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更新日:2020年12月23日
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記者会見の動画は鹿児島市動画チャンネル「動画で見る鹿児島市」をご覧ください。
日時:平成28年8月2日(金曜日)10時~10時41分
場所:鹿児島市役所本館2階特別会議室
報道提供資料はこちらをご覧ください
皆さん、おはようございます。
連日、暑い日が続いておりますが、
市民の皆様におかれましては熱中症への対策など体調管理に留意していただき、この夏を元気に乗り切ってほしいと思います。
皆様の席に用意したペットボトルは、池之上町にある福昌寺水源地の原水を使用した「玉龍山の水」です。この新たに加わりました水をはじめ、「かごしまのおいしい水」をPRしていきたいと考えています。
さて、いよいよリオ・オリンピックが開幕します。本市から7人制ラグビーの桑水流選手など過去最高の6人の選手が参加しますので、各選手の活躍を期待し、大きな声援を送りたいと思います。
それでは、本日は、7項目について発表します。
はじめに、地域防災計画「火山災害対策編」の新設について、説明します。
昨年8月の桜島の噴火警戒レベル4引き上げ時の課題等を踏まえて、火山災害対策を強化するため、地域防災計画「風水害・火山災害対策編」を分離し、台風等との複合災害対策などを新たに追加した、「火山災害対策編」を新設します。本日8月2日の午後の防災会議にて協議し、策定をいただくこととしております。
火山災害対策編の構成は、従来の第1章から第4章に加えて、今回、新たに複合災害対策を追加したほか、今後、順次、長期避難対策と大量降灰対策を追加し、計画をさらに強化していく予定です。
主なポイントに示してあるとおり、噴火警戒レベル4のときに、台風が接近するなど複合災害時に、早目に避難勧告を発令することや、避難手段について、フェリーが使用できない場合に備えて、バスでの陸上輸送により避難することなどを明記しております。
今回の策定は、これまで年内を目途としていたものを、本格的な台風シーズン・観光シーズンの到来を考慮し、スピード感を持って、前倒しで進めてきた結果でございます。
今後とも、住民の皆様が日々、安心して安全に暮らせるよう、関係機関の皆様と緊密な連携を図り、一体となって万全の備えと対応をしてまいります。
次に、結婚相談所の移転オープンについて、説明します。
本市では、昨年12月に「鹿児島市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、『結婚・出産・子育ての希望を「かなえる」』を基本目標の一つに掲げ、これまでの妊娠・出産・子育ての支援に加え、結婚支援に取り組んでいます。
これまで、中央公民館内にあった結婚相談所が本日、鹿児島中央駅前のキャンセビル7階に移転オープンします。今回、開所時間を20時までと仕事帰りでも利用できるように変更し、利用者の利便性の向上を図っております。
次に、結婚相談所がより皆様に親しまれる施設となるよう、移転にあわせて募集していた愛称が「マリーサポートかごしま」に決定いたしました。
移転を契機に、より多くの方に登録していただき、たくさんの出会いが生まれますよう、期待しています。
次に、来年3月5日に開催する鹿児島マラソン2017の大会要項を決定し、9月1日からランナーを募集いたします。大会要項等は記載のとおりでございますが、定員は、マラソン1万人、ファンラン2千人とし、あわせて、大会をお手伝いいただくボランティアも募集します。
また、第1回大会に引き続き、株式会社健康家族 様に、プラチナスポンサーとして協賛いただくことが決定しました。
こちらをご覧ください。今大会のポスターを作成しました。鹿児島市内外へ配布し、大会のPRを行ってまいります。
鹿児島マラソン2017を多くの皆様の参加とご協力のもと、すばらしい大会にしたいと考えておりますので、是非、ランナーとして、ボランティアとして、たくさんの方々のご応募をお待ちしております。
次に、平成27年度一般会計歳入歳出決算の速報値がまとまりましたので説明します。
27年度の歳入決算額は、前年度に比べて約36億円減の2505億1100万円となりました。一方、歳出決算額におきましても、前年度に比べて約66億円減の2405億2100万円となり、歳入歳出差引額は、前年度に比べて約29億円増の、99億9000万円の黒字となりました。
また、翌年度へ繰り越すべき財源、約33億円を差し引いた、実質収支は、66億6200万円の黒字で、引き続き、健全財政が維持されているものと考えております。
次に、平成27年観光統計の速報値について、説明します。
平成27年の宿泊観光客数は、341万人、うち、外国人宿泊観光客数は、19万5千人で、いずれも過去最高となりました。
これらは、九州新幹線全線開業効果が維持されていることや、鹿児島-上海線や鹿児島-香港線の増便などに伴う利用者数の増加によるものと考えられます。今後、詳しい分析を行い、8月中旬には、関係課から記者発表を行うこととしています。
次に第五次鹿児島市総合計画後期基本計画素案について、説明します。
平成29年度から33年度までを計画期間とする後期基本計画素案をとりまとめたので公表します。この、後期基本計画は、「基本目標別計画」や、特に先導的かつ重点的に取り組む「豊かさ実感リーディングプロジェクト」、「地域別計画」で構成しております。素案につきましては、パブリックコメントや地域別・テーマ別の意見交換会を行うなど、幅広く市民の皆様からのご意見等を頂きながら、策定に向けた取組を進めてまいります。
今年度策定いたします後期基本計画において、今後5年間のまちづくりの基本的方向を示し、ひいては、都市像「人・まち・みどり みんなで創る“豊かさ”実感都市・かごしま」の実現につなげてまいりたいと考えております。
最後に、主なイベント等ですが、市民一斉清掃「クリーンシティかごしま2016」を8月7日に実施するほか、「かごしま錦江湾サマーナイト大花火大会」などの観光イベントを実施します。
また、「2016セイジ・オザワ 松本フェスティバルスクリーンコンサート」が開催されますほか、オープンデータ活用のアイデア募集も行っておりますので、皆様におかれましては報道についてご協力よろしくお願いします。
本日は以上でございます。
(記者)第五次総合計画後期基本計画の公表についてですが、これまでの5年間を振り返って、どのようにリニューアルしたか、どのようなことに力を入れていく後期計画なのか、また、この数値目標の達成というのはどのようなことと市長は思われていますか。
(市長)今回の素案検討に当たっては、これまでの5年間、前期基本計画の間での国の動きや、社会経済情勢の変化などを踏まえて、後期基本計画の見直しを行いました。特に、移住の促進や、結婚支援など、地方創生総合戦略に掲げた新たな取り組みを盛り込みました。後期基本計画の5年間は、本市の将来を左右する重要な期間であります。例えば、2年後の平成30年は明治維新から150年の節目、そして、4年後の平成32年は約50年ぶりに鹿児島国体が開催され、これに呼応するように鹿児島中央駅や、天文館、交通局跡地、鹿児島港の本港区などで大規模なプロジェクトが構想されておりますので、後期基本計画においては、今後5年間のまちづくりの基本的方向を示して、ひいては、都市像の実現につなげてまいりたいと考えております。そして、この総合計画の素案の中で数値目標を項目ごとに掲げておりますが、これらについては、それぞれこの基本計画の中で実現するべく努力をしていかなければならないと、その1つの目標ですので、掲げた基本目標、数値目標を達成するようにしっかりと努力をし、対応をしていかなければいけないと考えています。
(記者)鹿児島マラソンのランナー募集が来月から開始されるということで、都市間で色々なマラソン大会がありますが、鹿児島の特徴をどう生かしていくか、どのような大会にしていきたいかお伺いします。
(市長)第1回目を今年3月6日に開催しました。成功裏に終わったと思っております。経済効果も14億3000万円の効果がありましたので、そういった意味では、鹿児島の春の風物詩としての位置づけになったのではないかと思っております。鹿児島マラソンは、県内外から多くの皆様をお迎えしまして、鹿児島の特徴であります桜島や錦江湾という世界に類例のない景観、西郷銅像、磯地区の歴史、天文館、軌道敷緑化の街並みなど本市の魅力を感じながら走っていただいたと思っておりますし、また、ボランティアの皆様の温かいおもてなしがランナーにとっても大変な応援になったと思います。このことが鹿児島の地方創生に向けた交流人口の拡大に大きく貢献をしていくものと考えております。他の地域でもそれぞれマラソン大会が実施をされていますが、今申し上げたような魅力が鹿児島マラソンの大きな誘客につながると、そういうメリットがあるのではないかと考えています。
(記者)桜島の火山災害対策編の新設についてですが、新たにフェリーでの避難に加えてバスによる避難体制の構築などということで、避難に関しては、島民の方々もかなり複雑に、陸上の場合もあったり、海上の場合もあったりというふうになっていると思いますが、その辺の周知はどのような方法をお考えになりますか。
(市長)今回、火山災害対策編を新設しまして、避難計画に複合災害等が発生した場合の対応を盛り込むことにしました。そのことについては、今日の昼から防災会議を開きます。そこで決定をしていただいて、直ちに地域の住民の方々にはしっかりと伝達をしていかなければいけないと思いますし、そういう状況が起こった場合の対応を十分に住民の方々には周知をしていく必要があろうか思います。これまでは、通常はフェリーでの避難ということでしたが、バスでの避難となりますと、どこに集合し、どういった形でどこに避難をしていただくということも事前に皆様方、住民の方々に明らかにしていくべきだと思います。
(記者)例えば、訓練など、バスによる避難に限って行うなどそういったお考えはありますか。
(市長)まずは周知をすることが第一義的に実施すべきものだと思います。今後は防災訓練を1月12日に予定しておりますが、11月にも避難訓練等を予定しておりますので、そういった際に周知し、そして訓練等をしっかりとしていく、そういう方向づけをしていかなければいけないと思います。
(記者)観光統計の速報値についてですが、今回、宿泊観光客数、外国人宿泊観光客数ともに過去最高とのことですが、これについての感想、そして、今年は熊本地震の影響などで数値が変わってくる可能性もありますが、今後どのようにPRしていきたいかお願いします。
(市長)今回、宿泊観光客数、そして外国人の宿泊観光客数が過去最高値となったことは大変喜ばしいことだと思っております。九州新幹線全線開業効果がまだ維持されているということ、また鹿児島―上海線の増便や、香港線の増便など、そういったことで利用者数の増加につながったと思っていますし、また、私自身のトップセールスを含めて、観光プロモーション、受け入れ体制の充実などが功を奏してこういった結果が出てきたものと考えております。また、今年の状況については、やはり熊本地震によって大変大きな影響が出ているのは事実です。そういう中において、できるだけ多くの皆様をお迎えするような手だてというものもしっかりと進めていかなければいけないと考えています。7月までの統計を見ると、修学旅行のキャンセルや、ホテルのキャンセル等も相当大きな影響があるようですので、平成28年については、影響等を懸念しておりますが、それを覆すぐらいの市としての対応、またこれは市だけではなく県や関係機関との連携をしっかりと進めていきながら対応をしていくことになろうかと思います。
(記者)一般会計の速報値ですが、この状況について、市長は健全財政が維持されているという言い方をされましたが、鹿児島市は黒字の状況がしっかりと続いているとの思いがあるのでしょうか。
(市長)そうですね、私は就任して12年目になりますが、過去、平成16年から平成27年まで毎年黒字を計上しておりますので、引き続き健全財政は堅持されていると思っております。今、地方行財政は大変厳しいものがありますが、歳入については、できるだけ国庫、県、また地方交付税等を含めたそういったものをしっかりと確保するように努力をしなければいけないと思いますし、歳出においては社会保障経費が今後も伸びていきますので、その他の経費等については峻別をしっかりして、歳出削減にも努力をしていかなければいけないと思います。そのことで健全財政の堅持もできていくのではないかと考えています。
(記者)鹿児島マラソンの今度のコースは、ファンランもマラソンも前回どおり変わらないということですね。
(市長)はい。
(記者)地域防災計画ですが、第6章と第7章の長期避難対策と大量降灰対策は、どのような内容を想定しているのでしょうか。
(市長)これは今年度末追加予定、来年度末追加予定と書いてありますが、今日の防災会議において、火山災害対策編を追加し、避難計画をフェリーだけではなくてバス等で避難をすることを確認していただきますので、その際、長期にわたる避難をどうするかということの対応も含めて、今後検討していかなければいけないと思います。このことについては今後追加をしていきます。そして、この前5,000メートルを超す爆発も起きましたが、大規模噴火に伴う大量降灰等が生じた場合の対策等についても、関係機関と十分連携をしながら、追加をしていかなければいけないと思っています。
(記者)例えば、仮設住宅の建設場所を市外に置くなど、具体的な内容がありますか。
(市長)そういうのも具体的にはあろうかと思いますが、それはまた今後の検討次第ですよね。
(記者)今日は、まだそこまで具体的なことは出ないということでしょうか。
(市長)そうですね。
(記者)避難用住民一覧表の作成とありますが、今どれぐらい進んでいるのでしょうか。
(補助職員)今、桜島に2,000世帯の方がいらっしゃいますが、今日現在で回収率は50%ぐらいです。
(記者)まだアンケートを回収している段階ということですね。
(補助職員)はい、そうです。
(記者)先週、就任した三反園知事は、ドルフィンポートについてシーフードレストランをつくりたいといった構想を示していますが、その考えについての受けとめと、市電の延伸の可能性についてはどのように今現在お考えかをお伺いします。
(市長)三反園知事が就任に当たってマニフェストを掲げておられます。その中でシーフードレストラン等も挙げておられます。どういう形でそういうものを実現していくか、今後しっかりと意見交換をしていかなければいけないと思いますし、これまで、ドルフィンポート敷地等における施設のあり方検討会も開催されています。私どもとしては、従来から集客力のある飲食業や、大きな大会を開催できるような施設をつくってほしいということを、これまでも申し上げてきていますので、それらとの整合性をもう一回確認していかなければいけないと思います。路面電車観光路線については、私のマニフェストに掲げた大きな事業でありますので、引き続き、県にしっかりと要請をしていきたいと思いますし、ドルフィンポート跡地にどういう施設ができるかということで、観光路線についても大きく影響がありますので、できるだけ早く県と意見交換をして確認をとっていきたいと思います。
(記者)三反園知事は川内原発について、九州電力に対して一時停止を要請したいという考えを主張されていますが、原発から30キロ圏内の自治体の市長として、この主張に関してどのようにお考えでしょうか。
(市長)これは知事の考えでされることであります。これまで、九州電力は施設の異常は確認をされていない、また原子力規制委員会も停止は必要がないと見解を示しておりますが、今回、知事がそういう所見を述べられていますので、今後、県としてどういう対応、またどういう方向づけをするのかしっかりと見極めていきたいと思いますし、川内原子力発電所については、一番関連のある県と立地自治体の薩摩川内市が主体的に判断をすることだと従来から申し上げております。私としては、安全性がしっかりと担保される必要があるということは、常々申し上げているとおりですので、そのことについても、三反園知事も十分に考えの中にはあられるかと思います。
(記者)12月に任期満了を迎えますが、まだ出馬するかどうかというのは、森市長自身は明らかにされていません。今のところ目立った動きはないようですが、どういう形でどういうふうにオープンにしていくのかは、どのようにお考えでしょうか。
(市長)現時点では、従来から申し上げていますように、第五次総合計画や、地方総合戦略の推進、残された任期に全身全霊を傾けていくのが、私の今の段階での責務であろうと考えています。次期市長選に対して出馬するかしないか、いずれかの時期に私自身熟慮し、また色々な方々に相談をして、最終的にどうするかは決定をし、そしてその際にはまた皆様にも披瀝(ひれき)したいと思います。今の段階ではまだ決めておりません。
(記者)先日、世界ジオパークの推薦見送りの正式な文書回答が出ましたが、市長のコメントでは、特に統合で進めるという言葉自体もありませんでしたが、その方向性についてはどのようにお考えでしょうか。
(市長)今回、世界ジオパーク国内推薦が見送りになりまして、その報告書も受けとったところです。桜島・錦江湾ジオパークは、国内のジオパークにおいて、またこれまでの取り組みについても日本ジオパーク委員会から高い評価をいただいておりまして、そのことについては私どもも安堵したところですが、今回はユネスコの世界ジオパークとなり、ある程度格が上がったことで条件も厳しくなり、またその取り組み内容等についても、しっかりと検証していかなければいけない、また、霧島のジオパークと隣接をしているので、それらの関連性も十分検討し、そしてその上で方向づけをしてほしいというのが趣旨だったと思っています。今後、本市のジオパークの推進協議会にこのことを諮って、どういう形で今後取り組みを進めていくか、世界ジオパークをどういう形で目指していくかということを十分協議していかなければいけないと思います。今後の方向づけとしては、様々な方々からいろいろなご意見をお伺いしており、最終的には協議会の中で方向づけを決めていただくことになりますが、こういった報告書が出た以上は、世界を目指すということになると、最終的には霧島を含めた一体的な申請というのが妥当ではないかと考えています。
(記者)統合ということでしょうか。
(市長)そうですね。しかし、今、三島村も日本のジオパークに認定されています。そういう関連性をどこまで広げていくかが、今後検討をされるようになると思います。また、日本ジオパークには申請していませんが、指宿にも同じ火山帯としての位置づけがあるかと思いますので、霧島と桜島・錦江湾、三島村、それらをどう関連づけるかが、今後の大きな課題にはなるのではないかと思います。すぐに霧島と桜島・錦江湾が、今のこの段階で統合することがどうなのかということは、まだ協議会の中でいろいろ揉んでもらわなければいけないと思います。やはり、それぞれの霧島、また桜島・錦江湾の報告書の中には、そういう双方のジオパークが地球科学的価値を持つと書かれていますので、やはり関連性が深いということを示唆されていると思います。
(記者)統合であれば全面的に支援と書いてあって、逆に統合しなければ何も支援しないとも読み取ることができますがいかがでしょうか。
(市長)お互いのジオパークは、日本のジオパークとしては高い評価をいただいていると思っています。それを世界に申請したときに、すぐ近隣にある2つのものを同時に世界ジオパークに認定するというのは、なかなか壁が厚いのではないかというご意見もいただいていますので、近隣にあるということであれば、最終的には一体的に申請をしていくのが世界ジオパーク認定に向けてより効果的ではないかとは思います。先ほどから言いますが、これも協議会の中でしっかりと論議していただきたいと思います。
(記者)三反園知事の関連ですが、市長は先ほど、これまで検討会で大きな大会を開催できる施設をつくってほしいと申されましたが、三反園知事が掲げるドーム球場建設や、サッカー場の建設は、おおむね賛同できるという理解でよろしいでしょうか。
(市長)サッカー場等については、これまで私どもも整備を進めて、今、鹿児島でプロサッカーチームができていますので、これからJ2やJ1に上がるためには、様々な条件整備、環境整備が必要だということも聞いております。ホームタウンの鹿児島市としては、できるだけそういった支援をしていかなければいけないと思いますが、鹿児島市だけではなくて、県並びに民間団体、それぞれ関係の団体等も協力をしながら環境整備にはしっかりと取り組むべきだと思いますので、三反園知事がそういうお考えを持っておられるということは、私自身は受け入れられるものと思っています。
(記者)マリンポート、ドルフィンポート跡地の活性化についても三反園知事は言及されていて、市長も観光路線を走らせたいという強い思いがあると思いますが、それはパッケージにしてほしいというか、個別ではなく一緒に抱き込むような形にしてほしいとお考えでしょうか。
(市長)そうですね、事業効果を生み出すためには、お互いの事業が連携しなければ、単独でそれぞれやるということはなかなか難しいと思います。できれば路面電車観光路線と一体となって考えていただければと思います。そういう意味で私どもは、これまでドルフィンポート敷地等における施設のあり方検討会に委員として副市長を出して、その意見は十分に申し上げているところです。今後、三反園知事が検討会を引き続きやっていくのか、また、ゼロベースに戻すのか、ご本人はそれぞれ色々な事業をしたいという思いは掲げておりますが、それをこれまでの検討会で引き続き検討していくのかどうかというのはまだ明らかになっていませんので、今後県の対応をしっかりと見据え、推移を見極めていきたいと思います。
(記者)先日、三反園知事と会談をされて、月1回程度意見交換の場を設ける方向でお互い合致したと思いますが、そういう場も利用して要望されていくということでしょうか。
(市長)そうですね、やはり県と県都である鹿児島市、お互いに様々な課題を抱えています。連携しなければいけないものもありますので、お互いに胸襟を開いて、いろんな課題を話し合い、検討をする俎上(そじょう)にしっかりと上げて、その解決に向けて努力をしていかなければならないという思いは一致をしています。そのことができるだけ頻繁にお会いして、お互いに協議をしようというその思いで月1回はお会いしましょうの結論に至ったということです。
(記者)既にもう今月の会合の場は決まっているのですか。
(市長)いやまだ決まっていません。もう1つは、これまでも鹿児島市と鹿児島県で、県市意見交換会というものを開催しておりますので、そのこともぜひ開催をしていただきたいと思いますし、また、県の市長会や町村会など43市町村との意見交換もこれまでしてきておられますので、地域の実態をしっかりと踏まえた、また、しっかりとこのことを見きわめた対応をしていってほしいと思いますので、そういった意見交換会の場をこれまでと同様に、引き続き実施していただきたいと思います。特に県都の鹿児島市と鹿児島県は連携すべきものだと思いますし、また、そのことで県勢発展にもつながっていくと思っています。そのことは三反園知事にも最初お会いしたときに申し上げています。
(記者)先日、東京都知事選で女性初の小池百合子氏が初当選されましたが、市としても、東京オリンピック・パラリンピックの事前合宿の誘致などを総合戦略で盛り込まれていますが、新しい都知事に対する所感がありましたら教えていただけませんか。
(市長)まず、小池新都知事が誕生されたことを心からお祝い申し上げたいと思います。東京都においても、オリンピック・パラリンピック等含めて様々な課題等があろうかと思いますが、それらに向けてしっかりと対応、対策を進めていくと述べられています。鹿児島県においても、同時に国民体育大会が開催されますので、それらの一連の流れをどういう形で進めていくかということを、我々も団体の長として要請・要望ができるかということは、今後県とも協議をしていかないといけないと思います。
(記者)三反園知事は、原発の問題を考える検討委員会を設置して、そこで避難計画等についても協議したいということですが、現在の策定されている避難計画等について、何か問題点があるのか、または協議されるに当たって、どういう点を改善してほしいなど、要望とかがありますでしょうか。それと、1号機、2号機が定期検査に入った後には運転再開というタイミングが来ると思いますが、了承が必要な地元の範囲については、どのようにお考えなのかお聞かせください。
(市長)まず、避難計画については、これまでも十分に検討してつくっております。そしてまた、訓練等もしっかりとしておりますので、今の段階においては、私どもの避難計画に齟齬(そご)はないと思います。今後県として検討委員会をつくって再度避難計画を策定するということでありますので、その結果次第では、また鹿児島市を含めて、UPZ30キロ圏内等に何らかの影響があれば、再検討をしていかなければいけないというふうには考えております。今の段階では、私どもの避難計画はそのままでいいと考えております。もう1つは、再稼働についてどういう形で進めるかということは今後の問題だと思います。先ほど言いましたように、主体となるのは、県と立地自治体であります薩摩川内市だと思います。あとUPZ30キロ圏内の自治体がどういう形でそれにかかわってくるかは今後の問題だと思います。
(記者)先ほど、三反園知事が一時停止を要請する考えについて、それの必要性も含めてどのようにお考えとおっしゃいましたか。
(市長)それは知事のお考えですので、これまでは九州電力も、また原子力規制委員会も安全性には問題ないことをずっと言われています。私ども鹿児島市としても、やはり原子力発電の稼働については、安全性を最も重視してほしいと再三言ってきていますので、それがしっかり確保されれば、我々としては異議を申し上げるべきものはないと思います。あとは三反園知事が自分の思いをどういう形で実施をしていくか、その推移を見ていくということです。
(記者)要請が必要あるかないかはいかがですか。
(市長)それはもう県が考えるわけですから、鹿児島市が考えることではないです。
(記者会見終了)
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