更新日:2021年1月1日
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(このインタビューは、広報紙「かごしま市民のひろば」第644号(令和3年1月号)に掲載されたものです)
新年、明けましておめでとうございます。市民の皆さんにおかれては、すがすがしい新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
12月23日に鹿児島市長に就任しました。令和3年の幕開けを、皆さんと一緒に「これから」の鹿児島市をつくっていこうと、熱い思いで迎えています。
喫緊の課題は、今なお影響が続く新型コロナウイルス感染症への対策です。市民の皆さんの生命を守り、また地域経済を守るため、感染拡大防止と社会経済活動の両面から、徹底した取り組みを行います。
一方、日々の生活に新しいスタイルが普及する中、身近なパソコンやスマートフォンなどを用いたさまざまなサービスが生まれ、暮らしに浸透しています。
このような「デジタル化」の波を、本格的な人口減少時代を迎える本市が持続的に発展していくため、大きな力にしたいと考えています。医療や福祉、教育、公共交通など、いろいろな分野の市民サービスに効果的に活用し、誰もが生きがいにあふれるまちづくりを進めていきます。
また、若者や子育て世代の皆さんが、本市で暮らし続けたいと思えるような環境を整備していきます。コロナ後を見据え、ICT(情報通信技術)を生かした「稼げる」仕事づくりで雇用を創出していくとともに、保育所の待機児童の解消に向けて、保育人材の確保などあらゆる手段を講じていきます。
これから到来するのは、誰も経験したことのない新しい時代です。子どもたちが豊かな鹿児島市を受け継げるよう、市民の皆さんとしっかり情報を共有しながら、時代の動きに対応した新しいまちづくりを進めます。ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
サポーター:100のマニフェストにびっくりしましたが、まず力を入れて取り組みたいことは何でしょうか。
市長:新型コロナ対策は最優先の大きな課題。しっかり取り組みます。
そして、子育て支援。特に待機児童の解消ですね。子育て中のお母さん、お父さんには当然大事ですし、鹿児島に帰りたいという人の後押しになるポイントだとも思います。人口減少に少しでも歯止めをかけることにもつながります。
テレワークなどで働く人が住む場所を選べる時代がやってくるので、「選ばれる鹿児島市」を作るため、子育て支援の充実に力を入れていきたいです。
サポーター:では、若い人が働きたい、戻ってきたいと思ってもらうにはどうすればいいでしょうか。
市長:オンリーワンの技術を持つ企業が結構あります。待遇もいいのに知られていない。情報発信が求められています。また、給料などの待遇面以外の部分で、通勤の楽さとか、食事のおいしさとか、大きな魅力があることも。でも、所得は上げていかないと、と思います。
サポーター:注目している産業、事業分野はありますか。
市長:観光とICT(情報通信技術)の2つですね。
桜島、錦江湾、豊かな食をはじめとする、鹿児島にしかないもの。これをめがけて、国外からも多くのお客さんに来てもらい、お金を使ってもらう。そういう観光が1つの柱になると思っています。
もう一つはICT。東京や大阪など、大消費地へ物を作って運ぶには、運賃などで不利です。データであれば、究極的に言えば運賃がゼロなので、世界中を相手にできます。
サポーター:鹿児島市の魅力を発信していくためのアイデアはありますか。
市長:1つ目は、インターネット動画などでの情報発信です。新型コロナ終息後に、外国人観光客などに対して、鹿児島市に行ってみたいという熱量をどれだけ上げられるか、これが向こう1年の勝負。人は動けないですが、物と情報は動かせる。市の特産品を売ったり、情報発信したりすることで、大きく地域差がつくと思います。
2つ目は、県外就職率が高い鹿児島ですが、それは裏を返せば、東京や大阪などにたくさんセールスマンがいるということです。県出身の人たちを通じたPRなどにも、さらに力を入れていきたいですね。
サポーター:市長が好きな食べ物を教えてください。
市長:私はよく「だいやめ」をするので、焼酎に合うものを好んで食べます。県外からお客さんが来たときは、鳥刺しとキビナゴの刺身を振る舞います。さつま揚げも好きですね。
あと、自分で作るぐらい甘いものも大好きです。今は時間がなくてできないですが、ベルギーワッフルを作ったときは、大変でした。バターを練り込んだり、発酵させたり。でも、私が作ったものを食べさせられた人は、もう作るなと言うかも(笑)。
サポーター:休日はどのように過ごされていますか。
市長:子どもの誕生前は本を読むことが多かったのですが、今はもう真っ先に子どもと遊びます。一緒に積み木をしたり、絵本を読んだり、滑り台で遊ぶのを見守ったり。
旅行も好きです。旅先では、鹿児島に持って帰れるアイデアや参考になるものを探してしまいます。
サポーター:スポーツ観戦などもお好きだと聞いていますが。
市長:スポーツ観戦ってエンターテインメントなんですよね。飲み食いしながら楽しめるお祭りみたいな。海外に行ったときは、必ずスポーツを見るようにしています。
例えば、ルールはよく分からないけど、なんか楽しいからきた、ご飯を食べにきたとか、そこまで行くのが理想ですね。若い人も高齢の人も含めて、お祭りの場、みんながわくわくする場を、鹿児島市にもつくっていきたいと思っています。
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