更新日:2024年5月27日
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「ちょっとやめてみてもいいかも・・・」と思ったなら、ぜひ禁煙にトライしてみましょう!禁煙するのに遅すぎることはありません。今は禁煙外来や禁煙グッズなども充実しています。上手に活用しながら、何度でも気楽な気持ちで取り組んでみてください。
喫煙は、がん、循環器疾患(脳卒中、心疾患等)、糖尿病、慢性呼吸器疾患(COPD)など多くの病気と関係しており、予防できる最大の死亡原因であることがわかっています。
また、喫煙を始める年齢が若いほど、がんや循環器疾患のリスクを高めるだけでなく、総死亡率が高くなることもわかっています。
ニコチンは、たばこへの依存性を高める化学物質です。使用をやめる困難さや離脱症状の厳しさなどは、ヘロインやコカインなどの薬物と同等の特徴と強度を有しています。たばこがやめられないのはニコチン依存症という病気にかかっているからです。
たばこの煙には約5,300種類の化学物質が、その中には約70種類の発がん性物質が含まれています。これらの物質は、のど・肺などたばこの煙に直接触れる場所だけでなく血液を通じて全身に運ばれ、がんの原因となります。がん以外にも慢性閉塞性肺疾患(COPD)、虚血性心疾患や脳卒中などの原因となります。
【喫煙者本人への影響】
(出典:厚生労働省検討会報告書「喫煙と健康」)
たばこを吸わない人でも、周囲にたばこを吸う人がいればたばこの煙にさらされることがあります。他人のたばこから発生した煙にさらされることを「受動喫煙」といいます。たばこの煙から立ち上る煙「副流煙」には喫煙者がたばこのフィルターを通して吸い込む煙「主流煙」よりも多くの有害化学物質が含まれています。
【受動喫煙による健康影響】
(出典:厚生労働省検討会報告書「喫煙と健康」)
新型コロナウィルス感染症に関連して、喫煙室ではマスクを外し、知り合いとおしゃべりをすることがあることから、特に注意すべき場所とされています。また、喫煙歴は、新型コロナウィルス感染症において、重症化しやすいかは明らかでないものの注意が必要とされています。
禁煙は性別・年齢・喫煙による病気の有無を問わず、すべての人々に健康改善をもたらします。禁煙の効果をまとめてみました。
(出典:e-ヘルスネット「禁煙の効果」)
自力で禁煙することもできますが、禁煙外来や禁煙補助剤を利用するとニコチン切れの症状を抑えることができ、比較的楽に禁煙に取り組めます。また、禁煙外来や禁煙補助剤を利用した場合、自力で禁煙するのに比べて禁煙成功率が3~4倍高まることがわかっています。
現在、禁煙外来で使用している飲み薬について製造会社が一時的に供給を停止しており、これに伴い禁煙外来を受けていただける病院が少ない状況にあります。進展があり次第、改めて情報提供いたします。
禁煙外来とは、たばこをやめたい人のために病院に設けられた専門外来のことです。カウンセリングや生活指導といった精神面での禁煙サポートや、ニコチンガム・ニコチンパッチを使用したニコチン置換療法などによる禁煙治療が行われます。一定の条件を満たせば、健康保険が適用され、お医者さんから自分に合ったアドバイスも受けられるので、依存度の高い人や過去に禁煙に失敗した人などにはおすすめです。また、健康保険が適用されれば安い費用で医療機関での禁煙治療を受けることができます。
(出典:禁煙治療のための標準手順書(第6版・第7版))
健康保険を使った標準禁煙治療は、12週間に5回のプログラムです。
詳しくは禁煙治療を実施している医療機関にご確認ください。
まずは禁煙治療を実施している医療機関に相談しましょう。禁煙治療は時間がかかることが多いため、完全予約制の施設が多くなっています。電話で確認をし、予約をとるほうがよいでしょう。
忙しくて医療機関を受診できなかったり、通院は気が引けるなどの理由で禁煙外来受診まではしたくないけど自力ではちょっと自信がないという人は、禁煙補助剤を活用してみるのはいかがでしょうか。薬局でニコチンガムやパッチが購入可能です。それぞれ特徴があるので医師や薬剤師に相談してください。
禁煙支援薬剤師・禁煙サポート薬局((公社)鹿児島県薬剤師会)(外部サイトへリンク)
禁煙のコツは、喫煙のきっかけを減らすことです。下記対処例を参考に、自分に合った無理のない禁煙を心がけましょう!
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