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更新日:2025年1月6日

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飲酒

お酒は、その伝統と文化が生活に深く浸透している一方で、不適切な飲酒は健康障害等につながります。

アルコールのリスクを理解した上で、純アルコール量に着目しながら、自分に合った飲酒量を決めて、健康に配慮した飲酒を心がけることが大切です。

飲酒が身体に及ぼす影響について

飲酒による影響には個人差があり、例えば年齢、性別、体質等の違いによって、それぞれ受ける影響が異なります。

(1)年齢の違いによる影響

  • 高齢者は若い時と比べて、体内の水分量の減少等で同じ量のアルコールでも酔いやすくなり、飲酒量が一定量を超えると認知症の発症の可能性が高まります。あわせて、飲酒による転倒・骨折、筋肉の減少等の危険性が高まります。
  • 10歳代はもちろん20歳代の若年者についても、脳の発達の途中であり、多量飲酒によって脳の機能が落ちるとのデータがあるほか、健康問題(高血圧等)のリスクが高まる可能性もあります。

(2)性別の違いによる影響

  • 女性は、一般的に、男性と比較して体内の水分量が少なく、分解できるアルコール量も男性に比べて少ないことや、エストロゲン(女性ホルモンの一種)等のはたらきにより、アルコールの影響を受けやすいことが知られています。このため、女性は、男性に比べて少ない量かつ短い期間での飲酒でアルコール関連肝硬変になる場合があるなど、アルコールによる身体への影響が大きく現れる可能性もあります。

(3)体質の違いによる影響

  • アルコールを分解する体内の分解酵素のはたらきの強い・弱い(※)などが、個人によって大きく異なります。分解酵素のはたらきが弱い場合などには、飲酒により、顔が赤くなったり、動悸や吐き気がする状態になることがあります。(これを「フラッシング反応」と言います。)
    ※分解酵素のはたらきの強弱は、遺伝子によるものと言われています。東アジアではこの分解酵素が弱く上記のようなフラッシング反応を起こす方々が一定数存在し、日本では41%程度いると言われています。
    そのような人が、長年飲酒して、不快にならずに飲酒できるようになった場合でも、アルコールを原因とする口の中のがんや食道がん等のリスクが非常に高くなるといったデータがありますので注意が必要です。

(4)その他:過度な飲酒による影響

  • 疾病発症等のリスクが高まります。急激に多量のアルコールを摂取すると急性アルコール中毒になる可能性があります。また、長期にわたって大量に飲酒をすることによって、アルコール依存症)、生活習慣病、肝疾患、がん等の疾病が発症しやすくなります。
  • 行動面のリスクが高まります。過度なアルコール摂取により運動機能や集中力の低下等が生じ、使用することで危険を伴う機器(例えば、草刈り機等の電動機、火気を伴う器具類等)の利用や高所での作業による事故などの発生、飲酒後に適切ではない行動をとることによっての怪我や他人とのトラブル、紛失物の発生(例えば、金銭等や機密書類等の紛失)などが考えられます。

20才未満の方や妊娠中・授乳期方に対する飲酒の留意事項

  • 20才未満の飲酒は、脳の発育に悪影響を及ぼし、若い頃からの飲酒によって依存症になる危険性も上がるとされており、禁止されています。
  • 妊娠中・授乳期中の飲酒は、胎児へ胎児性アルコール症候群等をもたらす可能性があります。授乳期中などには、家庭内などの周囲の理解や配慮が必要です。

飲酒量(純アルコール量)と健康に配慮した飲酒の仕方

生活習慣病(NCDs)のリスクを高める飲酒量を知っていますか?

  • R4年度に実施した「かごしま市民すこやかプラン最終評価のためのアンケート調査」の結果、「適正飲酒量を知っている人の割合」が、どの年代においても50%未満となっており、正しく認識されていないことが課題です。
  • 生活習慣病(NCDs)のリスクを高める飲酒量は、1日当たりの純アルコール摂取量男性40g以上女性20g以上です。

純アルコール20gの各種アルコール飲料

ビール(5%):500mlビール

焼酎(25度):グラス0.5杯、100ml焼酎

日本酒(14度):1合、180ml焼酎

チューハイ(7%):350ml焼酎

ワイン(12%):グラス1.5杯、200mlワイン

ウイスキー(14度):ダブル1杯、60mlウイスキー

純アルコール量の計算

お酒の量(ml)×【アルコール度数(%)÷100】×0.8(アルコールの比重)=純アルコール量(g)

(例)500(ml)×0.05×0.8=20(g)

自分の飲酒量をチェックしよう!

以下のサイトで、飲んだお酒の種類と量を選択することにより、純アルコール量と分解時間を簡単に把握でき、飲酒や飲酒後の行動の判断ができます。

アルコールウォッチ(依存症の理解を深めるための普及啓発事業特設サイト)(外部サイトへリンク)

健康に配慮した飲酒の仕方

厚生労働省が出している「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を踏まえて、健康に配慮した飲酒の仕方を紹介します。これをもとにご自分やご家族の飲酒習慣をもう一度振り返ってみてください。

(1)自らの飲酒状況等を把握する

自分の状態に応じた飲酒により、飲酒によって生じるリスクを減らすことが重要です。医師等へ相談したり、上記のアルコールウォッチサイト等を活用し、自らの飲酒の習慣を把握してみましょう。

(2)あらかじめ量を決めて飲酒をする

自ら飲む量を定めることで、過度な飲酒を避けるなど飲酒行動の改善につながると言われています。行事・イベントなどの場で飲酒する場合も、各自が何をどれくらい飲むかなどを年齢、性別、体質等に応じてそれぞれ自分で決めて飲むことが大切です。

(3)飲酒前又は飲酒中に食事をとる

血中のアルコール濃度を上がりにくくし、お酒に酔いにくくする効果があります。

(4)飲酒の合間に水(又は炭酸水)を飲むなど、アルコールをゆっくり分解・吸収できるようにする(水などを混ぜてアルコール度数を低くして飲酒をする、少しずつ飲酒する、アルコールの入っていない飲み物を選ぶなど)

飲む量に占める純アルコールの量を減らす効果があります。

(5)一週間のうち、飲酒をしない日を設ける(毎日飲み続けるといった継続しての飲酒を避ける)

アルコールで悩んだら、早めに保健所や専門機関へ相談しましょう。

相談先

保健所・保健センター・保健福祉課

鹿児島市精神保健福祉相談

鹿児島県精神保健相談センター(外部サイトへリンク)

よくある質問

お問い合わせ

健康福祉局保健部保健政策課健康づくり係

〒892-8677 鹿児島市山下町11-1

電話番号:099-803-6861

ファクス:099-803-7026

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