アジア戦略補助金対象事業の紹介(5)
鹿児島特産品アジア販路拡大推進事業
補助対象団体
鹿児島相互信用金庫
国・地域
マレーシア・ベトナム・香港
事業内容
現地日系百貨店等での試食販売会「鹿児島フェア」及び現地バイヤーとの個別商談会を開催するとともに、鹿児島県人会等の人脈と協力し、鹿児島の情報発信等を目的とした「かごしま交流拠点」の設置を検討する。
令和元年度の実績・成果
試食販売会「鹿児島フェア」の開催
- 日程:令和2年3月6日(金曜日)~11日(水曜日)
- 会場:伊勢丹KLCC店(マレーシア・クアラルンプール)
- 出展事業者:10社(注)渡航できず、現地バイヤーとの個別商談会は中止
- 主な商品:菓子、芋(紅はるか・安納芋、冷凍焼き芋)、焼酎、水産加工品、緑茶、桑茶
- 人気商品:焼き芋、きびなご・小えびのフライ、鯛めし、ブリ照焼
- お茶は、現地での流通量も多く差別化が図りにくいため、販売に苦戦。
- 売上総額:約50万円
- 主な知見
- 販売価格は日本の小売価格の150%が望ましいが、物流等のコストを要検討。
- その場で「揚げる」「焼く」といった工程が消費者の購買意欲を喚起。
- 商品の中身が見えるパッケージ、現地販売員の説明の容易さが、販売を促進。
- 出展企業の負担(物流コスト、参加費用・期間)軽減を図るための工夫が必要。
個別商談会の開催
- 日程:令和元年11月26日(火曜日)
- 会場:鹿児島相互信用金庫
- 参加事業者:招聘バイヤー1社(マレーシア)、県内事業者6社
- 成約状況:さつまいも(紅はるか・安納芋)、10万円
- 主な知見
- ハラールを考えすぎないことも大切。
- メインターゲットは中華系住民。
鹿児島フェアの様子
令和2年度の実績・成果
オンライン視察「第1回そうしん海外リモート視察inベトナム」の開催
- 日程:令和3年1月19日(火曜日)
- 参加事業者:31社・機関(食品製造、貿易商社など)
- 内容:ローカル市場、現地スーパー、高島屋ベトナム等の視察
- 現地市場の様子や日本食品の売れ筋、トレンド、購買層や客単価等について解説。
- 主な知見
- 小売市場の成長に期待。都市部は1人あたりGDPが一段と高く、ホーチミン市ではすでに6,000米ドルにのぼると言われている。
- 米中貿易戦争を受け、中国からの生産拠点の移転による経済成長の見込。
オンライン商談会の開催
- 日程:令和3年2月22日(月曜日)、3月4日(木曜日)
- バイヤー:マレーシア1社、ベトナム3社、香港2社
- 出展事業者:11社
- 成約状況:香港の現地レストラン等向け水産加工品(鯛めし・冷凍刺身)等、10万円
- その他:成約の可能性がある7件の商談継続、内訳は以下のとおり。
- ベトナム向け:黒豚加工品(ハンバーグ等)、甘口醤油・フリーズドライ鶏飯、冷凍焼き芋・干し芋、鶏肉加工品、からいも飴、びわ茶
- 香港向け:抹茶等の菓子原材料
- 主な知見
- ベトナムでは新鮮な豚肉が流通しており、冷凍食品メイン、現地に加工拠点を設けてアセアンマーケット向けも見据えた展開が望ましい。
- 甘口醤油は可能性あり。ベトナムでは甘い味が好まれる。刺身も食べられ、特にサーモンが人気。小売価格の設定に課題。
参加事業者募集(チラシ)
問合せ先
鹿児島相互信用金庫地域支援部地域支援課
電話
099-259-5222
E-mail
sosin.gtm●kasosin.com(●は@に置き換えてください。)
PDF版
上述の内容をA4両面にまとめたPDF版(PDF:1,007KB)を掲載しております。