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更新日:2024年3月11日
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CKDとは、腎臓の働きが健康な人の60%未満に低下するか、あるいは、たんぱく尿がでるといった腎臓の異常が続く状態を言います。
【CKDの定義】
次の(1)、(2)のいずれか、または両方が3か月以上持続した状態のことを言います。
(1)腎臓の働き(GFR※)が健康な人の60%未満
(2)たんぱく尿が出るなどの腎臓の異常
GFR・・・糸球体ろ過量のこと。GFRの算出には煩雑な検査が必要なため、一般的には推算GFR(eGFR)が用いられています。腎臓の機能を表す指標です。
CKDは、自覚症状のないまま、徐々に腎機能が低下していく病気です。
CKDの患者数は全国で約1330万人(成人の8人に1人)がCKD疑いがあると言われており、CKDは「新たな国民病」と言われるほど身近な病気です。
CKDは「腎炎」「糖尿病」「高血圧」など様々な原因によって起こりますが、近年は中でも「糖尿病」などの生活習慣病によるCKDが増えています。
CKDは、初期には自覚症状がありません。吐き気、体がだるい、骨粗しょう症、高血圧、貧血、むくみ、食欲不振などの症状が現れた時には、病状が進行していることがあります。
重症化すると、人工透析や腎移植が必要になります。また、CKDになると、心筋梗塞や脳卒中の発症率が約3倍高まるという報告があります。
出典:エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023より
背中側の両側の腰の上に左右1個ずつあり、そら豆の形をしており、にぎりこぶし大の大きさです。
腎臓1個が150gほどの大きさで毛細血管の集まりです。心臓から送り出される血液の20%以上が流れており、毎日200ℓもの血液をろ過し”フィルター”の役目をして老廃物を尿として体外に排出し、体の中をきれいに保っています。
CKDで腎臓が悪くなると、きちんとろ過できずに、老廃物が体にたまったり、尿にたんぱくが出たりします。
【腎臓の主な働き】
クレアチニンとは血液中の老廃物の一つであり、通常であれば腎臓でろ過されほとんどが尿中に排出されます。腎機能が低下していると、尿中に排出されずに血液中に蓄積されます。この血液中のクレアチニンの値を「血清クレアチニン」と言います。
血清クレアチニン(血液検査)の結果から、あなたの腎機能のチェックをしてみましょう。
J-CKDI日本腎臓病協会のホームページ(腎機能チェック)(外部サイトへリンク)
CKDは自覚症状がないまま静かに進行するため尿や血液を検査しなければわかりません。
定期的な健診が、早期発見につながります。年に一度は検診を受けましょう。
【CKD予防のためのポイント】
(危険因子・・・糖尿病、高血圧、肥満、喫煙、高脂血症、高尿酸血症、大量飲酒など)
今では薬物療法、食事療法、生活改善を正しく行えば、CKDの進行を遅らせ、腎機能を維持することが可能です。尿検査や血液検査の結果、異状があればすぐにかかりつけ医(登録医)を受診しましょう。また、服用している薬の確認などはCKD登録薬剤師に相談しましょう。
鹿児島市ではCKDの重症化を防ぐため、CKD登録医と腎臓診療医が連携して治療を行うCKD予防ネットワークを推進しています。詳しくはCKD予防ネットワークのサイトをご覧ください。
鹿児島市CKD予防ネットワークでは、あなた自身があなたの腎臓を大切にしていただけるようCKD手帳をつくりました。
診察時お持ちになり、ご自身の治療の記録としてお役立てください。
必要な医療機関等は下記までご連絡ください。
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