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更新日:2015年3月20日
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日時:平成24年4月27日(金曜日)10時00分~10時29分
場所:鹿児島市役所本館2階特別会議室
※報道提供資料はこちらをご覧ください→報道提供資料(PDF:926KB)
市長 おはようございます。
本年度も1月が過ぎようとしていますが、市政は新しい体制のもと、順調に滑り出していると考えています。
また、市議会議員選挙が終わり、新しい議員が決まりました。今後、市勢の発展と市民福祉の向上にご尽力いただくことを期待しております。市政記者の皆様には、本年度も引き続き、市政に対しまして、各面からご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
それでは、本日は、5項目について発表します。
ゴールデンウィーク期間の5月5日「こどもの日」には、市内の各種施設の小・中学生の入館料などが無料となりますが、そのうちの平川動物公園と錦江湾公園周辺の渋滞対策について説明します。現在、リニューアル整備を進めております平川動物公園は、ホワイトタイガーやコアラの赤ちゃんなどが人気を集めており、入園者が大幅に増加しております。
今年のゴールデンウィーク期間中も、多くの方々の来園が予想されますことから、明日、4月28日から5月6日までの期間、七ツ島2丁目のIHI所有地に無料大型臨時駐車場を設置して、平川動物公園との間を往復する無料シャトルバスを運行するパークアンドライド方式による渋滞対策を行います。
平川動物公園と、錦江湾公園の両駐車場は、路線バスや観光バス、障害者等が乗車する車両以外は乗り入れることができなくなりますので、来園される皆さんには、ご理解とご協力をいただきますよう、よろしくお願いいたします。なお、今年もJR五位野駅と平川動物公園との間で臨時バスが運行されますので、来園される皆さんには、公共交通機関のご利用をお願いいたします。
次に、平成24年度防災点検について、説明します。
本市は、これまで市民の生命と財産を守り、安心安全な生活を確保するため、防災意識の啓発とともに、自然災害などの未然防止に向けて、急傾斜地や河川などの災害危険箇所の防災対策に、国・県など関係機関とも連携して積極的に取り組んできているところでございます。
また、東日本大震災の発生や活発な桜島の火山活動など、様々な危機事象の発生や安心安全等への業務に迅速かつ機動的に対応するため、本年度、市民局に危機管理部を新設しました。
このような中、防災点検を5月8日に実施します。当日の防災点検では、梅雨時期や台風シーズンなどを控え、急傾斜地や河川などの災害危険箇所の点検を実施するほか、桜島の火山活動の活発化などを考慮した点検を行います。
私は、桜島班として古木副市長と共に、昨年、観測史上最多の996回の爆発を記録し、依然として活発な火山活動を続けている桜島について、京都大学防災研究所火山活動研究センターを訪問し、井口センター長から直接説明を受けることとしています。
その後、センター敷地内で、鹿児島国道事務所と共同して、衛星通信車を使った被災想定場所との画像通信訓練を実施するほか、国が実施している長谷川(はせがわ)での治山事業や有村川のえん堤工事の現場など4カ所を点検することにしております。
また、松木園副市長は、市街地班として、鹿児島港新港区の岸壁の耐震強化改良工事など4カ所を点検することとしております。
今年も新緑のさわやかな季節を迎え、恒例の農林水産春まつりを、来月13日に、都市農業センターで開催します。
当春まつりは、市内産の農林水産物を広く市民の皆さんに知っていただき、その消費拡大と農林水産業への理解を深めていただくために開催するもので、あわせて春季畜産品評会を開催いたします。
当日は、市内で飼育されている優秀な黒毛和牛の審査状況を間近で見られるほか、市内で生産された黒毛和牛の牛肉販売やハム、焼豚などの加工品の試食などもございます。また、農林水産物の即売や抽選会、スケッチ大会、たまねぎ収穫体験(約9,000個)のほか、市民園芸相談、緑のカーテン用ニガウリ苗の配付など、盛りだくさんの内容となっております。
ぜひ、多くの皆さんにご来場いただき、初夏の一日を楽しんでいただきたいと思います。
次に、第15回渋谷・鹿児島おはら祭について、説明します。
本年度から、本市と渋谷区は、職員の相互交流を実施するまで深い交流に発展してきているところです。
来月20日には、渋谷道玄坂通り、文化村通りをメイン会場にして、祭りパレードは2年ぶりとなる第15回渋谷・鹿児島おはら祭を開催します。
当日は53の踊り連・約2,000人の踊り手が「おはら節」、「渋谷音頭」、「ハンヤ節」などの曲にあわせて、思い思いの演出で踊りパレードを繰り広げます。
また、祭りの関連イベントとして、前日と当日の2日間にわたり、「さつまの食品展」を開催するほか、渋谷区と本市の旬な観光情報を紹介するブースを、渋谷駅のハチ公前広場に開設します。東京・渋谷のメインストリートで、踊り手と、沿道を埋め尽くす多くの観客が一体となって祭りが大いに盛り上がり、渋谷と鹿児島の魅力と元気が全国に発信され、両都市の交流と絆がさらに深まることを期待しています。
最後に、安心快適住宅リフォーム支援事業について、説明します。
この事業は、緊急経済対策の一環として実施するもので、市民が市内の施工業者を利用して個人住宅のリフォームを行う場合に、その経費の一部を補助いたします。この事業により、既存住宅の長寿命化や住環境の質の向上とともに、地域経済の活性化と雇用の安定が図られるものと考えております。
また、本市の支援事業は、他の中核市等が行う同種の事業に比べて予算額、補助予定件数が大きく上回る内容となっております。また、子育て世帯や、高齢者・障害者世帯向けに、より手厚い補助メニューを設けております。
今後、2回に分けて募集を行うことにしており、市民のひろば5月号とあわせて市内全世帯に制度案内チラシを配布しますので、多くの皆さんにこの制度を利用していただきたいと思います。
本日の発表項目は以上です。
記者 リフォーム支援事業について、これまで3回説明会がありまして、1,000人を超える関係者が出席していました。それと窓口の建築指導課には400件を超える市民からの相談が寄せされているそうで、関心の高さがうかがえるのですが、市長としてこの事業にどのような効果を期待されていますか。
市長 この住宅リフォームというのは視野の広い業界でありまして、地元業者がかかるリフォームを促進することで、まず、地域経済が活性化されます。また、雇用の促進がこのことによって生まれるということで、大きな経済波及効果が期待できます。
それともう一つは、住宅ストックが量的に今、充足をしている中で、つくっては壊すという観点から、きちんと手入れをして長く大切に使うという、そういう社会への転換が図られる上で、住宅の長寿命化とか質の向上につながる住宅のリフォームの促進が考えられると思っています。そういった意味では、多くの皆様方に活用していただければと思います。
記者 もう1点、これは1年限りということなんですが、成果次第では来年度も予算をちょっと縮小してでも継続するというようなお考えはないでしょうか。
市長 現時点では緊急経済対策の一環としてということで取り組んでいますので、今年の状況を見ながら、また、どうするかということは検討していきたいと思っています。
記者 原発の再稼働のことでお伺いしますが、国のほうは、再稼働についての説明は1自治体のみとお考えのようですが、市長の立場もしくは市長会の会長としての立場からはどのようにお考えでしょうか。
市長 原発の再稼働について、国の基準では立地市だけということですが、福島第一原子力発電所の影響が大きいことを考えますと、やはり周辺自治体、特に鹿児島市としてはUPZ30キロ圏内にありますので、そういう関係の自治体にはしっかりとした説明をしていく必要があると考えています。また、県下の市長会におきましてもそれぞれ関係をする自治体の方々もそういう不安も持っておられるし、特にまた、住んでおられる市民の方々は、より一層の不安感というものがあると思いますので、やはり国においては、関係する自治体や市民の皆様方にも十分に説明をしていく責任があろうかと思っています。
記者 今年の夏もまた、九州電力のほうでは電力不足を予想されるとの発表がありましたが、鹿児島市として今年の節電の取り組みについてお考えがありましたら教えてください。
市長 九州電力のほうで夏の電力需要、また、供給等についていろいろな観点からの情報が流れていますが、鹿児島市としても主な節電対策として本庁とか支所などの市の施設の事務所・室部分については、空調の設定温度をしっかりと確保して、昼休みなどは消灯したり、退所時にはパソコンとかまた複写機のコンセントを抜くなど実施しています。
今のところ当分の間は、節電の目標値は設定をしていませんが、九電等からの要請があった場合には、その時点で改めて検討することにしていますが、日常の公務の際には、先ほど言いましたようにしっかりとした節電を心がけて対応してまいりたいと思います。
記者 震災がれきの受け入れの説明会に市長も参加されたと思いますが、説明会を聞いた感想と現時点での鹿児島市の見解についてお願いします。
市長 先般、鹿児島県の市長会が開催された際に、環境省からの説明を受けました。その際、広域処理ということの要望がありましたが、各県下の市長さん方におきまして、特に鹿児島市、私もそうでしたが、その説明を受けた中での不安というものはぬぐいされなかったと思います。
特に広域処理についてそれぞれの市長さん方が、なぜ広域、鹿児島まで持ってきて処理をしなければならないかという質問もありましたし、また、安全性の尺度というものが、それが確かに担保されているものかどうかという、そういうことへの不安視をされる方、そして私の意見としては、やはり行政にだけにそういう説明をするのではなくて、やはり一番には市民の方々にぜひ安全性、そしてまた、その安心性というか安心して生活できる、そういうことの説明を十分にしてほしいということを申し上げたところでありまして、大多数の自治体の首長さんたちが、この広域がれきの処理については一様に不安を持っていたことは確かだと思います。
記者 では、鹿児島市としても市民に問うとかそのレベルまで行っていないということですか。
市長 単に環境省から各市長に説明をさせてくれということだけのことでしたので、その際には、鋭意、行政単位だけではなくて、それぞれの地域の市民、また対象の住民の方々にしっかりと説明をしてくださいということを申し上げました。鹿児島市においてもその域を越えないところです。
安全性をしっかりと担保しながら進めていくということをおっしゃいましたが、その安全性というものがどういったことが安全ということの認識が市民の皆様方には伝わっていないと思うし、また私どもにもその安全性がどういうレベルが安全なのかということの実態がまだつかめていないということですので、その辺が一番大きな課題だと思います。
記者 では、安全性の面が確定されない限りは、受け入れに関しても何とか受け入れたいとかその辺までは話が進まないですね。
市長 そうですね、そういう状況です。
記者 市議選の投票率が過去最低でしたが、その辺に関してはいかがお考えですか。
市長 市議選の投票率が、過去最低ということで報道され、これは市民の皆様方がそれぞれの思いを持って選挙に行かれたと思っています。市議選というのは、最も市民の皆様方に身近な選挙で、50人の議席に対して60人という立候補でしたので、私どもとしては激戦を予想しておりました。なかなか票が伸びなかったということは、やはりこれまでの推移を見ても市民の皆様方に選挙に対する関心というのが少し薄れてきているのかなと思いますし、また、私どももこういう投票率が低いということは、市政に対しても市民の皆様方の関心が少し薄くなっているのかなと考えますので、これからもその啓発にしっかりと取り組んでいかなければならないと感じています。
そういった意味では、今回の投票への呼びかけ等についても努力が足らなかったのかなとも思います。
記者 しかし、結構コンビニのレジのところでの表示をされたりとか工夫されていましたが。
市長 一生懸命、これまで以上に投票率アップに向けて積極的に取り組んだことは事実ですが、なかなか市民の皆様方がそこまで関心を寄せてくれなかったということは大変残念なことだと思います。
記者 市議選の投票率の低さが、今、おっしゃったように選挙への関心の低さまたは市政への関心の低さということだとご指摘ありましたが、そもそもの低い投票率というのは、議会への関心とか、あと議会への期待度の低さというような表れも少しあるのではないかという気がしてならないのですが、新しい議会に、冒頭ちょっと触れてもらいましたけれども、どういう議会を求めていきたいか、お考えを聞かせてください。
市長 やはり行政と議会というのは二元代表制ということで言われていますので、議会の議員の皆様方は市民の意見を代表する皆様方だと思います。やはり議員の皆様方の行政と一緒になって鹿児島市のまちづくりに積極的に取り組むべき役割と責任を持っていると思います。
議員の皆様方の日ごろの活動を市民の皆様方がしっかりと見きわめて、そして今回の投票にもなったと思いますし、また、議員の皆様方にはそれだけの責任もあろうかと思っています。
地域の意見、また地域の要望、地域の実情をしっかりと議員の皆様方が把握していただき、そしてまた、私どもの行政にもしっかりとそのことを伝えていただき、また、我々の事業等にもしっかりとチェックをかけていただくような役割と責任をしっかりと果たしていただければと思います。
記者 原発の立地協定についてお伺いしますが、まず、他県では、立地している自治体だけでなくて、もう少し広い範囲で協定を広げようという動きがありますが、まず、市としてその必要性を感じておられるのかということと、もし必要性を感じておられるのであれば、例えば県とか九電に対して何らかのアクションを起こそうというようなお考えがあるのかというのが一点です。
もう一つ同じ質問で、市長会として、今の全く同じ質問なんですが、市長会全体としてどのような動きがあるのか。結構いろいろ他県の間では、もっと広域的ということなんですが、県としては、薩摩川内市だけでいいのではないかというようなちょっとニュアンスを示しますが、その辺のお考えをお聞かせください。
市長 原子力のいろいろな九電との安全協定等については、私どもとしてはUPZ30キロ圏内にありますので、ぜひ安全協定等についてしっかりと我々としても結んでいただきたいと思っています。
また、再稼働等については、やはりこれは立地市である薩摩川内市と県が責任を持って判断をしていただきたいと思いますし、県は、その協定とかそういうものに従って、それぞれのまた関係自治体にしっかりとした説明をしてほしいと思っています。鹿児島市の立場としてはそういう立場です。
県の市長会においても、私どもはUPZ30キロ圏内に位置する9市町村自治体と連絡会をつくっていますので、その中で九州電力に対してのいろいろな要望とか、そしてまた注文等をするためのいろいろな検討を行っているところです。そういった意味で、いろいろな事象について、また県下の自治体との連携はその中で図っていけるのではないかと思います。
記者 補足の質問ということで、今、具体的に9市町村と何らかのアクションを起こすべく検討しているということだったんですが、それは例えばもう少し話が煮詰まって、具体的にいつ何をみたいな話で煮詰まっているものなのか、やろうねみたいな形でやっているものなのでしょうか。
市長 連絡会そのものは今もあります。その中でいろいろと課題等があれば、それについて一致連携してその課題解決について協議をしていくということにしています。
記者 九州での主に福岡で、最近発砲事件であるとか暴力団関係の事件が相次いでいます。県警としても身辺警護などの新設などしていますが、鹿児島市としては、暴力団排除条例の関係であるとかで何か対策をとっていこうというようなお考えはありますか。
市長 今、市自体には、暴力団追放関係の条例は制定しておりません。安心安全の条例ということで、その条例の中でその事例について一件一件対象項目があった際にその暴力団を排除するということをしています。先日の県市長会の中で薩摩川内市から暴力団追放条例を速やかに各自治体が制定したらどうかというご提言はあったところであり、今後、各自治体でそれらについてまたいろいろ検討をしていくのではないかと思います。鹿児島市においては、現在のところ先ほど言いましたように鹿児島市の安心安全の条例がありますので、その中で対処をしていければと思っています。
記者 桜島の降灰の関係なんですが、去年あれほど活発化して、特に大隅の垂水とか非常に大変な思いをされていらっしゃったということで、そろそろ風向きが変わって、こちらの鹿児島市側にも降灰がことしまた予想されるんですが、新たな降灰対策、備えであるとか何らかの予算措置の増額であるとか、その辺で何か検討されているようなことがありましたら、お知らせいただければと思います。
市長 降灰対策として新たにというわけではないですが、やはり、学校クーラーの設置をなるだけ早く整備をするように国にも要望してまいりましたし、国においても平成24年度で設置をする予定を23年度に前倒しをして予算配分していただきましたので、まず、そのことをしっかりと踏まえて、早くクーラー設置ができるように整備をしてまいりたいと思います。
もう一つは、降灰除去、ロードスイーパーなりそういった除去作業車、そのことについても国に要望しているところです。それについても国としても前向きにとらえていくようにされていて、今年中にはそういう除去車についても対策を考えてくださるということです。
今後、春ももう過ぎようとしていますが、夏にかけても鹿児島に灰が降ってくるのは、これはこれまでの経緯から事実でございますので、しっかりとした降灰除去作業、そしてまた、降灰の災害に対する事前防止等に万全の態勢を整えるようにしっかりと今、取り組んでいるところです。
記者 今回、七ツ島のほうにメガソーラーの計画があるやに伺っていますが、一部で桜島の灰の影響で効率が落ちるのではないかというような声も聞きます。その辺の何か影響とか対策とかで何か市長のお考えがあれば教えてください。
市長 私どももそのことを少し懸念していまして、降灰によるそういうメガソーラーへの影響というものが何らかあるのかと思いましたが、IHIの用地に設置をしようとしているところが京セラの会社だということを聞いています。
そういったところは十分検討された上での設置だと思いますので、それらの課題等はクリアをしていただけるのではないかと思います。そういった意味では、技術革新というものもしっかりとされているのかなと思います。
(記者会見終了)
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