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更新日:2024年2月8日

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性的指向・性自認

性的指向や性自認を理由とする人権問題が、社会生活の様々な場面で発生しています。

性的指向に関して、「男性が男性を、女性が女性を好きになる」ことに対しては、根強い偏見や差別があり、苦しんでいる人々がいます。また、性自認に関しては、からだの性とこころの性の食い違いに悩んだり、周囲の心ない好奇の目にさらされたりして苦しんでいる人々がいます。

こうした性的指向や性自認を理由とする偏見や差別をなくし、理解を深めることが必要です。

啓発資料

啓発ビデオ「あなたがあなたらしく生きるために性的マイノリティと人権」(YouTubeが表示されます。)(外部サイトへリンク)

性の多様性を考える

性を構成する要素

次の4つの要素から構成されます。

  1. 「からだの性」(Biological Sex):生物学的な性、戸籍に記載されている性
  2. 「こころの性(性自認)」(Gender Identity):自分の性別をどう認識しているか
  3. 「好きになる性(性的指向)」(Sexual Orientation):どのような性別の人を好きになるか
  4. 「表現する性(性表現)」(Gender Expression):服装や言葉遣い、しぐさなど

人にはそれぞれ個性があるように、性のありかたも、性を構成する要素の組み合わせにより、様々な形が存在します。

例えば、「からだの性」は女性で、「こころの性」が男性という方や「からだの性」「好きになる性」が男性で、「こころの性」「表現する性」が女性という方もいます。

 

「からだの性」×「こころの性」×「好きになる性」×「表現する性」⇒性のあり方

このように性の組み合わせは人それぞれあり、どれが正しいということはありません。

 

LGBTとは

性的少数者の総称の一つとして、LGBTと表現していますが次の意味です

L:女性の同性愛者(Lesbian:レズビアン)

G:男性の同性愛者(Gay:ゲイ)

B:両性愛者(Bisexual:バイセクシュアル)

T:こころの性とからだの性との不一致(Transgender:トランスジェンダー)

「LGBT」以外にも「LGBTQ」や「LGBTs」などもあり、自分の性的指向や性自認が明確でない人(Q:クエスチョニング)や、男性、女性どちらにも恋愛感情を抱かない人(A:アセクシュアル)など様々な人がいます。

性的少数者かどうかは見た目やしぐさ、言葉遣いだけではわかりません。

周囲にいないと決めつけてしまうと、知らないうちに相手を傷つけてしまう可能性があります。

差別や偏見を恐れて、周囲に打ち明けることができず、悩みや生きづらさを感じている人がいるかもしれません。

SOGIE(ソジー)とは

性的指向(Sexual Orientation)、性自認(Gender Identity)と性表現(Gender Expression)の頭文字を組み合わせた用語です。

LGBTは特定の人そのものを指すのに対して、SOGIE(ソジー)はすべての人の性のあり方を表現した言葉です。

身近に傷ついている人がいるかもしれません

性的少数者の割合は、2018年の名古屋市の調査では1.6%(100人に1~2人)、2020年の民間調査機関電通ダイバーシティ・ラボの調査では8.9%(11人に1人)など、調査方法や対象の違いによりバラつきがあります。

大切なのは数字の大小ではなく、LGBT等の性的少数者は確かに存在し、身近にいるのだという感覚を持つことです。

あなたの大切な人の中にも、誰にも相談できず、一人で悩んだり、周囲の不用意な言動に傷ついている方がいるかもしれません。

性的少数者の困りごと

性的少数者の方々は、周囲の理解不足や根強い偏見などにより、社会生活の様々な場面で困難に直面しています。

  • 性的少数者に対する侮蔑的言葉(ホモ・オカマ・レズなど)を投げかけられるなど、学校での生活でいじめを受けた。
  • 自認する性に従った行動をとると、「男っぽい・女っぽい」などと怒鳴られるなど、いじめを受けた。
  • 性自認と戸籍上の性の不一致のために、自分のしたいこと(髪型・服装・部活など)ができず、不快に感じた。
  • 男女別となっているトイレや更衣室・病室などを、性自認に沿って利用できず、精神的に苦痛を受けた。
  • 好きな同性の子がいることが周囲に知られてしまい、学校に通えなくなり、転校せざるを得なくなった。
  • 就職活動の際、性的指向や性自認をカミングアウトしたところ、内定を取り消されてしまった。
  • パートナーの親が亡くなった際に、通夜や葬式に参列したかったが、職場で休暇を取ることができなかった。
  • 親にカミングアウトしたが、理解してもらえず、勝手に縁談をすすめられてしまった。
  • 結婚や出産をすべきである固定概念を押し付けられ、自尊感情が傷つけられてしまった。
  • 公営住宅に一緒に入居したいが、親族ではないため審査が通らない。
  • パートナーと一緒に生活できる物件を探すのに苦労した。同性2人という理由だけで門前払いされてしまった。
  • パートナーが入院した際に、関係性を理解してもらえず、病室での付き添いや看護を行うことができなかった。
  • 医療機関などでの受付で戸籍上の名前を呼ばれた際に、周囲から視線を受けるために、受診することが苦痛となった。など

カミングアウト

「カミングアウト」とは、本人が自身の性的指向や性自認などを自発的に表明することです。

悩みながらも「本当の自分を知って欲しい」といった切実な思いを胸に、恐る恐る信頼している相手にカミングアウトするケースがほとんどです。

カミングアウトするかしないか、いつ誰に伝えるかは本人が決めることであるため、周囲の人が強要することはあってはなりません。

カミングアウトされたら

  • あなたを信頼して話してくれているということを受けとめ、信頼に応える対応をとりましょう。
  • 伝えている(伝えたい)範囲や事柄について、本人の意向を十分に確認しましょう。
  • 具体的に困っていることがあり相談された場合は、本人の希望を傾聴し、それを踏まえ、必要な対策を講じるための話し合いと関係者との調整に努めましょう。
  • 家族や関係者に伝える必要がある場合は、事前に本人とよく話し合い、本人に了解を得たうえで伝えるようにしましょう。

アウティング

「アウティング」とは、本人の許可なく性的指向や性自認を第三者に伝えてしまうことです。

アウティングは家庭、学校、職場、地域などどこでも起こる可能性があります。

良かれと思い、第三者に伝えてしまったことで、本人の人間関係や社会的地位、さらには生命に深刻な影響をもたらすことがあります。

アウティングは重大な人権侵害行為です。

もし、カミングアウトされたときに、アウティングをしないために大切なことは、「誰が知っている」、「誰になら話していい」といったカミングアウトの範囲を確認し、それを尊重することです。

アライ(ALLY/味方)

「アライ」とはSOGIEの課題について理解し、行動する支援者のことです。

家庭、学校、職場、地域にアライが少しずつ増えていけば、性的少数者の困りごとが少しずつ解消されていくでしょう。

カラフルかごしま

カラフルかごしま(ロゴマーク)(PDF:205KB)

  • 「カラフルかごしま」は多様な人権を象徴する鹿児島市のロゴマークです。
  • 鹿児島県立短期大学と協働作成しました。
  • 六色の桜島は、鹿児島の多様性を表現しています。

今日からできること

  • 同性同士の仲の良さや、女性らしくない・男性らしくないとされることをからかうような、差別的な言動をやめましょう(ホモ・レズ・オカマなどの侮辱的な表現など)。
  • 異性愛を想定した質問(「彼女・彼氏はいるの?」等)や、性別を詮索したり、勝手に決めつけたりすることはしないようにしましょう。
  • 性の多様性について、もっと関心を持って、周りの人とも知っていることを共有してみましょう。
  • 差別的な言動を見かけたときは、何がおかしいのか伝えてあげましょう。

関連リンク

市政出前トーク「性の多様性を知ろう(性的少数者の人権)」をご利用ください!

法務省(外部サイトへリンク)

よくある質問

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お問い合わせ

市民局人権政策部人権推進課

〒892-8677 鹿児島市山下町11-1

電話番号:099-216-1232

ファクス:099-216-1207

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