ここから本文です。
ライフステージに応じた食育
生涯にわたって健康で生き生きと生活していくためには、健全な食生活を実践していくことが大切です。生活が多様化している現代においては、ライフスタイルは人により異なりますが、ライフステージに応じた共通の取り組むべき課題があります。
市民一人ひとりが意識をもって、食育を推進していきましょう。
- 乳幼児期 概ね0歳から5歳
【こころとからだの健やかな成長を目指し、食習慣の基礎を身に付けましょう】 - 学童・思春期 概ね6歳から19歳
【食を大切にする心をはぐくみ、食に関する幅広い知識、望ましい食習慣を身に付けましょう】 - 青年期 概ね20歳から39歳
【健全な食生活や生活リズムを自己管理できる力を身に付けましょう】 - 壮年期 概ね40歳から64歳
【食を楽しみ、自ら健全な食生活を実践し、次世代に伝えましょう】 - 高齢期 概ね65歳以上
【いつまでも元気に暮らすために、食生活を見直し、食を通した心豊かな生活を送りましょう】
「ライフステージ」とは年齢にともなって変化する生活段階のことを指します。
1.乳幼児期 概ね0歳から5歳
【こころとからだの健やかな成長を目指し、食習慣の基礎を身に付けましょう】
乳幼児期は、食習慣の基礎を身に付ける大切な時期です。
安心と安らぎの中で母乳やミルクを飲み、離乳食を食べる経験を通して、食べる意欲という一生を通じての食べることの基礎を作ります。
また、いろいろな食べ物を見る、触る、味わう等の体験を通して、食への興味や関心を持ち、自分で進んで食べようとする力をはぐくみます。
咀しゃくや味覚の形成期としても重要で、特に保護者や周囲の人々からの声かけ、働きかけが大切です。
- 食事を規則的にとる習慣を身に付けましょう
- 十分に遊び、空腹を感じて食事をとる生活リズムをつくりましょう
- 家族や周りの人と一緒に食事を楽しみましょう
- 噛むことや飲み込む力を育てましょう
- 食べ方や箸の使い方など食事のマナーを身に付けましょう
- 「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつを身に付けましょう
- いろいろな食材の味を楽しみ、食べたいものを増やしましょう
- 栽培、収穫、調理を通して身近な食材に触れるなど食の体験を広げていきましょう
- 食事の準備や片付けなど食にかかわりましょう
2.学童・思春期 概ね6歳から19歳
【食を大切にする心をはぐくみ、食に関する幅広い知識、望ましい食習慣を身に付けましょう】
学童・思春期は、食を大切にする心や健全な心身をはぐくむと同時に、食に関する知識を身に付ける時期でもあります。
生涯にわたる健康づくりの源となる食習慣の形成のために、発育・発達に合わせた食事をとることが重要です。
また、子どもたち自身が健全な食生活を営むことができるよう、さまざまな学習を通して、栄養バランスや食に関する幅広い知識を習得していくことが大切です。
- 早寝、早起きをして、朝ごはんをしっかり食べましょう
- 規則正しく1日3回食事をする習慣を身に付けましょう
- 栄養バランスのよい食事を適量食べる習慣を身に付けましょう
- よく噛むことの大切さを理解し、食事を味わって食べる習慣を身に付けましょう
- 家族や仲間との楽しい食事を通して、食事のマナーを身に付けましょう
- 家族や仲間と一緒に食事作りや準備を楽しみ、基本的な調理方法を身に付けましょう
- 郷土料理や伝統食に関心を持ち、地域の食材や食文化を学びましょう
- 栽培、収穫などを体験する機会を持ち、食への関心や感謝の気持ちを持ちましょう
- 食べ物を大事にし、無駄にしないようにしましょう
- 食品の品質や安全性に関心を持ちましょう
3.青年期 概ね20歳から39歳
【健全な食生活や生活リズムを自己管理できる力を身に付けましょう】
青年期は、健康と食生活の関わりを理解し、自己管理のもと、自立した食生活を実践していく時期です。
また、就職・結婚・出産・子育てなど生活が大きく変化する時期でもあり、生活リズムも不規則になりがちで、この時期に多くみられる朝食の欠食は、栄養の偏りや食事のリズムの乱れなどによる肥満や生活習慣病につながりやすくなります。
自分や家族の健康を意識し、健全な食生活や生活習慣を実践することが大切です。
- 生活時間を管理し、朝食をしっかりとるなど生活リズムを見直しましょう
- 栄養バランス、自分にあった食事の量を判断し、自己管理する力を身に付け、適正体重を目指しましょう
- 食事をよく噛んで味わって食べましょう
- 家族や仲間とともに食事を楽しみましょう
- 料理する楽しさや家庭の味を伝えましょう
- 地域や旬の食材を生かした食事を楽しみましょう
- 郷土料理や伝統食などを味わい、作る経験をしましょう
- 環境に関心をもち、食べ残しや食品の廃棄を減らしましょう
- 家族などと栽培、収穫などを体験する機会を持ちましょう
- 食品の品質や安全性に関する知識を持ち、適正に食品を選択する力を身に付けましょう
4.壮年期 概ね40歳から64歳
【食を楽しみ、自ら健全な食生活を実践し、次世代に伝えましょう】
壮年期は、心身ともに成熟し、社会・経済的にも自立した時期です。
しかし、職場・地域・家庭の中心であるためストレスが溜まりやすく、多忙なこともあり、不規則な食習慣や運動不足など健康管理がおろそかになりがちです。
これまでの生活習慣や食生活を見直し、次のライフステージを生き生きと過ごすために、健全な食生活を実践し、適切な自己管理をすることが大切です。
また、食に関する豊かな知識や郷土料理、日本の伝統食、四季の行事食など食文化を次世代に継承することも大切です。
- 1日3回、栄養バランスに配慮した食事を楽しみましょう
- 自分の健康と生活習慣や食生活の関係を理解し、適正体重を維持するなど、肥満や生活習慣病予防の取組を実践しましょう
- 口腔の健康に関心を持ち、食事をよく噛んで味わって食べましょう
- 家族や仲間とともに食事をすることを大切にしましょう
- 地域や旬の食材を生かした食事を楽しむとともに、子どもや地域の人に伝えましょう
- 家庭の味、郷土料理や伝統食を食生活に取り入れるとともに、子どもや地域の人に伝えましょう
- 環境に関心を持ち、食べ残しや食品の廃棄を減らしましょう
- 食品の品質や安全性に関する知識を持ち、適正に食品を選択する力を身に付けましょう
5.高齢期 概ね65歳以上
【いつまでも元気に暮らすために、食生活を見直し、食を通した心豊かな生活を送りましょう】
高齢期は、退職や子どもの自立など生活環境の変化に伴い、社会的、精神的に大きな変化が生じる時期です。
この時期の身体状況、栄養状態は、個人差が大きいことが特徴です。
また、豊かな人生経験と、これまでに得た知識などを地域社会で生かすことや、郷土料理などを家庭や地域で次世代に伝える取組が求められます。
食を楽しみ、心身ともに豊かな生活を送るために、自分の健康管理に努め、健全な食生活や生活習慣を実践することが大切です。
- 1日3回、栄養バランスに配慮した食事を楽しみ、栄養の過剰摂取や低栄養を予防しましょう
- 自らの健康状態にあった食生活に心がけましょう
- 口腔機能の維持向上に努め、食事をよく噛んで味わって食べましょう
- 家族や仲間とともに食事を楽しみましょう
- 地域や旬の食材を生かした食事を楽しむとともに、子どもや地域の人に伝えましょう
- 家庭の味、郷土料理や伝統食を食生活に取り入れるとともに、子どもや地域の人に伝えましょう
- 環境に関心を持ち、食べ残しや食品の廃棄を減らしましょう
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください