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更新日:2015年3月20日
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日時:平成21年12月25日(金曜日)10時~10時25分
場所:鹿児島市役所本館2階特別会議室
市長 それでは、皆さん、おはようございます。
本日が今年最後の定例会見となりますが、市政記者の皆様方には、この1年間、定例会見を初め、市政に関する情報を、新聞、テレビなどを通じまして、広く県内外に報道していただきましたことに心から感謝を申し上げます。
また、私にとりまして、市長2期目の実質的なスタートの年でありました。この1年を振り返りますと、今年ほど政治・経済など社会全体的に大きな変化があった年ではなかったかと思っています。このような中にありまして、本市におきましては、大きな事故や災害もなく、市民のご理解とご協力のもとに、おおむね順調に市政を運営できたことを大変嬉しく思っています。
それでは、本日は5項目について発表します。
初めに、生活総合相談窓口の開設と中小企業融資相談窓口の延長についてですが、鹿児島職安管内の有効求人倍率が全国水準を下回るなど、本市における経済・雇用情勢は依然として厳しく、年末年始を控え、生活に不安を感じられている方々も多いと思います。
このようなことから、今月の28日までは各担当課で行っている相談業務を、29日と30日には市役所の市民相談センターに生活総合相談窓口を開設し、求職中で生活にお困りの方々からの相談に応じます。
この窓口で、市営住宅への入居や住宅手当、生活資金、就労に関する相談など、相談者が1つの窓口で必要とする相談が受けられるよう、ワンストップ・サービスの体制をとっていきたいと思います。
また、中小企業者の方々の融資に関する相談をお受けするための中小企業融資相談窓口も併設いたしまして、国の緊急保証制度などの申込み条件となる特定中小企業者の認定及び融資に関する相談もお受けすることといたします。
なお、これらの相談は、電話でも相談いただけます。
次に、新型インフルエンザワクチンの集団接種について説明します。
新型インフルエンザワクチンは、現在、市内の約230の医療機関で接種を行っておりますが、小児科医療機関の混雑を解消し、円滑な接種体制を確保するために、市医師会の協力のもとで集団接種を行います。
接種会場は中央保健センターなど3か所で、接種対象者は1歳から小学校6年生までの、医療機関で予約のできていない人などとします。
実施日は、1回目接種が1月9日、10日、2回目接種が1月30日、31日とし、接種人数につきましては1,800人を定員といたしております。
接種は予約制で、本日12月25日から土・日を含め28日(月曜日)まで受け付けております。感染予防とその拡大を防ぐためにも、対象の方々には、この機会に予防接種を受けていただきたいと思います。
次に、消防出初式について説明します。
迎える新年が災害や事故のない安心・安全な1年であることを願うとともに、市消防へのさらなる理解と市民の防火・防災に対する意識を高めるために、恒例の「消防出初式」を1月10日(日曜日)に新栄町の市消防総合訓練研修センターで開催します。
式では、消防功労団体などの表彰を初め本市消防隊の威風堂々の分列行進や、高層建築物火災を想定いたしまして、本市消防が有する最新の装備と日ごろから鍛錬している技能を駆使した消火・救助・救急活動の総合訓練を、鹿児島県消防・防災ヘリコプターも参加して実施します。そして、訓練の最後には、恒例の消防団・消防車両による一斉放水を行うこととしています。
当日は、どなたでも自由にご覧いただけますので、多くの方々のご観覧をお願いします。
次に、新成人のつどいについて説明します。
二十歳を迎えた新成人の皆さんの門出を祝い、激励するため、「新成人のつどい」を1月10日(日曜日)に市民文化ホールで開催します。
対象者は、平成元年4月2日から平成2年4月1日までに生まれ、現在、鹿児島市に居住している方、または帰省をしている方です。
内容はご覧の資料のとおりですが、式典のほか、オープニングや「新成人!門出のつどい」では、郷土出身で今年成人式を迎える木下航志(きしたこうし)さんと城南海(きずきみなみ)さんのライブショーなども行われます。
この「新成人のつどい」では、若者が自分たちの手でつくり上げることを大切にするという趣旨から、今回も新成人の方々を中心に実行委員会をつくり、関係課と連携を図りながら、思い出に残るつどいとなるよう準備を進めております。ぜひ、多くの新成人の皆さんにご参加をいただき、一緒に人生の新たな一歩を踏み出す機会としていただきたいと思います。
また、当日は、星ヶ峯の市知的障害者福祉センターで開催されます鹿児島市手をつなぐ育成会主催の成人式にも出席させていただくことといたしております。
最後に、桜島火山爆発総合防災訓練について説明します。
大正3年1月12日の桜島大噴火を教訓に、昭和46年から始まりましたこの防災訓練は、今回で40回目の訓練となります。この訓練を1月12日(火曜日)に実施します。
本訓練は、防災関係機関が緊密な連携のもと、災害応急対策が迅速・適切に行われるよう、防災体制の確立と市民の防災意識の高揚を図ることを目的に実施します。
本年の訓練も、桜島の大規模な爆発を想定し、鹿児島駅隣接地と桜島溶岩グラウンドをメイン会場に、「地域の安全は地域で守る」というテーマのもとで実施します。多くの市民の皆様方の参加・協力をいただきまして、災害時要援護者の避難誘導訓練をはじめ、救出救護訓練、炊飯支援の訓練のほか、西道避難港において実際に桜島フェリーを使用した島外避難訓練などを行います。
また、現在、昭和火口の活動が活発化していることから、昭和火口に近い黒神町の塩屋ヶ元地区において、島内緊急避難訓練も実施します。
私からの発表は以上でございます。
記者 桜島火山総合防災訓練ですが、今年爆発回数が記録を更新し、市長も言われたように、非常に昭和火口の活動は活発化していると思いますが、今回そういった状況を受けて、何か新しいことをされるのでしょうか。また訓練が終わった後に、市長が何らかの総括するコメントがあるのでしょうか。
市長 今年の訓練の特徴といたしましては、昭和火口からの爆発回数が一番多いということで、大変危険な状況にあると思っていますので、昭和火口の影響が大きい塩屋ヶ元地区において、地域住民の参加による緊急避難訓練を実施します。この訓練では、地域住民を消防等の公助によりまして、桜島の全体で安全を確保できる避難所へ緊急避難させる計画をしています。桜島に住んでいる方々の安心・安全な生活体制を支援するということで、できる限りの迅速な情報、そして迅速な対応が図れるような訓練をしていきたいと思います。
また、実際に避難をする際に使用する桜島フェリー等を使用した桜島島外への避難訓練も実施し、そして特に小・中学校の皆さん方の参加をお願いして、できるだけみんなで一緒に避難をするという訓練をしていきたいと思っています。
そして、この訓練が終了した後は、私がその訓練を通じて全体的な総括をして、またそのことによって常日ごろからの防災意識、避難意識を常に持っていただくということをお願いして締めくくっています。
記者 確認ですが、今回新たにされるのは何でしょうか。
市長 昭和火口の一番近い塩屋ヶ元地区での住民参加による避難訓練です。
記者 具体的にはどういったことをされるのでしょうか。
市長 塩屋ヶ元の地域の人たちを1カ所に集めて、その方々をバスで避難します。
安心安全課長 バスで白浜温泉センターまで避難していただくというものです。
市長 そこが避難所になっているわけです。
記者 塩屋ヶ元地区の方は、何人ぐらい参加されるのでしょうか。
市長 後ほどご回答します。
記者 今年を総括してどんな年だったでしょうか。また来年、どのような年にしたいでしょうか。
市長 今年は、昨年末からリーマンショックによる経済・金融の大変な混乱に始まり、そのことが我が国、また鹿児島市にも大きな経済・雇用情勢の悪化を招いたのが年初めでした。そのことに対しまして私どもも対策本部を設け、迅速的確な対応を図りました。そしてまた、国の予算に伴いまして、それらに対応した対策も立てて、経済の浮揚や雇用不安の解消にもまず努めました。
その後、新型インフルエンザ等が発生し、そして蔓延・拡大し、それに対してあらゆる手を打ち、関係機関とも連携をとりながら対策を立てて、現在もその対応をしています。
先ほど申し上げましたが、鹿児島市にとりましては大きな事故・災害もなくて、市政は順調に進展してきたと思っていますし、私の2期目の初年度であり、鹿児島市がこれからのまちづくりの一番大きな礎をつくる1年ではなかったかと思っています。
来年度に向けましては、間近に迫りました九州新幹線全線開業に向けて、これから人・物・情報がより迅速に流れる時代になってきます。それに対応するために、これまでの鹿児島の魅力をより一層磨きをかけて、そして鹿児島の特色にさらに多くの付加をつけて、九州新幹線の全線開業に向けたまちづくりを進めていければと思います。
私は、環境リーディングシティ鹿児島ということを大きなまちづくりの指針に掲げておりますので、環境都市である鹿児島を観光資源として、そしてまたこの環境をしっかりと次世代に引き継ぐことによりまして、安心・安全なまちを築いていければと思っています。来年がそういった意味では、鹿児島の新たな歴史をつくる大きな年ではないかと思いますので、これまで以上にしっかりとした理念のもとでまちづくりを進めていければと思います。
記者 具体的に来年はこういったことに取り組みたいというものがありますでしょうか。
市長 九州新幹線全線開業まであと1年ということになります。やはり鹿児島市は、これまで歴史や文化、豊かな自然を中心に全国に発信してきましたが、再度、新たな資源を発掘し、それを情報発信していきたいと思っています。具体的に言いますと、食に関する情報発信、これは今、シンポジウム等をしていますが、鹿児島の食はこれまでは黒牛・黒豚、黒酢といった黒ブームで売り出しておりましたが、それ以外にも鹿児島の素材、鹿児島の地産というものを重視した、食に関するいろいろな魅力を発信できるのではないかと思っています。
そしてまた、鹿児島は第1次産業、農業が骨格をなす産業だと思っていますので、農業を中心とした観光面、環境面での発信ができればと思っており、観光農業公園を今着々と整備を進めています。
そして中央駅から鹿児島の中心街を回遊したまちづくり、このことがまちの活性化にもつながりますし、多くの観光客の受け入れる体制の1つの基礎になると思いますので、中心市街地活性化基本計画に基づいたまちづくりをしっかりと進めてまいります。また、観光未来戦略にのっとった観光の施策も着実に進めていきたいと思っています。そのことで鹿児島のまちの魅力、鹿児島市の都市の魅力というのがより一層増して、全国にそのことを発信することによって、多くの皆様が九州新幹線等を利用して、鹿児島に訪れていただけるのではないかと思います。
また、鹿児島、熊本、福岡と三都市連携も結んでおりますので、この3都市の連携をより強固なものにし、これからも連携しながら、それぞれの都市の魅力を十分に発信して、そしてこの3都市が骨格となって、九州全体の観光を含め、その他のいろんな分野での協力ができれば、九州新幹線を活用した鹿児島のまちづくりの発信、魅力の発信ができていくと思っています。来年に向けては、中心市街地の活性化基本計画に基づく事業、そして観光未来戦略に基づく事業等を着実に進めていきたいと思います。
記者 昨日の鳩山首相の記者会見について、過去の発言といささか違うような対応だったと思うんですが、同じ政治家としてどのように見られましたでしょうか。
市長 昨日の鳩山首相の記者会見を私も見ておりまして、以前、野党時代にお話をされたことと、今与党となり、また総理大臣という日本の国政を担う責任者になられた立場と、若干ニュアンスの違うお言葉ではなかったかと思っております。鳩山首相のお考えもあろうかと思いましたが、少し歯切れが悪かったと感じました。
これからは、首相ご自身がおっしゃっていたように、最終的には国民の方々が首相の言動等についてどう判断されるかを踏まえて対応されるということでしたので、それを見守っていきたいと思います。
記者 今日、政府予算が閣議決定されるようですが、鹿児島市の予算編成で影響があるのでしょうか。
市長 今日、昼から閣議決定があると聞いていますが、まだ詳細なことについては聞いていません。いろいろ情報を集めますと、これまでの公共事業等が大幅に削減されるのではないかとお聞きしていますし、そのことでこれまで進めている区画整理や道路・河川等の整備等の都市基盤整備に大きな影響があるのではないかと思っています。
また一方では、子ども手当等の一部を地方に負担を求めるということも謳われています。このことについては、国でしっかりと補てんするという最初のお話でしたけれども、それがちょっと地方にも負担を求めるということになり、新政権の予算編成の中で地方へ転嫁する分が、この子ども手当を含めてほかにもあるのではないかと少し危惧もしています。
一方では、地方交付税等が今回、地方の税収等の減少に伴い補てんをされるという意味で増額されたことについてはありがたいことでありますけれども、その他のこれまでの補助金等の見直し等によって大きな影響が出てくるのではないかと少し危惧しています。
市長 塩屋ヶ元の参加人員はわかりましたか。
安心安全課長 27世帯34人になります。
(記者会見終了)
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