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更新日:2020年12月23日

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令和2年4月24日(金曜日)市長定例記者会見

記者会見の動画は鹿児島市動画チャンネル「動画で見る鹿児島市」をご覧ください。

市長定例記者会見020424-1

日時:令和2年4月24日(金曜日)10時00分~10時27分

場所:鹿児島市役所東別館3階災害対策室

報道提供資料はこちらをご覧ください。

 

皆さん、おはようございます。

本日は、今年度最初の記者会見となります。

どうぞよろしくお願いいたします。

さて、新型コロナウイルス感染症が国内外で猛威をふるう中、緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大し、
本市では3例の感染を確認しております。

感染拡大の防止、また、事態の長期化に伴う市民生活や地域経済への対応など現在、多くの課題に直面しておりますが、本市では、市民の皆さんの健康と安心安全を確保するために、各面からの防止策を充実させ、関係機関と緊密に連携しながら万全の対応に努めているところです。

報道機関の皆さまにおかれては、引き続き、市民の皆さんへの情報発信や正しい知識の普及啓発などにご協力いただきますようお願い申し上げます。

本日は5項目について発表しますが、初めに、この新型コロナ感染症対策に関してご説明します。

市長発表項目:新型コロナウイルス感染症対策に関する取り組み

まず、感染拡大の防止についてです。

例年、多くの人が移動する大型連休に際して、クラスター発生の抑制は喫緊の課題であり、緊急かつ全県的な取り組みが求められるところです。

陸の玄関口鹿児島中央駅には、本日、朝6時30分からサーモグラフィーが設置され、本市職員が、県職員とともに検温や聞き取り調査などを始めております。

県外からのウイルスの入り込み防止のため、本市も一緒になって防御に努めるものです。

また、検査体制の充実として、4月16日からは、市の保健環境試験所でもPCR検査の実施を始め、本市の感染症検査の設備やスキルを、県全体の検査体制の充実に生かしているところであり、22日からは、本市の医療機関と協議を重ね、連携した取り組みとして、本市内におけるドライブスルーによる検査を取り入れ、増加する検査への対応を一部始めました。

あわせて、本市内の2つの民間検査機関を活用して、保険適用によるPCR検査を本日からスタートさせます。

4月21日からは、平川動物公園や水族館などの観光施設をはじめ、全ての公共施設の利用を休止とし、翌22日から、市立の小・中学校、高校を休校とするなど、県をはじめ、関係機関との連携を図りながら対策を進めております。

なお、夏の大規模イベントにつきましては、開催に要する準備期間も考慮し、「サマーナイト大花火大会」など3つのイベントの延期を決定しております。

市民への周知徹底としましては、「3密」の回避などを呼びかけるチラシを、市内全世帯に配布し、市民一人ひとりに向けた啓発を図っております。

これら各分野にわたる取り組みに全力をあげて進めていくため、中核を担う保健所の体制強化も図ったところです。

保健所長の直轄として、新型コロナ対策班を立ち上げ、また、市内全域、11か所に設置した相談窓口の人員体制も充実して、これまでに、約6,500件の相談に応じており、増加を続ける相談に対して、引き続き、きめ細かな聴き取りと医療機関との適切な連絡調整に当たっております。

なお、感染予防、並びに感染拡大の防止のため、市内全世帯へのマスクの配布を検討しております。

市民生活へのサポートにつきましては、各窓口で市民の皆さんの相談に対応しているほか、新型コロナの影響が広範囲に及んでいることから、水道料金減額の検討を進めております。

次のページをご覧ください。事業活動への支援についてです。

円滑な資金供給につながるよう、危機関連保証等のための認定審査に鋭意対応しており、4月17日時点で、1,249件の認定を行い、相談窓口は、5月4日から6日の祝日も臨時開設します。

さらに、現在、新型コロナの影響により売り上げが減少し、事業継続に困っている中小企業を下支えする支援策について検討しているところです。

雇用に関しましては、本市の雇用対策として、新型コロナ感染拡大の影響により、失業又は内定取り消しとなった人を、会計年度任用職員として雇用します。

概ね100人を想定しており、希望に沿って柔軟に雇用いたします。

5月1日からホームページなどで募集を開始します。

また、労働局との連携協定に基づき、雇用調整助成金の迅速・円滑な手続きなどのための相談窓口を市役所に設置いたします。

市民サービス体制の維持に関しましては、職員の感染防止のため、時差出勤や、窓口での飛沫感染防止などを始めております。

現在、原則、毎週金曜日に対策本部会議を開催しており、全庁を挙げて課題や情報を共有し、市民生活の安定に向けた対策が取れる体制の確保を継続的に図っているところです。

ここで、市民の皆さんへお願いがあります。

まず、不要不急の行動の自粛、特に県外への移動については、お控えいただくよう、お願いします。

帰省や旅行シーズンであるこの時期、ご不便をおかけしますが、ぜひご理解をお願いいたします。

また、このような事態の長期化に伴い、心配や不安を感じる方も多いことと思います。

どうか、1人で悩まず、本市の各種相談窓口をぜひご利用いただきたいと思います。

さらに、誤った知識や不確かな情報による、不当な差別や偏見、いじめ、SNSでの心無い書き込みなどは、決してあってはならないものです。

今、感染された方やその治療に当たった医療関係者、その方々のご家族などへの差別的扱いが問題になっております。

私のメッセージにもありますように、公的機関が発信する情報に基づいた冷静な行動をお願いしますとともに、大切な命と健康を守るため、お一人おひとりができる行動に、くれぐれもご理解とご協力をお願いしたいと思います。

そして、医療現場をはじめ、あらゆる現場で取り組んでおられる方々への敬意と感謝を持ち、今こそ皆さま方と心を一つにして、この難局を共に乗り越えてまいりましょう。

市長発表項目:クラウドファンディングを活用した産業振興

次に、クラウドファンディングを活用した産業振興について、ご説明します。

国内最大級のクラウドファンディング事業者である株式会社キャンプファイヤーと連携協定を締結し、起業家や中小企業の活用を支援する取り組みを開始します。

九州の自治体では初となる同社との協定は、4月10日に締結しました。

今後、協定に基づき、起業家や中小企業等がクラウドファンディングを活用する際、同社の専門家による個別アドバイスが無償で提供されるほか、セミナー兼個別相談会を共同で開催してまいります。

早速、第1回の開催について、ご覧の通り予定しています。

新型コロナウイルスの感染拡大が地域経済に影響を及ぼす中、本協定に基づく取り組みが、本市における産業創出を新たな形で後押しすることを期待しています。

市長発表項目:防災点検の実施

次に、防災点検の実施について、ご説明します。

梅雨や台風シーズン等を控え、自然災害の未然防止に向けて行う点検を、今年は5月8日に実施します。

私は、昨年6月末からの大雨で被災した吉田地域を視察し、治山工事の状況を点検するほか、大雨対応の検証をもとに新たに指定した、緊急避難場所の「さけづる公民館」等を視察します。

安心安全なまちづくりのため、新型コロナ感染症対策はもちろん、災害への備えについても継続してしっかりと取り組んでまいります。

市長発表項目:もっと便利に。「かごりん」サイクルポート増設

次に、コミュニティサイクル「かごりん」のサイクルポート増設について、ご説明します。

昨年12月に宣言した、二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティかごしま」の取り組みの一環として実施するもので、5月の西原商会アリーナを皮切りに、8月に鹿児島中央駅西口、10月に「加治屋 まちの杜公園」に設置を予定しています。

サイクルポートは、合計で27か所となります。

さらに多くの方々に、利用していただけることを期待しています。

市長発表項目:「かごしま市公式ツイッター」がスタートしました

次に、「かごしま市公式ツイッター」について、ご説明します。

今年度から、市政情報などを幅広く発信する公式ツイッターを開設しました。

SNSの中でも、20代の方の利用が多いということから、ツイッターらしい、短い文章とタイムリーな発信により、市政やまちづくりへの関心や共感につなげたいと思います。

今後、新型コロナ対策や災害時の情報提供にも効果的に活用していきたいと考えています。

本日は以上でございます。

報道のご協力をよろしくお願いします。

質疑応答要旨:「かごしま市公式ツイッター」がスタートしました

(記者)かごしま市公式ツイッターについてですが、ほかの自治体でも早い段階でツイッターを運営されている自治体もあると思うのですが、このタイミングでの導入というのは何か理由があるのですか。

(市長)やはり即時性の高い記事とか、また、若年層を特に意識して気軽に行動を促せるような内容をしっかりと発信をしていきたいと思っています。

常日頃から市のホームページとかSNSでも発信をしておりますが、やはり興味ある内容を好きなときに、という、情報入手行動は若い世代のみならず、中高年層にも広がっていることに加えて、都市間競争が激化する中で各自治体おいて、この公式ツイッターを開始することで、地域ならではの魅力とか、また価値として、施策やその成果を認知してもらう取組が広がっていくということを期待しております。

(記者)新型コロナウイルスの感染拡大もそうなんですけれども、これから鹿児島は出水期に入ると思うのですが、そういった防災対策にも活用していきたいということですか。

(市長)そうですね。瞬時瞬時の様々な環境について、鹿児島市の情報を的確に、また迅速に市民の皆様方にお伝えをするツールになればいいと思っております。

質疑応答要旨:新型コロナウイルス感染症対策に関する取り組み

(記者)休業要請のことですが、熊本市などは市として独自に休業要請をするということがあると聞いているのですが、鹿児島市でもそのような市として休業要請するということに関してお考えはありますでしょうか。

(市長)休業要請については県のほうで一括して全県下に発信をされておりますので、その休業協力金等についても、今日、県でどういった内容かということを発表されるということです。それを受けて、市としても独自に今どういうことができるかということを検討し、できるだけ早い時期に皆様方にその取組を発表したいと思います。

(記者)特に、休業要請をするということを今考えていらっしゃるというわけではないですね。

(市長)要請のほうは考えていません。

(記者)県のほうがやるべきということですね。

(市長)そうですね。

(記者)昨日の防災訓練で思ったのですが、やはり避難所でコロナ対策をいろいろとしなければならないということで、今までのような人員だとなかなかそこは大変なのかなと思うのですが、併せて感染症の関係の人員は増やしているというお話でしたが、非常時の体制をどうするかというのは何かお考えですか。

(市長)今回も保健所関係に19名の臨時的な職員の異動を併任という形で実施をしております。またさらに、コロナ感染関係で様々な業務が錯綜するような場合は、適宜適切に人員体制の確保をしっかりと整えていければと思います。

(記者)やはり避難所開設に関しては、市民の協力とかも必要だと思うのですが、やはりコロナが安定しているときはいいですが、今、コロナの真っただ中で避難所を仮に開設するようなことがあった場合に、やはり今までよりも人手が必要なのではないかと思うのですが、その辺は(いかがですか)。

(市長)やはり、現在の新型コロナウイルス感染症の影響というのはさらに深刻化、また拡大をする懸念もありますので、避難所で拡大しないようにしっかりとした準備、体制を整えることが必要だと思います。そういった面でも市役所全体の総ぐるみでその体制を整えていかなければならないと考えておりますし、また先ほど、臨時的な雇用をするということで発表しましたが、そういう方々も、もしお手伝いしてもらえればと思っています。

(記者)職員の方の中から、コロナ関係の仕事を手伝うという人も出てくるということですね。

(市長)そういうことも考えられると思います。

(記者)先ほど県の発表があった後に、休業要請を受けてからの市独自の取組をできるだけ早期に発表したいということだったのですが、これは金銭的な意味も含めての市の独自の取組も考える方向ということなのでしょうか。

(市長)そうですね。県が休業協力金という形で発表されますので、それに類した支援策として金銭的なものをしっかりと支援できればと思います。

(記者)先ほど人権に配慮した取組とか、配慮についてのメッセージというのを出されていましたが、こちらの背景にある、市が今把握されている具体的な相談件数だったり、認知件数というのがもしあれば、差し支えない範囲で教えていただけないでしょうか。

(補助職員)特に人権のほうだったり、雇用のほうだったり、いろいろな分野で来ているので、件数としての把握はないのですが、学校への中傷だったり、それから家族への中傷という、内容については把握しております。また、数が分かりましたらご提供したいと思います。

(記者)全体的な話になるのかもしれませんが、全ての取組が重要だとは思いますけれども、特に市長としてコロナ対策の、重点的なものというのはどのようにお考えですか。

雇用のことについて、おおむね100人と聞きますと非常にボリューム感があると思うのですが、もう少し具体的に会計年度の任用職員、一般職という扱いになるのでしょうが、どういう分野で、それから雇用期間というのはやはり重要かと思うのですが、例えば短かければちょっとどうかなということもあるのだろうと思うのですが、そのあたりについて教えていただきたいということと、県の発表を受けてということですが、全国的にいろいろと中小企業に含めた支援が行われておりますが、融資とかそういうことだけではなくて、例えば休業補償という考えもあるのでしょうが、そういうことについて、もう少し具体的にイメージしていらっしゃるものがあれば教えていただきたいと思います。

(市長)まずは、新型コロナウイルスの感染に対してやはり一番大きなことは、最初のほうでも申し上げましたが、市外、県外の方々との交流による感染の可能性というのが大きな課題となっております。また、来週からゴールデンウイークに入りますが、不要不急の外出を控えていただくようにご協力をお願いしたいということと、これも毎回のようにお願いしていますが、細かな手洗いとせきエチケットや、3つの密を避けていただくように重ねてご協力をお願いしたいと思っています。

また、このコロナウイルス感染症、無症状であったり、症状が軽かったりする場合もありますが、気づかぬうちに感染を広げることもありますし、また、高齢の方々に感染した場合には重症化する可能性もありますので、自分の健康のため、また大切な家族や、また友人、知人、そして全ての人の命を守るために、ぜひ今、緊急事態宣言が発出されている5月6日までの間は、不要不急の外出を控えていただきたいと思っております。

そういった意味では、ぜひこのことを市民の皆様方それぞれや、多くの方々にもこの考えをしっかりと共有していただいて、ぜひ守っていただきたいということが大きな私のメッセージです。

また今、雇用についての話をさせていただきました。雇用対策に係る会計年度任用職員の募集です。おおむね100名ということで、この感染拡大がいつまで続くか分かりませんが、おおむね3か月を任用期間として考えております。業務内容としては、各課が所管をする業務、事務とか技能労務とか、先ほどお話がありました福祉避難所へのお手伝いとか、様々な職種にこういう方々を任用できればと思っております。

5月1日から募集を始めますが、様々な方の応募に対して、その方々をどういう形で任用できるかということを検討して、採用していきたいと思っております。また、企業支援について、休業協力金ということの業種並びに内容等が今日発表されますので、それについて、その内容等を踏まえながら、市として独自にどういった支援ができるかということを早急に、これは今の段階で検討はしておりますが、今日の発表を見て、どのくらいの範囲で、またどのくらいの金額が妥当かということを検討し、それを実施してまいりたいと考えております。

(記者)それから、この後、天文館を中心にした、いわゆる水商売の人を守る会が会見されるのですが、私もちょっと天文館とか歩いてみましたが、ほとんど閉まっておりますが、そういう個別具体的な支援を求める声というのがこれからずっと出てくるんだろうと思いますが、そのあたりについての考え方についてはいかがでしょうか。

(市長)それぞれの業種の方々の今後の経営面とか、また営業継続とか、様々なご要望等が出てくると思いますので、そういったものもしっかりと受けながら、ご要請になるべく応えるべき対応を図っていければと思います。

(記者)市内全世帯へのマスク配布の準備を進めているというお話でしたが、もう少し具体的に、お話しできる範囲で教えていただけないでしょうか。

(市長)できるだけ早くマスクをお配りしたいと思いますけれども、今考えているのは、一家庭に5枚のマスクが配布できればと思っております。

(記者)それは布マスクなんでしょうか。

(補助職員)不織布の使い捨てマスクです。

(記者)一世帯当たり一律5枚ということですか。

(市長)そうですね。

(記者)県の内容を踏まえてどういった支援ができるかというお話だったのですが、大体いつ頃までにそういったところ、例えば今週中なのか、めどを教えていただいてよろしいですか。

(市長)来週の初め頃にはぜひ発表できればなと思います。

(記者)先ほど発表がありました「サマーナイト大花火大会」などの夏の大規模イベントの延期についてですが、こういったイベントを楽しみにされている市民、県民の方は多いと思いますが、その方々へ向けたメッセージというか、どういった思いでこういう決断に至ったのかというのを(教えてください)。

(市長)市民また観光客の皆様方が大変楽しみにしておられる大型イベントであります。今回、新型コロナウイルス感染の関係で延期という形をとらせていただきましたけれども、できれば感染が終息をし、そしてまた実施できればという思いです。今の段階では、こういう大型イベントを延期したということは大変残念な思いですが、できるだけ、ウイルスの感染が拡大しない、そしてまた終息する、そういうことをぜひ願っておりますし、また、延期をして、できるだけ実施ができればと思っております。

(記者)マスク配布の件ですが、配布の開始時期は大体想定されているでしょうか。

(市長)できるだけ早く配布をしたいと思います。

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