展覧会概要
絵画を見ているとき、描かれた人物の装いに目がいくことはありませんか?本展では様々な絵画やポスターにみられる「装い」に注目し、作品が描かれた背景を考察します。
装いは時代を映す鏡といわれ、社会の動向と呼応しながらその時々のスタイルが生み出されてきました。西洋では19世紀から20世紀にかけて、特に女性のドレスの形態が大きく変わりました。日本でも明治時代以降、西洋の影響を受けた洋装が徐々に浸透し、着物に束髪や帽子を組み合わせるなど和洋折衷の独特のスタイルが流行しました。第二次世界大戦後、洋装の普及は急速に進みます。ファッションと同時に化粧や髪型などのヘアメイクも変化していきました。
身にまとう人物の趣味や好みに加え、社会的な立場、慣習なども反映された装いは、その人となりを示す一種のアイコンといえるでしょう。そして、絵画に表される際には、装いを織りなす色彩や模様が作品の重要な構成要素になっています。和田英作や橋口五葉など、作品に装いを細やかに描いただけでなく、デザインの仕事や百貨店との関わりを通じて流行の創出に携わった画家もいました。ポスターなど商業美術の分野では、時代を先取る新たな美意識が提案されました。
描かれた当時最先端のスタイルから伝統的な民族衣装まで、
多様な時代・地域を舞台にした作品から、装いの古今東西と変遷をご覧ください。
画像:ラファエル・コラン《婦人像》油彩・キャンバス、1893年
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(1)和田英作《赤い燐寸》油彩・キャンバス、1914年
(2)橋口五葉《化粧の女》木版・紙、1918年
(3)和田香苗《支那服》油彩・キャンバス、1955年
(4)有島生馬《巴里娘》油彩・キャンバス、1964年
(5)矢澤一翠《バスを待つ》油彩・キャンバス、1975年
★出品リスト(PDF:521KB)
ギャラリートーク(担当学芸員による作品解説)
申し込み不要ですが、先着10名様までとさせていただきます。
ご参加には観覧料が必要です。
マスクの着用など、感染症対策にご協力ください。
同時開催(観覧料共通)
春の所蔵品展 ミニ特集:絵のなかの群像~ディスタンスを考える~
初夏の所蔵品展 特集:没後100年 橋口五葉① 画業のはじまりー「五葉」誕生
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最終更新日:2021年5月25日
休館日カレンダー
常設展観覧料など
※特別企画展はその都度定める料金
※2F展示ギャラリー・アートライブラリーのご利用は無料
※毎月第3日曜日は小・中学生常設展示観覧料無料