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更新日:2015年3月20日

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市長定例記者会見(平成21年8月27日 木曜日)

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日時:平成21年8月27日(木曜日)11時1分~11時27分

場所:鹿児島市役所本館2階特別会議室

皆さん、こんにちは。

まず初めに、私のほうから6項目について発表をさせていただきたいと思います。

市長発表:“美味のまち鹿児島”魅力づくり事業

初めに、“美味のまち鹿児島”魅力づくり事業について、ご説明申し上げたいと思います。

この事業は、平成23年春の九州新幹線全線開業を見据え、「食」をテーマに新たな魅力づくりを行い、県内外への情報発信を積極的に展開をして、本市のさらなる観光振興を図ろうとする事業でございます。

その推進に当たりましては、官民一体となりまして“美味のまち鹿児島”づくり協議会を設立して、食に関する新たな取り組みを展開をしてまいりたいと思っております。

本日の午後に開催されます第1回の“美味のまち鹿児島”づくり協議会で、事業計画などの審議を行いますが、今年度は10月にシンポジウムの開催を予定しておりますほか、新しいメニューの開発や既存イベントと連携した鹿児島ならではの食の魅力を発信できる“美味のまち鹿児島”まちなかフェスタ(仮称)の開催に向け、飲食、また観光関係の皆様方とのワークショップを通じまして、具体的な検討を行う予定といたしております。

市長発表:大島紬アンテナショップ“織姫館”オープン

次に、大島紬アンテナショップ「織姫館」オープンについて、説明をいたします。

鹿児島を代表いたします伝統的工芸品であります本場大島紬は、生活様式の変化に伴う和装離れや消費低迷などの影響を受けまして、生産反数の減少に歯止めがかからない状況にあります。

本市では、これまで紬業界を各面から支援をいたしますとともに、紬業界でも本場大島紬織物協同組合を中心に様々な取り組みをされておりますが、依然として大変厳しい状況が続いております。

このような中、本市におきましては、「ふるさと雇用再生特別基金」を活用いたしまして、本場大島紬のアンテナショップ「織姫館」を天文館のぴらもーるアーケード内に、9月5日、午前11時からセレモニーを行いまして、オープンをいたします。

織姫館では、着物・洋装・小物などの本場大島紬商品の紹介展示、また着物に関する相談のほか、試着体験などのイベントを実施してまいります。

今回の大島紬アンテナショップの開設を契機に、より多くの市民の方々や観光客の皆様方に本場大島紬の良さを紹介し、情報発信をすることで、大島紬業界全体の活性化と和装文化の振興につながるものと期待をいたしております。

市長発表:第23回長才(おせ)まつりの開催と敬老訪問の実施

次に、長才まつり開催と敬老訪問の実施について、説明いたします。

本市では、今年も敬老の日がある9月に、高齢者の生きがいづくりや健康づくりを推進する「第23回長才まつり」を開催します。また、永年にわたり社会のために貢献をされてこられました高齢者の方々を祝福し、敬老の意を表するとともに、さらなる長寿を祈念いたしまして「敬老訪問」を実施します。

「第23回長才まつり」は、9月17日(木曜日)から始まる高齢者作品展を皮切りに、10月3日(土曜日)まで、エイジレス講演会、そして発表会や元気づくり芸能大会のほか、グラウンド・ゴルフやソフトテニスといったスポーツ大会など、各種イベントを実施をいたします。

次に、「敬老訪問」でございますが、めでたく88歳を迎えられた約1,800人の方々を市の職員が直接訪問いたしまして、お祝い状と敬老祝金を贈呈をいたしますとともに、満88歳以上の方々には記念品をお贈りいたします。

私も、9月11日、満88歳を迎えられたお二方を訪問し、お祝いをする予定でございます。

市長発表:鶴岡市との兄弟都市盟約締結40周年記念式典

次に、山形県鶴岡市との兄弟都市盟約締結40周年記念式典の開催について、説明をいたします。

鶴岡市との兄弟都市盟約は、明治元年の戊辰の役に敗れた庄内藩の人々に対しまして寛大な措置をとった西郷南洲翁に感動し、さらに西郷南洲翁の人徳に心服をいたしました藩主・酒井忠篤(さかいただずみ)公や家老の菅実秀(すげさねひで)翁との「徳の交わり」を縁として、両市の交流が始まりまして、昭和44年に結ばれたところでございます。以来、40年にわたりまして、親善訪問団の相互訪問や青少年の相互派遣などの交流を深めてまいりました。

今回、兄弟都市盟約締結40周年に当たりまして、富塚陽一・鶴岡市長を団長とする親善訪問団17名の来鹿のもとに、記念式典を開催します。

市長発表:かごしま環境未来館開館1周年

次に、かごしま環境未来館開館1周年について、説明をいたします。

本市では、昨年10月に、市民と協働して環境にやさしい持続可能なまちを築いていくため、「かごしま環境都市宣言」を行うとともに、その中核施設となる「かごしま環境未来館」を開館をいたしたところでございます。

以来、市民やNPO、事業者の皆様方と協働しながら、環境学習講座や様々なイベントなどを実施いたしまして、これまでに23万人を超える入館者があったところでございます。

今後におきましても、環境学習の充実や環境情報の発信に環境未来館の機能を十分に活用し、さらに市民や事業者の皆様方の環境意識の向上と環境保全活動の輪を広げてまいりたいと考えておりまして、そしてまた開館1年となる10月10日から3日間、記念イベントを開催します。

イベント内容は、お手元の資料のとおりでございまして、今後、開催に向けまして準備を進めてまいりますので、ぜひ、当日は多くの方々にご来場いただきたいと思っております。

市長発表:消費者庁への職員派遣

最後に、消費者庁への職員派遣について、説明いたします。

近年、多重債務問題や食品の表示偽装など、様々な消費者問題が増えておりまして、市民の安心・安全な暮らしを守るため、その対応は本市の消費者行政の喫緊の課題と捉えているところでございます。

今般、消費者が安心して安全な消費生活を営むことができる社会の実現に向けた施策を推進をするために、9月1日、消費者庁が発足することから、今後の国の動向の情報収集をし、本市の消費者行政の推進を図るために、職員1名を派遣をいたします。

本市はこれまで、毎年、総務省や国土交通省等に職員を派遣してきておりますが、今回の派遣は、本市では初めての女性職員の派遣となることから、今後、本市の女性職員の活躍の場が広がり、さらなる人材育成にも資するものと大いに期待をしているところでございます。

私からの発表は以上でございます。

質疑応答要旨:消費者庁への職員派遣

記者 消費者庁に今回、女性を派遣した理由と今まで総務省などほかの組織に派遣してきた中で、新たに創設される消費者庁に派遣を決めた理由をお聞かせ願いますでしょうか。

市長 消費者庁に女性を派遣するということですが、男性、女性に限らず、優秀な職員をこれまで各省庁に派遣をしてきております。そして、私どもが人選をする中で、西という職員は国に対する仕事等について大変な意欲を持っておりましたし、そして今消費者問題等についても、多くの皆さん方から相談等が寄せられている中で、女性的な感覚でそういった物事を真摯にとらえて、情報を収集し、そしてそれを的確に私どもの市に伝え、市民の皆様方に情報を共有できるような環境整備ができる能力を持ち合わせた職員ということで、今回派遣することといたしました。
そして今回消費者庁に派遣するのは、今、鹿児島市の消費者行政の喫緊の課題というのは、やはり安心・安全なまちづくりの中で、消費者の財産を守ることが一番大きな課題だと思っております。
先般も、私を含めて、県警の方々と一緒になって、振り込め詐欺防止等のキャンペーンを行ってまいりましたけれども、振り込め詐欺等は今年の6月で昨年の実績を上回っているという状況で、今後ますます拡大が懸念をされております。そういったものを防止し、また対策を立てるために、ぜひとも国の機関の中で本市の職員がその役割を担うことで、情報や対策等、そしてまた各市とのネットワーク等を通じて鹿児島市の消費者問題に対する対策を考えていければと思っております。

質疑応答要旨:新型インフルエンザ対策について

記者 新型インフルエンザが非常に流行しており、9月になって新学期が始まると、さらに流行が拡大するおそれがあると思います。鹿児島市では、対策のための補正予算を組むなどの取り組みを考えられていますか。

市長 今、新型インフルエンザは拡大傾向にあり、2学期が始まりますと、そういった懸念が大変大きくなってくると思っております。今回の9月議会に、私どもは直接、新型インフルエンザ患者に対応する医療機関や鹿児島市のそれぞれの所管課に、マスクやそれに伴ういろんな備品等についての備蓄、またそれを配布をするという予算議案を提出をしたいと考えております。
これまでの予算の中でマスク等の対応、そしてまた各学校には手洗いなどの通知をしており、現在は今備蓄をしている備品等で十分賄えると思っております。しかし拡大傾向にありますので、今後の対応策として、9月議会に補正予算として提案をしたいと思っています。

記者 補正予算の額はどれぐらいですか。

市長 3,000万弱と思います。

記者 内容としては、主にマスク等の備品の備蓄ですか。

市長 ほとんどがマスクです。それは直接患者さんと携わる保健所や市立病院などの職員に対する配布、そして今医療機関の中でも新型インフルエンザの対応ができるようになりましたので、その医療機関の方々に対して、市の医師会を通じてそれを配布をするための予算を議案として提案したいと思っています。

質疑応答要旨:桜島火山対策について

記者 桜島の活動が非常に活発で、降灰も多いですが、補正予算の中で桜島対策をどのようにするというのがあるのでしょうか。

市長 桜島火山対策については、当初予算に計上した対策費の中で十分賄えると思っております。今後、被害がさらに拡大する場合は災害対策、緊急対策をしないといけないということで、補正予算を含め、予備費等を使って対策をしたいと思いますが、現時点では当初予算の中で組んでいる予算を十分活用して対策が図れると思っていますので、補正予算というまではまだ考えておりません。

記者 気象庁に確認しますと、昨年、爆発的噴火は29回で今年は190回であり、市内の降灰量も昨年と違います。昨年とほとんど同じ予算で対応できるというのはどういうことなのでしょうか。

市長 一番活発なときを想定して、その何割かということで、毎年、降灰対策事業として桜島対策予算を組んでおります。しかしながら、昨年まではその予算がほとんど使われず、執行残で残っていたというのが現状でありますので、今は例年どおり組んでいる当初予算の中で十分対応できると思います。

質疑応答要旨:伊藤知事入院時の対応

記者 伊藤知事が肺がんで入院をされていましたが、そのときの広報対応が、夏休みに入ってどこにいるかわからないということで危機管理のあり方としてどうかと感じますが、市長として感じられたことがあれば、教えていただけますか。

市長 伊藤知事の入院等については、私も新聞報道等で知りました。やはり伊藤知事のお考えもあるだろうし、県の対応等もあっただろうと思いますけれども、やはり県政を担っていくトップである知事の動向というのは、市民・県民の方々はやっぱり心配をされているだろうと思っております。最初の報道は夏休みということでしたが、あまり長くなりますと市民・県民の方々に不安を招きかねないということもなきにしもあらずですので、そういった情報共有というものはやはり的確な情報提供も必要ではないかと思います。県はどういう考え方で対応されたのか、よく私もわかりません。それは知事本人とそれを取り巻く皆さん方でいろいろお考えになったことだろうと思います。

質疑応答要旨:自転車重点都市の立候補について

記者 自転車重点都市の話が国土交通省でありましたが、これは立候補される予定はありますか。

市長 私は2期目の施政の方針の中で、「自転車を生かしたまちづくり」を掲げており、そのための施策を今実施をしています。今回の提案について、私どもができる限りのものが示されて、そしてそれに合致できるような要素を十分踏まえる事業をしていると考えておりますので、ぜひ手を挙げて、そして採択をしていただけるように努力をしてみたいと思います。

質疑応答要旨:マングース対策について

記者 マングースは今のところ、鹿児島市内でしか見つかっていませんが、市として防除のための対策はありますでしょうか。

市長 マングースについてはかなりの頭数が今見つかっております。今、鹿児島市の喜入地域で見つかっておりますけれども、鹿児島市内の農作物等の被害が出る可能性も多々あります。今県が中心になって情報収集・対策等を考えておられますけれども、それらの市の地域の実情等を踏まえて、国・県は鹿児島市と一体となって対策をしていただきたいと思いますし、また私どもは地域の方々に情報を的確に知らしめていきたいと思っております。
幸いにも、鹿児島市内だけで今起こっていますけれども、喜入地域は指宿市や南九州市も近く、マングースはほかのところも行くと思いますので、近隣の市町村とも今後は連携をしていかなければならないと思います。やはり県が主導的な立場をとっていただいて、各市町村との情報共有というものを図り、そしてまた地域の皆さん方にもそれらの情報を的確にお知らせをしていく。その中でどういう対策をしていくかということもまた協議し、検討していかなければならないと思います。

記者 補正予算で対策費を組むなどのお考えはないですか。

市長 具体的にどういったもので対処するということがまだ県からも来ていませんし、私どもの協議の中でも具体的なものは見えていませんので、補正予算は考えてはいません。

質疑応答要旨:篤姫銅像の建立計画について

記者 篤姫館の収益で篤姫の銅像を建てるという計画があると思いますが、計画の概要とこれに対する市長の期待感をお願いできますでしょうか。

市長 大河ドラマ「篤姫」の放送によって、鹿児島を日本全国にPRをできましたし、そして篤姫の人となり、その時代背景において篤姫が果たした役割というものを国民に共有できたものと思います。鹿児島市は昨年、入り込み観光客数900万人を超えたのは、「篤姫」放送の絶大なる影響があったと思っております。
そういった中で、篤姫館を設立をいたしまして、その運営として実行委員会を立ち上げましたが、その収益として余剰金1億4,000万円ほど出ました。それらの活用について、実行委員会で篤姫でこれだけすばらしい影響をいただいたということで、ぜひそれを形に表して残していきたいと協議した結果、篤姫銅像を制作することで意見の一致を見たところでございます。
篤姫銅像をどの場所に建立をするのか、またどなたに制作をしていただくのかということを前回の実行委員会で協議しました。その中で文化勲章者であります中村晋也先生にお願いすることでまとまり、今、中村先生と接触をしているところでございます。
そして中村先生とお話をする中で、どういった形でできるか検討をしていかなければならないし、その結果を踏まえて、また実行委員会の中で篤姫銅像の建立場所や篤姫銅像をどういった形でつくるかということを協議していきたいと思います。
そういった経過を踏まえながら、今後官民一体となって、篤姫銅像の建立に向けて協議を進めていきたいと思っております。
また、前回9つの建立場所を一応皆様方にご提案をいたしましたけれども、それを持ち帰りまして、それぞれの団体で協議をして、また次の実行委員会でそれを協議をするということになっております。

(記者会見終了)

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総務局市長室広報課

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