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更新日:2015年3月20日
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日時:平成25年1月25日(水曜日)10時~10時30分
場所:鹿児島市役所本館2階特別会議室
※報道提供資料はこちらをご覧ください→報道提供資料(PDF:1,273KB)
皆さん、おはようございます。
本日が本年最初の会見となります。今年も、ホットな市政情報を、市政記者の皆さんへ提供してまいりますので、これまで以上に、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
それでは、本日は、5項目について発表します。
はじめに、本市が進めております、コアラの種の保存推進事業に係るオーストラリア・コアラ関係者の鹿児島市訪問について、説明します。本市では、平成22年12月に本市で開催した「コアラ会議」をきっかけに、平川動物公園の職員をオーストラリアに派遣し、コアラの人工授精技術を学ぶなどの取り組みを進めております。今回の訪問は、さらにコアラの種の保存を推進するため、オーストラリア・クイーンズランド州から関係者を招聘するものです。訪問されるのは、クイーンズランド州環境遺産保護庁事務局長代行のウェイドオーストリッチ氏と、オーストラリア動物園水族館協会クイーンズランド支部会長のアルバーノムチ氏の2名です。2月5日から本市に滞在して、平川動物公園におけるコアラの飼育環境を視察するとともに、コアラの新規個体導入の可能性等について協議を行うことにしております。私は、今回の訪問が、平川動物公園のコアラの種の保存のため、オーストラリアからの新規個体導入の実現に向けて、大きな、そして着実な一歩となることを期待しております。
次に、桜島大根・市長トップセールスについて、説明します。関西地区での桜島大根の消費拡大を図り、本市の特産品や観光の魅力を広くアピールするため、2月16日に、イオン堺北花田店で市長トップセールスを行います。当日は、桜島大根など魅力ある本市の特産品と観光を直接PRしたいと思います。また、桜島大根PR関連イベントとして、恒例の第13回世界一桜島大根コンテストを、1月27日に、桜島多目的広場で開催し、その優勝大根などを、世界一高いタワーとして多くの来場者で賑わっている東京スカイツリーで展示PRを行います。この機会に、自然豊かな桜島の大地で育まれた鹿児島の伝統野菜・桜島大根を全国にアピールしたいと考えております。その他、2月1日には、毎年私も楽しみにしている、桜島と松元地域の小学生の皆さんが丹精込めて育てた桜島大根を届けてくれますほか、現在、国民宿舎「レインボー桜島」など島内8施設で「桜島大根フェア2013」が行われておりますので、ご案内いたします。
次に、第3回消費生活エキスポかごしまについて、説明します。市民の暮らしに役立つ生活情報を発信するとともに消費者問題への関心を深めるため、市民が体験しながら学べる参加体験型イベント「第3回消費生活エキスポかごしま」を、25の関係団体の協力を得て、2月15日から山形屋で開催します。今回は、「見て、聞いて、やってみよう~暮らしのヒント」をテーマに、消費生活や安心安全など暮らしに役立つ展示・体験ブースのほか、ステージショーや親子で参加できる講座など、盛りだくさんの楽しい企画を行うことにしております。また、16日には、テレビなどでお馴染みのキャスター、宮川 俊二(みやがわ しゅんじ)氏による消費生活講演会も開催されます。ぜひ、多くの市民の皆さんにご来場いただき、消費生活に関する様々な問題について、楽しみながら学んでいただきたいと思います。
次に、鹿児島のシンボル「桜島」を舞台に、全国でも珍しい溶岩原(ようがんげん)コースを走る、「第33回ランニング桜島大会」と、本市で初めての開催となる「サイクルフェスタin桜島2013(にせんじゅうさん)」について説明します。まず、本市を代表し、県内でも屈指の大会である「ランニング桜島大会」を、桜島大正噴火100周年プレイベントとして、位置づけて、2月24日に開催します。今年も、ハーフマラソン、5km、10kmの3種目に、5000人を超えるランナーが参加し、桜島の溶岩原の中を駆け抜けます。当日、私は、スターターを務めることとしておりますが、参加される選手の皆さんには、桜島のエネルギーを体感しながら、マイペースで存分に楽しんでいただきたいと思います。
また、本格的サイクルロードレース「サイクルフェスタin桜島2013」を、3月3日に本市で初めて開催します。2.8km個人タイムトライアルレースと、5.2kmヒルクライムロードレースの2つのステージで、県内外から250人の選手が参加して、起伏に富んだコースに挑みます。全国に誇れる本市のスポーツイベントとして、大会が大いに盛り上がることを願うとともに、これを契機にスポーツアイランド・桜島としての魅力を力強くアピールしていきたいと思います。
最後に、主な早春イベントについて、説明します。明日26日から、「薩摩美味維新(さつまうんまかいしん)冬の宴(だいやめ)」が始まりますし、今月末から、Jリーグのチームなどが春季スポーツキャンプを行いますほか、かごしまメルヘン館では特別企画展を開催し、3月には第11回全国藩校サミット鹿児島大会が開催されますので、取材と報道方をよろしくお願いいたします。
本日は以上です。
記者 コアラの件なのですが、かなり今、危機的な状況にあると考えていいのでしょうか。
市長 そうですね、最も多いときには27頭を数えました平川動物園のコアラですが、今は8頭、雄が2頭の雌が6頭ということで、これまでも赤ちゃんを育てるように努力をしてきていますが、頭数が大分減ったということで、コアラのいる平川動物公園ということで、これまでも全国に名立たる動物園として君臨しておりました。やはりコアラの個体がこれまで減ったということは大変危惧していますので、平成22年にそれらをいかに保存、また増やしていくかということで「コアラ会議」などを実施いたしました。そして、その際にいろいろと市の保存についての研究、またご助言もいただきましたし、今回また新たなコアラを導入するようなきっかけになっていただければと思っておりまして、今回は2人の方がお見えになりますが、それらを含めた協議等も行っていければと思います。今、27頭から8頭に減ったということは、コアラの保存について大変危惧していると思っています。
記者 今、コアラの餌代が足りないということで、全国の動物園では呼びかけに走っているところもあるようなのですが、鹿児島市的にはそういった財政を逼迫しているみたいな状況というのはないのですか。
市長 そういう報告は聞いていません。しっかりとした飼育体制はでき上がっていると思っています。
記者 ありがとうございます。それから、オーストラリアから新しい個体が入ってくる可能性を探るというふうに考えているのですか。
市長 そうですね。それらを含めてお話ができればと思います。今、オーストラリアでは、自然のコアラについてはもう輸出禁止というふうに聞いています。外に出さないということを聞いていますので、やはり動物園で飼育をされているコアラについて導入が可能かどうかということも検討できればなと思います。
記者 国家公務員の給与のカットに伴って地方公務員の給与削減の要求がありますが、これに関してご所感を伺えたらと思います。それと地方国務員給与の削減を促すためにカット分を差し引いた地方交付税の交付税減額が言われています。それとまた、削減した自治体に対しては、防災減災費をプラスアルファするというような話もあるみたいですが、こういう予算を盾に削減を要求するということに関して、どうお感じになられるかということも伺えたらと思います。
市長 これまで国のほうで東日本大震災への対応策、財源を確保するために国家公務員の給与を2年間にかけて平均7.8%削減しているという削減をする方針が決められたところです。それに準じて地方においてもそういう対応をしていただきたいと国からの要請がありました。地方においては、国に先んじて行財政改革に取り組んでおりまして、そしてこれまでも大幅な職員の削減を実施をして、そしてまた、それに伴う総人件費も削減をしてきています。鹿児島市においても同じようで、これまでも430人の職員定数の削減とか人件費の削減などを行っています。
地方自治体は、これまで地方6団体や全国市長会等を通じて、このような取り組みが、その努力を国と地方の協議の場で訴えてきたところですが、今、お話がありましたように国家公務員の給与減額措置に準じた措置を地方に要請するということが閣議決定をされたことは誠に遺憾でありまして、今後は、地方6団体等を含めて意見交換をされるという予定であると聞いていますので、全国市長会とも連携をとりながら対応を検討してまいりたいと思っています。
その中で地方交付税を減額をするとお話がありました。職員給与というものに対しては、地方がその環境に合わせて給与等を決めていくものですので、地方自治体の給与の削減を強いるということであれば、地方自治体の自主性とかを疎外するということで、大変遺憾に思っていますし、到底容認できるものではないと思っています。しかし、今後、閣議決定されまして、その後また総務大臣、財務大臣との協議がなされるようですが、その推移をしっかりと見守っていかなければならないと思っています。
記者 今の段階で鹿児島市として削減をしていこうというような検討をされているのですか。
市長 まだそれは市長会並びに地方6団体等が今、政府に対して要請していますので、その推移を見て、その後最終的な判断をしたいと思います。
記者 わかりました。ありがとうございます。
記者 生活保護費の不正受給の件なのですが、今回、生活保護費の引き下げが検討されていますが、昨日鹿児島でも不正受給で逮捕されたということがあって、これをどういうふうに受けとめ、鹿児島市としては生活保護費の増大というのが圧迫・逼迫している原因にもなるという状況もありますので、そのあたりをどういうふうにお考えかを教えてください。
市長 そうですね、鹿児島市において生活保護を含めて扶助費の増嵩というのが大変大きな課題となっています。やはり福祉関係、これからも予算的にも増嵩していくだろうと思っています。そういった中で生活保護の基準額の引き下げる方針を政府が固めたということですが、これはこれまでの全国の消費者実態調査の特別集計データ等を用いて生活扶助費基準と一般低所得者世帯の消費実態との均衡を適切に図られているか否かなどの検証結果を経て公表をされると考えています。最終的には、25年度から3年間かけて6%から8%程度引き下げる方針を固められて、27日にも最終決定をするということですので、実施時期については、秋以降にしたいとの考えだと聞いていますので、私どもとしても国の動向を見守っていかなければならないと思っています。
やはり生活困窮の方々がこういう生活保護に頼ること、これは実態として現実にありますので、生活保護者の方々をしっかりと生活を守っていくということも行政としての責務です。それをこれからもしっかりと我々としても体制を図っていきたいと思います。そして、今回の生活保護不正受給対策、あってはならないと思っていますし、これからもこういう不正受給がないようにしっかりとした把握、調査、そして対応を図っていかなければならないと思っています。この背景にもそういう経済的になかなか自立できない方々が増えている、そういう社会環境のあらわれではないと考えています。
記者 具体的に生活保護費を不正受給している人が鹿児島市でも結構な数、年間いますよね。その対策を具体的に乗り出すという話はないのでしょうか。
市長 それはもうしっかりと、これまで以上に収入の申告などの届け出義務の周知を徹底するとか、訪問活動調査、そして課税調査の強化、そういうものをより一層強めていかなければならないと思っています。具体的な取り組みとしては、生活保護の開始や家庭訪問の際に、収入申告の義務を丁寧に説明をして確認書の徴収というものを徹底をしたり、そして被保護者訪問調査活動を徹底して、生計の把握に万全を期す、それでも不正受給が発生した場合には、課税調査や預貯金調査を徹底して、早期の未然防止へつなげていきたいと思います。これまで以上に、ある程度踏み込んだ調査をする必要があるのではないかと思っています。
記者 国が大型補正を編成しましたが、鹿児島市の事業において効果や期待などが何かあれば教えてください。
市長 今回、経済再生ということで国が大型補正予算を編成をするということで、それも地方自治体にとっても大変大きな影響が出てくると思います。今、補正予算を編成中でありますので、国からのいろいろな情報を集約をして、補正予算をしっかりと編成していきたいと思います。具体的にどういった事業をということは、まだ作業中ですので、お話をするということはできませんがしっかりと対応していきたいと思います。
記者 全然ジャンルの違う質問が2つあるのですが1個1個でよろしいですか。
市長 2つ一緒でもいいです。
記者 1つは原発問題です。昨年、周辺の自治体と一緒に安全協定を結ばれました。その後、規制委員会のほうでいろいろな再稼働に向けた、安全基準づくりがあって、本県の場合も、例えば知事が安全性が認められればできるだけ再稼働できるものは再稼働したほうがよいというようなこともあったのですね。あと薩摩川内市のほうでも、工場撤退、地元の経済はかなり疲弊しているので、早く動かしたいというような意向があるのですが、周辺自治体の代表として、市長は再稼働に向けたこうした、この1カ月間の大体動きについてどういう所感をお持ちなのか。また、具体的なアクションというのを今後考えられているものがあるのかが1点です。それで、原発のもう一つのお話は、30年を過ぎたものについては、7月以降に出してほしいというふうに規制委員会のほうで意向があるのですが、これについてどう思うか。地元の周辺の経済について、直接は薩摩川内市のことですが、周辺自治体としてはどういうふうに考えるのかをお伺いしたいと。これが原発問題についての質問です。
市長 まず、原発問題についてお答えします。これまでもお話をしていますように福島第一原発事故の影響を考えますと、住民の安全性を確保することが最優先をされると思っています。この安全性が担保されない限りは、私は再稼働をすべきではないと思っていますし、また、原子炉の新増設についてはなかなか難しい状況にあると思っています。また、30年を経過した原子炉について稼働するかどうかということも7月以降、政府のほうで原子力安全規制委員会のほうで決定されるということですので、しっかりと推移を見守っていく必要があろうかと思います。
記者 2番目の質問、またジャンルが全然違うんですけれども、大阪の橋下市長が、例の体罰について非常に厳しい対応をいろいろされたのですが、本市において、そうした市長のところで重大な問題になるような体罰ということについて耳に入っているかどうか、あと体罰についてどういうお考えはお持ちですか。今後、例えば重大な体罰等々が発生した場合、市長としてはどういうふうに対応していくのか。これまでと同じような対応なのか、それとも大阪の事件を受けて厳罰化の対応をしていくのか、その辺のちょっと所感をお伺いします。
市長 まず、体罰等について鹿児島市でそういう事案があるかどうかということについては、私のほうには報告がないところです。いじめなり体罰なり、そういうものが絶対あってはならないと思っていますし、今回の事案を側聞するについて、勝つことを目的に体罰に頼った指導が行われた結果、大変痛ましい結果を生んだということは、私たちとしては大変遺憾に思っていますし、こういったことが絶対あってはならないと思っています。また、こういうことが事案として発生した場合は、その背景等をしっかりと検証し、そしてそういう事案が行われないように対策を立てるべきだと思っていますので、その背景をしっかりと検証する必要があろうかと思います。
今回の橋下市長の対応は、よかったか悪かったかというのは、その大阪市の事例となった高校の体質そのものがこれまでどういう経過があったのか、よくわかりませんので、私としてもその可否についてのコメントはできないところですが、鹿児島市で起こった場合、しっかりと検証して対策・対応をしていきたいと思います。
記者 それは例えば、今までよりもより厳罰化を求めるとかとはちょっと違うような感じなのですか。それとも逆に言うともっとしっかり見ていくと。今までよりも例えば監視体制というか、ちゃんとヒアリング体制をきちっとしてという。
市長 それはもうこういう事案が起こること自体大変悲しむべきことだし、遺憾だと思っていますので、こういう事案が起こりましたので、しっかりと体制をつくっていかなければならないと思いますし、しっかりと見ていかなければならないと思います。それはまた教育委員会を通じてしっかりと指示をしていきたいと思います。
記者 例えば必ずそういう体罰があったら情報をちゃんと上に上げるとか、具体的にはどういうような指示ですか。
市長 そうですね。それはもう報告をさせるとか、校長会を通じて、また、学校のPTA等を通じて、そういう事案の把握も努めていかなければならないと思います。
記者 新年度の予算編成のことでお伺いします。県のほうでは国の予算編成の遅れの影響で発表を遅らせるような話もありますが、鹿児島市のほうは、現時点でどのような状況かを教えていただければと思います。
市長 国のほうで今月末までに政府予算案等を作成するとお聞きしていますので、鹿児島市の平成25年度の予算編成についても今、それぞれのヒアリングをしている最中です。その中で地方財政対策等がしっかりと国のほうから方針を示される中で編成をしていかなければなりませんので、できるだけそういう情報収集を図りながら、予算編成に余りそごが生じないように今、しっかりとした対策を立てていますので、国のほうのそういう情報収集がある程度遅れるようであれば、その後の対応はまた考えていかなければならないと思います。現時点では例年どおり私が市民の皆様方にお約束したマニフェスト等を踏まえた、そういう政策をしっかりと盛り込んだ予算編成をつくっていければと思います。
(記者会見終了)
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