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更新日:2015年3月20日
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日時:平成24年5月30日(水曜日)10時00分~10時40分
場所:鹿児島市役所本館2階特別会議室
※報道提供資料はこちらをご覧ください→報道提供資料(PDF:658KB)
市長 おはようございます。
毎朝、桜島上空の風向きが気になりますが、桜島の火山活動は依然として活発な状況にあります。
今月20日から21日にかけての記録的な降灰では、JRが一時運転を見合わすなど、市民生活に影響が出ました。
まもなく梅雨入りや台風シーズンを迎えます。本市としては、桜島の降灰対策をはじめ、市民の安心安全を確保するため、防災対策を国や県など関係機関と十分に連携を図りながら、万全な対応に努めてまいります。
それでは、本日は、4項目について発表します。
はじめに、新「天まちサロン」のオープンについて説明します。
中心市街地を訪れる市民や観光客の利便性や回遊性の向上を図るため、これまでの天まちサロン、観光と特産品の情報ステーション及び織姫館の3つの施設の機能を統合した、新たな総合サービスステーション新「天まちサロン」が、天文館・ぴらもーるの一角に、明後日6月1日にオープンします。
名称は公募を行い、156件の応募をいただき、そのうち、これまで使用してきた名称の「天まちサロン」やそれに近い名称の応募が多く、「天まちサロン」という名称が利用者の方々になじんできていると強く感じたことから、その名称を継承することといたしました。
この施設では、商店街やイベント情報の提供、トイレやベビーカーの貸し出し、手荷物の預かりなどの来街者サービス、観光案内や特産品の展示と情報提供を行うほか、大島紬や竹製品、薩摩焼等の特産品の販売を行うアンテナショップを設けることとしております。
新「天まちサロン」が、多くの観光客や市民の方々に、気軽にご利用いただける街なかの案内所として愛され、多くの人々の出会いと交流を通じて、活気とにぎわいに満ちたまちづくりに寄与し、中心市街地の活性化が図られることを期待しています。
次に、福岡ソフトバンクホークス「鹿児島デー」の開催について、説明します。
本市では、これまで、九州新幹線全線開業を踏まえて、本市への観光客増が見込まれる福岡地区において、毎年1月末から2月初めにかけて、「鹿児島の物産と観光展」を開催し、特産品の販路拡大や観光客誘致を推進していますが、さらなる相乗効果を図るため、九州のプロ野球チームで、本市でも開催実績がある「福岡ソフトバンクホークス」の主催試合において、「鹿児島デー」を初めて開催します。
開催は、6月26日火曜日に、福岡ヤフー・ジャパンドームで行われる「福岡ソフトバンクホークス対オリックス・バファローズ」戦です。私は、始球式を務める予定です。当日、私は、ヤフードーム内で、野球観戦者への特産品等のノベルティ配布や観光ブースでのPRを行い、積極的に本市観光の情報を発信します。また、球場内外にのぼり旗(ばた)や入場ゲート横断幕等の装飾を行うほか、大型ビジョン・館内モニターによる本市観光CMや、試合中のリプレイ・選手登場時に鹿児島のPR広告を放映します。
今回の「鹿児島デー」の開催が、北部九州の皆さんへの本市観光のアピールや、観光客のさらなる誘致につながることを期待しています。
次に、電車運行100周年記念ロゴマークの発表、観光レトロ電車の愛称募集について、説明します。
今年12月、1912年(大正元年)に鹿児島市で電車事業が営業開始されてから、ちょうど100年を迎えます。これを記念して、交通局では、観光レトロ電車の製作・運行やパネル展など、さまざまな事業を予定しています。これらの100周年事業を広くPRするため、ロゴマークを策定しましたので、発表します。(資料にもありますが、ロゴマークはこちらです。)
【ロゴマークは、交通局職員がイーゼルに置く】
【ヘッドマークは、交通局職員がイーゼルの横に持って立つ】
このロゴマークのコンセプトは、「笑顔をのせて∞(むげん)の未来へ」です。桜島とともに路面電車が本市のシンボルとなり、緑化された軌道上を未来永劫「無限(∞)」に走り続けることを表現しています。今後、このロゴマークを、ポスター、チラシなどの広報媒体のほか、皆さんにお配りしたグッズ、電車のヘッドマークなどに活用し、電車運行100周年のPRを行ってまいります。なお、ヘッドマークつきの電車は6月から運行予定です。
また、100周年を記念して、12月から運行させる観光レトロ電車の愛称を6月1日から募集します。観光交流都市・鹿児島市をアピールする、親しみやすい観光レトロ電車の愛称を、ぜひ多くの皆さんにお寄せいただきたいと思います。
最後に、環境月間の取り組みについて、説明します。
かごしま環境未来館では、環境月間の趣旨を踏まえ、環境問題について市民一人ひとりが楽しみながら環境について考え、行動を起こすきっかけとなるようなイベントとして、6月2日から24日まで、「環境月間企画展」を開催するほか、6月30日に「環境活動発表交流会」を行います。
また、磯海水浴場の清掃を6月1日に実施します。今回も磯町内会や清水小学校、清水中学校の皆さんなど、約350人の参加を予定しています。このほか、環境月間のPR用懸垂大看板の設置や、3R推進及びごみ減量化推進PR用の懸垂幕を掲出するなど、環境問題に関する市民の方々への啓発活動を行います。
次に、平成23年度ごみ・資源物量の速報値が出ましたので、お知らせします。詳細につきましては、担当課に取材いただきたいと思います。
ここ数年、ごみ・資源物量は、横ばいから微増傾向にあり、大きな減少には至っていない状況です。環境月間を機会に、多くの市民の皆さんが、地球環境や、ごみ問題などについて共に考え、行動していただきたいと思います。
本日の発表項目は以上です。
記者 2番のソフトバンクホークスの広告費、1日で幾らぐらいかかるかのかということと、あと1、2、3が観光面にかかわっている問題で、やはり新幹線効果を持続するための取り組みだと思うのですが、現時点での観光客に関しての市長の見解をお聞かせください。
補助職員 予算面については、現在、費用対効果等含めて、ホークス側と今、調整を、どんなメニューが組めるのか検討している段階です。
記者 何か目安として幾らぐらいとかないでしょうか。
補助職員 例えばPRの、ホークスビジョンで何本流すのかとかそういうことで、本数によってまた金額が変わってきたりしているものですから、その辺、今、最終的に詰めている段階です。
記者 いつごろわかりますか。
補助職員 やりとりを今現在している段階ですので、なるべく早い時期に確定したいと考えています。
記者 でも何か大体めどがつかないとそういうのもやりづらいと思いますか。そういうめどもないのですか。
補助職員 福岡のほうにも行きましたので、今、最終的に申し上げたとおり調整を担当者とやっていますので。詳細決まりましたら、お知らせしたいと思います。
市長 観光客数については、新幹線効果、平成23年、九州新幹線全線開業で大変な大きな効果がありましたので、それを持続・拡大することが今後の大きな課題だと思っています。その誘客をするための一つの手だてとして、今回の福岡ソフトバンクホークス「鹿児島デー」を開催するということにしました。やはり新幹線、福岡から鹿児島まで1時間20分で来られますので、福岡の方々に、より一層鹿児島の魅力をPRすることで、また周知が広がっていくと思いますので、これまでと同様に多くの皆様方に北部九州から鹿児島のほうにお越しになっていただけるのではないかと思います。
それと先ほどの開催経緯については、6月26日開催ですので、もうある程度最終的な段階で詰めをしないと間に合わないですので、早急に詰め、またお知らせしたいと思います。
記者 ロゴマーク付きの電車ですが、これは6月1日から連携ということですか。
市長 そうです。
記者 もう一つ、観光レトロ電車ですが、これが区間は全区間で走ること、数としては何台でしょうか。
市長 1台です。
記者 わかりました。
補助職員 今、観光電車が走っていますが、中央駅から鹿児島駅を折り返し、郡元経由をして戻ってくる70分間のコースの観光レトロ電車も活用したいと考えています。
記者 2点お伺いします。新「天まちサロン」の場所なのですが、以前はどういった場所だったのでしょうか。ぴらもーるの真ん中付近だとは思いますが、最近、天文館のやはり人通りというのは減っているという声もお聞きしますけれども、そういった天文館の地域興しといいますか、活性化にも寄与するという目的も持っているのかどうかというのが1点。
それと市電の関係ですが、このロゴマークですけれども、どういう経緯でこれをつくられたか、だれが発案されたかというのをお聞かせください。
補助職員 場所としましては、今ある「天まちサロン」が御着屋交番の反対側になりますが、新しいところは、本町通り、そば屋のいちにいさんの反対側のところに立地する予定です。
市長 場所はよろしいでしょうか。
記者 はい。
市長 まず、「天まちサロン」は、今お話がありましたように中心市街地の活性化、特に南九州随一の繁華街である天文館地区への回遊性、それをより一層図るために、ここに観光案内を含め、また特産品等を展示し、そこに訪れる方々の利便性を考慮したそういうサロンを設置しました。やはりこれまで以上に天文館地区に人を誘客したいという、位置づけです。
市長 また、電車運行100周年ロゴマークですが、鹿児島市の特徴、桜島の特徴をとらえて、だれでもわかりやすいデザインであることを考慮して策定しました。これは交通局とデザイン制作会社が相談しながら、先ほどお話の中でも説明しましたが、未来永劫にこの無限(∞)という、これは無限大ですね。未来永劫に未来へ笑顔を乗せていきたい、そういう思いを込めたロゴマークです。そして緑化された軌道上を、これもやはり未来永劫に市民生活、また、多くの観光客の皆様方に利用していただく、そういう思いを乗せて制作をしたと聞いています。
記者 一番左側の市電が500形の古い電車ですね。右側がニュートラルという形で、ということです。
市長 そうです。一番向こうです。100年の歴史を語りながらといいますか、そういう思いがあると思います。
記者 夏の節電に関してお伺いますが、先月、おととしと比べて10%以上の節電というものを打ち出されまして、それでも大変だと思うのですが、鹿児島は特に夏の降灰というちょっと特殊な事情もあると思うのですが、夏の節電に向けてどう取り組んでいくのか、具体的な対策も含めてお伺いできればと思います。
市長 九州電力から節電要請がありました。一方では、桜島の降灰は大変悩ましい状況、大変な被害をもたらしていますので、節電と降灰対策、相入れないそういう状況で、今、鹿児島市はそういう状況に置かれているのではないかと思っています。この節電対策につきましては、昨年、庁内に設置しました節電対策連絡会において、今後、具体的な対応を図っていければと思っています。
また、今、鹿児島市は、降灰対策として学校施設にクーラー設置を進めています。これは災害対策という面から設置をしていますが、これも一方では、電力を使うということでなかなか大変な状況ですが、幸いにも今、学校に設置をしていますクーラーはガス式ですので、消費電力は大幅に増えるものではないと思っていますが、少なからず影響は出てきますので、これらは先ほど申し上げました庁内につくっています節電対策連絡会を早急に開いて、そこの中で今後の節電対策、そしてまた、学校クーラー等を含めた市民の皆様方への節電に対する対応等をどうしていけばいいかということを協議していく必要があると思います。
常日ごろから市民の皆様方には、私どもは地球温暖化関係で市民のひろばとかホームページ等を通じて、そういう電力に対する意識を変えてほしいということを広報をしていますので、今後はそういったことについてもさらに市民の皆様方に情報を提供しながら、節電対策についてのお願いをしていかなければならないと思います。
記者 そうしますと具体的な対応というのは、今はまだ。
市長 そうですね、先日、そういう九州電力からの要請がありましたので、具体的にどういう形でしようということをまだ決めておりません。しかし、今後、その中で計画停電があったりするということもお話がありましたので、それは具体的にいつの時点からということもまだお話がありませんが、それを踏まえた対応というのは、例えば鹿児島市の公共施設を含めて、特に病院とか水道とか、交通、船舶といった企業、やはり市民の皆様方に大きな影響を与える部所ですので、それらの各セクションともしっかりと協議を整えていかなければならないと思います。
記者 連絡会を早急にという、例えば来月とか今月とかいうことでしょうか。
市長 そうですね、6月の初めなど。
記者 バイオガス施設で、今、導入を検討されていると思うのですが、そのガスを利用して発電をする考えはないんですか。
市長 汚泥等を燃焼させてそこからガスを発生させて、そのガスを供給するという、今、研究というかそういう対応を図っていますので、そのガスから、逆に言いますと電力を受給するとか、それは今後の研究課題です。今の段階は、バイオガスは、結局天然ガスを発生をさせるという、そういう検討をしています。
記者 先ほど計画停電についてお話されましたが、これに関しては、市長のお考えといいますか、九州電力側にお伝えしたとかそういったことはないのですか。例えば病院とか交通とか止まってしまったりすると大きな影響が出るということで。
市長 それは一応お話に来られましたので、今の状況が続くと計画停電もやむを得ない場合があるかもしれない。それを九電側としては絶対避けたいというお話でした。
しかし、そういう事態になりますと、先ほどお話ししたように病院とか交通とかそういう公共施設、特に市民の皆様方の生命・財産、そういうものをしっかりと担保する施設等にも大変な影響がありますので、そうならないようにしっかりと対応してほしいということは申し上げました。九州電力も計画停電になるということはまだ言ってはおられませんので。
記者 生活保護の不正受給の関係で伺いたいのですが、先ごろも話題になりましたが、生活保護者が徐々に増えている中で、不正受給も多々あるという話も伺っています。それで、厚生労働省のほうから、例えば顔写真を添付した申請書を提出するとかそういう話も出ていると思うのですが、今の鹿児島市の不正受給の現状、実態と、あと今後、不正受給をなくすための施策が何か、今、実際やっているものがありましたら、それと今後の課題、それとやろうとされていることがありましたら、それも含めて教えてください。
市長 まず、生活保護の方々が年々増えているということは、大変憂慮すべき状況ではないかと思います。その中で不正受給ということの事案も鹿児島市においても何件か発生をしています。そしてそれに対してはしっかりと対応すべく、また調査もしながら、そして悪質なものについては、こちらのほうで刑事事件として訴訟を起こすこととしています。
そして、その生活保護者に対する対応等については、やはりケースワーカーがしっかりと保護者の皆様方とお話をしながら、生活状況等を把握をしていると思います。私が知り得るところはそれだけです。とにかく不正受給はあります。ここ何件か出てきています。ですから、生活保護の中に踏み込んでいかければならないということで、なかなか保護者とケースワーカーとの間でトラブルも起こったりもしているような事案も報告を受けています。
記者 それに対して何か対策をとられるとか。
市長 私どもとしては、今ケースワーカー、市の職員だけではなくて、そういうことに精通をした方々にも委嘱をしまして、そういうチームをつくって対応をするように今しています。
記者 チームをつくって、今、それで対応されているということですか。
市長 そうですね、職員と、あとはそれに精通した市のOBの方々とかですね。
記者 節電関連で伺いますが、去年、連絡会を初めて設定して、節電実績としては去年は何%とかもしわかれば教えてください。
補助職員 昨年は、九電から5%の節電要請がありまして、市としても5%を節電するということで行ってきました。結果的には15%ほどの節電効果が上がったところです。
記者 そうしますと、今回の10%以上というのは、数字に対しては率直にどんな感想をお持ちですか。
市長 この10%というのは大きな対応というか大きな要請ではないかと思います。それだけの節電ということになりますと、私どもの公共施設を含めて市民生活にも大きく影響があると思っています。市民の皆様方のこれまでの生活に大変支障を生じるのではないかと。やはりそこまでしなければならないような状況に陥っているという大変さを感じていますね。
記者 降灰対策で先日の灰は、ここ最近で言うと最も量が多いというのもあります。これからもそういうことは懸念されると思うのですが、方針としては、降灰対策をきちんとやりながらバランスをとっていく形になるのか、何かを削って対策を考えてやるような方針になるのか、具体的にはまだないと思うのですが、方針としてはどういう形に。
市長 やはり降灰対策はしっかりとやっていかなければならないし、そしてその降灰対策をする中で電力に対してのいろいろな課題等がありましたら、それらをしっかりと踏まえて検討していかなければと思います。
特に夏場になりますと鹿児島市内のほうに降灰、東風が降ってきますので、公共施設は先ほど申し上げましたように、学校の関係はガス式だからあまり影響はないと思いますが、ほかのところの施設については電気を使っていますので、そういった面では、公共施設を含め、また市民の皆様方も家庭の中で電気を使ってクーラーを使用していますので、そういったところの不便さ、また、大きな市民生活に対する障害というものをしっかりと降灰対策とまず電力の関係というものを鹿児島市としては、ほかの地域にない特殊な事情だととらえて、それをしっかりと検討して、市民の皆様方にもご協力を呼びかけていかなければと思います。
記者 特殊な事情ということで、例えば九電に少し、こういう事情だと要請を何かするとか、お願いに行くとかいうことはあるのでしょうか。
市長 そこも踏まえてでしょうね。鹿児島市としてはそういう状況がありますという。しかし、それを鹿児島市域だけで送電をする、そういうシステムができるのかどうか、それはよくわかりませんが、そういう実情は申し上げたいと思います。
記者 灰に関して、道路の灰はロードスイーパーがフル稼働していると思いますが、克灰袋が一部でちょっと回収が追いついているのか疑問というか、克灰袋がたまっているところが何カ所かあるということがこちらの取材であるのですが、そういう克灰袋の回収に関しては進んでいるのでしょうか。
市長 進んでいると思いますが、おっしゃったように私もたまに道路を見ていますと、克灰袋が1つのところに集積しているのが見受けられます。これだけの降灰量ですので、家庭内に、そしてまた宅地内に降った灰というのも相当な量だと思いますし、また、市民の皆様方もそれをしっかりと収集されて置いておられると思いますけれども、これは定期的に収集をしていると私は思っていますが、そういう地域が散在するのであれば、早急に対応をするように指示をしていきたいと思います。
記者 先ほどの節電の話に絡んでですが、今、各地で原発の再稼働の議論がなされていると思いますが、川内原発を抱える鹿児島県の中の森市長の個人のお考えとして、原発の再稼働についてどのようなお考えをお持ちかお聞かせください。
市長 これまでも私はその件については、原子力発電をしている当事者である九州電力が稼働をするに当たっては、しっかりと周辺自治体、特に立地市である薩摩川内市と鹿児島県、そしてそこにしっかりと説明をする安全性をしっかりと稼働する場合は説明をすると。そして、周辺、我々はUPZ30キロ圏内におりますので、そういった自治体にも安全性をしっかりと教えていただかないと、稼働をすることはなかなか難しいと思います。
そういった意味でも、今、九州電力では、原子力発電稼働するかどうかということを国に要請いろいろされているようですが、これは九州電力だけではなくて、国においてもしっかりとした説明責任がありますので、それらを我々のほうにもお伝えをしていただきたいと思います。それがなければなかなか難しいのではと思います。
記者 そうすると、今の解釈としては、国及び九電が、要するに鹿児島市に対して十分な説明がなければ再稼働は容認できないということでしょうか。
市長 いや、私の今のスタンスは、立地市である薩摩川内市と県、ここにしっかりと説明をして、その周辺自治体に我々が含まれますので、県としてしっかりと我々に説明をしてほしいということです。
記者 県として十分な説明が、要するに鹿児島市に要請されない場合は容認はできないと、そういう認識でよろしいでしょうか。
市長 そうですね、そういうものが担保されない限りは、我々としてはまだ稼働はできないのではと思います。
記者 さらに補足質問ですが、市長会の立場として、4月に伊藤知事のほうは、県と薩摩川内市が安全協定を結べばという感じで、周辺自治体、そのほかの自治体というのは必要ないというようなお考えを示されたのですが、5月の会見では、周辺自治体についても要するに必要とあればというニュアンスで広がってきたと思うのですけれども、市長会及び両方の立場として、阿久根とかそういう周辺の自治体にも要するに協定というものを結ぶべきであるというお考えなのか、それとも知事の判断で、特に市長会とかそういうので周辺の市がどうこう言うものではないという、その辺の間合いみたいなものを市長の立場と市長会の立場の2つでお聞かせください。
市長 市長会の立場としては、先般、九州市長会が開催されたときにUPZ30キロ圏内、私どもの鹿児島県内では9市町入ります。その中で、30キロ圏内というものは原子力発電の影響を大きく受けるということで我々は大きく懸念をしていますので、その中で30キロ圏内の方々も当市も九州電力と安全協定を結んでほしいという、そのことを私どもの日置の市長がその中で発言をされて、一応それを受け取りになりました、九州市長会の中で。また、鹿児島県内でも先ほど言いましたように9市の自治体、九電と安全協定を結ぶべきではないかと思います。
私自身もやはりこの30キロ圏内にある鹿児島市としては、九州電力としっかりと安全協定を結んでいただけばと思います。
記者 確認ですけれども、要するに9市町に対して、安全協定を結ぶべきだという解釈でよろしいしょうか。
市長 はい。いいです。
記者 あと最後です。質問なんですが、おとといの薩摩川内市長の会見で、当然のことと思われるんですが、知事選に関して伊藤知事を支持していくというお立場だったんですが、市長としたら答えにくいかもしれないですけれども、伊藤県政に対してどういうような、知事選に対してどういうようなポジショニングというのが、今のような市長会とかそういう議論を踏まえた上での、原発政策を踏まえた上でのお立場、見解等をお伺いしたいのですが。
市長 知事選については、やっぱり時代の流れをとらえて、また、これからの鹿児島づくり、そして県を力強く牽引をしていくリーダーシップ、そういう方を選ぶのが重要ではないかなと思います。今、原発を含むエネルギー政策のあり方が一つの争点になっているようですが、この点も大変重要なことだと思いますけれども、それも含めて県政全般にわたってさまざまな視点から幅広い議論をしてほしいと思います。
そしてまた、私自身が伊藤県政に対しての評価ですが、これまで伊藤知事が就任されて以来、私どもは鹿児島市と鹿児島県との意見交換会を定期的に開催をしていただいていますし、そして県下の市長会と「知事と語ろ会」も年に2回開催していますし、その中でそれぞれの自治体のいろんな課題についてお互いに胸襟を開いて話し合いもしていますので、そういった面ではこれまでの伊藤知事は評価できるのはというふうに思います。
記者 要するに引き続き支持をしたいというようなお考えでよろしいでしょうか。
市長 今の状況で伊藤知事がしっかりと地方自治体のそういう課題に対して真摯に取り組みをしていただければ、しっかりと支えていければと思います。
記者 引き続きというような感じですか。
市長 そうですね。ですが、相手の方がどういう形で今後、県政を推進していくかというのはまだ見えていませんので、今の現時点では、伊藤知事のことしかよくわからないので、そういう論点しか言えませんが。県内の市長さん方、薩摩川内市の市長さんもおっしゃたのと同じような考えではないかなと思います。前々回ですか、市長会の中でも引き続き伊藤知事をしっかりと支援していこうという、話もありましたので。
記者 なるほど。
(記者会見終了)
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