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更新日:2020年12月23日

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市長就任あいさつ

就任あいさつの様子(下鶴市長)就任あいさつの様子(会場)

皆さん、おはようございます。
市長就任にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
このたび、私は、市民の皆様の信任をいただき、本日より、伝統と栄光ある・県都鹿児島市の第21代市長として、新たに市政運営を担うこととなりました。
60万市民の皆様の生命と暮らしを預かる、その職務の重大さと、責任の重さに身の引き締まる思いであります。
私は、これまで10年間にわたり、県議会議員という立場で、市民、県民の福祉の向上と鹿児島の未来を創るための政策実現に向け邁進をしてまいりました。
これからは、鹿児島市の行政運営の最高責任者として、立場は大きく変わりますが、県議会議員時代に得たさまざまな知見をはじめ、これまでお聞きした市民の皆様の声などをしっかりと踏まえながら、本市のさらなる発展を目指し、その使命と責任を果たすべく、全身全霊を尽くしてまいりたいと考えております。

さて、森前市長におかれては、4期16年にわたり市長を務められ、少子高齢化社会に対応した様々な福祉体制の整備や、観光の振興など堅実な行財政運営を進めてこられ、また、路面電車観光路線やサッカー等スタジアムの検討を軌道に乗せられるなど、その業績は皆様ご承知のとおりであり、長年にわたる市政へのご尽力に心より敬意を表したいと思います。
私は、進行中のプロジェクトを含め、これまでの市政の継続すべき部分はしっかりと引き継ぎながら、新しい技術・発想を積極的に取り入れ、時代の変化に的確に対応した新しい鹿児島市を創っていく所存であります。

私たちをとりまく環境に目を向けますと、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が市民生活や地域経済に大きな影響を与えており、今後も人々の行動や価値観など、あらゆる面において、その影響が続くことが予想されます。
また、国においては、ウィズコロナ、アフターコロナを見据え、デジタル社会の実現に取り組むとともに、地方への新たな人の流れをつくるなど、活力ある地方創りを進めていくとされております。
現在、第3波とも言われる新型コロナウイルス感染症の全国的な拡大に歯止めがかからず、また、収束も見通せない中で、依然として、多くの市民や事業者の方々が、さまざまな不安を抱えていらっしゃる状況にあります。
このような中、私は、一日でも早く、皆様が安心できる生活を取り戻せるよう、徹底した感染拡大の防止と社会経済活動の両立を最優先かつ最重要課題として、市民の皆様の「いのち・くらし・しごとを守る」ための取組を、スピード感を持って、全力で進めてまいりたいと考えております。
さらには、急速に人口減少が進む中にあって、これを克服し、本市が将来に向けて持続可能な発展を遂げていくため、大都市部への人口集中リスクの認識の広がりや若者の地方への関心の高まりなども踏まえ、若い世代の県外流出を食い止め、逆に人を呼び込むなど、地方創生の取組を一層進めてまいります。

さて、私は、先般の市長選挙において、市民の皆様とのお約束として、マニフェストに100項目の施策を掲げました。
この中では、先ほど申し上げた最優先課題である新型コロナ対策に加え、大きく3つのことをお示しいたしております。

一つは、「鹿児島に稼げる仕事をつくる」ということであります。
今後、人口の急速な減少に伴い、内需の急速な減少が予想される中、鹿児島市外、県外、そして外国に対して販路を開拓するとともに、人を呼び込み、外から「稼ぐ」取組が、より一層重要になってまいります。
そこで、観光業を新たな成長のエンジンとして位置づけ、コロナ後を見据えながら、世界中から観光客を集める"国際都市KAGOSHIMA"の実現に向けて取り組むとともに、コロナ後に対応できる新たな産業・仕事の創出やICTの積極的な活用、振興など、鹿児島に「稼げる仕事」をつくってまいります。

次は、「安心して生活できる鹿児島をつくる」ということであります。
保育所等待機児童ゼロの実現をはじめ、安心できる子育て環境づくりに取り組むとともに、子どもたちが将来、稼げる力を持って社会で活躍できるよう、「たくましい鹿児島の子」の育成や、人生100年時代を見据えた福祉施策の推進など、全ての人が希望とチャンスを持ち、安心して生活できる鹿児島をつくってまいります。

そして、「人口減少時代に生き残る鹿児島をつくる」ということであります。
SDGsの取組を引き続き進めるなど、持続可能なまちづくりに取り組むとともに、現在、そして将来起こりうるさまざまな課題への対応、民間の知見・力の活用など、人口減少時代に生き残る鹿児島をつくってまいります。

これらの施策は、新しい鹿児島市を創っていくために今後4年間で是非とも成し遂げなければならないものであります。
皆さんの力なくして、私一人では決して成し得ないことでありますので、ぜひとも、その実現に向けて、市の職員の皆さん一丸となって積極的に取り組んでいただきますようお願い申し上げます。
市政運営における皆さんの豊富な経験や知識を十分に生かしていただき、スピード感を持って、市民の皆様のため、着実に推進してまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

また、現在、皆さんは、令和3年度の予算編成作業にも取り組んでおられることと思います。
私にとっては、市長に就任して初めての当初予算となりますが、新型コロナの影響もあり、大変厳しい財政状況の中で編成をしなければなりません。
最小限の費用で、市民にとって最大限の効果が得られるよう、これまで以上に徹底した事業の峻別、見直しを図るとともに、皆さん一人ひとりがコスト意識を持って、予算編成に臨んでいただきたいと思います。
さらに、本市のまちづくりの基本的な指針である次期総合計画の策定にも早急に取り組まなければなりません。
社会のあり方が大きく変わりつつある中で、市民の皆様のご意見を幅広くお聞きしながら、まちづくりに関わるすべての人の知恵と創意を結集して、本市の今後のまちづくりの長期的なビジョンの策定を進めていきたいと考えております。
これからピークを迎える予算編成とともに、次期総合計画の策定と業務が重なることになりますが、ぜひ、私とともに、市民の皆様のため、精力的に取り組んでいただきたいと思います。

さて、職員の皆様には、日頃から、市政発展のために、それぞれの持ち場で職務に精励していただいていることに改めて心より敬意を表したいと思います。
また、とりわけ、今般の新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、最前線で対応にあたっていただている職員の皆様に、深く感謝を申し上げます。
これから私が、職員の皆様とともに、新しい鹿児島市づくりを進めていくにあたり、次の2つのことをお願いしたいと思います。

まず1つ目は、新しい発想を取り入れる勇気とチャレンジ精神を持っていただきたいということであります。
皆さんは、これまで、市役所という市民の皆様に最も身近な行政の立場で、市民福祉の向上と市勢発展のために尽力をされており、その経験や知識は大変貴重なものであると考えております。
一方で、今、時代は、大きな転換期を迎え、さまざまな課題が山積している中、これまでと同じやり方だけではうまく対応できないものもたくさん出てきております。
皆さんには、デジタル化の積極的な推進や、民間の知見の活用など、新しい発想・技術を市政運営の中で積極的に取り入れていっていただきたいと考えております。
さらに、各種施策の推進にあたり、若い職員の皆さんの意見がもっと生かされるような環境づくりにも取り組んでいただきたいと考えております。
また、市民の皆様からの大切な税金をお預りして事業を推進する以上、丁寧に進めていくということはもちろん重要ですが、これほど変化の激しい時代にあっては、スピード感も強く求められております。
スモールスタートを切って、改良し大きく育てていくなど、柔軟な発想で、新たな施策にも積極的にチャレンジしてください。

2つ目は、市民の皆様のご意見に真摯に耳を傾け、市民に寄り添った市政運営を進めていただきたいということです。
私は、県議時代には、市内全域に足を運び、県政の状況についてご報告をするとともに、地域の皆様のお声を直にお伺いをしてまいりました。実際に足を運ぶことで、人口減少をはじめ、地域の実情も大いに体感することができました。
また、今回の選挙戦を通じて、多くの市民の皆様から率直なお声を直接お聞きするなど、現場の声を聞くことの大切さを改めて実感したところであります。
皆さんにおかれては、常に、市民や事業者の皆様の声にしっかりと耳を傾けるとともに、丁寧な説明を重ね、理解と信頼を得ながら、さまざまな施策を進めていっていただくようにお願い申し上げます。

最後になりますが、現在、本市は、新型コロナウイルス感染症の拡大と、急速に進む人口減少という、これまで誰も経験しえなかった新たな事態に直面しています。
このような困難を乗り越え、将来の子どもや孫の世代にも、豊かな鹿児島市を残していくため、私自身が勇気をもって未来に踏み出す、その取組の先頭に立つという決意を持って、希望とチャンスに満ちあふれた"ワクワクする"鹿児島市の創造に向けて、積極果敢に挑んでまいりたいと考えております。
もとより、市の職員の皆様は、鹿児島市民の役に立ちたい、その一心で、情熱を燃やして、この市役所の門をたたき、そして、今日まで、職務に精励してこられたと思います。
私の最も大きな役目は、その職員の方々の、市民の皆様の役に立ちたいというその情熱、そして、これまでの知識・経験を大いに発揮していただく、情熱を燃やすことができる、そして、安心してチャレンジができる、そういう職場環境をつくることだと考えております。私は、政治家として、そのチャレンジの結果の責任を一身に担うつもりであります。
ぜひとも、今、この大きな時代の転換点にあって、市民の皆様のために、新たな挑戦を躊躇なく、大胆に行っていただきたいと思っております。
どうか、皆さんにおかれても、私と思いを一つにしていただき、ともに新しい鹿児島市を創ってまいりましょう。

結びに、今年もあと僅かとなりますが、来年の順調なスタートのために、ぜひとも、しっかりとした締めくくりを心掛けていただきたいと思っております。
今まさに、鹿児島市役所そして職員の皆様が、市民の皆様から、最も必要とされる場面がやってきたのではないかと思っております。ぜひとも、皆様のお力を結集し、併せて、市民の皆様から信頼される市役所をつくっていくために、改めて、綱紀粛正をお願いしたいと思っております。
年の暮れを迎え、何かと慌しい時期でありますが、ご家族ともども健康には十分お気をつけていただくことをお願いいたしまして、私の挨拶といたします。
ぜひ、いっしょに、鹿児島市民一人ひとりのために取り組んでいきましょう。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

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