています。本市が世界に誇る、美しくダイナミックな景観や、降灰をも楽しもうというこのような取り組みが益々増えてほしいと期待しています。
次に、「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」行動宣言に、鹿児島市長として、私も7月13日に賛同しましたことをご報告します。
この行動宣言は、平成26年3月に首相官邸で開催された「輝く女性応援会議」を契機に、女性の活躍推進に積極的に取り組む企業の男性リーダーらにより、とりまとめられたものです。
この6月に国においては、女性の活躍を加速するための方針を発表し、その中で自治体首長に対しても、宣言への賛同を呼びかけています。
私は、これまでも、市役所の女性職員が活躍できる環境づくりや女性も男性も、ともに活躍できる鹿児島市の実現に向けて市内の事業所の皆さんと思いや考えを共有できるよう、女性活躍アドバイザーを設置するなど各面から取り組んでまいりました。
この宣言に率先して賛同し、取り組みをさらに着実に進めてまいりたいと思います。
次に、「かごしま市 消防70の祭典」について、ご説明します。
本市消防が、発足70周年の節目を迎えるにあたり、8月5日に記念式典を開催します。
記念式典の中で、消防貢献活動の表彰を行うとともに、市消防音楽隊などの演奏会で式典に華を添えていただきます。
明日から各世帯へ配布する「市民のひろば8月号」でも、消防局の活動を特集しております。
市民の防火・防災への関心がますます高まる中、この機会に、より一層理解を深めていただきたいと思います。
次に、3市長トークライブと鹿児島マラソン2019について、ご説明します。
維新150周年の今年、"維新のふるさと かごしま市"にお招きするのは、本市と観光や文化の交流を進めている、札幌市の秋元市長と、松本市の菅谷市長です。
歴史的節目の年に、次代のまちの発展に向けて「スポーツを生かした観光まちづくり」をテーマにトークライブを行います。
各市の特産品等が当たる抽選会やPRブースもありますので、多くの市民に参加していただきたいと思います。
次のページをご覧ください。
本市の「スポーツを生かした観光まちづくり」の柱の一つである、「鹿児島マラソン」の大会要項がまとまりました。開催は来年3月3日、8月27日から、ランナー・ボランティアの募集をスタートします。
多くの皆様の参加とご協力が、まちのにぎわいにつながります。たくさんのご応募を期待しております。
次に、明治維新150周年を盛り上げる本市のイベントについて、ご説明します。
まずは、鹿児島の夏の風物詩、「サマーナイト大花火大会」についてです。
今年は、8月18日に開催し、維新150周年記念として九州初の1尺玉150連発や、大河ドラマにちなんだ花火、大会初の「九州の名匠競技会」などを行います。
なお、昨年大好評だったかごしま水族館とのコラボレーション企画を、今年も引き続き実施します。花火と一緒に、是非お楽しみください。
9ページをご覧ください。
「西郷どん 大河ドラマ館」では、8月の月替わり展示として、西郷信吾のはちまきと袖章などを展示します。夏休み、ぜひご家族でご来場ください。
また「錦江湾潮風フェスタ」や「世界文化遺産まるごとバスツアー」など、引き続き明治維新150周年を盛り上げてまいります。
次のページをご覧ください。
9月23日には、大河ドラマ「西郷どん」の主演、鈴木亮平さんをゲストにお迎えして、トークショーが開催されます。
西郷どんがその生涯を閉じた前日であり、往時に思いを馳せながら、多くの方にご参加いただきたいと思います。
なお、10月23日、明治への改元の詔勅が出された日に、歴史的な1年を提灯行列でお祝いしようと計画しています。多くの市民の皆さんに参加していただきたいと思います。
次に、市民一斉清掃「クリーンシティかごしま2018」について、ご説明します。
本市では、毎年8月、美しいまちづくりに向けて、市民総参加による自主的な美化活動の実施を広く呼びかけています。
今年は、8月5日を「クリーンシティかごしまの日」として町内会などでの美化活動を呼びかけ、私も、当日の朝、「天文館クリーン作戦」に参加して、市民のみなさんと一緒に清掃活動を行います。
住む人に快適で美しいまちは、本市を訪れる人にとって、何よりのおもてなしにもなります。ぜひ多くの皆さまに参加していただきたいと考えています。
次に、平成29年度一般会計歳入歳出決算の速報値がまとまりましたのでご説明いたします。
29年度の歳入決算額は、前年度比 約40億円減の2,499億6,900万円となりました。歳出決算額も、前年度比 約39億円減の2,430億7,500万円となり、歳入歳出差引額は、前年度比 約1億円減となりましたが、68億9,400万円の黒字となりました。
翌年度へ繰り越すべき財源、約13億円を差し引いた、実質収支は、55億5,500万円の黒字で、引き続き、健全財政が維持されているものと考えております。また、税収額につきましては、前年度比 約5億800万円増の873億200万円で過去最高となっております。
最後に、おすすめのイベント情報を別冊でお知らせします。ぜひ、多くの方にご参加いただきたいと思います。
また、私は、8月8日から12日までアメリカのサンタローザ市等を訪問いたします。同市は、本市出身の「長澤鼎」ゆかりの地であり、長年、学生の相互派遣も続いております。
昨年10月の山火事で大きな被害が発生した際、募金などの支援を行ったところ、この度、同市から復興状況等の視察の案内をいただきました。
災害のお見舞いとともに、サンタローザ市長等との意見交換や青少年交流の視察などを行い、多彩な都市交流を進めてまいります。
本日は以上でございます。
報道のご協力をよろしくお願いします。
(記者)観光客の入り込み数が過去最高を更新ということで、今年いろいろな追い風があると思いますが、改めて感想と、この勢いをどう維持していくかという考えをお聞かせ下さい。
(市長)平成29年の観光統計は、これまで宿泊観光客数、入込観光客数、また、外国人の宿泊観光客数が過去最高となりました。これは、海外からの交通利便性が高まったこと、また、NHK大河ドラマ「西郷どん」放映が決まったことなどに起因するものであります。また、本年はその効果がさらに増長されると思っています。
今、明治維新150年、そして大河ドラマが放映され、またクルーズ船の寄港がこれまで以上に高まっていますので、その背景で30年はさらに29年の観光客数を上回ると予想していますが、これを一過性のものにすることなく、次の年、また、さらに将来にわたってもこの効果が続くような対応をしっかりと進めていく必要があるかと思いまして、広報戦略室等も設置し、それらの情報発信をいかに効率的、効果的に発信するかということの検討を進めているところです。
(記者)一般会計の決算の状況について税収額が過去最高と市長は言われたと思いますが、その要因を改めてお伺いしてもよろしいでしょうか。
(市長)個人市民税が給与所得の増によって増加したこと、また、固定資産税が家屋の新増築が多かったことなどに起因するものではないかと思っています。
(記者)三反園知事が就任2年を迎えて折り返し地点となっていますが、市長としての感想はありますか。
(市長)私自身、三反園知事に対してのこれまでの2年間の評価として、県民視点や現場主義という、これは知事の政治姿勢だと思いますが、いろいろな場所に出かけられ、さまざまな団体や県民との交流を通じて真摯に意見を聞いておられて、それを県政に反映されていると思っています。
そうした中で、我々市町村長とも市長会や町村会等を通じて、それぞれの地域の課題、自治体のいろいろな情勢等を我々も知事に発言しますし、知事もそれを聞いて県政の中で反映をしていただいているのではないかと思っています。これからもいろいろと鹿児島県、県都である鹿児島市、そしてまた、鹿児島市を含めた43市町村の間でいろいろな課題もたくさんあるかと思いますので、それらを一つ一つ確実に実現していただければと思います。
また、知事がマニフェストに掲げられた事項等についても、県のみならず、鹿児島市を含め各市町村との関係が深いものもたくさんあります。そういった意味でも、そうした事業等についてもしっかりと情報を共有しながら実現に向けて努力をしてもらいたいし、ぜひ頑張っていただければと思います。
(記者)知事がブラジルの夕食の懇談会で添乗していた旅行会社の女性に対してどなりつけたということがあったということですが、それについての所感をいただければと思います。
(市長)私は、それは初めて聞きますけれども、そういうことはあってはならないと思いますし、そうされたかどうかちょっと分かりませんので、一般論として、そういうことはすべきではないと思います。これはあくまでも一般論です。知事に対して、それがあったかどうかというのも全然聞いていませんので。
(記者)知事と海外に何度か行かれているかと思うのですが、そうした席上で声を荒げる場面とか、そういうケースを見たということはないですか。
(市長)私は海外に行ったのは1回だけですけれども、そういう場面はないです。一緒に行動するときに添乗員の方などがついてくることはありませんでしたので、そういうことは私の目の前では全くありません。
(記者)昨日のパーティーの最後のほうで、自分自身、失敗があるかもしれませんというような話をされて、温かい目で見守っていただければというようなこともおっしゃっていたのですが、今回のことが事実であれば、それは失敗として温かい目で大目に見るような話だと思いますか。
(市長)私はあの言葉は、失敗というのは、例えば、県政のかじ取りをする場合に皆様方に迷惑をかける場合があるかという、そういう受け止め方をしました。
今、話されたことについては県政とは余り関係ないことですし、逆に言うと、これは私もそういうことがあったかどうかは全然知らない上での発言ですが、そういうことがあったとしても、それはもうご本人の資質の問題だと思います。ですから、これは一般論としてそういう(県政とは余り関係ない)ことに思います。
(記者)関連して新体育館について、地元紙が議員の方にアンケート調査をされていて、結構、判断留保の方のほうが目立ったみたいで、渋滞などを懸念する声が出ていたようですが、新体育館についてはその後何か進展等はないですか。
(市長)新総合体育館につきましては、4者連絡会の中で今後いろいろと意見をすり合わせながら進められていくと思います。
市としても、4者連絡会の中で決められた5つの方針等について、それをしっかりと踏まえながら整備を進めてほしいと思いますが、一方では、渋滞が発生するとか、駐車場不足があるとか、さまざまな課題が浮き彫りになってきていますので、それを一つ一つ解決しながら、施設がしっかりとできるかどうかということの確認や検討もしていかなければいけないと思います。
これから県は、30年度の後半にその状況等についてしっかりと検証しながら進めていきたいということも言われていますので、私どもも市の財産もありますし、また、JRさん、それから日本郵便さんとの関連もたくさんあります。4者連絡会の中でしっかりと意見を申し上げながら中央駅西口のまちづくりの大きな拠点となるべき施設ですので、十分な議論をしていければと思います。
(記者)市長の話にもありましたが、新総合体育館の課題としてやはり駐車場と渋滞がよく出てくるかと思います。駐車場に関しては、基本構想が出てこないとなかなかという部分もあるかもしれませんが、渋滞に関しては、周辺の市道を含めて市の果たす役割も大きいかと思います。市長個人としては、どうあるべきとお考えですか。
(市長)私どもとしては、市道の拡幅を計画していましたが、新体育館の構想が出たことで、その市道の拡幅とか、また、付け替えとか、そういうところにもいろいろと影響が出てくるだろうと思いますので、まず、どういった形で総合体育館が位置づけられるかということの基本的な構想を示してもらわなければ、なかなか協議も進んでいかないのではないかと思います。まだまだグランドデザインが出てきていませんので。
(記者)関連で、鹿銀の頭取が西口の件に、最適ということについてはちょっと疑問を呈したようですが、それに関しての市長の感想と、経済界の雰囲気をどう感じているか教えていただけますか。
(市長)上村頭取がそのような話をされたということは、新総合体育館が西口に建設されることによって環境が大きく変わるという中で、大幅な渋滞が発生することや駐車場不足があること、そして、それだけの敷地が確保されるかと、いろいろな条件を列挙されながらそのような話をされたと思います。それは私どもとしても懸念をするところですので、やはり4者連絡会なり、また、最終的には、事務局だけではなくて、トップ同士での話し合いもせざるを得ないのではないかと思います。
(記者)桜島フェリー事故についてですが、市長としましても、さまざまな情報がある中での取捨選択の難しさもあると思いますが、7月28日に発生したときに、市長にはどのような形で伝わったのかということと、その伝わり方に課題等なかったのかということと、その連絡体制における課題や改善点などあれば教えて下さい。
(市長)こういうことで事故が発生し、今、事故処理の対応をしているという報告は船舶局長からすぐ連絡が参りました。その後も数回、私に報告がありました。けが人の方々が何名いたとか、その対応をどうしたかということをその都度、私に状況の報告をしています。そうした中で、とにかくけがをされた方々に対する迅速な対応、原因究明、そして今後こういうことが発生をしないように予防策等をしっかりと検証するよう厳しく船舶局管理者に指示をしたところです。経過については、船舶局から直接報告を受けておりますが、今後、また、このような事故が起こらないように、再発防止についても厳しく指示をしたところです。
(記者)国が地方制度調査会で、人口減少の対策、課題を解決するために複数の市町村で圏域として行政サービスを提供する仕組みについて議論を始めたのですが、市長の感想をいただければ。
(市長)人口減少社会がもう現実のものとなってきておりまして、鹿児島市においてもこれからは人口が多分減っていくだろうと思います。国が、そうした議論を始められましたが、鹿児島市では、連携中枢都市圏として周辺3市との連携をして、以前より実施をしていますので、効率的な、効果的な行政手法として、また、市政運営としてのあり方としては、今後も我々は地域の皆様方や近隣の自治体との連携をしっかりと進めていく、そのことが少子化社会、または高齢化社会を迎える今、現実に対する適正な対応ではないかと思います。
(記者)冒頭の挨拶でもありましたが、今回の豪雨で鹿児島市でも亡くなられた方がおられますが、避難のあり方とか、教訓になったこととか何かあれば教えてください。
(市長)今回、約14万人の方々に避難勧告等を出しましたが、実際に避難をされた方々は大分少なかったということです。今回、桜島で地すべりがありました。専門家の先生にお聞きしますと、100年から200年に1回ぐらい起こる種類の地すべりの災害ではなかったかということであり、過去にはそういう状況はなかったということで、住民の方にとっては安心感があったのではないかと思っていますが、このような状況を踏まえると、さらに的確に迅速に、そしてまた確実に避難勧告等が出た場合は、避難をしていただくように行政としてもしっかりとした情報発信、また、発信をするだけではなくて、しっかりとそのことを伝えて、その行動に移っていただくべく対応をしなければいけないと思いました。
先ほど、避難勧告等を出した地域で、地域の住民は約14万人でしたが、指定避難所へ避難した方々は63人という報告を得ていますので、今後は、避難に対する意識啓発をさらに努めていかなければいけないと思います。
(記者会見終了)よくある質問
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