文化・観光交流協定を結ぶ本市と長野県松本市は、2016年、2022年と双方のコレクションを紹介する展覧会を開催してきました。当館の開館70周年のメモリアルイヤーである2024年、松本市美術館が所蔵する公立美術館としては世界最大規模を誇る草間彌生の版画作品による「草間彌生 版画の世界―反復と増殖―」を開催します。
松本市出身の世界的前衛芸術家、草間彌生は、国内での制作・発表を経て、1957年に渡米し、ネットペインティング(無限の網)、アキュミュレーション(集積)、ソフトスカルプチャーなどの先駆的な表現によって、ニューヨークで高い評価を受けます。その後、鏡や電飾を使ったインスタレーションを発表、また、ボディー・ペインティングなど数多くのハプニングも行いますが、1973年に帰国し、制作活動の場を東京に移します。
1993年第45回ヴェネチア・ビエンナーレに日本を代表する作家として世界の舞台に立った草間が、その前段で積極的に版画に取り組んだことも、現在の評価に繋がる大きな原動力となりました。アメリカから帰国後のコラージュやオブジェに込められた死への恐れや苦悩を全面に押し出した作品とは対照的に、1979年から発表をはじめた版画作品には、南瓜、ドレス、花などの華やかなモチーフが色彩豊かに表現されています。常同反復による網目や水玉の増殖が創作活動の根幹にあった草間と複製芸術である版画の必然的な結びつきは、450種、3万部にも及び、草間芸術の一翼を担うようになります。
本展は、2022年に松本市美術館で開催された特別展「草間彌生版画の世界」の最初の巡回先として、全国に先駆けて開催されます。厳選された約160点で草間彌生の版画芸術の魅力とその軌跡を展観します。
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1.草間彌生《果物》1997年 シルクスクリーン、松本市美術館蔵
2.草間彌生《帽子(I)》2000年 シルクスクリーン、ラメ、松本市美術館蔵
3.草間彌生《南瓜》1986年 シルクスクリーン、松本市美術館蔵
4.草間彌生《網 B.O.》1997年 シルクスクリーン、松本市美術館蔵
5.草間彌生《自画像》1995年 エッチング、松本市美術館蔵
6.草間彌生《愛はとこしえ(TAOW)》2004年 シルクスクリーン、松本市美術館蔵
7.草間彌生《月食》1989年 シルクスクリーン、松本市美術館蔵
会期
令和6年9月27日(金曜日)~11月10日(日曜日)
休館日:9月30日(月曜日)、10月7日(月曜日)、10月15日(火曜日)、10月21日(月曜日)、10月28日(月曜日)
会場
鹿児島市立美術館 一般展示室(1・2)
観覧料
( )内は前売料金及び20人以上の団体料金、年間パスポートまたは障害者手帳提示者は同料金で観覧できます。
会期中は、本展チケットで所蔵品展も観覧できます。
前売り券取扱所
ファミリーマート(e+〈イープラス〉http://eplus.jp(外部サイトへのリンク))
ローソン(ローソンチケット:Lコード84118)
セブン・イレブン(チケットぴあ:Pコード687-010)
南日本新聞販売所、鹿児島市内プレイガイド(山形屋・生協コープかごしま各店舗・川商ホール〈鹿児島市民文化ホール〉・高木画荘・集景堂)
主催
鹿児島市立美術館、南日本新聞社、KTS鹿児島テレビ、KKB鹿児島放送
特別協力
松本市美術館
企画協力
朝日新聞社
協力
株式会社草間彌生
協賛
阿部出版株式会社
問合せ
鹿児島市立美術館
電話:099-224-3400
要申し込み(先着、9月13日(金曜日)から受付開始)・無料
募集状況や応募方法の詳細は、「イベント講座」のページをご覧ください。
要申し込み(先着、10月13日(日曜日)から受付開始)・無料
募集状況や応募方法の詳細は、「イベント講座」のページをご覧ください。
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要申し込み(定員を超えた場合は抽選・9月1日(日曜日)から受付開始)・有料
募集状況や応募方法の詳細は、「イベント講座」のページをご覧ください。
作家についてや展覧会の見どころを分かりやすくお話します。
無料・当日30分前から1F総合案内付近で整理券を配布