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応急手当講習テキスト6
乳児・小児の一次救命処置(胸骨圧迫と人工呼吸、異物除去法)
心肺蘇生法(胸骨圧迫と人工呼吸)
胸骨圧迫を30回完了するのを待たずに、できるだけ早く人工呼吸を2回行う
乳児(1歳未満)
両乳頭を結ぶ線の少し足側を目安とする胸の真ん中を、2本指で押す
小児(1歳以上思春期まで)
両手または体格に応じて片手で胸の厚さの1/3沈む程度圧迫する。
乳児・小児へのAED使用の注意点
※AEDの使用法は、応急手当講習テキスト(3)をご覧ください。
- 小学校に入るまでの小児
小児用の電極パッドを使用してください。
小児用モードの機能がある機種は、小児用に切り替えてください。(なければ成人用の電極パッドを使用)
- 小学生以上
成人用パッドを使用してください。
異物除去
苦しそうで顔色が悪く、泣き声も出ないときは窒息を疑う
窒息と判断すれば、ただちに数回ずつの背部叩打と胸部突き上げを交互に行い、異物が取れるか反応がなくなるまで続ける。(同時に119番通報を誰かに依頼する。)
反応がある間
ただちに胸部突き上げや背部叩打を試みる。(同時に誰かに119番通報を依頼する。)
背部叩打(こうだ)法
片方の手で乳児のあごをしっかり持ち、その腕に胸と腹を乗せて頭が下がるようにしてうつ伏せにし、もう一方の手のひらで背部を力強く数回連続してたたく。
胸部突き上げ法
片方の腕に乳児の背中を乗せ、手のひら全体で後頭部をしっかり持ち頭が下がるように仰向けにし、もう一方の手の指2本で胸の真ん中を力強く数回連続して圧迫する。
反応がなくなった場合
- 子どもを床や畳など硬いところに下ろし、心肺蘇生法を開始する。
- まだ通報していなければ119番通報を行う。
- 異物が見えない場合にはやみくもに口の中に指を入れて探らない。また異物を探すために胸骨圧迫を長く中断しない。
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