※郷土ゆかりの作品や印象派以降の西洋美術に加え、ミニ特集として「タイムスリップ―100年前の美術」を紹介します。
展覧会概要
この展覧会は、所蔵品の中からおよそ100年前に制作された作品を集めてご紹介するものです。
1920年代は、好況下のアメリカに生まれて現代にまでつながる新たな生活様式がヨーロッパや日本などにも伝播し「黄金の20年代」と呼ばれた時代でした。一方で、その末期には世界恐慌が起こって世相が暗転したため、二つの世界大戦のはざまの束の間の華やかな時代でもありました。
そのような背景の中で、それぞれの作家がわれわれと同じく日々の暮らしを営む中で、この作品の制作に費やした一定の時間を想像してみてください。彼らは当時、どのような環境のもとでこれらの作品を作り上げたのでしょうか?そして当時の彼らの状況は100年後の現在とどれほど異なっているのか、あるいは変わらない部分も存在するのか?
本展は、そのように考えながら鑑賞してみてはというお誘いです。ここではサンプルとしてそれぞれ一つの視点を掲げてみましたが、皆さまも想像を膨らませて、100年という時の流れを感じながらご鑑賞いただければ幸いです。
主な展示作品
マリー・ローランサン《マンドリンのレッスン》
安藤照《女の首》
クロード・モネ《睡蓮》
黒田清輝《雪景》
木村探元《雪景山水図》
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最終更新日:2023年3月2日