展覧会概要
花鳥風月とは自然の美しい風物を意味する言葉です。めぐりゆく季節とともに移ろう自然の姿は、古来より日本の美術・工芸の題材として愛されてきました。本展では三つの章構成で、鹿児島ゆかりの近現代作家による日本画と陶芸、金工にみる花鳥風月を紹介します。
第一章「花と鳥と―季節のうつろい」では、花と鳥をモチーフにした作品を、春夏秋冬をたどりながら展示します。日本画の主要な画題である花鳥画は中国から伝来したもので、近代以降は伝統的な美意識を踏襲しながら、構図や色彩などに新しい感覚を取り入れた花鳥画が模索されました。満田天民と村永定観の日本画を中心に、日本画の花鳥表現を絵付けに取り入れた藤本能道、花を愛し写実とデザインを融合した宮之原謙の陶芸、鳥たちの生命の輝きを彫り込んだ帖佐美行の金工をご覧いただきます。
第二章「風と月と―自然のすがた」では、さざ波や水の流れ、風のそよぎ、月の光、大気や虹といった、自然の現象をモチーフにした作品が集います。岩絵具のしっとりとした質感、金属の光沢や釉薬の奥行きある色合いなど、素材によって異なる多彩な味わいがあります。
そして、第三章「花鳥風月を超えて」では、建築や重機などの人工物と草木花の組み合わせにより、自然の美を描写するにとどまらない表現の広がりに注目します。日本画と工芸、それぞれが響き合う空間をお楽しみ下さい。
出品予定作家
〔日本画〕 満田天民 村永定観 西山英雄 駒井敏行
〔陶 芸〕 宮之原謙 藤本能道
〔金 工〕 帖佐美行 染川鐵之助
★展覧会チラシ(PDF:1,019KB)
(1) (2)
(3) (4)
(1)満田天民《菜の花》1954年
(2)帖佐美行《爽陽想》1983年
(3)宮之原謙《彩盛磁かざぐるま壺》1975年
(4)満田天民《月》1968年
★出品リスト(準備中)
ギャラリートーク(担当学芸員による作品解説)
申し込み不要ですが、先着10名様までとさせていただきます。
ご参加には観覧料が必要です。
マスクの着用など、感染症対策にご協力ください。
同時開催(観覧料共通)
春の所蔵品展 特集:没後100年 橋口五葉⑤ 五葉の見た夢ー没後の動きと橋口康雄
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最終更新日:2022年3月8日
休館日カレンダー
常設展観覧料など
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