ホーム > 市政情報 > こんにちは市長です > 市長定例記者会見 > 過去の市長定例記者会見 > 平成28年度市長定例記者会見 > 平成28年8月30日(火曜日)市長定例記者会見
更新日:2020年12月23日
ここから本文です。
記者会見の動画は鹿児島市動画チャンネル「動画で見る鹿児島市」をご覧ください。
日時:平成28年8月30日(火曜日)10時~10時54分
場所:鹿児島市役所本館2階特別会議室
報道提供資料はこちらをご覧ください
皆さん、おはようございます。
南米初のリオオリンピックも、17日間の熱い戦いに幕を閉じましたが、日本は史上最も多い41個のメダルを獲得するなど、私たちに大きな感動を与えてくれました。本市出身の選手の皆さんが活躍したことにエールを送るとともに、次の世代を担う青少年たちの原動力にして欲しいと思います。
それでは、本日は、5項目について発表します。
はじめに、「生活・就労支援センターかごしま」の設置について説明します。
この「生活・就労支援センターかごしま」は、生活支援と就労支援を一体的に実施する施設で、設置日は、10月17日、月曜日。同日9時30分から開設式を行い、10時から開所します。
設置場所は、東別館1階の市民相談センターに隣接した場所です。
運営体制等は記載のとおりですが、生活自立支援センターとハローワーク常設窓口の一体的窓口だけでなく、シルバー人材センターや労働相談ができる窓口が、複合的に市役所庁舎内の同じ場所に設置されるのは、県内・九州はもちろん、全国でも初めての取組みであると思います。
生活支援と就労相談をワンストップで、よりきめ細かに支援できることにより、雇用機会の拡大が図られるものと考えております。
次に、敬老訪問及び第5回すこやか長寿まつりについて、説明します。
永年にわたり社会のために貢献してこられた高齢者に敬意と祝意を表し、さらなる長寿を祈念して「敬老訪問」を実施するとともに、高齢者の生きがいづくりや健康づくりを推進し、家族や地域とのつながりを実感できるスポーツ・文化のイベントとして「すこやか長寿まつり」を開催します。
「敬老訪問」は、男女の最高齢者のお二人と、本年、満88歳を迎えられる方々を、私を含め市職員が直接訪問して長寿のお祝いを申し上げ、お祝状と敬老祝金(88歳3万円、最高齢20万円)を贈呈するものです。
また、すこやか長寿まつりは、9月6日から10月8日にかけて、グラウンド・ゴルフ大会をはじめ、各種イベントを実施します。10月8日の「ねんりんステージ」では、高齢者に楽器の演奏や踊りなどを発表していただく市民参加ステージ、タレントの毒蝮 三太夫(どくまむし さんだゆう)さんによります講演会を予定しております。
多くの方々に参加し、楽しんでいただきたいと考えております。
次に、本庁舎別館改修工事の完了について説明します。
本庁舎の別館改修工事が、明日(平成28年8月末)で完了します。この工事により、耐震性能が確保され、安心安全な庁舎になるとともに、エレベーターの増設や多目的トイレの各階配置など、訪れた市民の方々の利便性の向上が図られます。
今後、供用開始に向けた準備を進め、10月以降、各課が順次移転し、業務を開始することとしておりますが、移転等による混乱がないよう、市民の方々へは、きめ細かな広報、案内を行ってまいりたいと考えております。
次に、市立美術館特別企画展「文化・観光交流都市 松本市美術館名品展」について、説明します。
松本市とは、これまでも様々な機会に交流を重ねてまいりましたが、今回、文化交流の一環として、松本市美術館名品展を開催いたします。同館が所蔵するコレクションの中から、世界的に活躍する草間彌生(くさま やよい)など松本市ゆかりの作家による名品を本格的に紹介し、市民の皆さまに松本市の美術文化に親しんでいただく展覧会になります。
期間は9月30日から11月6日までで、日本画・洋画・現代アートなど多彩な分野の34作家77点を展示いたします。関連イベント等も開催いたしますので、多くの市民の皆さまに美術館へ足をお運びいただき、これを機会に、さらに松本市との文化観光交流が深まることを期待しております。
最後に、主なイベントですが、明日、鹿児島マラソン2017募集開始イベントを天文館ベルク広場で実施するほか、錦江湾潮風フェスタを来月3日・4日に開催します。(※8月31日追記 錦江湾潮風フェスタは台風12号接近のため中止となりました)
また、桜島フェリーによる各種クルーズの参加者を募集しておりますので、皆様におかれましては報道についてご協力よろしくお願いします。
本日は以上でございます。
(記者)敬老訪問ですが、市長が行く日程は決まっていないのですか。
(市長)満88歳を迎えられた米寿の方を毎年訪問いたしておりますが、相手と調整をしないといけないですね。9月の初めのころだと思います。
(記者)市長選に関してですが、新聞の一面で市長が意思を表明されたという一報が出ています。市長の今の率直なお考えをお聞きしたいと思います。
(市長)このことについては、私個人のことになるので別途機会を設けて皆様方にお話をしようと思いましたが、今、質問が出ましたので、私の今の気持ちを述べさせていただきます。
先般の記者会見では、残された任期において、第五次総合計画と地方創生総合戦略の推進に全身全霊を傾注していくことが今の私の責務であって、市民の皆様方に対する責任でもあるということを皆様方にお話をいたしました。
その後、新知事が誕生し、また各種団体からの要請等もあり、私自身、これまでの業績等を振り返り、そして今の鹿児島市を取り巻く環境、それら熟慮しまして、昨日の時点ではまだはっきりとした私の結論には至っていなかったと思っておりますが、今朝も鹿児島県商工政治連盟から出馬要請をいただきました。これまで、8月2日を皮切りに様々な団体から出馬要請をいただいています。
これまで3期12年間、市長職を担ってまいりまして、これまでの実績、これまでの私の対応等について評価をしていただいたと思っていますが、出馬に対してこのように各種団体から要請が来たのは、これまで3回市長選に出馬をして初めての経験でもあります。そういった思いというものをしっかりと受けとめなければいけないと思い、自分の気持ちを整理して、今日もし質問が出たらお話をしようと思いました。
この12年間を振り返り、私がマニフェストに掲げた様々な施策を含めて市政を順調に進めることができ、市民の皆様方の負託に応えることができたと思っています。
そして、これからの鹿児島市を取り巻く環境、地方創生の取り組みが本格化し、地方は自らの責任と意思のもとで創意工夫に満ちたまちづくりを進めて、今、最も大きな課題である人口減少問題を克服して、将来にわたって地域の活力を維持することが大変重要になってきていると実感しています。
そういった中で、2年後の平成30年は明治維新150年を迎え、4年後は鹿児島国体が開催されるなど、大きなイベントが待ち構えています。また再開発事業においても鹿児島市の中央駅周辺の19・20番街区、天文館の千日町1・4番街区、また交通局跡地、鹿児島港本港区、そしてJR九州が鹿児島中央駅西口や鹿児島駅周辺の開発にも取り組むということで、今後4年間並びに今後10年の間で市政の行方は大きく変わってくると実感しているところです。今こういう大きな波が鹿児島市に押し寄せてきているとも考えています。
そして、もう1つ、私は第五次総合計画を平成24年に立ち上げました。これは私が自ら方向性を定めた総合計画であります。その総合計画については、今年度から後期基本計画の策定に取り組んでいまして、それが5年後に完了するということで、それを遂行する責務もあるのではないかということと、昨年末に策定しました地方創生総合戦略、これも最も大きな地方自治体に課せられた課題でありますので、その推進にも力を尽くしていかないといけないということであります。
私はこれまで市政の舵取り役として、自ら策定したこれらの計画の着実な推進に責任を持って取り組んでいかなければいけないと、そして、市民の皆様方と一緒になって、これまでと同様に、全身全霊を持って、確固たる信念と熱い情熱を持って市政に当たるべきではないかという気持ちが増してまいりました。
そして、もう一方では、県都である鹿児島市と鹿児島県との連携、これも最も重要ではないかと思っております。今回、三反園知事が誕生されました。新たな視線で県政に臨まれると思っていますが、民間の出身である三反園知事と認識を共有して、連携・協力を図る中で県都である鹿児島市が県全体をリードしていく責任もあるのではないかと考えました。
その中で私自身が地方行政に長年携わってきた経験もあり、また知識もあり、そして、これまでも人的ネットワークも構築をしていると思っています。そういったことを考えて、熟慮に熟慮を重ねて次期市長選に今の気持ちとしては出馬をしたいという思いであります。このことについてはまだはっきりと後援会の方々には自分の今の気持ちははっきりと申し上げていませんが、質問がありましたので、今の私自身の気持ちを述べさせていただきました。
そして、これからも市長を志した原点に立ち戻って、市民が主役の鹿児島市の実現が市政運営の私の理念ですので、市民の皆様方と一緒になって鹿児島市の未来に向けたまちづくりに全身全霊を持って取り組んでいきたいと、そういう思いで次の選挙にも立候補したいと考えているところです。
これから後援会の皆様方といろいろと協議しながら、私自身の思いと、そして決意に至った表明をすることについては、また皆様方に明らかにしたいと思っています。
(記者)現状を考えると、ウオーターフロントに電車を延長するという前回の公約が果たせない状況にあると思いますが、市長選に出馬するに当たって、一番に取り組みたい課題がもし今の段階であれば、教えていただけますか。
(市長)私は3期目のマニフェストで市電の観光電車の延伸を掲げ、これまでも県といろいろ協議をしてまいりまして、中断はしておりますが、まだ私自身としては、実現をしたい気持ちがあります。そして、新しい知事が誕生され、先般、8月18日の県市意見交換会でもそのことを申し上げました。その際に、知事もこの本港区周辺を観光の目玉にしたいとの思いがあるというお話もお伺いして、そのときにも観光電車についてのお話をしましたが、それは大変良いことだということで、お互いに共通認識を持ってこれから協議をしていきましょうということを言われましたので、しっかりと実現をしていきたいと思っています。
それと、常に言ってきた、鹿児島港本港区における県の施設整備、ドルフィンポートが平成32年に借地権がなくなり、その後どうするのか、その後の地域の活性化、回遊性をより一層充実してほしいとこれまでも県に対して申し入れをし、前知事のときには検討会等を設けていただいて、今それらの課題について協議が始まったところでしたが、新知事になられてそれが中断をしています。中断することがいいのか悪いのかわかりませんが、できるだけ早く整備に向けて、そして実現に向けて取り組みを進めてほしい、そのことが、私が実現を望んでいる市電の延伸、それにもつながってくると思っています。
もう1つは、私はマリーナ等の整備も1期目のときに掲げていますけれども、それも港湾管理者は県ですので、その点についてもまだ実現をしておりません。錦江湾、桜島は、鹿児島市、県にとって大きな財産、また観光の目玉でもあります。錦江湾にマリーナを整備することで錦江湾を生かしたまちづくりもできるのではないかとでマリーナの整備も提唱していましたが、まだこれも実現していません。
そしてもう1つは、サッカー場の関係についても鹿児島市がホームタウンですが、鹿児島ユナイテッドFCがプロチームとしてJ2、J1に上がっていくための環境整備が必要だと再三言われていましたので、これらについてもできるだけ早く、市がホームタウンでありますが、これは鹿児島市だけではなくて、県、また民間団体の方々と一緒になって整備を進めていくべきだと思っています。これも8月18日の県市意見交換会でも申し上げたところです。
(記者)4期目を目指されると先ほど表明がありましたが、先の知事選では4期目を目指す現職の知事は多選あるいは長期政権という批判もありました。森市長はこのあたりどのようにお考えなのかお考えをお聞かせください。
(市長)期間については、長くしていることでいろいろと弊害が出てくることもあろうかと思いますが、実績、ネットワーク、知識、経験、そういったものもプラスじゃないかと思っています。そういった意味では、4期とか5期とかそういう期間ではなくて、その首長がどういう考えで、どういう対応で、どういう方針を持って市政を運営していくか、そういったことが論点になると思っています。そういった意味では、4期とかそういう期間の争点というのはないのではないかと思っています。
(記者)今度、出馬するときは無所属で出馬になりそうですか。
(市長)そうですね。私はこれまでもずっと無所属できています。
(記者)市電の延伸は3期目のマニフェストの中でも一丁目一番地ということで、最重要公約に掲げていると思いますが、いつぐらいまでに市長の思いとしては完成にこぎつけたいとか、何かそういう目標みたいなものがありますか。
(市長)私が3期目に計画を立てて、3期が満了した後にはもう完成している、そういう思いで掲げたところでしたが、なかなか県の施設整備が順調にいかなかったということで、俎上(そじょう)にのぼらなかった経緯があります。路線の計画を立てる際は、まず、基本計画、実施計画、そしてそれを敷設するとなると、4~5年はかかるのではないかと思います。私が出馬をして当選すれば、次の期に方向づけなどそこまではできるのではないかと思います。その際には、県のほうがまずどういったものをつくるのか、そのことが明確にならない限りなかなか実現は不可能ですが、前知事のときには検討会に鹿児島市も入っていましたので、もしそういう施設等を整備される際には、鹿児島市からも検討会などにもぜひ参加させていただいて、そして、一体的に施設と観光電車等の整備を進めてほしいと思います。また、施設をもつくられるのであれば、全部県有地ですので、どういう路線が可能かどうか協議もしていかなければならないと思います。
知事は、あの地域を観光の拠点地域にしたいという思いは言われていますが、観光の拠点というのはどういうものかがまだはっきりしていません。
(記者)しかし、この前の意見交換会を通じて、これから少し前進というか、進んでいくということは間違いないですか。
(市長)そう思います。特に、三反園知事が県都である鹿児島市とは常に認識を共有して、また課題を挙げて、できるだけ私とは、月に1回は会っていろいろな意見交換をしたいということを申し入れしていただいたので、私もそのことをしっかりと受けとめて、課題等があれば、私からもいろいろ知事にぶつけていきたいと思います。
(記者)これまでの出馬の経緯を紐解きますと、市長は大体お盆前後に出馬表明することが多かったようですが、月末まで慎重に検討された理由は何かあるのでしょうか。
(市長)実は、私自身、3期12年、これは1つの区切りではないかという思いもありました。そういうスパンが首長としては適当ではないかという思いもありましたが、今回の知事選で新しい知事が誕生したこと、そして、8月2日以降、いろいろな団体から力強い出馬要請をいただいたところであり、そういう市民の皆様方、また団体の皆様方の意思を尊重すべきではないかと、ずっとこれまで私自身いろいろ悩みながら今日に至ったわけですけれども、やはり本来なら、自分から手を挙げて立候補しようとすると、盆前か、盆が明けた後に後援会を通じて表明のお知らせをするべきだと思いますが、なかなかそのことがまだはっきりと自分の中で決定できなかったということです。また先ほど言いましたように、今朝も県商工政治連盟から、ぜひ出馬をしてほしいということも言われました。そこまで皆さん方が強い思いで私を信頼し、私のこれまでの実績等について高い評価をいただき、また次も私に託されるということを考えると、やはり余り長く自分の気持ちを揺るがせるわけにいかない、今日質問がありましたので表明したところであります。
(記者)これだけ出馬要請があったのは初めてですか。
(市長)はい、そうです。
(記者)要請そのものが初めてですか。
(市長)そうですね。
(記者)どれぐらいの団体から要請がありましたか。
(市長)8月2日に鹿児島市私立幼稚園協会、保育園協会、私立幼稚園PTA連合会、8月16日には観光で鹿児島を盛り上げる女性有志の会、8月17日に天文館ホテル協議会、8月25日に鹿児島市老人福祉施設協議会、介護政治連盟、8月25日に鹿児島市医療三師会(市医師会、歯科医師会、薬剤師会)、8月26日に鹿児島市衛生組織連合会、そして、今朝、鹿児島県商工政治連盟ということで、8月中にそれだけ来ています。
(記者)どの団体の要請が決め手になったというわけではないですか。
(市長)皆様方からこうして来ることが初めての経験でしたので、皆様方の思いを無視するわけにはいかないという思いはありましたけれども、まだ出るか出ないかというのはずっと試行錯誤していました。今朝、こういう形で来られたということは、経済、観光、福祉、医療、そういう各分野の皆様方がこれだけ私に対して熱い思いを持ってくださっているということをしみじみ感じて、自分の決意を述べさせていただいたわけです。
(記者)はっきりと出馬に意志が決定したというのは、今朝ということでよろしいですね。
(市長)そうですね。
(記者)三反園知事に代わりまして、連携をとよく言われているのですが、やはり県のトップに対して市長も支えていきたいという思いがあるのですか。
(市長)そうですね。やはり、県勢全体の発展のためには、県都である鹿児島市が支えていくべきだと思いますし、共通認識を持って、県都鹿児島市の発展が鹿児島県全体の発展につながるように協力をし、連携をしていくべきだと思います。そういった意味では、三反園知事も同じ気持ちだろうと思っていますし、そのことが毎月1回は会いたいと、その言葉のあらわれではないかと思います。
(記者)3期12年ということもありますが、例えば市長が今後どなたかにバトンタッチをしたいという選択肢というか、後継者を探したとか、そういう経緯はありましたか。
(市長)いや、それは私的見解になりますので、次の人を指名するわけにはいきません。それはやはり市民の皆様が選択をし、選んでいるわけですから、自ら鹿児島市の首長になりたいという方がいれば、どなたでも結構だと思います。
(記者)三反園知事との意見交換を通して、ご自身が悲願とされている観光電車の新設などに関して前向きな姿勢を知事との会話の中で感触を得られたというのが1つの決め手になっているのでしょうか。
(市長)そのことも1つの要素ではあります。県と県都である鹿児島市、常に共通認識を持って共通課題に積極的にお互いに取り組むという姿勢を、前の知事も積極的にしていただきましたけれども、三反園知事はなおさら観光電車等について前向きな発言をしていただいて、また、鹿児島港本港区についても、天文館地域との回遊性をもっと高めるべきだという話もしていただいておりますので、そのことを述べておられる知事と私自身がこれまでずっと要請をしてきたいろんな事案等について、ある程度共通的な認識を得られたということも1つの要素ではあります。三反園知事は民間の出身ですので、いろいろアイデアもあります。その反面、やはり堅実な財政運営など、これは県の担当の方々がしっかりされていると思いますが、これまでの経緯や、市と県、そしてまた、私は県の市長会の会長もしていますので、そういう各自治体との課題等の状況については、事務方から説明があろうかと思いますけれども、我々首長からそういう提言や要望など、そういうものも知事に対してしっかりすべきだという思いもあります。
(記者)前知事を知事選では支援されたと思いますが、その影響が次の市長選にあるというお考えはないですか。
(市長)いや、それは全くないと思います。私は県政を評価していましたし、また、県の市長懇談会、そして町村会も推薦をいたしました。そして、私を支援していただくいろいろな政党の方々も伊藤候補を応援しておりましたので、総論的に考えて、私自身も今までの県と市の関係、そしてまた個人的にも伊藤知事とは親しかったということもあり、市長懇談会でも推薦したということで、その代表として、当然応援すべきだと思って、選挙期間中は支援をさせていただきました。
しかし、結果として、三反園知事が誕生したわけです。全く私自身は、これは戦いですので、終わればノーサイド、三反園知事もそういう思いで、就任されてすぐ私を一番に訪問をしていただきました。県と県都である鹿児島市は、これまで同様に一緒になっていろいろな施策を進めていきましょうという言葉もいただきました。私自身もその通りだと思いますので、選挙戦における対応と今後の市政を運営する、そして市政を運営するためのいろいろな私のマニフェストを今後市民の皆様に掲げますけれども、選挙というのはそういう市民に約束をしたマニフェストを市民の皆様が受け入れるか受け入れないかが重要な問題だと思いますので、先ほど、期間や選挙の対立候補などの話がありましたけれども、それは私はないと思います。
(記者)先ほど、無所属での出馬という話でしたが、政党への推薦依頼についてはどのように考えていますか。
(市長)私は無所属でこれまでも立候補をして戦ってまいりました。1期目、2期目、3期目、それぞれの政党から推薦をいただきました。今回の立候補に当たりましても、各政党や団体の推薦について現段階では考えていません。今後また後援会の方々とお話をしながら進めていかなければいけないと思いますが、できるだけ多くの方々から幅広い支持をいただきたいとは思っています。今の時点では、出馬の思いをお伝えしました。これから私のこの意向を踏まえて、後援会などの方々と協議を進めていきたいと思います。
(記者)県との意見交換会の中で、サッカーのスタジアムについて整備するという話がありましたが、課題の解決に向けてどのような内容が話し合われたのでしょうか。
(市長)これまでは、県のほうでは、まだ市からの協議の打診は来ていないという回答がなされておりましたけれども、私の方からホームタウンである鹿児島市は整備に向けて努力をしていきますが、これは市だけではなくて、県や民間の団体、そしてさまざまな組織が一緒になって考えるべきではないですかというお話をさせていただきました。そして、ライセンスを申請するためには、大変ハードルの高い整備が必要ですので、このことについてもぜひ整備がスムーズにいくように、お互いに協力をしましょうということで終わっています。どこにサッカー場をつくるとか、新たにつくるのか、今の県立陸上競技場を改修するのか、まだ方向性も決まっていないところですので、知事との会談、協議をできるだけ早く実現させて、そのことについても説明をいただきたいと思っています。私どもがそういうスタジアムをつくる、整備をする際には、ホームタウンとしての立場もありますので、お互いの費用等についても考えなければいけないと思っています。
(記者)それは今後意見交換会の場で話し合っていく予定ですか。
(市長)そうですね、定例時期の意見交換、前知事のときには毎年1回8月にしていましたけれども、今回はできるだけ数回してほしいとお話はしてあります。一方で、知事のほうが1対1で月に1回は会いたいということですので、そういう機会を捉えて話をしたいと思います。
(記者)おととい、三反園知事が陸上競技場と球場を訪れて視察をしたということですけれども県からは報告はありましたか。
(市長)いや、今のところないですね。
(記者)サッカーのスタジアムについて、先を見ると、県立鴨池陸上競技場がそのまま使えるのかという話になります。そうすると、どうしてもスタジアムが必要になるというのは明らかだと思います。そのタイミングで市長選に関して、例えばスタジアムを建設することを公約に掲げるとか、あるいは場所を選定するとか、マニフェストに掲げるような考えはあるのでしょうか。
(市長)まだ今、私の態度を明らかにしたばかりですので、これからです。その中身についていろいろと、私自身考えていきたい、また、支援する方々とも協議をしながら考えていかなければいけないと思います。まだ全く白紙です。
(記者)先日、三反園知事は、マニフェストにも掲げていました九電への一時停止を申し入れましたが、市長として、原発との向き合い方といいますか、避難計画の見直しについてはどのようにお考えですか。
(市長)今回、三反園知事が起こされた行動は、ご自身のマニフェストを実現するために起こされたと思います。その前提となるのが、県民の生命の安全性を第一に考えるべきではないかということだと思います。それは私自身も一緒です。市民の安全性が確保されなければ、原発を動かすべきではないという話はこれまでもしてきました。そういう思いは一緒だと思います。また、避難計画については、これまでも私どもは避難訓練をしたり、避難計画の実効性のある対応をこれまでとっていますので、今の段階では避難計画については、鹿児島市は備えていると思います。ところが、三反園知事が今後いろいろな場所を視察し、いろいろな方々から意見をいただいた中で県として避難計画を見直されるということも言われておりましたので、もしそういう避難計画を見直しすることで鹿児島市に何らかの影響があれば、私どもも県と協議をしていかなければいけないと思います。
(記者)明後日は防災の日ですが、鹿児島市は火山桜島を抱えていますけれども、市長の防災に対するお考えをお聞かせください。
(市長)鹿児島市は、活火山桜島を抱え、そしてまた台風や豪雨が常にあるところですので、災害に備える準備は常日ごろからしっかりとしていかなければいけないと思っています。8月初旬に開催された防災会議においても、桜島の火山対策を新設して、桜島の防災に対してさらに深掘りをしたところですので、これまでと同様に、災害等については、防災そして減災、また避難、そういったものにもさらに意を用いてしっかりと対応していかなければいけないと思っています。また、今後、災害対策本部等の部屋も変更もしますし、いろいろな情報機関との共有もしっかりと図っていかなければいけないと思います。きのうは新坑道の完成式もありました。そういった意味では、着実に防災の体制が整っていると思っています。
(記者)一般会計の速報値ですが、この状況について、市長は健全財政が維持されているという言い方をされましたが、鹿児島市は黒字の状況がしっかりと続いているとの思いがあるのでしょうか。
(記者)一部の週刊誌の報道ですけれども、昨日、2018年の大河ドラマに西郷隆盛が内定したのではないかという情報が電子版のほうにアップされて、交流サイトやフェイスブックでも、たくさんの方が記事をシェアして盛り上がっています。本当かどうかはまだわかりませんけれども、市として、これまで例えば大河ドラマの誘致にどのような取り組みをされていたのか。あと、そういう打診があったのかどうか、お聞かせください。
(市長)NHKの大河ドラマは観光振興に大きな好影響を与えてくれると思います。平成2年の「翔ぶが如く」、そして平成20年の「篤姫」、この両大河ドラマも大変好評で、鹿児島市に多くの皆様方がお越しいただきました。もし今回の大河ドラマが実現しますと、同じような好影響が出てくると思いますし、今、鹿児島市も県も、また各自治体も、大きなまちづくりの基本に観光振興を掲げていますので、大河ドラマの与える大きな好影響を、ぜひ皆で共有して受けとめたいという思いがあります。そして、そのことを実現するために、知事を先頭に、私も入っていますけれども、NHKの大河ドラマを誘致する協議会もつくっておりまして、毎年NHKの放送局の会長などに要請をしてきていますので、それが実現すれば大変うれしいことですし、この上ない喜びを感じます。私自身に直接、県やNHKから連絡はありませんが、実現すればもう飛び上がって喜びたいですね。
(記者)森市長が最初就任される直前に鹿児島市が合併してから12年経ちますが、4期目の立候補をするに当たって、合併後の鹿児島市のまとまりというか、全体の一体感というのはどういうふうに調整されてきましたか。
(市長)平成16年11月に周辺5町との合併をいたしましたが、その1カ月半後に私は市長に就任しましたので、実質的には新生鹿児島市の初代の市長ではないかと思っています。1期目では、新生鹿児島市のまちづくり一体化に向けて努力をしてまいりました。その後、2期目、3期目も含めて約12年のうちの10年間ぐらいは、5町に対しての基盤整備や観光振興など、それぞれの5町の魅力を全面的に発信する、そういう取組もしてきたと思っています。喜入では庁舎の改築をしたり、観光農業公園をつくりました。また、松元は、都市農村交流センターお茶の里をつくりましたし、郡山は区画整理をいたしました。吉田は学校の統廃合もいたしましたし、桜島も今、噴火で桜島が大変活発な活動をしていますけれども、その防災対策等にも意を用いてまいりましたので、今12年たちまして一体化がしっかりと進められて、もう確立したと思っています。先般も、各地域の夏祭りに訪問させていただきました。大変多くの方々で賑わっておりまして、鹿児島市というまちの1つの地域としてしっかりとまちづくりが進んでいると思っています。今、私は全地域に、地域コミュニティ協議会を設置するように努力をしていますけれども、今、5町のその取り組みが進んでいまして、ほとんどの地域で協議会が設立されています。このことについても、一体化が十分図られ、鹿児島市が1つの大きなくくりのまちになったと考えています。
(記者会見終了)
よくある質問
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください