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更新日:2025年2月20日

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「買いごろ・食べごろ」~旬のおすすめ魚介類

旬のお魚情報、レシピ、イベント情報等は“いお・かごしま”魚食普及拡大推進協議会(外部サイトへリンク)のホームページでもご覧いただけます。

メジナ

 今週は、鹿児島の冬の代表魚の一つで、これから寒くなる時季、脂がのってますます
美味しくなる「メジナ」を紹介します。
全身の黒色から、鹿児島では“クロ”や“クロダイ”とも呼ばれますが、身は淡いピンク色で白身魚です。
 栄養面ではDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)、カリウムなどが多く含まれており、血栓防止、記憶力の向上などに効果があります。
 お近くの鮮魚店等で選ぶ際、全体的に黒く艶があり、目が澄んでいて、尻尾の部分までふっくらしているものを選ぶと良いでしょう。
 煮物、焼き物、刺し身でいただくなど、多彩な食べ方がありますが、今回は簡単にできるムニエルを紹介します。
 身に下味をつけ、小麦粉をまぶし、熱したフライパンにバターを敷いて焼き上げます。柔らかな白身、カリカリの皮に少量のレモン汁をかけると、香ばしい香りも堪能できます。
 最後に、今年も「買いごろ・食べごろ」をご愛読いただきまして、ありがとうございました。

(令和6年12月25日の南日本新聞に掲載)

数の子

 今週は、お正月の食卓を飾るのに欠かせない「数の子」を紹介します。
 ニシンの魚卵で、にしん(二親)から沢山の子が出るのでめでたいと、昔から縁起物とされ、おせちや結納の際の料理などに使われています。
 国産のものは、希少価値が高く、黄金色をしていることから“黄色いダイヤ”とも呼ばれ、珍重されています。
 体内のコレステロールの合成を抑え、体外への排出を速める作用があるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)が多く含まれています。
 食べ方として、「塩数の子」や「味付け数の子」がありますが、塩数の子は、塩分が高いため、塩抜きが必要です。水1000ccに対して小さじ1杯(約5g)程度の塩を加えた塩水に2、3時間浸し、これを数回繰り返して、塩味が残る程度に塩抜きし、薄い膜を取り除きます。数の子は、塩分を抜き過ぎますと苦みが生じますのでご注意ください。
 新年を迎える料理に、一品加えてみてはいかがでしょうか。

(令和6年12月18日の南日本新聞に掲載)

アンコウ

 今週は、大きな口と頭を持つ平たい深海魚で、冬の美味しい魚の代表格「アンコウ」を紹介します。
 捌く際は水分が多くてブヨブヨしており皮にぬめりがあるため、大きなフックに下あごをかけ、包丁で皮や身、内臓を削ぎ落すようにする「吊るし切り」という方法が用いられます。
 捨てる部位がほとんど無く、余すところなく堪能でき、身は脂質が少なく低カロリーです。また、肝にはエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)やビタミンAなどが多く含まれ、血液をサラサラにし、生活習慣病の予防や免疫力を高める効果があります。
 店頭ではパックで売られていることが多く、身に透明感があり、ピンク色のものを選ぶと良いでしょう。
 唐揚げやムニエルなど様々な調理法がありますが、「アンコウ鍋」がこの時季のおすすめです。肝を味噌仕立ての出汁に溶いて混ぜると濃厚なコクと旨味は絶品です。
 旬のアンコウを食べて、心も体も温まってみてはいかがですか。

(令和6年12月11日の南日本新聞に掲載)

アマダイ

 晩秋から冬にかけ、一番おいしくなり、さつま黒潮市場)鹿児島市魚類市場)にも新鮮なものが入荷される「アマダイ」を紹介します。
 名前の由来は、ほのかな甘みのある白身が鯛に似ている、顔が頬被りをした尼さんを連想するなど、いくつかの節説があるようです。
 選ぶ際は、身に張りがあり、つやがあるもの、また大きな黒い目が澄んでいるものがよいでしょう。
 良質なたんぱく質やビタミン、DHAやEPAなどの生活習慣病の予防に役立つ様々な働きをする脂肪酸も多く含まれています。
 身は、脂肪分が少なく淡白だがやや水っぽいので、バターをたっぷり乗せたムニエルや、水分を飛ばす塩焼きや干物等がおすすめです。また、鱗に高温の油をかけることで鱗が逆立ち、パリパリとした食感を楽しむこともできます。ほかにも、レモン汁の酸味と唐辛子の辛みのある冷たい汁に生の切り身を入れてさっぱりとした触感を味わうのもいいでしょう。
 これからが旬のアマダイをぜひ堪能いただきたいです。

(令和6年12月4日の南日本新聞に掲載)

カワハギ

 今週は、四季を通して味がよく、これから冬にかけて身が太り、肝も大きくなって一段とおいしさを増す「カワハギ」を紹介します。
 正面から見ると横に平たく菱形の形をしており、つぶらな瞳におちょぼ口と愛嬌のある顔をしています。又、その口には頑丈な歯が付いており、貝などの硬いエサも簡単に噛み砕きます。体表の皮は紙やすりのようにざらざらとして厚く丈夫で、切り口から引っ張るときれいに皮を剥がせることからその名が付いたとの説があります。
 脂質が少なく、良質なたんぱく質が豊富に含まれており、体力向上や代謝活動の促進、免疫力を向上させる効果が期待できます。
 煮付けや唐揚げ、フライや鍋物など、多彩な食べ方で味わうことができますが、おすすめは刺し身です。
 薄造りにした身を、裏ごしした肝と一緒に、ポン酢や醤油に溶かして食べると、フグに似た淡白でクセのない身質の白身と、「海のフォアグラ」とも称される濃厚でクリーミーな肝の味わいが口の中で合わさり、非常に美味です
 旬を迎えるこの時季ならではのカワハギを是非ご賞味ください。

(令和6年11月27日の南日本新聞に掲載)

カサゴ

 冬の「かごしま旬のさかな」にも選定されている「カサゴ」は、日本近海に広く分布し、岩礁地帯などに生息しています。頭や口が大きくトゲだらけの武骨な姿形ですが、九州では「アラカブ」とも呼ばれ、釣りでも馴染みのある魚です。
 寒さとともに身が締まり、冬から春にかけては特に脂のりがよく旨味が増します。
 栄養的にも優れており、タウリンの量は高く、滋養強壮効果も期待できます。
 1匹の姿のまま料理することが多いため、店頭で選ぶ際は、目が澄み、皮にハリとツヤのある、エラの赤いものが良いでしょう。
 外見とは裏腹に身は白く弾力があり、上品な味が特徴です。
 加熱しても硬くなりすぎないため、煮つけやソテーなど様々な調理法で楽しめますが、おすすめはポン酢で食べる姿揚げです。背と腹に隠し包丁、表面の身に飾り包丁を入れてから調理すると美味しく綺麗に仕上がります。
 立冬が過ぎこれから寒くなる季節になりますが、ご家庭で是非、旨味の増した「カサゴ」をご賞味ください。

(令和6年11月20日の南日本新聞に掲載)

マガキ

 今週は、寒くなるこれからの時期、栄養を蓄え一段と美味しくなる旬の「マガキ」を
紹介します。
 さつま黒潮市場(鹿児島市魚類市場)にも、瀬戸内海、東北地方の太平洋側等、全国の産地から入荷されます。
 運動後の疲労感を鎮めるなどの効果があるグリコーゲン、また肝機能を高め、高血圧、糖尿病を予防する働きのあるタウリンも多く含むなど、栄養素が豊富であることから「海のミルク」とも呼ばれています。
 選ぶ際、殻付きなら殻が固く閉じているか、触れただけで殻が閉じるもの、むき身なら乳白色でふっくらとツヤがあり、張りのあるものが良いでしょう。
 食べ方は、冬の定番の鍋物、サクサクとした衣で包まれたカキフライなど多彩ですが、細切りにした大葉、手で細かくほぐしたしめじなどと一緒に炊き込む、マガキ入りの炊き込みご飯もおすすめです。すこしだけ具材の種類を少なめにすると、よりマガキの風味が際立ちます。
 本格的に冬の寒さとなるこれからの時期、多彩な料理法でご堪能ください。

(令和6年11月13日の南日本新聞に掲載)

スマ

 胸ビレの下に数個の黒い斑点があることから、鹿児島では「ホシガツオ」と呼ばれます。斑点がお灸の後のように見えることから、地方によっては「ヤイトガツオ」とも呼ばれます。
 一本釣り漁で、カツオに混ざって獲れることがありますが、スマは大きな群れで泳がないため、一度に数多く獲れることがありません。水揚げ量が少ないので、鹿児島のような産地でしか出回らない希少な魚です。
 栄養面では、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)の必須脂肪酸が豊富に含まれており、高血圧や動脈硬化など成人病予防の効果が期待できます。
 お薦めの食べ方は刺身です。カツオに似た赤身は、全身がトロと言われるほど、脂がのっており、もちもちとした食感で深い旨味が広がります。
 その味の良さが評価されており、資源の減少によって厳しい漁獲制限のあるクロマグロの代替魚として、注目されています。
 お買い物の際、もし見つけましたら希少な「スマ」をぜひお買い求めください。

(令和6年11月6日の南日本新聞に掲載)

メダイ

 今週は、秋から冬にかけて旬を迎え、丸い大きな目と、丸みを帯びた体形が特徴の「メダイ(目鯛)」を紹介します。鹿児島では「タルメ」と呼ばれ、このさつま黒潮市場(鹿児島市魚類市場)にも種子島・屋久島近海などから入荷されます。
 栄養面では、ミネラルや鉄分のほか、免疫力を高めてくれるビタミンA、コレステロールを下げる効果のあるオレイン酸などの健康成分を多く含みます。
 店頭では、切り身で並ぶことが多く、身に透明感があって張りのあるものを選ぶとよいでしょう。
 上品でほんのりと脂が乗ったクセのない白身で、刺し身、煮付け、照り焼き、フライなど、どんな料理でもおいしく召し上がれます。また、熱を通してもほどよい食感で、硬くなりにくく煮崩れもせず、いい出汁が出るので、鍋物の具材としても最適です。骨が太く身離れがよいので、子どもからお年寄りまで安心して食べることができます。
 朝晩の寒さが身にしみる季節となってきます。旬の「メダイ」を使った鍋料理で、体の芯までほっこり温まってみてはいかがでしょうか。

(令和6年10月30日の南日本新聞に掲載)

アカムツ

 今週は、喉の奥が黒いことから「ノドグロ」とも呼ばれている「アカムツ」を紹介します。
 「ムツ」という「脂がのった」という意味の言葉が名前の由来になっており、また晩秋から冬にかけて旬を迎えるこの時期、たっぷりと脂がのったものがさつま黒潮市場(鹿児島市魚類市場)にも数多く入荷されます。
 生息域は北海道以南から台湾まで幅広く、特に北陸や山陰、九州で獲れたものが有名です。水深100メートルから200メートルの岩礁域に生息しています。
 選ぶ際は、体の中ほどから尾にかけて太く、全体に張りがあり腹が硬いもの、目が澄んでいるものがよいでしょう。
 白身魚ですが、脂ののりがよく「白身のトロ」とも呼ばれています。皮と身の間にもたっぷり脂があるので、刺身の際は皮目をあぶる焼き霜造りにすると甘味が増してさらに美味しく頂けます。また、塩焼きにしても皮目が非常に香ばしく、しっとりとした身を味わえます。
 上品な味わいのある逸品で食卓を彩ってみてはいかがですか。

(令和6年10月23日の南日本新聞に掲載)

ブリ

 鹿児島県内の漁協で様々なブランドを持ち、全国的にも高い評価を受けている「ブリ」を紹介します。
 鹿児島県が養殖生産量で日本一を誇り、県内産のブリは、「さつま黒潮市場(鹿児島市魚類市場)」にも多く入荷があり、鮮魚全体の取扱数量でも上位にあります。
 栄養面では、たんぱく質やビタミンの含有量が多いほか、DHAやEPAなど良質な不飽和脂肪酸も豊富に含まれており、血液をサラサラにし、動脈硬化などの生活習慣病予防に効果があると言われています。
 店頭で切り身を選ぶ際は、張りがあって血合いの部分が鮮やかで弾力があるものがよいでしょう。
 刺し身、照り焼き、カルパッチョなど和洋問わず幅広く調理されます。これからの寒くなる季節、脂が乗ってさらに美味しくなりますので、豊富な栄養素が溶け出し、濃厚な脂の旨味がたっぷり浸み込んだ「ブリ大根」も美味しいです。
 これからの季節、鹿児島が誇る日本一のブリを味わっていただきたいです。

(令和6年10月16日の南日本新聞に掲載)

キンメダイ

 今週は、大きな目と鮮やかな赤い姿が特徴的な「キンメダイ」を紹介します。
 「金目」の「鯛」と書きますが、マダイなどのタイ科ではなく、キンメダイ目キンメダイ科の深海魚で、水深200~600m程度の深海に生息しています。
 網膜を通過した光を反射させる「タペータム」という機能により、目が金色に光り輝くことがその名の由来とされますが、これにより、真っ暗な深海でも、わずかな光を効率よく集めて物を見ることが可能となります。
 必須アミノ酸をバランスよく含む良質なタンパク質、骨や歯を丈夫にする作用のあるリン、目玉やアラの部分には、美肌効果が期待できるコラーゲンが豊富に含まれています。
 選ぶ際は、目の透明度が高く、体色が鮮やかな赤色のもの、切り身の場合は、皮目の色つやがよく、ピンク色の身に透明感のあるものを選ぶとよいでしょう。
 料理方法は、刺身や焼き魚にしてもおいしいですが、おすすめは煮付けです。
 酒・みりん・砂糖・醤油で濃い目に味付けした甘辛いタレをからませ、ふっくらとした身をほおばれば、かみしめるごとに上質な脂のうまみが広がります
 これから旬を迎えるキンメダイを是非ご賞味ください。

(令和6年10月9日の南日本新聞に掲載)

マサバ

 今週は、秋から冬にかけて旬を迎える「マサバ」を紹介します。
 腹部にゴマのような斑点があるゴマサバに対し、マサバは腹部が銀白色で、体の断面が平たいことから、「平サバ」とも呼ばれています。
 栄養面では動脈硬化や心臓病予防に効果のある、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)などの含有量がとても優れており、健康への効果も注目されています。
 店頭で選ぶ際は、目の澄んだ、身に張りのある背中の模様がはっきりとしたものが良いでしょう。身が柔らかいので、捌くときは包丁を止めずに一気に捌く方がきれいに仕上がります。焼いても揚げても美味しいですが、脂がのった味噌煮料理もおすすめです。
 切り身に熱湯をかけてから調理すると特有の臭みは気になりません。水と酒・味醂・砂糖・醤油を合わせた調味料に生姜を加えて煮るだけで、絶品の味噌煮が味わえます。
 食欲の秋に、是非、旬の「マサバ」をご賞味ください。

(令和6年10月2日の南日本新聞に掲載)

サンマ

 朝夕だいぶ涼しくなり、秋の気配を感じるこの時期に旬を迎えるサンマを紹介します。魚体や色が刀のように細長く、光って見えることから「秋刀魚」という漢字になったと
言われています。
 さつま黒潮市場(鹿児島市魚類市場)でも、北海道や東北地方産のものが入荷されます。
 サンマには、脳細胞の活性化等の効果があるDHA(ドコサヘキサエン酸)、動脈硬化の予防・改善に効果があるEPA(エイコサペンタエン酸)などの栄養素が含まれます。
 店頭で選ぶ際は、お腹の部分が銀色に輝き、魚体に張りがあるものが良いでしょう。
 調理法は、シンプルに塩焼きにし、大根おろしを添え、カボスなどをかけて食べるのがおすすめです。軽く塩を振り、出てきた水気を拭き取るのが臭み防止の秘訣です。ふっくらジューシーで香ばしく、ごはんと一緒に大変美味しくいただけます。
 食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋など、いろいろ例えられるこの季節、健康にも良い旬のサンマを食べて、秋を堪能してはいかがでしょうか。

(令和6年9月25日の南日本新聞に掲載)

イセエビ

 おめでたい席で珍重される「イセエビ」を紹介します。8月に漁が解禁され、市場に活きのいい地物が多く入荷しています。
 高タンパク・低カロリーで栄養価も高いのが特長で、天然の赤い色素で老化や病気の原因となる活性酸素を抑える効果があるアスタキサンチンや、血管の病気予防に効果があるキチン・キトサンを多く含んでいます。また、美容成分として知られるコラーゲンも豊富に含まれています。
 体が太く、殻が暗赤色のもの、触れると尾先を内側に曲げるものが新鮮でよいでしょう。
 調理の際は、イセエビをしっかり押さえとげや包丁で怪我をしないように注意してください。おすすめの調理法は見た目にも華やかな姿造りです。 身は上品な甘みに加えてプリプリの食感を楽しむことができます。また、濃厚で旨みのある頭部のみそも絶品で、みそ汁にすれば殻に含まれる栄養素も効率的に摂取できます。
 毎年、この時期は阿久根市や肝付町などでイセエビを堪能できるお祭りやイベントが開催されます。観光を兼ねて是非ご賞味下さい。

(令和6年9月18日の南日本新聞に掲載)

月日貝

 今週は、「かごしま旬のさかな」にも選定されている「ツキヒガイ(月日貝)」を紹介します。月のような淡黄白色と、太陽のような赤褐色の面が1個体の表と裏にあり、なめらかで艶がある殻表が特徴的です。
 日本三大砂丘の一つである吹上浜沿岸などで採れた新鮮なツキヒガイがさつま黒潮市場(鹿児島市中央卸売市場魚類市場)に入荷されます。
 選ぶときは、殻がなるべく大きく重みがあり、触った時に口をすぐ閉じて元気なもの、むき身は貝柱が丸くて膨らみがあり、透明感のあるものがよいでしょう。
 貝柱は、薄く切って刺し身にすると、ほんのり甘く、ぷりぷりの食感で、レモンと塩をさっと付けるとさっぱりおいしくいただけます。
 また、殻付きのものをそのまま網焼きで、しょうゆやバターなどで味付けすると身のふっくらした食感と口に広がる磯の香りが堪能できます。
 これからの秋の行楽シーズン、バーベキューなどで旬のツキヒガイを味わってはいかがでしょう。


(令和6年9月11日の南日本新聞に掲載)

バショウカジキ

 まだまだ暑い日が続いていますが、今週は、広く大きい背ビレが芭蕉の葉のように見えることからその名がついた、旬の「バショウカジキ」を紹介します。
 鹿児島県の「かごしま旬のさかな(秋)」に選ばれており、バレンやハイオなどとも呼ばれますが、秋によく獲れることから、鹿児島では「秋太郎」の愛称で親しまれています。
 特徴的な角のように鋭く突き出た上あごは、安全のため、漁獲後すぐに切り落とされ、せり場には上あごがない状態で並びます。
 店頭で切り身を選ぶ際は、身がピンク色で、切り口が滑らかのもの、肉厚なものを選ぶと良いでしょう。
 塩焼きやフライ、ムニエルなど多種多様な調理法で楽しめますが、新鮮なものは刺し身がおすすめです。淡いピンク色の身は甘みのある上品な味わいで、適度な脂と旨みが口いっぱいに広がり、非常に美味です。
 鹿児島の秋の味覚、バショウカジキを味わってみてはいかがでしょうか。

(令和6年9月4日の南日本新聞に掲載)

ハガツオ

 今週は、これから秋にかけて旬を迎える「ハガツオ」を紹介します。
カツオにそっくりで背部に縞模様があり、カツオにはない犬歯のように鋭く尖った歯が特徴です。
日本近海の太平洋沿岸等で漁獲されており、鹿児島は全国でも有数の産地です。鹿児島近海を黒潮にのって回遊する新鮮なものがさつま黒潮市場(鹿児島市魚類市場)に連日水揚げされます。
栄養面では、血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる働きのあるEPA(エイコサペンタエン酸)などを含み、生活習慣病・動脈硬化等の予防が期待できます。
選ぶ際は目が澄んでおり、エラが鮮紅色、身が硬く締まっているものがいいでしょう。
調理方法は、煮つけ、照り焼きなどありますが、程よく脂が乗った淡いピンク色の身は上品で柔らかく、ほんのりとした甘みを味わうことができる刺し身で食べるのが一番のおすすめです。
是非、産地ならではの新鮮な「ハガツオ」を食べて、まだまだ続く暑い夏を乗り切りましょう。
 

(令和6年8月28日の南日本新聞に掲載)

お問い合わせ

産業局中央卸売市場魚類市場

〒892-0835 鹿児島市城南町37-2

電話番号:099-223-0310

ファクス:099-223-9817

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