モチーフ、構図、色彩、明暗、技法や材質の違いによるマチエール(絵肌)の質感…。画家たちは、様々な絵画の要素を組み合わせて、自身が描きたいテーマを表現します。みなさんは、絵画作品をみるとき、まずどこに注目しますか。数ある絵画作品の構成要素のなかでも、私たちの感情に直接うったえかける色彩は、大きな魅力のひとつと言えるでしょう。
黒を「もっとも本質的な色彩」と考え、白黒の諧調の美しい石版画集を制作したオディロン・ルドン。グラン・フォン・ブランと称される、輝くような乳白色の下地によってパリの寵児となった藤田嗣治。エビハラ・ブルーと呼ばれる淡い青と白を基調とした雪景シリーズを描いた海老原喜之助。洗練されたグレーを基調に、シックでモダンな女性像を描いた東郷青児。自身の「性格色」である、黒、黄土、赤茶の3色にこだわった山口長男。「夢のような画面を作りたい」と、赤や紫を基調とした明るい色調を追求した海江田豊光。組み合わせによって見え方が変化する、色彩の相互作用を探求したジョセフ・アルバース。
本展では、色彩に独自のこだわりを持って制作した、7人の画家たちをご紹介します。作品に表されたそれぞれの世界観を味わいながら、色彩に浸るひと時をお楽しみください。
① ② ③
④ ⑤
①オディロン・ルドン《聖ヨハネ黙示録「…日を着たる女ありて」》1899年、リトグラフ・紙
②海老原喜之助《雪景》1930年、油彩・キャンバス(寄託:陽山美術館蔵)
③東郷青児《雲》1965年、油彩・キャンバス©Sompo Museum of Art, 23018
④山口長男《充》1963年、油彩・合板
⑤海江田豊光《パリの屋根》1977年、油彩・キャンバス
2024年1月30日(火曜日)~3月24日(日曜日)
2階企画展示室
ご参加のお客様は、展覧会場へ直接お越しください。
事前のお申し込みは不要ですが、観覧券が必要です。
冬の所蔵品展 ミニ特集:大正噴火110 年 桜島のすがた
小企画展と観覧券共通です。
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最終更新日:2024年1月17日
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